【2022F1】第5戦マイアミGP フェルスタッペン勝利
#第5戦F1マイアミ・グランプリ 2022年初開催。現地プロモーターとの契約は10年。レースはNFLマイアミ・ドルフィンズの拠点、ハードロックスタジアム周辺に新設された全長5,410mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われる。時差は13時間。日本の方が先に進む。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が優勝。今季3勝目。2位にはチャールズ・ルクレール、3位にはカルロス・サインツが入り、スクーデリア・フェラーリがダブル表彰台を獲得。4位にはセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)。ペレスはセンサーのトラブルで大きくパワーを失い、アタックが制限されていた。カルロスまで1秒差につけていたタイミングでエンジンパワーが低下し2周で約30秒を失ってしまった。角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)は、マシンのセッティングが合わず、12位で終えた。レース概要決勝は日本時間8日(日)28時30分にフォーメーションラップを迎え、1周5,412mのコースを57周する事で争われた。現地マイアミは雲量が多く事前に小雨が降る中、チャンピオンシップポイントを争う決勝は気温30.1℃、路面39℃、湿度60%、気圧1009.4hPaのドライコンディションで開始された。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。レースでは最低2種類のコンパウンドを使用する義務があり、ミディアムからハードに繋ぐ1ストッパーが主流となった。ウィリアムズ、アストンマーチン、そしてラッセルの計5台がハードを、その他はミディアムを履いてグリッドについた。また、アストンマーチン勢は燃料温度に伴う問題が発生したために、ピットレーンからのスタートを選択した。パドックではバスケの神、マイケル・ジョーダンや音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス、セリーナ・ウィリアムズ、デビッド・ベッカムと言った多くのセレブリティ達が世界最高峰のレーシングドライバー達の戦いを見守った。オープニングラップでは、フェルスタッペンがターン1でサインツに並びかけ2番手に浮上。アロンソはターン2でハミルトンの左リアと軽く接触する場面があったが、4ポジションを上げ、リカルドとミック・シューマッハ(ハース)も各々3ポジションを上げた。逆にメルセデス勢はハミルトンが2ポジション、ラッセルが3ポジションと、揃って順位を下げ、角田裕毅も1ポジションを失い、周冠宇はテクニカルトラブルに見舞われて5周目にピットに入りリタイヤした。フェルスタッペンは9周目のホームストレートでDRSを使ってトップに浮上。その後はルクレールとのギャップをジワジワ広げていった。首位奪還を目指すルクレールは25周目にハードタイヤに交換。レッドブルはカウンターを打ち、翌周にフェルスタッペンをピットに呼んでハードを履かせた。更にその翌周にはサインツとペレスがピットイン。右前輪が入らず、サインツは2秒近くを失った。クリーンなレースが続いていたものの、終盤に差し掛かると立て続けにアクシデントが発生。その渦中で犠牲となったのはガスリーだった。まずは39周目。追い抜きを仕掛けたアロンソがガスリーの右リアタイヤに接触。ガスリーはポジションを2つ落とした。スチュワードはアロンソに非があるとして5秒ペナルティを科した。アロンソはレース後、ガスリーに謝罪した。続く41周目にはランド・ノリス(マクラーレン)がオーバーテイクを仕掛けた際にガスリーの左前輪と接触。バーチャル・セーフティーカー(VSC)を経てSCが導入された。ノリスは右リアを失いリタイアした。第一スティント引っ張っていたラッセルはこれを好機にタイヤを交換。アドバンテージを得た。フリーストップを得た4番手ペレスもミディアムタイヤに交換。オコン、ガスリー、リカルド、角田裕毅はソフトタイヤに交換した。ガスリーは隊列後方に並んだものの、車体の右後方が損傷した可能性があるとしてSC先導中に再びピットに入り、そのままクルマを降りた。レースは残り11周、47周目にリスタートを迎えた。49周目にDRSが解禁されると、5番手を走行していたボッタスがバックストレートでコースオフ。メルセデスの2台が揃ってポジションを上げた。ラッセルはその翌周にチームメイトを交わして5番手に浮上したが、コース外走行に対するペナルティを恐れてか、一旦後退した後、再びハミルトンを抜いて5番手に浮上した。更に54周目には入賞圏内9・10番手を走行していたシューマッハとセバスチャン・ベッテルが(アストンマーチン)ターン1でクラッシュ。両者共にマシンにダメージを負い、シューマッハは辛うじてコースに戻ったが、ベッテルはリタイヤを喫した。