絵本「うさぎのダンス」 さいき かれん
もうすぐ「中秋の名月」です。 1年の中で12か13ある満月の中で、特別扱い(?)される「中秋の名月」。 ではなぜ「中秋」なのでしょう? 「中秋の名月」とは旧暦の8月15日を指します。 8月って今だとまだまだ暑い真夏ですよね? でも、旧暦では「1,2,3月」が春、「4,5,6月」が夏、そして「7,8,9月」が秋にあたります。 7,8,9月の秋の月の「真ん中」っていう意味で「秋の真ん中→中秋」だそうです。 日本では昔から8月15日の満月を「中秋の満月」と呼んで満月を鑑賞する風習がありました。 月の満ち欠けによって、必ず8月15日に満月になるわけではないのですが、この古来からの風習によって、今も引き継がれてるわけですね。 調べてみて「へー」って思いました。私、今までそんなこと気にかけませんでしたから(笑) ちなみに、2005年は9月18日(日)です。 日曜日ということで、4歳の娘とお月見団子を作ろうかと計画中です。 そして、もっと気分を盛り上げるために、この絵本。 ある日、たぬきのポンちゃんは、草むらの向こうで楽しそうに踊っているうさぎたちを見つけます。「ぼくも一緒にうさぎのダンス踊りたいなあー。 でも、ぼく たぬきだから 入れてくれないかもしれない・・・」そこでポンちゃん、ひらめきます。自分がうさぎに化けてしまえば大丈夫、と。でも、お耳が短かったり、目がタヌキのままだったりと何度やってもうまく化けることができません。どうしたら、うまくうさぎに変身できるだろうか?ポンちゃんは考えます。そして考え付いたのが、うさぎさんの大好物のにんじんをたくさん食べればいいってこと。毎日毎日、人参のメニューばかり。いい加減嫌になってきたけど「でも、ぼく、うさぎさんに変身したいから頑張る!」。そして、人参のはっぱを頭に乗せて「ハレハレ ポンポン ハレ ポンポン!」ついに大成功!見事にうさぎに化けれました。そして、綺麗な満月の夜。 そーっとうさぎのダンスの輪の中に入りました。誰も気づきません。ポンちゃん、あんまり楽しかったので、いつのまにか元の姿に戻っていましたけどね・・・。クスクス・・・。ポンちゃんの頑張る姿、健気でかわいらしいですよ。 この絵本を読んだら娘はお月見だんごよりも人参料理を食べたいと言い出すかもしれません。 念の為、人参も用意しておくとしましょう・・・・。