インターネット授業、どうしようかなぁ。
2年ほど前からウチで導入している「インターネット授業」。簡単に言えば、インターネットを利用してリアルタイムで家庭教師をする、という授業である。最近は某家庭教師会社でもこれを利用した授業を始めたようであるが(CMで盛んに流している)、色々と授業に工夫を凝らして使ってみたものの、私からすると「インターネット授業」は「今ひとつ」である。同じ時間習うなら、「インターネット授業」よりも「家庭教師」の方が成績が上がる。教え方云々よりも、やはり横にいた方が、生徒さんの理解状況や雰囲気が肌で感じ取れるからだろう。インターネットだと、そのちょっとしたニュアンスが、いくらカメラを設置していてもよく分からない。宿題のチェックもやりにくいし(基本的に画像化しないとダメ)、学校の授業ノートを確認する、といったこともできない。カメラに近づけてみせてもらう、ということも試してみたが、ピンポイントならわかるが全体的には把握できない。しかも時間がかかる。「Q&A」に特化するなら、分からないところをすぐに教えてもらえるので、それなりにメリットはあるものの、そういった「Q&A」のみの利用をする生徒さんであるなら、分からないところは学校の先生に聞いた方がはやいし、学校の先生に聞きづらいのであれば、実はコストパフォーマンスからみても「通信添削」の「Q&A」を利用する方が良かったりもする。「インターネット授業」は、サーバー管理など通常の家庭教師に比べて維持費がかかる。そのため、授業料は時給に直すと「6,000円以上」であるところも多い。ちなみにこういった授業料の高額さをお家の方に感じてもらわないように、1回あたりの指導時間は「1時間」ではなく、「15分」や「30分」のように時間を短くしていたり、「授業料」以外の費用を別途設けたりする(こういった『その他』費用は広告には記載していない場合が多い)。料金が高いのに、家庭教師よりも効果が薄いものをこのまま利用するのは釈然としない。場所的に家庭教師をお願いしづらいといったよほどの理由がない限り、あの「インターネット授業」のメリットは薄い気がする。「夜遅くまで応対可」といっても、夜遅くまで勉強するようなスタイルを直した方が、成績は上がると思うのだが。成長期の夜更かしは健康の上でもよろしくない。開発費をかけて作ったものの、私の想像以上にあまりメリットがないことがこの2年間で把握されたので、今後の扱いをどうしようか悩んでいるところである。もっと他に活用方法があるのだろうか、でも思いつくことはやったしなぁ。それとも生徒さんの資質の変化で実は「使える授業」になるのだろうか。もうちょっと様子をみて見るか。