【F1】ハートレー選手のPUトラブルの真相は?
突如として、マフラーから炎を上げたハートレーのパワーユニット。HONDA田辺TDは「スペック起因でもなければ、マイレージが原因で壊れたというわけでもないということになると、逆に問題の原因を特定するのが難しい」「品質含めてブツのばらつきが最も疑われるので、そのへんをチェックしていくしかない」という。「ロットをチェックするといっても、部品によっては複数のパーツで構成されているので、ものによってはさかのぼるだけでも複雑で大掛かりな仕事なるものもあります。また部品1つの違いだけでなく、それらを組み合わせて完成品となったときの時期や条件などもチェックしていかなければならないきともあります」「同じナットでも、作った時期や人が違えば品質が変わることがあり、人が同じだったとしても、その人の勤務状態、例えば直前に休んでいたなどでも変わる」という。「極端な話、設備が直前にメンテナンスしていたとか、新しいメッキを入れたとかということも要因となる場合があります」「原因を突き止められなければ、次へ進めません」と一般的な内容だった。ただ ここにきて田辺TDの公式発言とは別に、ホンダスタッフの中から別の意見が出てきている。というのはカナダGPでのハートレーのクラッシュを思い起こしてほしい。ランスストロールのウィリアムズとサイドウォールとの間でサンドイッチにされたハートレーのトロロッソは30Gを超える衝撃を受けていたことが明らかとなり、その時点で、ハートレーのPUは危なっかしい状況でした。実際にピットに戻された段階で、電気を入れた段階で使えなくなったセンサーを除き、ICU、TC関係のセンサーが異常表示をしてたらしい。ただ異常表示が消えたことで、この件が闇に葬られたようだ。スタッフ間では「このAss'y死んでるよな、間違いなく」「これ使うって言うんだよ、きっと」「左側バンクのインポートもエクスポートもバルブ逝ってるよ、おそらく」「ER-Sもたぶん」と話されたようだすなわちカナダで既に使用不能になっていたハートレー選手のPUを無理やり使用した可能性がある。理由は明白。レッドブルとの契約があったため、載せ替えるわけにはいかなかった・・・・大人の事情。