映画 「ミーン・ガールズ」
私の大好きな映画、ベスト3にはいる「ミーン・ガールズ」のレビューです。ちなみにこれも、ずっと前に書きました。実際にこの映画に登場するのは、疑いようもない"Mean Girls"たち。それも超生意気盛りの高校生。サイアクですよね。(笑)しかし、こういう女の子たちは、アメリカの典型的な高校では、「学年でもっとも人気のあるおしゃれでクールな女子高生たち」として、君臨している場合がほとんどなのです。この映画に出てくる"Mean Girls"も、もちろんそれに当てはまります。 で、そんな典型的なアメリカの高校に、両親の仕事の都合でアフリカで育ったCady(リンゼイ・ローハン)という女の子が、アメリカの高校でそんな「隠された」ヒエラルキーがあることも知らずに、転校してきます。そして、あるきっかけを機に彼女は"Mean Giris"に気に入られ彼女らの(偽のだけど)一員になり、本当の友達だけど、同性愛者と疑われるために白い眼で見られがちな男女二人組と共に、"Mean Giris"のなかでも、特に女王様的な細い金髪の女の子レジーナ(レイチェル・マクアダムス)を陥れていくというお話です。 ここまで聞けば、学園サスペンス?!と思うひともいるかもしれません。しかし、実際にはこれはコメディーなのです。アフリカで育ったCady(リンゼイ・ローハン、名演技!!)の奮闘ぶりも、"Mean Girls"のばかっぷりもコケティッシュだし、Cadyの本当の友達の二人組のブラック加減もすごくいいのです。 この映画は、「サタデー・ナイト・ライブ」で初めて女性としてヘッドライターになったというティナ・フェイさんが脚本しました。この映画は、「Queen Bees and Wannabes: Helping Your Daughter Survive Cliques, Gossip, Boyfriends and Other Realities of Adolescene」という「アメリカの女子高生をいかに育てるか。」というような内容の本が原作なのですが、彼女がこの本を読んだときに、「これは!!」と思って脚本することに決めたそうです。ティナ・フェイさんも、数学教師役として、出演しています。 ほんとうにこの映画いいです。私は、今年見た映画のなかで一番いいかも!!と思うくらい、好きになりました。アメリカの隠された文化がちょっとブラックだけど、決してひねくれてはいない視点で描写されています。アメリカ文化を知るうえで、絶対にはずせない映画なので、日本でもぜひ公開して欲しいです。 「かっこいいとか、ださいとか、そういう他人や自分自身の思い込みに、だまされないで自分らしく生きていこう。」 というようなメッセージを、アメリカの思春期真っ盛りの女の子たちに与えるのが、この映画の目的だったと思うのですが、このメッセージは世界の女の子に通じると、私は思います。 あと、私がこの映画で特に気に入ったセリフも大切なメッセージだと思うのです。 「他人を陥れても、自分は決して幸せにはなれない。」 本当にそのとおりだと思います。私の周りにも、たま~にこういう他人を陥れようとする子が出現するけど、そういう本当の"Mean Girl"にもこの映画を見せてあげたいです。 私も高校生のときにこの映画を見ていれば、あんなにアメリカの高校留学時代にお化粧せずに済んだかもって、ちょっと思いました。 とにかく、声を大にして「オススメ!!!」です。 P.S.DVDも友達からもらって、もう何回もこの映画観ちゃいました。観るたびに、レイチェル・マクアダムスの意地悪さに笑ってしまいます。彼女はすごい。(笑)