「大切なものは、目に見えないと・・・、香りもまた、目に見えない宝物」 ハーブでつづる文学物語9 松浦弥太郎著
ハーブでつづる文学物語9 『 今日もていねいに。』 松浦弥太郎著 08年12月 PHP p.88 ~ 香りの効用 ~ 僕の「記憶のキーワード」は香りです。 香りと出来事が結びついているのでしょう。ふとしたとき香りが何かを思い出すき っかけになったりします。 アロマオイルは暮らしの必需品。いちばん好きなのは、きりっとしたローズマリー、 同じ系統のユーカリも気に入っています。ちょっと疲れたときはペパーミントやス ペアミントなどミント系のものを用います。女性なら、ラベンダーやローズ、ネロ リなど、甘く華やかな香りを楽しむのもいいでしょう。 人生でも、香りとなるものを、おろそかにしてはなりません。 生きる目的、仕事や夢、愛し、信じ、かかわる相手といったものが人生の味や栄養 であるならば、趣味や学びなどは、暮らしの香り=アロマではないでしょうか。 大切なものは、目に見えないと星の王子さまは言いましたが、香りもまた、目に見 えない宝物だと思います。 今日もていねいに。著者:松浦弥太郎価格:1,365円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最近、小説やエッセーなど読んでると思わぬところでハーブを表している文章に遭遇します。その頻度がとても多くなりました。 遥か悠久のころからそれはありましたが、例えば聖書に代表されるように。そして記録に残っているものもいくつかあります。一方で現代作家たちもさりげなくハーブでつづった文章をすべり込ませています。もちろん森羅万象、膨大な作品すべてに目を通すことは不可能ですが、気づいたときに書き表そうと思いました。 優秀で強力な書籍ナビゲーターのMさんの力を借りて少しずつまとめていきたいと思っています。ハーブが紡ぎ出す美しく抒情あふるる文章を楽しみましょう! アールグレイ・熊谷