『まつり縫い』を教える
「よく解らないんです。」と、生徒がいきなりカバンから針と糸を取り出した。は?「まつり縫いのテストがあって、ちょーヤバイ。」どうやら家庭科の授業で実技テストがあるらしく、「本返し縫いはなんとかなるんだけど、まつり縫いが」ということらしい。こういう実技テストって、学校の先生の教えた通りにきっちりやらないとダメなんだけど、縫い方書いてある紙とかもらった?と聞くと、ちゃんと持ってきている。正直、『まつり縫い』より『国語』をやりたいところであるが、気にかかっていることをそのままにする方が結果が悪くなるので、『まつり縫い』を教えることに。はい、じゃぁ、まず玉を作って、、、見本を見せる。ぷしっつ、斜め、ぷしっつと説明し、実際にやってもらう。私が生徒さんに説明している様子をみて、他の生徒が「先生って、家庭科まで教えるの?」ハイ、教えます。過去に、いちょう切りとか教えましたねぇ。っていうか、君達はこの実技試験どうやって突破した?「テキトー」まぁ、適当にこなすぐらい度胸がすわっているならいいんだけど、皆が皆そうじゃないからねぇ。何回か練習しているうちに、だんだん綺麗に縫えるようになったので、じゃぁ、また明日練習してごらん。といって、サブ科目の指導は一旦終了。こういう科目って、私よりお母さんの方が上手いと思うんだけど、と思っていたら、どうやら私に聞く前に、お家の方に聞いたらしく、それでも上手くいかなかったために、私に聞いてきたようであった。針と糸を使って縫うことがうまくできない原因として、・針の向きが上げられる。なので、もし、お子さんが『縫い方』を聞いてきた場合、「針の方向」に注意して、針先をどうやって向けるかをよく教えてあげると上手くいきます。この際に、間違った方向を向いていても、『おしい!』と言うこともポイントです。『ちょっとちょっと違うでしょ!』と言った日には、糸と針を放り投げてそっぽを向きかねない(お子さんからすると『できるぐらいなら聞いてない!』と思うため)ので、ご注意を。