ビジュアル馬込文士村
月刊「おとなりさん」なる、ほのぼのしたタイトルの雑誌がある(ということを本日知る)。その特別編集版『ビジュアル馬込文士村』が、大井町アトレの中に入っている本屋さんで平積みになっていたので購入。さすが地元ネタである。 表紙を開くと、すぐにミシマ。文士村のカテゴリーに入らない作家が先頭かい。 確かに三島由紀夫は自決の日までこの地に住み、その期間はこの地に住んだ作家の中でも長いほうではある。しかし、地方から東京に出て、しかも故郷と同じような農村地帯が広がるこの地で交流を持った作家たちとはちょっと違うのである(住んでいた時期も異なる)。まぁ、知名度から言って、この人が先頭なのだろうけれど。 以下、山本周五郎・宇野千代・北原白秋・室生犀星・川端康成・萩原朔太郎……と続いていく。“ビジュアル”と謳うとおり、ビジュアル資料満載でなかなか面白い。 小さい頃からずっと気になっていながら、きちんと調べ切れていない点があって、いつかは考えたいと思いつつ、この年になってしまった。そんな話題が書ける日は来るのだろうか。