革人形を作る 革で服を縫う
注文しておいた革が、届いた。革は厚みが0.6ミリの羊革で、一頭分67DS(デシ)の大きさ。革は10cm×10cmの大きさ(面積)を1DSとして、それに1DSいくらという単価をかけたものが、一枚の価格として売られている。革は布とは違い、一枚の革でも部位によって延び、質が異なる。マグロなどの魚と似ているかもしれない。赤み、中トロ、大トロと部位によって肉質が違うところが、そっくりだ。革を使う時は、使い方で革の部位を使い分けていく。私が革を初めて買ったのは、当時住んでいた所の近くにあったユザワヤ蒲田店だった。革のことなど何も知らずに、ただ革で人形を作りたいとの思いだけだった。革売り場の男性店員に、おそるおそる「人形を革だけで作りたいので、一番うすい革がほしい」と伝えた。店員の男性は、「これで革の花を作ったりしますよ。」といいながら豚革、羊革を見せてくれた。同じ種類の革から、「一枚選んでください。」と言われたが、どれがいいのかけんとうもつかなかったが、とにかく買えた。革をあつかっていくうちに、少しずつだが革のことがわかってきた。