【F1】第8戦オーストリアGP予選 ~流れ~
フリー走行3回目でトラブルに見舞われたシャルル・ルクレールはギヤボックス交換を強いられ、5グリッド降格が確定している。同じくトラブルでストップしたマックス・フェルスタッペンのマシンもなんとか予選までに修復が完了した。各車ともQ1はウルトラソフトの新品でアタックを開始するが、フェラーリ勢はスーパーソフトでアタックを行なう。連続周回でトップタイムを記録したのはルイス・ハミルトンで1分4秒080。バルテリ・ボッタスが0.095秒差の2番手で続き、フェラーリ勢はキミ・ライコネンが0.154秒差の3番手、4番手フェルスタッペンを挟んでセバスチャン・ベッテルは0,267秒差の5番手となり上位は僅差のタイムだ。残り5分を切ったところで各車が2回目のアタックに入っていく。各車がタイムアップを果たして行きランス・ストロールが15番手でQ1通過を果たしたのに対して、トラフィックに捕まり充分なタイムアタック準備が出来なかったセルジオ・ペレスは17番手でQ1敗退。10番手から20番手までが0.5秒にひしめく接戦となったが、ストフェル・バンドーンは17番手、セルゲイ・シロトキンが18番手、ブレンドン・ハートレーは19番手、マーカス・エリクソンは20番手でQ1敗退となった。ピエール・ガスリーはコースオフする場面もあったものの13番手でQ1を通過している。Q2ではメルセデスAMG勢とレッドブル勢がスーパーソフトを履き、フェラーリ勢はウルトラソフトに履き替えた。ここでもトップタイムはハミルトンで1分3秒577まで縮めた。ボッタスが0.179秒差の2番手、ウルトラソフトのベッテルが0.190秒差の3番手だが最終セクターはバックオフして実力は隠している。スーパーソフトのダニエル・リカルドはハース勢に及ばず0.990秒差の9番手で、10番手には1.297秒差のガスリーが続く。残り3分を切ったところで各車が2回目のアタックに向かい、最初のランはソフトタイヤで走ったフェルナンド・アロンソもここではウルトラソフトに履き換えた。Q2通過が確定的なメルセデスAMG勢はウルトラソフトを履いてQ3の練習をするがタイムは更新せずスーパーソフトを決勝のスタートタイヤとする。アロンソはターン9と10でワイドになってしまいフロントウイングにダメージを負って14番手。ストロールが15番手、ルクレール13番手、ガスリーは12番手、オコンが11番手。トップ3チーム以外ではハース勢とルノー勢がQ3進出を果たす結果となった。ベッテルは1分3秒544でトップタイムを塗り替えたものの、ターン1の出口でスロー走行しているときに後方からアタックしてきたカルロス・サインツJr.を妨害するかたちとなり審議対象となってしまった。Q3では全車がウルトラソフトを履いてアタック。1回目のアタックではボッタスが1分3秒264でトップに立ち、ライコネンが0,465秒差で2番手、ハミルトンが0.533秒差で3番手、フェルスタッペンが0.661秒差の5番手、リカルドが0.732秒差の6番手となるなか、ロマン・グロージャンが0.628秒差の4番手に飛び込んだためトラフィックに引っかかったベッテルは0.996秒差の7番手に留まった。残り2分半を切ったところで各車が最後のアタックに出て行く。ここでボッタスは1分3秒130までタイムを縮め、ハミルトンは僅かに0.019秒届かずボッタスがポールポジションを獲得した。フェラーリ勢はベッテルが0.334秒差の3番手、ライコネンが0.530秒差の4番手、レッドブル勢はフェルスタッペンが0.710秒差の5番手、ターン10でワイドになったリカルドは0,866秒差で7番手に留まり、グロージャンが6番手を奪い取った。8番手ケビン・マグヌッセン、9番手サインツ、10番手ニコ・ヒュルケンベルグという予選結果になった。