映画 「バンテージ・ポイント」
他にもたくさん書きたいことはあるのですが、忘れないうちに久しぶりに映画館で観た「バンテージ・ポイント」の感想を書きます。スペインにあるサラマンカ。そこでは、アシュトン大統領(ウィリアム・ハート)を中心とするテロ撲滅サミットが行われようとしていました。しかし、大統領が何者かに打たれてしまい、爆発もいくつか起こり、周りはあっという間に騒然となります。このとんでもない事件を複数の人々の行動から描写してみると・・・?!この複数の人々のキャストはなかなかに豪華でした。前にアシュトン大統領が暗殺されそうになったときに体を張って助けた結果、メディアからはヒーロー扱いされているけど、他のボディガードからはちょっと疎まれているおじさんにデニス・クエイド。彼のパートナーである若者にはロストのマシュー・フォックス。観光でスペインに遊びに来ているおじさんは、フォレスト・ウィテカー。中継指示担当のバリバリのキャリアウーマンは、シガニー・ウィーバー。ちょっと反体制が目に余るリポーターは、「ゲス・フー 招かれざる恋人」でアシュトン・カッチャーの相手役だったゾー・サルダナ。その他、非白人でない人たちはあまり有名でない人ばかりだったのですが、みなさんとても演技が上手でした。ちょっと群像劇みたいなところがあって、おまけに何回も同じタイミングの話が出てくるので、最初はちょっとあきてしまいました。またかい!!って。(笑)でも、いろんな人の行動を見ていくうちに、ぐんぐんと引き込まれていく感じはよかったです。やっぱりいろんなことが分かってくるんですよね。カーチェイスシーンも迫力があったし、アクションとサスペンスがうまく融合しているな、と思いました。デニス・クエイドは、アクション・サスペンス路線でいけば、(たぶんいかないと思うけど)もしかしてハリソン・フォードみたいになるかも、とも思いました。彼氏はあまり気にいらなかったみたいだけど、私は好きだな。ウィリアム・ハート扮する大統領も、ヒーロー的なケネディみたいな人でもなく、ずる賢そうなニクソンみたいな人でもなく、ある意味人間的でバランスがとれていたのがいいと思いました。私はどちらかといえば、考えは民主党よりだと思うのだけど、(いや、絶対そうだ 笑)今のアメリカ、こういうバランスのとれた中立的な視点も必要なのでは、と思います。(↓以下、ネタバレあり。↓まだ観賞していない人が読むと、びっくりするのと同時に絶対につまらなくなると思うので、未見のひとは絶対に読まないでください。)途中であまり出てこなくなったので、怪しいなぁ~とは思ったのだけど、マシュー・フォックスが悪い奴だったのは、びっくりでした。悪い奴になった途端、目が爛々と輝き始めて怖かったです。こちらのコメディの大御所、サタデー・ナイト・ライブにゲスト出演したときは「やることに幅のない人だなぁ~。」なんて酷いことを思ったんだけど、ちゃんと悪役は出来るし、演技の幅は広いんだなぁと思いました。えらい!!(↑以上、ここでネタバレ終わり。↑)私はこういうアクション映画はあまり観ないし、この映画も、大統領の暗殺などが描写している映画が好きだからというのもあって観ることにしたのですが、面白かったです。オススメ!!★追記★前回の日記を書いてから、ちょっと思い出したことなどがあったので、ちょっと付け足しました。読んでみたい方は、ここの追記というところまで。