キレたことある?PART2
今年の入梅入り前の話。私が今住んでる地方は雨とか雪とかで、一年の半分くらいは洗濯物は室内干し。で、除湿機が大活躍。フル稼働よ。という訳で、オットが独身時代から使ってた除湿機が先日力尽き,息をひきとりました。うんともすんとも言いません。 もうすぐ梅雨入りだし、ないと困るから日曜日、ムスコと二人で某大型電気店に二代目となるやつを買いに行ったのさ。 売り場には店員さんいないから、自分で一生懸命説明書読んで、全部商品チェックして「私に必要なのは、パワーがあって水貯めとくタンクの大きいやつだわ」って。電気代の安くなるタイプだと、冬に弱いからここでは使えないと。最近の除湿機はスリムでおしゃれになってるけど、その分タンクが小さかったりするのよ。 で、やっとつかまえた店員に「除湿機を買いに来た。これこれこういうやつが欲しい」って伝えたんだけど、パートの30代らしいその女店員は「これがいいですよー」って広告に載せてある商品ばーっか勧めるの。めんどくせー。結局「コレにします」って自分で選んだやつを指差したんだけどさ。 お金払って、駐車場出口の近くにある「商品受け取り口」に車で行ったら、バイトのにーちゃんが「あ、象○の除湿機買われたお客さんですよね。あれ、在庫がなくて展示品になるんですけど、いいですか?」おい、おい、おい、おい。聞いてない。「そんなこと聞いてませんけど。それに現品処分だったら、安くなるんじゃないの?」って言ったら「いや、これがその値段なんです」だとー。表示してなかったって。 「ちっ。しょーがないなぁ。でも、これがいいし、別に大きな傷とか汚れがなければいいかー。でも、さっきはそのつもりでは見てないから、もう一回見に行ってチェックしてくるかな。」って駐車場に戻って、ムスコ降ろして、また二階の売り場に戻ってみたらもうすでに商品がなくてさ。「あー、もう持っていったんだねー。ま、いっかー。使ってたらどうせ傷とかつくもんだし」ってまた、車にムスコ乗せて商品受け取り口へ。 そしたらさっきの兄さんとは違う、男の人がでてきて、最初から話しなおし。で、商品取りに行ったんだけど、「ない、ない」って探し回ってさー。待ちぼうけよう。その間にどんどん他の客は自分の買ったものもらって帰ってるし、ムスコは飽きてぐずりだすけど、駐車場だからあぶなくて抱っこしっぱなしで疲れるし。あー、いらいら。って思ってたら、さっき見た除湿機がハダカで出てきた。「すいません、箱探してきます」って、それっきりまーた待ちぼうけだよう。むかつく。 すごーく機嫌が悪くなってきたところに、後ろで「グシャッ」って音が。振り向くとバックで入ってきた見知らぬおじさんの車がアタシの車にぶつかってた。慌てて降りてきたおじさんに、超不機嫌な私は「おんちゃん、い~い音したわ~。連絡先書いてやー」おじさんは一生懸命ぶつけたとこ見て「あの、あのどっちの車にも傷はついてないみたいやけど」って言ってるんだけど、「そんなもん私には分からんわ。女やけぇ」って一喝して「ああ、連絡先んとこ、おんちゃんの車のナンバーも書いといて、なんかあったら後で電話する」ま、ちょうどナンバープレートに当たったみたいで、大げさな音がしたわりには全然無傷だったんだけどね。相手もバックで徐行だったし。 で、ひととおり片付いた後、よーやく戻ってきた店員が、「すいませーん、箱処分しちゃったみたいなんです」と。私もオトナ「ああ、いいですよ、別に。どうせゴミになるだけだし。取り扱い説明書さえあれば。」そしたらね、そいつは何て言ったと思うよ。「あー、やっぱりいりますよねー、説明書と保証書」だってさー。私たぶんその時とってもコワイ顔してたと思うんだけど「あたりまえです」って一言言ったら、また探しに行った・・・。なんなの。 しばらくして、手ぶらで彼は戻ってきて言いました。「取り説も箱と一緒に処分しちゃったみたいでー。そうなるとメーカーから取り寄せってことになるんですけど、今日はメーカー休みなんでー」ここで私は、堪忍袋の緒を、半分ほど切りました。惨めな除湿機がちょこんとのせられたテーブルを、手の平で一発ばしーんってたたいて「対応おかしいですよね」って一言。びびった顔に変わったにーさんに更にたたみかける。「買い物する時、展示品って説明うけてませんし、もちろん表示にもありませんでした。店員の方が在庫ありますっておっしゃったから、ワタクシ、お金お支払したんですよ。それがいざ商品受け取る段になって、これってなんです?レジでの支払から、今まで、もうすでに30分以上たってますし、その間にワタクシ、車までぶつけられたんですよ。取り寄せるんであれば取扱説明書じゃなく、新品の商品を取り寄せてください」 そのにーさんもさ、そこで状況悟ればいいのに、おーじょーぎわが悪くてさー、「いや、でもこの型がメーカーのほうに、もうないかもしれなくて。生産取りやめになってるかもしれなくて、そうなるとその後の型ってことになって、それではまた価格が、うんたらかんたら」 堪忍袋の緒の残りの半分をきりました。「あんたんとこ全国展開しとるんやろう。そんならその型探せや。電話でも、メールでも、FAXでも何でもつこうて、ニッポン中のヤ○ダ電機探せやー。」あー、ガラが悪くてはしたないわ。 そこでやっと、おにーさんは自分の分が悪いと悟ったらしく、「す、すいません。ちょっとお待ち下さい」って行って、まーたどこかに消えたんだけど、今度はすぐに戻ってきました。手には箱入り新品の商品を持って。「これナニ?おんなじやつ?」「同じです。他のお客様にとっといたやつです。」「あ、そう。じゃ、車に載せて」 私がムスコをチャイルドシートにのせてるあいだも、車の横にずーっと直立不動で「どうもありがとうございました。申し訳ありませんでした」って挨拶してくれました。はい、お疲れさん。 家に帰って商品調べたら、まだ店頭にも並んでなかった新型だったー。私が買おうとしたのは、2002年製。もらったのは2004年製。ちょっとトクした気分です。そして、そんなあんしーずを、オットは知らない。