香り＆ハーブ・アールグレイ

[美しいハーブの花たち] カテゴリの記事

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  リンデンの芽吹き

  毎年めぐってくるリンデンの芽吹き！水をやるくらいで何もしていないのに毎春、律儀に芽吹き、ライム色のやさしい葉で目を楽しませてくれる。ひとつふたつ芽吹いたと思ったら数日で一気に芽吹く、その生命力に感動します。

  2009.05.02

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  青い瞳　コーンフラワー　矢車菊

  Centaurea cyanus　キク科　ヤグルマギク属 　 小田原ハーブの学校、畑にこぼれ種から育った鮮やかな青と白のコーンフラワーが咲き誇っています。ヨーロッパでは麦の穂と同じころ咲くことからコーンフラワーと呼ばれています。花を細かく分けてエディブルフラワーとしてサラダの彩りに、フルーツゼリーやアイスクリームにも。青色、白色、桃色の花をそのまま乾燥させポプリの原料にも。ヤグルマギクが咲き出すと春が来たと思い花の終わりが近づくと夏が来ると思います。

  2009.04.22

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• ひっそりと鮮やかに　　ラングウォート（プルモナリア）

  　　Pulmonaria 'Lewis Palmer’ ムラサキ科　　プルモナリア・ルイスパルマー　　　　©2009 hiroshi kumagai 　わが家のカイヅカイブキの生垣の下に、今年もラングウォートが咲いている。樹の下なので、ひそりと、しかし鮮やかに、青い小さな花を咲かせてくれる。葉の斑紋が美しい、この模様が肺に似ていることからラングという名がついている。半日陰のやや湿り気のあるところのグランドカバーとして魅力的なハーブ。

  2009.04.10

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  春がきたんだなぁ・・・スイートバイオレット

  まだ朝晩はひんやりしますが、陽射しは春を予感させます。 いつのまにかニオイスミレ、スイートバイオレットが咲き始めました。 家の駐車場の脇にひっそりと。 　　　Viola　odorata　スミレ科　ヨーロッパ原産　和名：ニオイスミレ 園芸店に並んでいるビオラなどの原種。 一般的には紫色だが、ほかに桃花、白花、黄花、八重がある。 近縁種にハートシーズ（Vilatricolor）という三色スミレがある。 学名の「odorata」は「芳香性」という意味。 香水のような甘いロマンティックな香りがする。 「すみれが丘」というような地名をどこかで聞いたこともあるが、そんな地名のところに住んでみたいと憧れる。 そうそう茅ヶ崎には「ひばりが丘」「美住町（みすみ）」などという優雅な地名の住所がある。 スイートバイオレットは古くから多くの人に愛された花のため、 さまざなエピソードが数多くある。 なかでもナポレオンの逸話は有名だ。 ナポレオンは紋章にスイートバイオレットを使った。エルバ島へ流される時に「世はスミレの咲く頃に戻ってくる」といって、事実咲く頃に凱旋し、支持者からスミレの花びらで歓迎を受けたたといわれる。 ホメロスやシェイクスピアもスミレの大ファンだったそうだ。 利用法は、花を砂糖漬けにしデザートに飾ったりする。 薬用では去痰、利尿作用があり、呼吸器疾患に使われている。 バイオレットティーは高価なハーブティーでもある。 地面すれすれに顔を近づけて、あまい香りを嗅ぐと 「春が来たんだなぁ」と実感できるハーブだ。

  2009.02.27

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  サフラン満開

  11月に入り少しずつ咲き出したサフラン。今年はプランターに植えて、ベランダで咲いています。「球根類ってハーブじゃないでしょ」というイメージはありますが、スパイスとしてよく知られているサフランはハーブの一種。クロッカスの仲間で、11月初旬に花を楽しめます。しかしサフランは、どちらかというと“花より団子”です。　©2008 hiroshi kumagai 　　　　というのもサフランは花が咲いたときに、オレンジ色の雌しべを収穫する目的で育てる人が多いからです。それはサフランの雌しべは、とても高価なもの。西アジアでは“同じ重さの金より高い”といわれています。サフランの花１個から雌しべ３本しか採れないため１kgの雌しべをとるのに、15万個の花が必要、それも手摘みなので高価にならざるを得ません。スーパーのスパイス売り場をチェックしてみてください、ビンの中に小さな袋がはいっています、0.5ｇで500円くらい、１ｇ換算すると1000円位で売られています。サフランは“もっとも高価なハーブ”なのです、高いスパイスとして知られているバニラの10倍、カルダモンの50倍の値がついています。サフランはスペイン料理のパエリア、イタリア料理のリゾット、フランス料理のブイヤーベースなどには欠かせないスパイスです。（育て方）鉢植えの場合は、球根の2倍の深さに、地植えの場合は、3～4倍の深さに　植えてください。間隔は10cm。11月に花が咲いたら、開花日に雌しべを収穫します。　紙の上に載せて、陰干しで乾燥させてからビンに保存しましょう。　球根を太らせるために、来年の5月頃まで植えておき、葉が黄色く枯れてきたら、　掘り上げ、涼しいところで、秋の植え付けまで保存しましょう。

  2008.11.06

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  「豊かなこころ」　今年もジンジャーが咲いた

  今年も庭の柿の下、塀際にあるジンジャーが咲き出しました。今年はサルビア・ガラニティカが上から被いかぶさり、下はギボウシが囲んでジンジャーは追いやられたような状態でかわいそうなことをしています。寒さに弱いためか日本ではまれにしか咲かないといわれてきたハーブ、ハーブらしからぬ白がまぶしい華麗な花姿、甘い香り！（画像は一昨年の花）　　Zingiber　officinale　　　©2006 hiroshi kumagai 　　ショウガ科の多年草。インド・マレー原産　和名：ショウガ花言葉「豊かな心」、花びらがなんともゴージャス。（利用）根を生や粉末にして利用、シロップ漬け、酢漬け、カレーなどによく使われるほか、さまざまな料理に。よく知られているように体を温めたり、発汗作用、せきを鎮める効果がある。風邪やインフルエンザのときに有効というのはここから。健胃作用もあり、胃液の分泌を促し、食物の吸収を助ける。乗り物酔いやつわりのときかけらをかむと吐き気を鎮める。

  2008.09.27

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  美しいライム色、ホップを収穫

  日曜午後、家の生垣に絡み付いているホップの実を収穫しました。 ホップ、そうビールの苦味の原料になるそれです。 れっきとしたハーブなんですよ。 なんともいえないライム色の実、山のように収穫できました。 ハーブでは、ビールじゃなくて、ちょっと苦いですが、 眠りを誘うお茶やサプリメントとして利用されています。 ハーブクラフトでは伝統的にハーブピロー（枕）として昔から使われています。 秋の夜長、自家製ホップの安眠枕でいっぱい夢を見ましょうか。

  2008.09.14

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  ボッグセージ　　　サルビア・ウリギノーサ

  　　　Salvia uliginosa 　　シソ科　多年生　　　　　Bog sage　　ボッグセージ 夏に明るい水色の花を楽しませてくれるボッグセージ。草丈も１ｍほどになり、風にそよぐ姿は涼しげです。Bogは湿地、沼地という意味で、湿り気のある土地を好むとのこと。uliginosa　も沼地や湿地に生えるという意味。秋中頃まで咲き続け、冬枯れとなるものの、生命力は強く、毎年春には、すくすくと新芽を伸ばし、いつの間にか大型になります。

  2008.09.04

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  ツリー・ジャーマンダー

  Teucrium　fruticans　　シソ科　低木GERMANDER　　　ツリー・ジャーマンダー　　和名：ニガクサ　初夏から夏にかけて、控えめな薄紫の花を咲かせるジャーマンダー。花よりもシルバー葉が特徴的で、ガーデンの縁取りに、刈り込みして生垣などに利用されます。いまスタンダード仕立てつくっていますが、成長がゆっくりでなかなか形作られません。ピンクの花を咲かせるウォール・ジャーマンダーもあります。

  2008.08.30

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  静かな白花西洋ノコギリソウ

  Achillea　hybrida　キク科　多年生　YARROW　　白花西洋ノコギリソウ初夏から夏にかけてガーデンに、にぎわいを演出してくれるアキレア（ヤロウ）の仲間。控えめで小さな白花が暑い夏に涼しげ。花言葉は「勇敢」学名のアキレアは、ギリシャ神話トロイ戦争の英雄アキレウスの名に因んだもの。この草を用いて兵士たちの傷を治したといわれ、止血作用、健胃作用、傷の手当にと薬用効果の高いハーブ。赤花、ピンク花、黄花などいろいろな種類がある。

  2008.08.26

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  イエローコーンフラワー

  Echinacea.paradoxa　キク科　　多年生　イエローコーンフラワー　　草丈80cm　　花期：初夏～秋白花、赤紫色花が普通のエキナセア、その仲間で、珍しい黄花のコーンフラワーです。初夏から秋まで咲き続けます。丈夫な品種といわれていますが、赤紫色花のエキナセに比べると、こころなしか勢いが弱いように感じます。

  2008.08.25

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  メディカル・ティーツリーの新芽

  　Melaleuca　altemifolia　　　フトモモ科　　低木　メディカル・ティーツリー5月に、メディカル・ティーツリーの新芽が伸び始めます。白いふわふわ綿菓子の花を咲かせるのは6月中旬頃でしょうか。「医療用・アロマテラピー用の精油・ティーツリー油の原料植物。オーストラリアでは昔からこの葉を皮膚病や防虫用にすりつぶして利用してきた。この葉の殺菌力は人間には安全で幼児や衣類の洗浄にも利用されている。真っ直ぐに伸びる樹姿、細葉の明るい緑、心地よい香りを楽しめる。やや湿った環境を好む。鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。枝葉はハーブティーとしては利用できない。病害虫の心配はない。」（引用：玉川園芸日野春ハーブガーデン　カタログより）

  2008.08.20

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  ダイヤーズカモミール

  Anthemis　tinctorina　キク科　多年生DYER'S　CHAMOMILE　初夏の陽射しをたっぷり受けて、ダイヤーズカモミールが黄色の花をおしげもなくさらしています。可憐なジャーマンカモミールと異なり、存在感のある姿。花壇、切り花、染色用に適しています。

  2008.08.05

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  エルダー

  Sambucus　nigra　スイカズラ科　耐寒性落葉低木Elder　和名：セイヨウニワトコ原産地：ヨーロッパ　　アジア西部　アフリカ北部　©2008 hiroshi kumagai 　5月に清楚な小さな花の塊を咲かせるエルダー。控え目な花が好ましい。ヨーロッパでは「田舎の薬箱」と呼ばれ、古くから親しまれてきたハーブ。言い伝えで、キリストの十字架はこの木でつくられたといわれている。木質は意外とやわらかく、若枝の軸が容易に抜けストローのようになり、火をおこすために使われたことから「パイプ・ツリー」ともいわれる。（利用）果実：ジャム、ソース、シロップ、ビネガー、ワイン　　　　花：フリッター、ゼリー、ジャム、ビネガーの香り付け　　　　コーディアルという飲料として利用されています。（健康）発汗、解熱、去痰、利尿、緩下、鎮痛、抗炎症、抗ウイルスの各作用　　　　ティー：身体の痛み、のどの痛み、関節リュウマチ、風邪や花粉症に　　　　　　　　神経を鎮め不安を和らげ憂うつを解消　　　　外用：煎じた汁（花、葉、、茎）を骨折、打ち身、捻挫、炎症症状に湿布（注意）生または未熟の果実、種子、葉、樹皮は青酸配糖体を含み、、また樹皮、種子に　　　　レクチンを含むので、花と成熟した果実以外の内服は危険（美容）収斂作用から肌をひきしめ、美肌用のローションに（染色）果実、葉、根　＜引用：ジャパンハーブソサエティ編　　　　『ハーブインストラクター講座STEP１・60種のハーブ補遺』より＞　　

  2008.07.30

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  グリーンサントリナ

  Santolina.chamaecyparissus./HTgr　　キク科　耐寒性常緑低木　和名：ワタスギギク　　©2008 hiroshi kumagai 細いシルバー葉のランブロックシルバー・サントリナ（別名：ラベンダーコットン）のほうがよく知られています。グリーンサントリナは常緑で葉が美しいのでガーデンの装飾に使われます。16紀にはノットガーデンの低い生垣用に利用されて、英国の王侯貴族の権威の印とされました。独特な香りを虫よけに利用、ドライフラワー、ポプリなどにも。

  2008.07.23

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  ピンク・ベルガモット

  5月からいろいろなイベントや行事、セミナーがつづき、ハーブの花たちをアップできませんでした。さかのぼって、少しずつアップしていきます。まずは、小田原ハーブの学校のピンク・ベルガモット。Monarda/HPtgcmbr　　シソ科　多年生　和名：タイマツバナ©2008 hiroshi kumagai

  2008.07.22

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  レモンタイム

  　　　　　Thymus.×citriodorus シソ科　　多年生土にあったなのかとても威勢がよく、横に植えてあったコモンタイムは負けてしまった。レモンの香りが特徴で、レモン風味づくしのハーブティーなどによく使います。蒸れに弱いので開花後、1/3ほど刈り込むと、よりグランドカバーのようになります。

  2008.07.02

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  期待！　　アボンビュー・ラベンダー

  　　Lavandula.stoechas.'Avon View'　　シソ科　多年草 　　　　　©2008 hiroshi kumagai フレンチラベンダー系の一種で、ストエカスのニュージーランド育成種。従来のストエカスに比べ、花の茎が長く、上端のウサギの耳のような苞葉紫色は大きいのが特徴。5月上旬に満開となり（08年5月5日撮影 長久保公園）、梅雨時に花期はおわりとなります。（神奈川県の例）群生すると見事。よ～く観察すると不思議な印象を受ける花です。観賞用として、切り花として、ブーケなどに利用します。

  2008.06.23

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  紫の波・色づくラベンダー　　小田原ハーブの学校

  まもなくラベンダーまつりを開催する小田原ハーブの学校のはたけ。ラベンダー（グロッソ）130株が色づいてきました。これは昨年春、さし芽したものを定植して、1年で見事になりました。今年の春にも80株ほど植えましたから、来年はもっと見事になります。

  2008.06.21

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  やわらかい繊細な香り、チャイブス

  Allium　schoenoprasum　ユリ科　多年草　Chives　　和名：エゾネギAllium：ニンニクの古いラテン名schoenoprasum：西洋ネギ（リーキ）のギリシア古名古くから知られているハーブで、中国では4000年前の文献に記述されているそうです。紀元前13世紀の宮廷料理人のレシピに書かれており、現存する世界最古のレシピといわれています。ヨーロッパへは1500年代、マルコポーロによってもたらされたといわれています。（料理）卵（スクランブルエッグ）、魚、肉料理によく合い、日本料理にも相性がよい。　　　　花はサラダの飾りに。　　　　ハーブバター（チャイブ、パセリ、タラゴン、バジルなど混ぜて）にも。　　　　葉をオイルやビネガーに漬け込み、いろいろな料理に使える。　　　　フィーヌゼルブの材料としても使われる。（参考・引用文献）「ハーブインストラクター講座　STEP１　60種のハーブ補遺」　　　　　　　　　ＮＰＯ法人ジャパンハーブソサエティ発行より

  2008.06.05

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  神聖なハーブ　　ルー

  Rue　Ruta graveolens ミカン科　半耐寒性常緑低木　和名：ヘンルーダ©2008 hiroshi kumagai 5月に小さな黄色い花を咲かせるルー。葉はなんともいえない臭いがありますが、かたちはかわいいので押し葉をする人もいます。防虫用のハーブとして、犬の首輪としてノミ除けにも。懺悔、悔い改めるという意味のRue、それからキリスト教のミサのときに、聖水をまく儀式に欠かせない神聖なハーブとされています。学名のgraveolens（強臭のある）から疫病予防や殺菌効果があるといわれ、18世紀、ハーブビネガー「四人の盗賊の酢」の材料にも使われていました。また魔女術に関連するハーブとしても知られています。現在では毒性を有するとされています。＜作用＞興奮作用、流産誘発作用、毛細血管強化作用、鎮痙作用参考・引用文献「ハーブインストラクター講座　STEP2　60種のハーブ補遺」ジャパンハーブソサエティ発行

  2008.05.30

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  情熱的なローズレッドの西洋ノコギリソウ（ミルフォイル）

  Achillea　millefolium　キク科　多年生　YARROW　　西洋ノコギリソウこれからしばらくガーデンに、にぎわいを演出してくれるアキレア（ヤロウ）の仲間。ハッとする情熱的なローズレッドの花がまぶしい。花言葉は「勇敢」学名のアキレアは、ギリシャ神話トロイ戦争の英雄アキレウスの名に因んだもの。この草を用いて兵士たちの傷を治したといわれ、止血作用、健胃作用、傷の手当にと薬用効果の高いハーブ。白花、ピンク花、黄花などいろいろな種類がある。

  2008.05.20

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  春らしいやさしい黄色花・カウスリップ

  Primula　veris　　サクラソウ科　キバナノクリンザクラ春を告げるサクラソウの仲間・カウスリップ、もう花は終わってしまったけど。私にとっては好きなハーブの一種。黄色の花びらは春らしい、やさしさを持っている。形が愛らしく、ちょこんとおじぎしている姿が可愛い。私がハーブの仕事をはじめたころ、英国の本に「絶滅の危機にさらされている」と書かれてあった。カウスリップワインをつくるためとか、花の蜜を吸うため、取り尽くされたと。そんなこともあって、当時は一生懸命育てなければと思ったハーブである。いまでは近縁種のプリムローズのほうをよくみかける。カウスリップの英語はcowslip、cowつまり牛に由来している。「子牛の匂いに似たミルクのような香り」と表現される。ジャムやワイン、ピクルスに使われるそうだ。花など砂糖漬けにしたものをケーキなどの飾りに使う。スイートヴァイオレットも同じような使われ方。葉はサラダや肉の詰め物に利用されてたという。カウスリップワインってどんなものか、勉強不足で作り方も知らない。花がいっぱい咲いたら、作り方を調べて、挑戦してみます。中世ヨーロッパの香りがするんだろうか。こんなささやかなことでも私には贅沢の探求といえます。

  2008.05.18

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  五月雨をのせて遊ぶや野苺かな

  今年の5月は、雨ばかり、五月晴れは数えるほど、戦後、統計を取り始めて5月では、50数年のうちで2番目に雨の日の多い月だったそう。庭のハーブたちもいつも濡れている。ワイルドストロベリーの葉がどんどん茂り、五月雨をのせている日も多かった。今年はいっぱい実をつけてくれそう。梨木香歩さんの『春になったら苺を摘みに』を読みましょうか。

  2008.05.15

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  「小さな竜」　エストラゴン

  Artemisia　dracunculus　キク科　多年生 ©2008 hiroshi kumagai 初夏の陽射しを浴びて、みずみずしいフレンチタラゴンの葉が元気良く伸びている。タラゴンの語源、エストラゴン（仏語）、タルクハン（アラビア語）、小さな竜を意味している。細長い葉が、竜の舌に似ているからといわれているが、どうだろう？学名はギリシア神話のアルテミスから由来のアルテミシア、ローマ神話では、月と狩猟、純潔の女神ダイアナに由来する。フレンチではシェフの技量を左右するといわれるエストラゴン、家庭で簡単に使うには、サンドイッチに使います。Leeさんのベーグルを半分に切り、その上にクリームチーズをぬり、チャイブ、パセリ、そしてタラゴンを細かく刻み、その上にのせる、もう半分ではさんで、がぶりと食べましょう！好みでコモンセージの葉を1枚いれると俄然、ハーブサンドイッチになります。ビネガーに、オリーブオイルにいれて、風味を移せばいろいろと重宝します。フレッシュのタラゴンの葉を靴の中に敷くと、疲れが取れるといわれています。早速試してみましょう。

  2008.05.13

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  早春を連想させるブルーキャットミント

  Nepeta × faassenii シソ科　多年生 ©2008 hiroshi kumagai 早春からやさしいブルーの花を咲き続けてきたブルーキャトミント。花も終わりにかかって、今日、さっぱりと切り戻してやった。キャットミントの花を見てるとあたたかい春をイメージします。しばらくすると、また少し花を咲かせてくれます。

  2008.05.11

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  青い瞳　コーンフラワー　矢車菊

  Centaurea cyanus　キク科　ヤグルマギク属 　 ©2008 hiroshi kumagai 4月から咲き続けていたコーンフラワー、そろそろ花も終わりに近づいている。ヤグルマギク、あるいはヤグルマソウの名のほうが知られてる。有史以前から人とのかかわりの深い花とされている。朝日新聞（07年5月15日）の「ヒトはいつから花をめでた？」というコラムに6万年前旧石器時代、ネアンデルタール人が死を悼む人が、死者に添えて埋葬したと推察できると。エジプトの時代でも「埋葬された死者のかたわらにヤグルマギクがあった」と同様の話が伝わっている。ヤグルマギクが咲き出すと春が来たと思い花の終わりが近づくともうすぐ梅雨、夏が来ると思う。吸い込まれるような青い瞳のようなヤグルマギクこんな瞳で見つめられたらとろけてしまう。 彼の人の瞳を想い出します。花に利尿、強壮、収れん作用。 トワイニングの紅茶・アールグレイに、この花をブレンドしたものがレディ・グレイとして市販されている。ポプリの彩りにも、他に白色、桃色の花もある。

  2008.05.09

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  「大きな真珠」　　　チャイブのつぼみふくらむ

  気温の上昇に伴い、チャイブのつぼみが大きくなってきた。もうちょっとではじけそう！ Allium　schoenoprasum　ユリ科　　エゾネギ　　多年生 ©2008 hiroshi kumagai 　かわいいチャイブ、花のないときはネギ類、アリウム属特有のスリムな姿。この学名Allium、ラテン語で「大きな真珠」という意味。はるか古代から知れれているネギ類。茎はみじん切りに、スープやオムレツ、サラダ、マリネまど。バターに混ぜてハーブバターにも。かわいいぽんぽん咲きの花も食用になり、ドライフラワーやリースの材料にも。

  2008.05.03

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  アールグレイとともに　　～マリンブルー・ローズマリー～

  わが家にアールグレイとともに歩んできた古株のローズマリー、マリンブルーの大株があります。18年生の木。冬になると、けなげに花を咲かせてくれます。かつてはスタンダード仕立ての美しい姿を誇っていて、アールグレイ店頭に常にあり、存在感を示していました。いまは引退して、庭の片隅にぽつんと置かれています。老成した姿をさらしています。いつ寿命が尽きてもおかしくないのですが、私のしっかりした愛情を注ぎ続けていれば、まだまだ毎年花を咲かせてくれると思います。

  2008.04.28

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  アルケミラ・モリースの涙 水晶のような露に神秘な力

  　　　Alchemilla　mollis　　バラ科　　ハゴロモソウ４月に入って、雨がちな天気が続いています。今春は雨がやたら多い。すっきりした春の陽気にはなかなかなりません。そんな中、雨のしずくをころがしているアルケミラ・モリース、なかなかの役者のようです。Alcemillaの意味は’小さな魔法的なもの’この葉にたまった露に薬用効果があると信じられていました。古くから詩人や錬金術師に霊感を与え、神秘の媚薬ともいわれたそう。英名はレディース・マントル（Alcemilla　vulugaris）、聖母のマントという意味。かつて婦人病に効果があるとされていました。別名「女性の最良の友」と呼ばれることも。（生理不順、閉経期の症状を和らげたり、女性器官の炎症改善する薬効）モリースは花のきれいな種類。黄緑食の小さな花がやさしく初夏に咲きます。ドライフラワーとしても利用されます。英国のガーデンではどこでも良く見られハーブ。

  2008.04.11

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  マヌカが満開

  　Leptospermum　scoparium フトモモ科　　ニュージランド・ティートリー　　　　©2008 hiroshi kumagai 　　　樹高１～４ｍになる常緑低木　　春に開花　耐寒性－７～８℃玄関脇に鉢植えになっているマヌカが花の盛りを過ぎようとしています。花の少ない早春から、咲き出し、厳寒を飾ってくれました。この花から、蜂が集めた蜜がマヌカ・ハニーとして注目されています。胃の調子を崩す原因、ヘリコバクター・ピロリ菌を減らしていくという。胃炎、胃かいよう、そして胃がんの原因は、このピロ菌が大きく係わっていると検証されています。1日に大さじ1～2杯を食べていると、ピロリ菌は半減するといわれています。そして胃の調子は快調になります。蜂蜜を食べて、胃腸を改善するなんてすばらしいこと。マヌカに感謝しましょう。

  2008.04.06

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  ひっそりと鮮やかに　　ラングウォート（プルモナリア）

  　　Pulmonaria 'Lewis Palmer’ ムラサキ科　　プルモナリア・ルイスパルマー　　　　©2008 hiroshi kumagai 　わが家のカイヅカイブキの生垣の下に、今年もラングウォートが咲いている。樹の下なので、ひそりと、しかし鮮やかに、青い小さな花を咲かせてくれる。葉の斑紋が美しい、この模様が肺に似ていることからラングという名がついている。半日陰のやや湿り気のあるところのグランドカバーとして魅力的なハーブ。

  2008.04.04

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  真なるもの、善なるものスイートバイオレット

  （画像はわが家の塀際でひっそりと咲くスイートバイオレット） 400年以上も前に、ジョン・ジェラードという植物学者は、ハーブの もつ神秘的な治療効果に気づいていました。 彼はスイートバイオレット（ニオイスミレ）について、次のように書いています。 「スイートバイオレットは、きわめて優れた特性をもっている。 このかぐわしい花の香りをかぎ、手に触れれば、心はなごみ、喜びが満ちる。 人はそのうるわしい優雅さを愛で、これを飾る。頭上を飾る花冠として、また香り高い花束として。 詩人はその姿を愛で、そのかぐわしさをうたうがその比べようもない高貴さには、ほめる言葉ももたない。 庭師たちはこのあでやかな優雅さを、すべての花の女王として庭園に配した。 スイートバイオレットからわれわれが受ける感銘は、真なるもの、善なるものでしかありえない。なぜならば、スイートバイオレットはわれわれを諭し、勇気づけて、よきもの、真っ当なものへと導くからにほかならない｡」 　これを読めば、植物は、化学的、生態学的、心理学的、いずれのレベルでも切り離して考えることができないという、１つの円のような考え方に思い及びます。

  2008.03.23

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  今年もジンジャーが咲いた

  庭の柿の下、塀際にあるジンジャーが昨年につづいて咲き出した。数日前、ひっそり咲いているのに気づいた。寒さに弱いためか日本ではまれにしか咲かないといわれてきたハーブ、ハーブらしからぬ白がまぶしい華麗な花姿、甘い香り！（画像は昨年の花）©2006 hiroshi kumagai 　　©2006 hiroshi kumagai 　　Zingiber　officinale　ショウガ科の多年草。インド・マレー原産　和名：ショウガ花言葉「豊かな心」、花びらがなんともゴージャス。根を生や粉末にして利用、シロップ漬け、酢漬け、カレーなどによく使われるほか、さまざまな料理に。よく知られているように体を温めたり、発汗作用、せきを鎮める効果がある。風邪やインフルエンザのときに有効というのはここから。健胃作用もあり、胃液の分泌を促し、食物の吸収を助ける。乗り物酔いやつわりのときかけらをかむと吐き気を鎮める。

  2007.10.10

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  香水木（こうすいぼく）

  Aloysia　triphylla　　クマツヅラ科　半耐寒性低木　©2007 hiroshi kumagai 初秋にちっちゃな白い花を咲かせる香水木。誰がつけたのか名づけて妙。葉からさわやかできりっとしたレモンの香りが立ちのぼる。一番おいしいハーブティーといっても、誰しもうなずく、好まれるハーブ。英名：レモンバーベナ、仏名：ベルベーヌ　　©2007 hiroshi kumagai あざやかなフレッシュティーを屋外で飲むと、いつも新鮮な喜びを与えてくれるハーブでもある。

  2007.10.04

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  ロシアンセイジ

  Perovskia　sp　 シソ科　　©2007 hiroshi kumagai 真夏に涼やかな美しい水色の花を咲かせているロシアンセイジ。初夏から秋までの花期。セイジという名前がついていますが、いわゆる一般的なセイジ類の仲間ではありません。１ｍほどの高さの潅木状になり、群生させると美しい。冬は落葉し、枯れ枝状になるから、思い切って切り戻しすると、翌年、バランスのとれた姿になります。夏、花の少ない時期に花を咲かせてくれるガーデンには欠かせないハーブ。パキスタン～コーカサス原産。

  2007.09.02

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  深い愛　　白花エキナセア

  Echinacea purpurea 'alba'　　　キク科　多年生　©2007 hiroshi kumagai 英名：Purple Coneflower　パープルコーンフラワー　　北米原産和名：ムラサキバレンギク開花期：5～7月　草丈：60～80cmエキナセアというと赤花を思い浮かべますが、白花もあります。赤よりは上品で美しく感じます。北米原産、とくに根は免疫力を高めたり、感染症の予防に、チンキ剤などのサプリメントとして、よく利用されています。抗生物質が現われる前は、感染症治療に多用されたハーブです。エキナセアの有効成分はエキナコシドechinacosides。現在では世界でもっとも認められたハーブ免疫増強薬となっています。淡赤紫色花の種類もあります。深い愛、優しさをこめて、花束をプレゼントしましょう。

  2007.08.25

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  希望　　ホップ　　ライムグリーンが美しい

  Humulus　lupulus　　ホップ　Hops　クワ科　和名：セイヨウカラハナソウつる性の多年草、雌雄異株　　耐寒性　　花言葉：希望、信じる心今年もまた、わが家の生垣に、ライムグリーンが美しいホップの苞がたわわになっています。希望というすてきな花言葉だけれど、玄関を出てくぐるとき、奔放に伸びているつるがときどき頭や腕にひっかかり、痛い！失望に変わるとき、、、ビールの苦味として知られていますが、安眠のピロー（枕）、ティーやサプリメントで眠りを誘うハーブとして利用されています。-------------------------------------------------「ホップは緊張や心配を鎮め、痛みや不安、動揺を抑えるために使われます。鎮痙作用は、全身の筋肉の緊張をほぐし、痙攣と長の疝痛をやわらげるため、ホップは過敏性大腸症候群、憩室炎、神経性消化不良、消化性潰瘍、クローン病（局限性回腸炎）、潰瘍性大腸炎、ストレス性の消化問題などの良薬となっています。ホップは、そのエストロゲン類似作用によって、更年期のあらゆる問題にすぐれた効果を発揮します。」（『女性のためのハーブ自然療法』アン・マッキンタイア著　産調出版1998年1月発行より引用）

  2007.08.10

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  ハッとするほど魅力的な銀緑色に輝くワームウッド

  Artemisias　absinthium　　キク科　多年生　©2007 hiroshi kumagai 地味のようだけど、シルバー葉が魅力的なワームウッド。日本人なら誰でも知っているヨモギの仲間、ニガヨモギという。苦味のもっとも強いハーブとして知られている。月夜にあたり一面、妖しい銀色葉を浮かび上がらせている。古くから薬用効果の高いハーブだが、銀色をいかしたブーケやリース、タッジーマッジーに使われる。文献には、体内の寄生虫駆除に効果があると。ペットのノミ・ダニ駆除に。「葉と頂花の浸出液は、消化器官、肝臓、胆のう、血液の強壮薬であり、炎症を鎮め、不純物を取り除く。また熱を下げ、寄生虫を駆除し、鉛中毒の毒性を弱める働きもある。他の植物のそばに植えると、何種類かの害虫に対して防虫効果を発揮する。」（「ハーブの写真図鑑　ＨＥＲＢＳ　レスリー・ブレムネス著　日本ヴォーグ社1995年　より）

  2007.08.06

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  勇敢　西洋ノコギリソウ（ミルフォイル）

  Achillea　millefolium　キク科　多年生　YARROW　　西洋ノコギリソウもう種になってしまったヤロウ（アキレア）の仲間。２ヶ月前はあざやかなローズレッドの花がまぶしかった。いまはドライフラワーとなって玄関につるされている。学名のアキレアは、ギリシャ神話トロイ戦争の英雄アキレウスの名に因んだもの。この草を用いて兵士たちの傷を治したといわれ、止血作用、健胃作用、傷の手当にと薬用効果の高いハーブ。白花、ピンク花、黄花などいろいろな種類がある。

  2007.07.23

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  エキナセア　　～宇宙船を思わせる～

  Echinacea purpurea　キク科　和名：ムラサキバレンギク©2007 hiroshi kumagai 北米原産らしいダイナミックなハーブ。免疫力を高める有用な薬用ハーブとして知られ、高さも80cm近く、存在感のあるハーブ。クマの家族は、エキナセアのチンキ剤を毎日飲んでいるためか、ここ15年、アールグレイを開業してから、全員（4名）風邪さえ引いたことはありません。エキナセアさまさまです。薬用のメカニズムはいろいろな文献で紹介されていますから、ここでは触れないことにしますが、人間の持っている免疫力を40～70％アップするという優れもの。ほとんどの感染症に有効とされ、セントジョーンズワートとならんでよく使われる薬用ハーブの代表です。白花もあります。©2007 hiroshi kumagai

  2007.07.19

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  ワイルド・ベルガモット

  　Monarda fistulosa　シソ科 　©2007 hiroshi kumagai 今年は、ベルガモット類（モナルダ）が元気に美しく咲いてくれている。 雨の多い年なのに、いつものようにうどん粉病にもならずに。 例年い比べ気温が低いからだろうか。 お盆のころに花盛りとなる。 ハーブガーデンでは、ヤロウとならんで存在感のあるベルガモット。色違いで数多くの品種がある。 炎が燃えさかっているようにみえることから和名はタイマツバナ。 ネイティブ・アメリカンが古くから利用していたハーブ。 間もなく梅雨明けですね。＜利用法＞葉は肉と豆料理の香味料に使用される。　　　　　若い葉と芽の浸出液は茶にする。＜薬用＞風邪、のどの痛み、カタル、頭痛、発熱、消化管機能不全に服用。　　　　外用薬として皮膚の発疹に有効。　　　（「ハーブ大百科」デニ・バウン著　誠文堂新光社発行より引用）

  2007.07.18

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  どこか遠い異郷の味　　雨とウイキョウ

  スィートフェンネル（ウイキョウ）がまるで天にとどくかのように伸びている。 ゆうに２ｍは超えている。こぼれ種であちらこちらわがもの顔になりやすいハーブ。 姿は一見、繊細で華奢に見えるが、年々、その存在感を 誇示するようになる。 でも、小さな花が集まった黄色の花は、梅雨の季節に明るさを与えてくれる。 私は雨のとき、ウイキョウの花を思い出す。 季節がそうだから。花火のように上向きにひろがって咲く花を。 その花をつまんで口の中にほうばる、すると想像できない 味が広がる。そう上品な甘さが・・・ 知らない人も多い秘密の味。 こんどどこかで見かけたらちょっとつまんで口に入れてみてください。 どこか遠い異郷の味を感じると思います。 そんなささやかな幸せ、うれしく感じる雨降りの日。 それで雨とウイキョウがいつも連想されるのかもしれない。 Foeniculum　vulgare　　セリ科　多年生　　©2007 hiroshi kumagai

  2007.07.13

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  偏頭痛の特効薬・フィーバーフュー

  フィーバーフュー　Feverfew　　Tanacetum　parthenium　　キク科　　ナツシロギク©2007 hiroshi kumagai デイジーを小さくかわいらしくした花。マトリカリア（Matricaria）とも呼ばれ、切り花でよく使われます。　　　　　フィーバーフューとグロッソラベンダー　　©2007 hiroshi kumagai （薬用）偏頭痛の特効薬として2000年以上の歴史を持つハーブ。　　　　古くから痛みを和らげるハーブとして使われている。　　　　葉に含まれている「パルテノリド」という成分が脳の血管を　　　　収縮させるセロトニンを抑制し、痛みを緩和すると科学的に　　　　検証され、薬用ハーブとして利用されている。　　　　

  2007.07.03

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  幽玄のたいまつ花　　　　パープルベルガモット

  Monarda didyma　シソ科 玄関脇に茂るパープルベルガモット。 たいまつが燃えているようにみえることから'たいまつ花'と呼ばれる。 今年は一段とあざやか、夕方から夜、 玄関灯や月の光にに照らされて、ぼーっと浮かび上がるさま、 ドキッとする。 ベルガモットのパープル花、まるで妖艶な炎のよう。 毎晩、出迎えてくれてうれしいのだけれど、 ドキッとさせないでほしい。 梅雨末期、驟雨がパープル花をよみがえらせている。 命日が近いおじいちゃんの仏壇に供えてあげよ。

  2007.06.29

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  ジャーマンカモミール

  Matricaria　chamomilla　　 キク科 　©2007 hiroshi kumagai ジャーマンカモミールの花が終わってしまった。 3月から咲き始め、5月下旬に満開。 あまいリンゴのような香りをあたり一面にただよわせ、 こぼれ種で増えた株があちらこちらで咲き誇っていた。 いまはもう枯れ枝になりつつある。間もなく本格的な夏ですね。

  2007.06.13

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  繊細なこころ　　コーンフラワー・ピンク（ヤグルマギク）

  Centaurea　cyanus　キク科　一年草古くからヨーロッパの小麦畑でよく見られたことからコーンフラワーと呼ばれるようになった。美しい青色が一般的だが、ピンク、白色もある。あんなにも威勢よく咲いていたコーンフラワーたちも、いまでは花がらばかりに。コーンフラワーは太古からの花としてよく知られている。人類が切り花や、愛でたり、花を死者に手向けたとの痕跡が残っているのがこのコーンフラワー。エジプト、ツタンカーメンの墓から発見されている。学名はケントーレア、ギリシア神話から由来、半人半馬のケンタロウス族のキロンが、この植物でケガを治したという神話からきている。＜利用＞花びらをサラダに、　　　　花の浸出液をシャンプーやリンスに、　　　　ポプリの材料に、草丈50～90cm　　秋（９から10月）に種をまく、花期は春から初夏。

  2007.05.29

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  吸い込まれるような空色　クリーピングボリジ

  Borago.laxiflora　ムラサキ科　多年草　　©2007 hiroshi kumagai 鉢植えのクリーピングボリジが満開に。密やかでひかえめのかわいい空色の花。花に似合わず、葉っぱにはこまかい棘がありさわると痛い！でもかわいい花に免じて許しましょう。「心がわり」という花言葉、むしろ「心の憂いを払い、勇気を与えてくれる花」と解釈したほうがいいですね。梅雨入り前の青空にとけ込むように咲いているクリーピングボリジ。まもなく梅雨入り、空も変わるようで・・・

  2007.05.27

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  さくらばらが満開

  玄関のさくらばらが満開に、あたり一面、やさしい香りがただよい、うっとりしたくなってしまう。Rosa miltiflora. var.　　©2007 hiroshi kumagai このばら、ハーブ研究家で著名な広田せい子さんよりいただいたもの、毎年この時期に桜のような花をびっしり咲かせてくれる。さくらばらが終わると梅雨の季節を迎える。キンレンカ、チャイブ、レモンバームと桜ばら

  2007.05.25

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  夫婦愛　　リンデンの芽吹き

  ©2007 hiroshi kumagai 4月下旬にそれまで枯れ木のようだった庭のリンデンの木。木の芽は冬から育まれていたのでしょう。下旬に瑞々しい新芽があらわれたと思う間もなく数日でリンデン特有のハート型の新緑の葉におおわれてしまいます。枯れ木から新緑の葉への変わり身の早さに驚かされます。すばやい変身に自然の妙を感じます。「花言葉の「夫婦の愛」は、ギリシャ神話に由来。旅先での貧しい老夫婦のもてなしに心を動かされた、大神ゼウス夫妻。褒美を老夫婦に尋ねたところ、「死によってお互いが離れ離れにならないように」とのこと。ゼウスはその願いを聞き入れ、主人を樫の木に、妻をリンデンに変え、２本の木を寄り添わせたということです。」誕生花の辞典：８月２３日の誕生花は「ボダイジュ」　より©2007 hiroshi kumagai リンデンティーはヨーロッパではよく飲まれているティー。神経性の緊張を和らげるティーとして知られています。

  2007.05.21

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