夏の怪談は引越し話
掃除が苦手です。というか、出来ません。どこからどう手をつけていいのか、皆目検討が付かない。去年の冬、それでも、どうにか今の部屋へ引っ越せた。奇跡が起きた!って思った。引っ越せた時。1カ月前くらいからの準備は出来てるんでしょうね?って言う姉と母の鬼のような打診には、遠くの方を見ながら「ばっちり」と答えてた。だって、すっごい荷物だったんですよ。もうね、私、こんなの買った覚えない!っていうものがぞろぞろぞろぞろ出てきた。だいたい、あの収納場(押入れ)っての。あれ、あれにはホント毎回騙される。あんな小さい場所なのに、絶対ないでしょって量を抱え込みますからね。ほんとね、私に相談してよって思った。それか、もう入らないよって声掛けてよって。押入れのものを出したとき、これは引っ越せないなーって思った。あと、箪笥っつか衣装ケース。あれも、侮れない。ひっくり返したら、ちょいとした丘が出来てました。確実に詰めすぎ。つか、服買いすぎ。値札切ってないままで、買ったことすら忘れてた服も売るほど(ほんと売りたい)出てきた。こいつ隠しやがって!って。詰めなおすだけで、半日は費やした。そのときも、あーこれ引越しないなって思った。で、引越しの前日、大丈夫だから~心配ないって!!!って言ってる私を、怪しんでいた母がとうとう、押しかけてきた。抜き打ち。部屋に入った瞬間固まってた。そこからはもう戦場のようでした。バンバン捨てられました。ちゃんと仕分けしてる~!?て何度も聞いた。その度に、それこそ口動かさずに手動かす!なんて私の得意文句を言われちゃったりして。あまりの物の多さに「あなたホントは誰と住んでたの!?」なんつって考えることもなく、1人暮らしだったのになんとなく、焦ったりした。それが、去年の12月のことです。あれから、8ヶ月。たったの8ヶ月。子供で言ったら、早くてハイハイ程度ですよ。まだそんなには、世の中に慣れてないなーって。まだ、そんな、引越しのしょっぱい思いを思い出にし切れてないっつのにまたも、引越しを迫られている。不意打ち。恐ろしい・・・・。8ヶ月前、確かに誓った。姉にも母にも友達にも会社でも言った。あたし、もう物と服は買わない!Repetez,s'il vous plait.あたし、もう物と服は買わない!ほんともう、ガックリですよ。自分の意思の弱さに。確実に、8ヶ月前より荷物増えてんの。出来心とかじゃ通用しないってくらい、増えてる。ああ、そういえば、この前、SALEって字に吸い寄せられてちょっとした棚を買ってたんじゃなかったかなーって。だって、エス・エー・エル・イー(by GOLDEN EGGS)よ?50%OFFって字を見てと言うことは50%の節約になるって事ね!って短パンを色違いで大人買いしてたんじゃなかったかなーって。これは自分への誕生日プレゼントとしてって前もって買っておこっとって石鹸を買い込んだりしてたんじゃないかなーって。これは絶対に必要なものだし、今買わなくても後で絶対に買うからってバッグを買ったりしてたんじゃないかなーって。なーって。なー・・・・・・。取り合えず、意気込みだけでもって思ってメールの署名を「部屋を探してる」ってのに変えてみた。引っ越せる自信なし。