「役にたたないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない。」 ウイリアム・モリス
東京都美術館へ行ってきた。ウイリアム・モリス展を見るために(5日で終了)。 家具、テーブルウェア、ファブリック、服飾、書籍やグラフィック、デザインなど約280点、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館から、そっくり東京に来ていた。 2ヶ月間も、ということでぜひ見にいかねばと、花見も兼ねて出かけた。 期待にたがわず植物のモチーフに目を見張った。 ハーブはスイカズラやカモミールなどあったが、意外と少ない。 モリスは薔薇や石榴(ザクロ)、チューリップが好きなようだ。 それでも色使いといい、デザインといい、魅力的な作品ばかり。 1850年ころから1880年ころというから日本では幕末から明治初期のころ。 モリスは当時、手仕事の良さを見直し、自然や伝統から美を再発見し、シンプルなライフスタイルを提案する「アーツ&クラフツ」を推進していた。130年も前に。 ミュージアムショップで『ウィリアム・モリスの楽園』(南川三治郎著)、文庫本カバー、ポストカード、デザインシートを買った。帰りの東海道線車中で本を読み切ってしまった。 これから文庫本を読むときはモリスのデザインがいつも目に、うれしいな!