ジュネーブその日暮らし（＋革モノ作り・レザークラフト）

[子供・教育] カテゴリの記事

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• じゃ、小学生なら英語習得はどうよ？

  　幼稚園児の英語習得の話の続編。今回は小学生バージョン。　突然ですが、問題です。この英単語の意味、わかりますか？「hibernate」「larva」「invasion」「tadpole」「itch」「gnat」答えは文の最後にあります。　　　　　　　　　　　 ★　上の単語はジュネーブのインターナショナルスクールのＹｅａｒ３（日本の２年生）の、単語テストの課題です。かなり難しい単語もバンバン出ます。　文章題の宿題では、完了形、仮定形なんて普通。　もちろん授業でも・・・。　　英語初心者はそんな授業を聞いていても全く理解できないので、最初はＥＳＬという英語フォロークラスに入ります。　ＥＳＬは、（Ｅ）英語（Ｓ）底上げ（Ｌ）レッスン　ではなく（＾＾；）English as a Second Language　第二言語としての英語（英語が外国語である生徒のための特別クラス）です（インターナショナルスクールオブジュネーバでは、ＥＡＬと呼ぶ。何故って両親の国籍が違って、既に２ヶ国語以上を操り、英語が３つ目以降の言葉の子供も多いから。English as another Language）。　まったく英語ができない子は、ＥＳＬで一日の大半を過ごし、英語の基礎から学校で教えてもらうことになります。　しかし、そのクラスでも単語テストの課題や読書の宿題はあります。　親のサポートは絶対に必要です。　吸収が早いといわれる小学校低学年でも、ローマ字も知らない子供にハッピーを「H・a・p・p・y」だと綴れる様に練習させなければならないし、進行形、過去形、三人称単数のS という言葉も理解できないので、「wentはgoの昔の言い方」など、優しい言葉で解説するなど家庭でのフォローも工夫しなければなりません。　これが結構大変（＾＾；）。　以前住んでいた韓国ソウルのインターや、アメリカの現地校に子供が編入してＥＳＬに入った友人、それにジュネーブ駐在の親御さんからも、　「入学して半年は、毎日１１時まで親子で泣きながら勉強した。」　「日本語の勉強まではとても追いつかず、もう投げてしまいたい。」　「入学して１年以上になり、ＥＳＬは終わったのに、未だに英語の宿題とフォローで、毎日１時間以上つきっきり。」　という話も聞いています。　で、苦労して英語ができるようになってくると今度は日本語が怪しくなってくる　という別の問題が・・・（＾＾；）。小学生だとまだ日本語も出来上がっているわけではありませんから、低学年ほど英語の習得は早いけれど、その代わり日本語の維持が大変になります。　というか、まず同学年の日本の子ども達と同じレベルの国語力は無理ですので、「いかにレベル低下を低く抑えるか」ということが課題になります。　中学生や高校生より英語の吸収はいいかもしれないけれど、小学生は小学生なりに、英語の基礎が解っていて、国語力もかなり高い中高生とはまた違った苦労があるわけです。　ということで、やっぱり小学生も、本人、親とも、決して「楽して」英語ができるようになっているわけではありません。　　　　　　　　　　　　　　　★「hibernate＝冬眠する」「larva＝幼虫」「invasion＝進入、侵略」「tadpole＝おたまじゃくし」「itch＝かゆい　むずむずする」「gnat＝ガガンボ」　すみません。私は一つも解りませんでした。（＾＿＾；）ゝ

  2006年03月24日

• 幼稚園児は簡単に英語を習得する？

  　日本では、海外赴任者に対して、「いいよね。海外へ行くと子供は英語が話せるようになって。」「帰国子女枠だと、受験も楽でいいわね。」　という人がいますが、　会社の金で赴任して、子供は自然に英語ができるようになり、受験も楽々・・・な～んて、世の中にそんなにウマい話があるわけありません（－＿－；）。「子供は、放っておいても２～３ヶ月で向こうの言葉ができるようになる」　　　　　　　　　　　　とか「海外に行きさえすれば話せるようになる」というのは、全くのウソだからです。　英語教育のアルクの子供英語教育Ｑ＆Ａには、「言語学の研究でも、使いこなせるレベルのアウトプットのためには、5,000時間のインプットが必要といわれています。」とあります。　５０００時間といえば、全日制の学校でも授業日数から考えると３年かかる計算です。英語圏の学校なら日常会話も英語なのでもう少し期間は短くなるでしょうが、とても２～３ヶ月で判るようにはなりません。　ソウルでインターの全日制幼稚園へ入れた時、色々な国の子ども達を見た感じでは、・相手の言うことが、何となく判るようになるまで半年。・時制や文法はさておき、「とにかく言える」様になるまで、１年から１年半。・問題なく意思疎通できるまで２年以上。・英語が母国語の子の言うことは、３年たっても「完全に」理解することはできない。　というのが、普通です。　しかし、皆幼稚園児なら、ちょっとやって、すぐ話せるようになると思っているようで、途中入園のお母さんに、「いんど象さんちの子はクラスの劇で主役（の一人）をやるくらいなのに、うちの子はその他大勢で、バックコーラスに参加するだけ。どうしてウチの子は全然英語が出ないの？」　と何度聞かれたことか。　お母さん、ウチの子は園の在籍最長老園児（本当。ウチの子より前からいた子は、皆帰国したか、小中学校もある大規模校に転園した）で３年も英語で園児やってるんですよ！　お宅のお子さんは、まだ３ヶ月目です。ウチだってその頃は「No!」と「It's mine」くらいしか言えませんでした。歌覚えられただけ立派じゃん。３ヶ月でペラペラ話せたら、こっちが驚くよ（＾＾；）。　幼稚園児であってもこんなにかかります。　しかも、自分の言いたいことを言えるようになるまでの１年から１年半は、親の想像を超えたストレスが子供にのしかかります。　幸い我が家の子供は何とか普通にいままで来ていますが、４歳で登校拒否になった子、５才で夜尿症になってしまった子、幼稚園でお友達に「ブタ」「死ね」などの母国語の暴言を吐くようになってしまった子、「おしっこがしたい」という言葉を言い出せず、園でおもらししたことをきっかけに、５分ごとにトイレに行くようになってしまった子・・・。　３～４人に一人は何か問題を抱えていました。　今まで自信を持って話していた言葉が急に誰にもわかってもらえない。　それは子供にとってどれほど恐ろしいことでしょうか？　幼稚園児でも、楽してすぐに話せるなんてこと、ありえません・・・。

  2006年03月21日

• スクールバスと、その価格

  　息子達の学校へは、毎日旦那か私が車で送り迎えをしている。　さして遠い距離ではないが、それでも二人の学校は別々なので、結構大変。　下の子は幼稚園なので、一人で行かせるわけには行かないのは当たり前。　上の子はインターナショナルスクールで、小学校の間は送り迎えが親の義務。　ここ、ジュネーブは世界的に見てもとても治安が良いので、中学生以上は自分で通学しても良いが、他の国では中学生まで送り迎えを親の義務にしているところも多い。　もちろん、インターナショナルスクールには送り迎えができない親の為にスクールバスもある。　しかし、高い。　だから、毎日自力で送り迎えしているのだ。　日本での小さな子供が犠牲になる事件を機に、スクールバス導入論も出ている。　私個人も可能ならば、利用者がある程度の額を負担することになっても、せめて小学校の低学年だけでも導入できれば良いと思う。　しかし、あちこちの「導入してほしい」ブログ記事を見ると、スクールバスの導入費用をとても低く見すぎていると思う。　日本の幼稚園並みの価格でできるかというと、それは無理では？　学校は始業時間がはっきり決まっているので、バス利用者全員がそれに間に合うように到着せねばならないし、帰りは学年ごとにバラバラ。対応するには学区単位で何台か運用する必要があると思う。　だから、運転手とバスの必要台数が幼稚園とは違う（ちなみに、アメリカのスクールバスは全国で約４４万台だそうだ）。　人件費とバス購入代、ガス代他維持費を考えると、全国で毎年何千億円もの費用がかかるはず。　また、路線バスをスクールバスに活用すれば費用は路線バス代だけだというのも無茶。　もともと路線バスのあったバスルートに作るならともかく（そんなの利用できる生徒は限られている）、全くバスが走っていない場所に通学時間のみ運行させねばならないので、その余分のバスの購入維持費が必要だし、余分な人件費もかかる。バス会社がそんなもの善意で負担するはずはない。　そもそも全国には路線バスの営業所すら近隣にないという市町村もある訳だし。　では、実際スクールバスはいくらくらいかかるかというと・・・。　完全にドアｔｏドアのインターナショナルスクールのバス代は、東京より物価の安いソウルで年２２万円くらい。ここジュネーブだと年３０万円を超える。　別にインターがバスで儲けているわけではない。ドアｔｏドアに近い送迎の場合、アメリカやヨーロッパなど先進国の日本人学校でもこの価格はあまり変わらないので、この額はこれでも殆んど「実費」といえる。アメリカの公立学校のバス代が、これより随分安いのは、州からのかなりの補助（要するに税金利用）があるものと考えるべき。　日本の私立学校の中にはこれより安い所もあろうが、多くが通学上の便宜を考えた、駅から学校までの単純路線。　安全目的なら、やはりどの生徒も平等に、ある程度家の近くまで送らなくては無意味。　コストはより高くなるだろう。　スクールバスは高い。　安全のための導入を希望するなら、「幼稚園並みの価格でできる」と楽観視せず、やはり利用者側も金銭的負担を覚悟しなければならない。　そうでなければ、子供のいない世帯も含めた新たな税金負担が必要だろう（結局税金で一生払い続けるなら、必要のある一時期だけ払った方が安い？）。　安全は、安くないのである。

  2006年03月13日

• 子供の粘土、シール遊び対策など

  　次は子供の困った遊びについて（＾＾；）。●シール遊び　放っておくと、床と言わず、家具と言わず、冷蔵庫と言わず、ドアと言わず、どこにでもシールをはる子供。こういうときは、「貼っちゃダメ」というのではなく、一箇所貼ってもいい場所を決めてそこに貼るように言うと、この公認貼り場所にちゃんと貼るようです。　うちは子供のおもちゃ３段ＢＯＸとおもちゃタンスをシール公認にしました。おかげで他の家具は助かってます。●糊遊び　糊をぎゅうぎゅう押し出して、そこらじゅうべたべたにしてしまうのも困りモノですよね。掃除も大変だし。　我が家では、子供が最初に糊を使いたいと言ったときに、「糊を使う時は親に報告し、必ず新聞紙の上で」というのをルールにしました。最初の何回か、そばについて使い方をチェックして指導。最初は１回の工作で糊１本全部使ってしまっていましたが、実際にやってみせ、糊は少しでもくっつくことを見せるとあまり出さなくなりました。　自分でできるようになってきたら、新聞紙だけ敷くように言えば綺麗に使ってくれるようになります。　あと、糊でうまくつかないときは、セロテープを使うようアドバイス（学校にあるような、台付きテープカッターがあれば、落下にさえ気をつければ子供でも使いやすいです）。　また、どこかに貼りたい場合には、大きなＢ紙を出して、好きに貼るようにさせました。Ｂ紙は大きいから貼りがいがあるようです（＾＾；）。●粘土遊び　これも結構厄介。　あっちにボロボロこっちにボロボロ。絨毯や畳についてカリカリになったりしたら目も当てられません（＾＾；）。　粘土は、ビニールのテーブルクロスの古いのをとっておいて、粘土は必ずその上でするようにルールを決めました。　市販の粘土板は、ランチョンマットくらいの大きさで、小さすぎてどうやってもその上だけでは作れません。その点、テーブルクロスだとかなり大きいので粘土遊びには充分です。透明の薄いものなら新品で買っても安いものです。粘土も簡単にはがれるし、カリカリになった細かいつぶも捨てやすいです。●紙遊び　毎日ひたすら紙ふぶきを作って散らかすので、聞いてみたら、ままごとの「お米」を作っているとのこと。本物のマカロニを茶碗に入れて渡したら、紙の米は作らなくなりました。　子供がもっと小さいとき、ティッシュを何枚も出して困りました。あるとき1箱全部渡し、なくなるまで出させたら、納得したらしく、しなくなりました（笑）。　トイレットペーパーも同上。勿論両方とも後で回収し、使いました（笑）。　何かしら困る遊びは、最初に具体的なルールを決めた上、子供が予想している以上の「活躍の場」を与えるとうまくいくようです。　困ったことをすると、ついつい口で色々説明しがちですが（育児書でも「じっくり話して言い聞かせる」とか良く書いてありますが（＾＾；））、幼稚園児では長い話をじっくり聞くのも、それを順序だてて理解するのにも限界があるので、話すより、自分が具体的にやってみせ、最初は子供に付き合う方が子供は理解しやすいです。　また、ダメなことは、何故ダメなのか、自分で始末させると良くわかるようです。例えば、床にクレヨン書きしたら、どれだけ掃除が大変か、言うのではなく、本人にクレヨンが消えるまで床を拭かせたらしなくなりました。

  2006年02月27日

• 子供の工作の処分方法

  　今回はジュネーブの　暴露　話ではなく、こむせまりさんのブログで話題になった、　子供の作品との共存共栄について　です。　やっぱりうちの子（小２　年中）も、暇があれば、のべつ幕なし作品を作る方。特に寒くて外へ遊びに出られない冬場は増えます。　最近だとポケモンキャラクターを紙に描いてハサミで切り取り、自作ポケモンカードを作ったり、色を塗った紙を切り貼りし、動物や乗り物を作ったり、好きな絵本の絵を真似して描いて、マイ絵本を作ったり・・・・。　作品を作るときは一心不乱で、本当に一生懸命。　それに、斬新な発想といい、色彩感覚といい、大人には真似できません。　とってもほほえましいです（=＾＿＾=）。　しか～し！　それも毎日毎日となれば、ほほえんでばかりもいられません。　もう部屋中工作が増えるは増えるは。　どこにでも飾りたがるし。　貸し倉庫でも借りなければ、とても作品を全て取っておく事などできません（＾＾；）。　そこで、何とか穏便に作品と共存するため、こんな方法を考えました。　まず作品の展示場を限定。　我が家では、　立体工作は本棚の上に並べる。　絵は壁にかけた大きいコルクボードにはれるだけ。　と指定し、そこを飾りスペースにしました。　古い作品は適宜子供に見つからない段ボール箱へ。新しいものを飾れるスペースをいつも確保しておきます。もしも子供が前の作品がなくなってることに気付いたら、こっそり箱から出してきて「ほら、ちゃんとしまってあるのよ」と見せれば安心ます（＾＾；）。　しかし、殆んどの作品については普通子供は気にしません。覚えているのは幼稚園で気合入れて作ったものや、家でも特別の材料を使って作ったものくらい。そういう工作は長めに保管します。勿論その中で親がとっておきたいと思う作品があれば、それはまた別にしてとっておけばいいし。　が、普通の作品は１ヶ月過ぎたことを目安に捨ててしまいます。　気合の入った作品は保管期間半年くらい。　我が家はこの方法で問題が起こったことはありません。　また、子供に作品箱を各自一つ渡しておき、作品の中でも、小さかったり、ただの紙の切れ端のようなものは（こういうのが結構多い）、自分で保管するように言っています。　基本的に時間がかかっても工作の後片付けは自分達でさせていますが、出しっぱなしの紙切れがあれば勿論不要と判断し、廃棄。　で、作品箱は、一杯になってしまったら、自分で取って置くものと捨てるものを分け、整頓するように　言います。　「全部取って置きたい」と言いそうですが、やってみると、意外にそんなに嫌がらず、むしろ自分で色々思い出したり考えたりして上手に整頓しています。　最初は、どれを捨てたらいいのかわからないので、一つ一つ、私も一緒に要るか要らないか検討しました。たとえば、「何なのか自分でも忘れてしまったものは捨てる」など、基準を示してあげるといいようです。2回くらい一緒にすれば、年中の息子でもできるようになりました。　小さいうちは、言葉であれこれ説明しても判らないので、自分も一緒に行って、具体的にやり方を見せるのがコツです。

  2006年02月26日

• 

  学校のヘルシーランチパーティー

  　上の息子の学校(International school of Geneva 国連校）では今、全学年挙げて「食物と健康」が学習課題になっている。栄養について学ぶだけでなく、体育にヨガを取り入れたり、親向けの栄養に関する講演会を開いたり。宿題も食事に関するものが多い。たとえば、ある日の夕食を例に、栄養ピラミッドに食品を書き込むとか、家族全員に何かスポーツをしているかインタビューし、レポートにまとめるとか。　特に問題になったのはこの宿題。　　　　　　　↓「来週お昼にクラスでヘルシーランチパーティーを開催します。一人一品、あなたの国のヘルシーな料理を持って来て下さい。なお、あなたが持ってくる料理についてレポートを書き、来週までに提出してください」　持ち寄りランチの料理を作るのは勿論　親　である（＾＾；）。　最近はベイクセールもあったのに、また料理か・・・。　大体和食って、海外の子ども受けするものが少ない。　今までの経験から言うと、ヘルシーな煮物類は外国人の子ども達にうけない。どうも甘いおかずというものに抵抗があるようだ。　いや、甘いといっても、ウチの味付けが激甘なわけではない。西洋では基本的に料理に一切砂糖は使わない。なので、煮物のように、甘みを感じるおかずというのは、彼らにとって大変異質なものらしい。　特に子どもというのは大人が思う以上に食に関しては保守的で、食べたことの無い味、見たことの無い食べ物には本当に手をつけない。　色々考えたが、前日に作っておけるし、「フラン」という似た料理が西洋にもあるし、茶碗蒸しにしようかと思ったら、息子の方から物言いが・・・。「え？お寿司じゃないの？」「寿司・・・だとお？　日本食＝寿司じゃ、短絡的過ぎるぞ。大体、生魚なんか、外国の子どもが食べるもんかい。」「いいや。皆、オオ！ジャパニーズフード！！　スシ！　スシ！　って言ってたよ～。」「・・・最近の外人の親は、子どもに何を食わせとるんじゃ（－＿－；）。」「寿司にしてよ～。」　「今回は茶碗蒸し。」「え～！　だって、もう皆に寿司持って行くって言っちゃった　よ～！！」　そういう事は、母に相談してから言うように（－＿－；）・・・。　息子が嘘つきになるのも気の毒だし、仕方ないので作ることになってしまった。勿論家庭で作れる「てまり寿司」である。　具は手に入る海老、コハダ、スモークサーモン、アスパラ。合計５０個。　　　　　　　　　ああ、しんど～（＿＿；）。　ちょっと～、まだ水曜日だよ・・・。　毎朝お弁当もあるのに・・・週末まで体力持つのか？？　もうあかんかも（＾＝＾；）。　

  2006年02月15日

• 日本の小学校英語教育（２）

  この話は　２月３日のぱぱんがぱんださんの、ブログでの話題にリンクしています。そちらもどうぞご覧ください。　　　　　　　　　　　　　　　★　（１）の続きです。　さて、もしもいい加減な英語教育を小学校からするくらいなら、私個人としては、国語力アップの方にもっと時間を割いてほしいと思います。　数学も科学も社会も、そして英語も。全ては読解力や母国語で論理的に考える力がないと伸びません。そもそも外国語は母国語能力を超えることなんて絶対に無いんですから。　フランスはかつて英語が最も通じない国でした（誇り高く知ってても話さないというのはウソ。一部のエリート以外は本当に話せません。）が、「やっぱり英語」ということで、英語教育に力を入れ、小学校から勉強するようになりました。ここまではこれからの日本が進もうとしている道と同じです。　問題はこの先です。　しかし、小学校から英語を始めてみたら、英語能力向上と呼応して、子ども達のフランス語能力が低下してしまいました。　もともとフランスでは、フランス語の読み書きが難しいこともあり（単語の最後の１～４文字は読まないという発音の性質上綴りと発音が全く一致しない）「きちんとしたフランス語が読み書きできること」にとても重きを置いています。　両親がフランス語の読み書きのできるフランス人でも、家庭教師や塾で子供のフランス語をフォローするのが割と普通でした。しかし、近年の英語熱（実はフランスにも英語熱はあります）と、小学校からの英語授業開始が相まって、母国語フォローの情熱やお金が英語教育にシフトしたのです。　たしかに英語能力は向上したけれど、中学校になってもフランス語がろくに書けない子供が今までより増えました。　ＴＶなどでも特集が組まれ、大変な社会問題になっているそうです（フランスは日本より母国語に誇りを持っているので、より深刻に、よりオーバーに問題視されているという面はあります）。　日本はどうでしょうか？　英語を小学生から勉強することは悪いとではありません。しかし（１）で書いたように、今の各教科の学習時間を削るのはできない話。そのためには授業時間を増やすことは必須と思いますし、子ども達の勉強の負担が増えることは覚悟しなくてはいけないと思います。　また、親の方も、英語に傾倒しすぎて日本語を二の次にしないよう、また科目が増える分、家庭での学習フォローに、より時間（と、場合によってはお金も？）を割かなければなりません。　そのどれもできない様では、日本も将来フランスと同じ問題を抱えることになるのではないでしょうか？　・・・と、ここまで書きましたが・・・。　考えてみれば、いくら「国際語としての英語コミュニケーション能力だ！」「しかしそれよりもまず、日本語がもっと大事なんだ！」とがんばっても、日本に受験英語がある限り、どうしようもないんですよね。　大学入試では、二次試験や私立文系の試験で、たとえ国文科や日本史専攻であっても、英語の配点を他教科の１．５～４倍（！）に設定している所が結構多いのです。　要するに、受験では国語や社会で高得点取るよりも、英語で高得点取れるほうが有利。体験的にそれを知っている親は英語に傾倒するし、テストは勿論筆記と解読なので、発音や会話は放っておいて、塾での「点を稼げるテク」のようは英語に走ってしまうのです。　でも、責められませんよね？　誰だって、少しでもいい大学に入りたいに決まってるし。　で、受験英語の成績が良くっても、発音めちゃくちゃとか、自分の意見を英語で語ることができないって日本人が続出・・・。　いっそ、英語は試験をやめて、ＴＯＥＩＣの持ち点提出にすれば？　それに、英語ばかり配点を多くせず、受験生の得意科目をもっと尊重すれば？　　そうすれば、コミュニケーション能力も少なくとも今よりアップ。その上特定分野に強い人間を発掘したり、受験生のやる気も出ると思うんだけど。　私の受験の頃は、共通一時の受験科目がコロコロ変わって翻弄され、子供が学校へ行き始めたら、ゆとり教育だ！総合学習だ！いや、それは間違いだ！と、翻弄され、今また英語教育に翻弄される・・・。　私達と子ども達は一体どこへ向かっているのでしょう？　はっきり言って全く判りませんです。　でも、取り残されては困るから、皆、お受験だ！　個別指導塾だ！　小学生から夏休み英語留学だ！　いや、いっそ日本国内のインターナショナルスクールだ！　と、家計を圧迫するほどのお金をかけて、親子で右往左往しているのです。　２１世紀はグローバル化、少子化で、大学全入時代。もうそろそろ偏差値入試はやめて、教育を根本的に見直し、大改革をしなければならない時期だと思いますが、いつもいつも小手先の改革・・・。　問題があることはもう２０年も前から判ってるのに、何故今だ同じことが問題になっているのか？　一介の主婦の私ですらこれくらいは考えてるのです。　考える立場にある人に、もっともっと、真剣に、広く長く大きく（世界を視野に、１００年先くらいまで）、そして柔軟な視点で考えてほしいです。

  2006年02月05日

• 日本の小学校英語教育（１）

  この話は　２月３日のぱぱんがぱんださんの、ブログでの話題にリンクしています。そちらもどうぞご覧ください。　　　　　　　　　　　　　　　★　最近の日本のニュースに、２００８年度から、公立小学校に英語を正式科目として取り入れることが可能になるというものがありました。父兄からの要望も大きいことですし、きっと取り入れる学校がたくさん出ると思います。　しかし、ここには大きな二つの疑問点があります。１）授業時間のやりくりをどうするのか２）何の目的で小学校から英語を学ぶのか　まず１）です。　ニュースには授業時間の増加については、一切触れていませんでしたが、授業時間はどうなるのでしょうか？　英語熱が年々高まっているのは事実ですが、授業時間数を増やさず、英語を正式科目にしたら、時間のやりくりはどうするんでしょう？　　高学年に割り当てられた年間１１０時間の総合学習の時間を全て英語に使うのでしょうか？　しかし、最近言われる様に、国語力（読解力）の低下は全ての教科に影響する問題で、放置してよいとも思えません。英語の為に余分な時間を全てつぎ込んだり、今でも足りないと思われる国語の時間を削ってしまっては困るのでは？　英語を正式科目として本気でやるなら、語学なんですから最低でも週３時間はしないと（小学校で英語を勉強する、タイ、ケニア、中国などでも、週３～５回は組み込まれています）。　私が調べたところ、小学校から外国語を学んでいる国では、年間授業時間数が日本より多く取ってあるか、同程度なら音楽や体育の時間が少ないようです。他の教科も含め、授業時間の大幅な見直しが必要になるのでは？次に２）です。　小学校から英語を学ぶ目的は一体何でしょう？そこがはっきりしません。日本人の国際語としての英語コミュニケーション能力の向上のため？　それとも単に中学で学ぶ英語の前倒し？　単なる中学校英語の前倒しなら、そんなことする時間があるなら、それこそ作文や読解、読書、あるいは理科の実験や、算数の発展をやれ！　と思います。アホらしいのでこれ以上何もいいますまい（－＿－；）。　仮に「日本人の国際語としての英語コミュニケーション能力の向上」が目的とすると、小学校英語の教員は、全員「ノウハウを持ったネイティブ」は無理にしても、ちゃんと英語を教えられる人でなくてはいけません。ノウハウもなく、「小学校なんだから、週１時間くらいで、英語に触れる内容を」程度の話では時間の無駄。そんなの、民間の英語学校の方が長年のノウハウがあり、少人数制な分ずっとマシです。　仮に、小学校でいくらきちんとコミュニケーション英語に取り組んでも、中学校からは「知っているけれど話せない」という受験英語教育になってしまうのでは何のための小学校英語教育なんだか・・・。　単純に「小学校から英語をしよう」というのではなく、国際語としての英語能力を高めたいのなら、中学校以上の英語も変えていかなければ意味が無いと思います。　中学校以上の英語は、これからどうなっていくのでしょう？　もう２０年以上前から「使えない」と問題視されていた日本の英語教育ですが、あのころからそんなに変わったんでしょうか？　相変わらず日本人は、英語は書けるし読めるのに話せなくて・・・なんだか行く先は霧の中のように思えます。

  2006年02月03日

• 

  インターナショナルスクールのベイクセール

  　長男の学校でベイクセールが始まりました。ここでのベイクセールとは、毎週金曜日に割り当てクラスの親が当番でお菓子を作って持ち寄り、学校帰りに販売するというものです。　値段はどれでも一袋１Sfr（９０円程度）。迎えに来た父兄だけでなく、子ども達もお小遣いを握りしめて買いに来ます。　お菓子はどれも家庭で簡単に作れるもので、クッキーやポップコーン、小さなマフィンやパイなど。いずれにせよ、あまり気合を入れる必要はありません。　で、ここでの売り上げは、半分が学校に、残り半分がクラスの予算となり、物品の購入に当てられます。　さて、次週はわがクラスが当番に当たっています。　やっぱり何か作っていかなくてはなりません（＾＾；）。　ということで、今週はベイクセールのお菓子の試作をしました。　色々考えましたが、簡単な方がいいから、市販のパイシートでパイを焼くことに。試作品１）サーモンパイ　具は生サーモンとゆで卵と炒め玉ねぎ。春雨を入れ、鮭から出る水気問題は克服。おいしくできたけど、ちょっと面倒。（試作品のサーモンパイ）　　　↓試作品２）白あんパイ　白いんげん豆の餡を手作りしてみた。餡はおいしいけど、イマイチ味にインパクトがない。日本ならここに栗の甘煮を入れて、栗パイにするところか？　甘煮はないので、ヴェルミセル用の栗ペーストでも使おうかと思うが、面倒なので次回に繰り延べることにする。残った餡は饅頭に変身した（＾＾；）。試作品３）ピーチパイ　モモカンを乗せて焼くだけ。こちらのパイ生地は日本のように甘く無いので、その点がイマイチ。結局グラニュー糖で甘みを補うことにする。試作品４）ミートパイ　日本式ハンバーグの具に近いものを入れ、ケチャップをかけて。子供には好評だった。　と、色々試作してみましたが、今回は最初なのでお手軽さを重視し、ピーチパイとミートパイを出品することにしました。　実は、当日はうちの夕飯もこれで済まそうと思っているので（＾＾；）、いくら手軽でも夕飯がピーチパイだけじゃ家族から石が・・・（＾＾；）。

  2006年02月01日

• 子供に対する親の責任

  　ジュネーブは治安は確かにいいです。多分この規模の町では、ヨーロッパ１くらい。　それでも子供の誘拐はあります。日本のようにいたずら目的ではなく、「売り飛ばし」目的の事もあり、男の子だからといって、安心できません。　日本では、この前小１女の子の誘拐殺人が続けて２件ありました。　その後、先生に登下校付き添ってほしい、通学路に立ってほしい、などの意見が出てたのには驚きました。　わが子の安全を、他人任せにして本当に安心していいの？　校門出たら子供を守るのは、やはり親では？　朝早くから集団登校に付き合ったり、夕方生徒を家まで送っていては、先生もかなりの時間を取られ、本来の授業にかかわる仕事ができなくなってしまいます（学力低下が問題視されてる昨今、それも困るんじゃ？）。　まさか先生に自分の生活を犠牲にしても、生徒に奉仕しろと言ってるんじゃないとは思いますが・・・。　そもそも、生徒３０人頭に１人くらいしかいない先生に、完璧に子供を守れいうのは無理だし気の毒。殺そうと思って包丁握って襲い掛かられたら、３０人はどうしたって守れません。　いい例がソウルの日本人学校での襲撃事件。あの時は実は、先生も、父兄も、警備員までもがそこにいたのに、突然鉈をもって襲い掛かってきた男（この犯人は精神科の患者でした）から、子供を守れませんでした。　日本では教師は聖職のように言われることが多いですが、極端な話、殺人者を前にしたら、先生は生徒をかばって死ぬ義務があるのか？　というと、そんな義務は無いと思います。　先生だって、家族がいて、子供だっているんだし。　先生にそこまで期待するのは無茶ですよね。　親からの「学校で何とかして」という、よく考えたらとても身勝手な要望に対し、逆に学校の方から「学校では無理なので、登下校は必ず保護者が付き添うように」と通達を出した所も多くあるそうです。　まあ、登下校に付き添うように、まではいいとしても、「ただし車での送迎は禁止、必ず子供と徒歩で」　と指定する様では、この通達も本心から危機感を持っておらず、学校側の、一時的な非難回避のための方策としか思えません。　都会ならともかく、日本の学区割りでは、子供の足で片道１時間かかる通学距離はザラ。　歩いて送り迎えしたら、それだけで親には毎日４時間近くの負担です。幼稚園以下の下の子がいたり、お母さんが働いている家庭には、それは実行不可能でしょう。　結局長続きせず。やがて誰もしなくなって、その頃にまた事件が起こって子供が犠牲になる・・・。毎回このパターン。　本当に子ども達を守る気があって、保護者に送り迎えせよというならば、学校側も、車で送迎できるよう車寄せを作るとか、無理なら校庭に車を入れるとか、外注で有料スクールバスの導入を考えるなど、実現可能で、長続きしそうな具体案を提示しなくてはいけないと思います。　それにしても、子供の安全についての意見を聞いていると、もっと学校が、もっと地域が、という声ばかりで、「もっと保護者が」という声はあまり聞こえませんね。　私が子供の頃はどこの家も、昼間は玄関の鍵をかけませんでした。　夜だって、窓を開けて寝られました。　でも、日本も、もうそんな時代じゃないんです。　一時的に送迎したり、見回り強化したくらいで、犯罪を犯す人が急に減るとは思えません。それどころか、犯罪者の方は、より慎重に、巧妙になっていくでしょう。　親の方も、他人任せではなく、自分の子供の事なんだから積極的に行動し、自覚を持たないといけないと思います。　殺されてしまったら、その後何をしたって、戻ってこないんですから。

  2006年01月28日

• 学校からの信じられないレター

  　長男の通うインターナショナルスクール、ＩＳＧ国連校の学校長からのレターに、信じられない記述があった。　『・・・私はいつも７時に学校へ来ていますが、驚くことに鍵のかかった校舎の前で既に待っている子ども達が、毎日何人かいます。親御さんの姿は見えません。他の教師も始業より早めに学校に来ますが、生徒の世話のためではなく、生徒のいない静かな時間に授業の準備をするためです。　ヘルプデスクが開くのは午前８時です。お子さんはその時間に連れて来ていただくよう、強くお願いいたします。・・・』　　だとぉ！？！？！？！？！？　って、ことは、６時台から校舎の前でまってる子供がいるってこと？　７時半までまだ真っ暗なんだし、気温は零下よ！零下！　規則では８時から８時１５分くらいまでに登校となってるのに？　驚くよ。そりゃ。　校舎の鍵は開いても、教室の鍵は担任の先生が来るまで開かないし、校庭は警備員のくる８時からオープン。ということは、入ってからも教室の廊下で待ってるのかしらん？　息子の学校はインターの３年生から高校生までが学んでいて、中学生以上は自分で通学してもいいことになっている。勿論路線バスもオッケー。　中学生以上だったら、早朝に両親が出かけても、近所のパン屋さん（スイスでは早朝からオープンし、近所の常連さんが朝のパンを買ったり朝食を食べに来る町内の社交場。）でホットチョコレートでも飲んで、適当な時間にバスで来ればいいのであって、親に送って来てもらってこんな時間に落とされてるのは小学生と推測できる・・・。　どうしてこういう親が出るのか不思議。　自分の勤務時間（７時始業のところも多いから）にあわせて連れて来ている？　じゃ、スクールバスを使えば。年３０万円のバス代を払いたくないのかしらん？　共働きでスクールバスの時間には家には両親ともいない？　なら、送り迎えのナニーを雇えば？　たかが子供の送り迎えのためだけに、人を雇ってお金を払いたくない？　どケチもたいがいにせんかい（－＿－メ）。　何らかの事情でそのどちらも、金銭的に無理？　じゃ、年１７０万円のインターはやめて、タダの公立に代われば？　朝７時から有料（っても凄く安い）で子共を預けることができるし、夕方も６時まで預かってくれる。フランス語の家庭教師代なんかインターに比べれば安いものだし、ジュネーブには英語圏の子供のための補習校もある。　ああ、どう考えても納得できない。生徒の中には、フィリピン人のメイドさんが送り迎えしている家もあるし、スクールバスの子も多い。何も特殊なことではない。　どうしてもダメでも、勤務先が国際機関なら（国連校は親が国際機関や大使館勤務の子がとても多い）どこも学校まで車で５分以下。子供を一旦職場につれてきて自分の事務所で待たせ、登校時間に抜け出してササッと往復してくる人もいる。　旦那の勤務時間には合わなくて、でもスクールバスが高いからと、母親が毎日路線バスで送り迎えしている人も・・・。　なんとでも方法はあるわけで、どんな言い訳を並べても、それは、朝６時台の零下の暗闇の中、子供を学校に置き去りにしていい理由にはならない。　もう、理解不能で、私も旦那も目が点（・＿・）、のあと、他人事ながら怒り心頭（｀∧´）でした。「連れてってやるからウチへ連れて来い！ウチへ！！」　で、校長先生の文の最後にはこう書かれていました。　『なお、帰りは午後６時には校舎を閉め、職員は全員帰宅します。必ず６時までにお子さんを迎えに来て下さい。』　ちなみに、低学年の終業は３時１５分。高学年は４時ごろ。冬場の６時なんて勿論真っ暗。　処置なし・・・（＾＾；）。

  2006年01月27日

• 

  ジュネーブの子供向け囲碁教室

  　突然ですが、今日は囲碁の日。　ウチの子供は１年半前ソウルから帰国したとき、丁度有線放送のアニマックスで再放送していた「ヒカルの碁」にハマり、子供教室のある一番近くの碁会所、藤が丘囲碁サロンへ通うようになりました。　１１級になった頃赴任が決まって、やめるのをとても残念がったのですが、旦那がジュネーブでも囲碁の教室があることを発見。赴任後１週間とたたず、速攻で囲碁教室のイベントに参加し、そのまま通っています。　ジュネーブの囲碁教室は毎週木曜日の午後５時から１時間。 日本領事館の地下会議室で、主に初心者～初級者の子供を対象に開かれています。対象が子供なので、大盤解説の勉強会というわけではなく、ルールを教えてもらったら即打ち始め、打ちながら覚えよという感じ。　教えてくださるのはプロ五段の棋士小林千寿先生。毎回のようにプロの小林先生に指導碁を打ってもらっているのに、ここの教室はタダ。　もともと、日本領事館の海外での日本文化の紹介の一環、日本棋院の海外での囲碁の普及という二つの団体の後援があるおかげで、このようなことになっているのです（＾＝＾）。　領事館では、囲碁の他、生け花とお茶の教室もあります。　囲碁教室に来ている子ども達は４歳から高校生まで。みんながいつも来るわけではありませんが、毎回７～８人で、入れ替わり立ち代り打ち続けています。　日本人の子供は少なく、多くが親が囲碁をするスイス人かフランス人のお子さんです。言葉も通じませんが、囲碁の用語は海外でも日本語のままなので、ルールを知っていればオッケー。ウチの子ども達はすぐに馴染みました。　実は私もヘボヘボヘボ碁を打つのですが、これが何と、強すぎず弱すぎず丁度子供の相手にいいレベル（＾＾；）。 　教室に子供を連れて行くと、必ず先生から「いんど象さん、あの子と打って」との指導が（笑）。　今日も８歳のフランス人の女の子と辛勝の勝負でした（＾＝＾；）。ワタシハヘボヘボ。　で、その子より強いのがウチの上の息子。　もうわが子に負ける日も近いという感じ。ひ～。　旦那なんか、息子と勝負にならないくらい囲碁が弱く、既に息子に鼻で笑われている・・・。悔しくないのか？この上私まで負けたらどうなるのか？？鼻で笑われる？　き～～っ！　憎らしい～～っ！！お、親の威厳はどこへ？？？そりゃ、いつか失墜するにしても、小学２年生ではいっくら何でも早すぎるのでは・・・？　中学生くらいまでは意地でも持たせないと・・・。　・・・囲碁ソフトでマジ、特訓せねば（－＿－；）。

  2006年01月27日

• 子供の本

  　日本から持ってきた子供の本。　たくさん持ってきたつもりだったのに、案外速いペースで読まれてしまい（いや、「しまい」っていうのは間違いですね（＾＾；）。読書が進んでいるので喜ばねば）、そろそろ本を買い足すことにしました。　楽天で買うとポイントが使えるんだけれど、海外発送していないので、本はアマゾンで。　ちなみに配送料はヨーロッパならエコノミー便（３～４週間）　　　　　　　　　本　　１４６０円　＋　（３００円×冊数）　　　　　ＣＤ・ＤＶＤ　　６００円　＋　（３００円×品数）エクスプレス（２～５日）　　　　　　　　　本　　３４００円　＋　（３００円×冊数）　　　　　　　　　　　　２７００円　＋　（３００円×品数）　なので、冊数をまとめると、エクスプレス便でも案外安いのです。　しかし、送料がお得でも、選んだ本がハズレだとやっぱりショック。　この本の選定が、いつもとても苦労します。　取り合えず、「続きが読みたい」という本はカートに。　それ以外の本は、私が独断と偏見で・・・いや、偏見はマズいか（＾＾；）、独断で選ばねばなりません。　これが凄く難しいのです。　だって、自分の子供と言っても他人。読書の趣味が完全に合うわけもなし。　しかも私は女で子供は男。女の子だったら、取りあえず昔話のお姫様シリーズが受けると思うけれど、男には受けん（＾＾；）。男の趣味はわからん。　最初はアマゾンのレビューも参考にしていましたが、子供の本のレビューでも、大人が自分の趣味でオススメと書いているものが多く、絶賛の多い本を買ってみたら、どう読んでも大人向け絵本だったり・・・ということも多くて、あまり参考にならないことが判りました。　また、対象年齢も今までの経験から、あんまり当てにならないこともわかっています。　そんなことで、今は解説だけ読んで選んでいます。　でも、毎回必ず「見向きもされない本」があり、ちいっ、今回も失敗か！！という感じ。今回取り合えずカートに入れたのは以下。・ズッコケ三人組シリーズ　気に入ったようなので追加。でも全５０冊は厳し～（＾＾；）。学校の図書館に無い巻をチョイス。・日本の神話　やはり日本人なら知っておいてほしいという親の願望（＾＾；）。・ドリトル先生シリーズ　この前シートン動物記を入れたので、その流れで動物もの。・西遊記　小学校３～４年生向けを発見。息子は孫悟空＝ドラゴンボールと思い込んでいるから、元祖を教えるため。・古代エジプト関係　丁度マンガ本で古代エジプト物を読み、「カフラー王が～、ツタンカーメン王が～」とか言っているので、今度はマンガじゃないヤツを。・蜘蛛の糸　日本の仏教的地獄と天国って言うものをすこし教えたい。で、「悪いことをしていると地獄が待ってるよ～」と（＾＾；）。・なるほどかしこい世界のとんち話　とんち話は面白いから・・・。・ロビンソン・クルーソー　丁度英語の学校の音読で読んだから。でも、ＥＳＬの息子レベルでも読める本なので、内容があんまりにも簡略化されており、子供はロビンソンが２７年も苦労したと認識していない。親が憤慨し、買うことに。以下は、いんど象選定、名づけて子供の為の理不尽シリーズ（＾＝＾；）・せかいいちうつくしいぼくの村　アフガニスタンの美しい村の美しい生活を描いた絵本。でも最後の一行が。「村はせんそうではかいされ、いまはもう　ありません」。・赤い蝋燭と人魚　え？　金に目がくらんで育てた人魚を売る？　桃太郎やかぐや姫とは違うパターンを。　基本料金がかかるから、どうせ頼むなら２０冊くらいにしないとね～。親の本も入れた～い。　でも、赴任時持ってきた「鬼平犯科帳シリーズ」、まだ読み終わっていな～い（－＿－；）。　親も読書する姿を子供に見せねば・・・。

  2006年01月26日

• ジュネーブで子供の学校を決める(５歳次男編・２）

  ●お知らせ●　２１日から正月休みで、６日間ほどイタリアへ家族旅行に行って来ます。日記の更新ができませんが、戻ったらイタリアの話も含め、再開しますので、よろしくお願いします（＾－＾）／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　★　次男の幼稚園はフランス語なので大丈夫かと思いましたが、「初日から２～３日は泣くと思いますので、しばらく教室で様子を見て・・・」との先生の予想を裏切り、次男は全く泣きませんでした。　昼食時に迎えに行った時こっそり覗いたら・・・いない！！　どこどこどこ？　　と探したら、何人かが固まって遊んでいる輪の中に入り、何と初日からすでにクラスに同化していました・・・（＾＾；）。「全然オッケー。パーフェクト。トレビアン！！」と、先生に言われ、なんだか複雑な気分。　実は我が家の次男は、２歳半でソウルのインター幼稚園に入り、帰国して日本の幼稚園の年少に入ったのですが、そのときの感想が、「お母さん、ここの幼稚園、みんな日本語はなしてるよ。」でした。　多分次男の中では、・世の中には日本語の通じる幼稚園もあり、通じない幼稚園もある。・お友達が外人ばかりの園もあるし、日本人だけの園もある。・お兄ちゃんの小学校も外人ばかりだし、日本語も通じない。　　　　　　　　　　↓　　よって幼稚園や小学校とはそういうものである。　というように理解されているのだと思います。　園を決めるまで、ＴＶしか娯楽が無い状態（おもちゃやビデオは全て船便で、到着は２ヵ月後）の家で３週間くらいウダウダしていました。それもいい加減嫌になっていた様で、タイミング的にも良かったようでした。　２ヶ月通い、ランチプログラムにも参加していますが、フランス語はまだ「ノン」くらいしか言えません。言葉がわからないので、友達とけんかしたり、持っていたものを取られたりしたとき、わかってもらえなくて泣くことはあるようです。　少しかわいそうにも思いますが、先生は、「話せないけれど、いつもまねて言ってみようとしています。決まりも判っていて守るし、園での勉強（簡単なパズルや工作、フランス語）は、問題なく上手にこなしています。言葉はまだまだ時間はかかると思いますが・・・」と言われています。　今のところ、次男は園が好きで、園に行くのを毎日楽しみにしています。　時には友達や小学生の子に、からかわれたり、おやつを取られたりすることもありますが、そういうときは、無理に園に行けとは言いません。しかし、翌日には自分から進んで登園の用意をしています。　もしもどうしてもダメなら、日本の口座に支給されるボーナスや、貯金でやりくりすればインターに転校するお金は何とかなるから・・・。くらいのつもりで、子供の様子には日々気を配っています。　ただ、習い始めたとはいえ、私たち親がフランス語ができないので、勉強が始まる１年生からは、インターに変わるかもしれません。　　　　　　　　★　ジュネーブ公立校の情報や、近所の公立校のリストが見られます。 ↓Site officiel de l'Etat de Genève　Liste des ecoles a Geneve　が、学校のリストになっていますので、お住まいの郵便番号の近い学校にあたってみると良いと思います。

  2005年12月20日

• ジュネーブで子供の学校を決める(５歳次男編・１)

  　次男の幼稚園は、ジュネーブに来てから決めようと思っていました。　普通に考えれば、長男の学校にも幼稚園がある場合、そこへ一緒に・・・と思うでしょう。しかし、インターは学費が一人１７０万円。幼稚園は多少安いものの、それでも二人行かせたら年間３００万円は覚悟しなくてはいけません。　旦那の会社は学費の補助がありません。　金銭的に厳しいことに加え、長男の通うＩＳＧ（International school of Geneva）の国連校はＹｅａｒ３（日本での年齢は２年生）から。 幼稚園は場所の離れた別キャンパスにあり、運営も独立しているし、行事やＰＴＡ組織も別。親の送り迎えも毎日２か所しなければならないなると、殆ど別の学校に入れているのも同じ。そして、我が家の赴任予定を考えると、赴任が終わるまでずっと別校舎状態が続くのです。　どうせ別の学校みたいなものなら、決めておかずに他の幼稚園も当たってみようと思いました。　アパートの近所には、歩ける範囲に幼稚園がいくつもありました。　公立幼稚園２つと、私立が２つ。アパート併設の小さい幼稚園が一つです。　最初に見つけた私立の２つの幼稚園は、小学校の運動場くらいあるひろ～い芝生と樹木の庭に遊具が点在し、農家風の園舎に雨天や冬用の遊び場になる、とても大きなサンルームつき。「こんな幼稚園だったら私も幼児に戻りたい（★＿★）」と思う様な園です。　次男は是非このどちらかにしようと、旦那と意気投合したのですが、聞いてみると両方空きがない・・・。他の地区で私立の幼稚園を当たってみた日本人のお母さんの話によると、「私立の幼稚園（保育園併設）は学費が年１００万円くらいと高いけれど、公立より早い年齢（１歳くらい）から預かってくれるし、朝晩の時間延長も融通が利くので、共働きのお母さんたちがウエイティングしていて入れない。それに、共働きの人優先。」との事でした。　そういうことで近所の私立は断念。　アパート併設の幼稚園は、とにかく近くて便利だし、園児が１０人くらいと超少人数制。目がゆき届いている感じで、空きもありましたが、年齢は５歳まで（－＿－；）。　ここも断念。　最後に学費がタダの、公立幼稚園へ行きました。　最後になったのは、別に公立を敬遠していたわけではなく、私たちが公立幼稚園を見つけられなかったからです。　ジュネーブでは公立幼稚園は小学校に併設とは聞いていたのですが、小学校を見ても、敷地に幼稚園らしき建物はありません。どこだろう？　と思っていたら、小学校の中に教室を割り当てられていたのでした。　１年生の教室にも幼稚園のように工作やおもちゃがカラフルに飾ってあるので、見た目では幼稚園と判りませんでした。アパートのある地区は外国人が多いので、外国人生徒が２～３割はいます。幼稚園児にもフランス語のサポート体制があるようです。　幼稚園は小学生と一緒に朝８時ごろ登園。４時降園で時間は長いのですが、月火、木金だけで水曜休み（つまり週４日制）。　昼休みは２時間半くらいあり、先生は昼食のため帰宅してしまうので、昼食は、帰宅して食べるか、１日９SFr.で学校併設の食堂（民間経営）の「ランチ＋昼休みのアクティビティプログラム（外遊び）」に申し込むか選べます。　学校の中を見学すると、幼稚園教室の近くのトイレは、ちゃんと小さい便器が設置されているし、水道も低い位置にあります。綺麗に掃除が行き届いており、ガラス張りで開放的な教室の中は、おもちゃや園児の作品の他、文具やコンピュータも揃い、長男のインターとほぼ変わらない設備。　思ったより感じが良いし、１クラスは１６人と、人数もまあまあ。ラッキーなことに担任の先生は英語もある程度わかるということでした。　慣れるまでは昼は自宅で食べることにして、次男は公立校に申し込みました。

  2005年12月19日

• ジュネーブで子供の学校を決める（小２長男編・２）

  　ジュネーブでは、International School of Geneva（以下ＩＳＧ)と、College de Lemanが、規模の大きい２大インターです。　ＩＳＧはジュネーブ最大のインターナショナルスクール。生徒は３０００人以上で、校舎は３箇所に分かれています。　College de Lemanは市内からやや遠いのですが、レマン湖沿いの緑の多いゆったりした敷地に校舎が点在しているのが魅力です。　　他にも英語教育の私立学校はいくつかありますが、規模が小さくて、情報もないとか、フランス語にもとても比重が置かれているとか、家から遠すぎるとかで、結局３つくらいの学校に絞って問い合わせました。　年間学費はどこも１７０万円～２００万円程度と高い（＞＿＜）です。　問い合わせへの対応は、英語かフランス語のみですが、電子メールでやり取りできるので、その点ではとても便利。　資料請求を出したのが丁度夏休み中で、連絡がつきにくかったのですが、とりあえず資料は無事日本に届きました。　そのうち一つはＥＳＬ（英語のフォロー）クラスがなかったので断念。　ＩＳＧの国連校と、College de Lemanは、入れる見込みがあるとの返事で、早速ＥＭＳで願書を送りました。　しかし勿論すぐには入学許可は来ません。　　荷出しまでほぼ３週間となりました。　ＩＳＧはウエイティング。College de Lemanからは入学できる旨の返事を得ていましたが、ジュネーブの家からやや遠いし、旦那の勤務先と反対方向なので、送り迎えの問題もあり、決めかねていました。　ＩＳＧは旦那の勤務先の途中で、歩いてもいける距離。多分大丈夫と言われていたので、「やっぱり近い方が何かと便利。」　と、先に旦那一人で行ってもらい、学校の許可が出たら子供と私で行こう・・・と話していた矢先に、ＩＳＧより、「１０月からＯ．Ｋ．」との返事が来ました（＾－＾）。　まさかこんなに早く許可が出るとは思っていなかったので、今までどっちつかずでダラダラ行っていた赴任準備も急ピッチ。　航空券の手配だの、健康診断書類だの、各種保険書類だのも整え、引越し荷物も家族全員分つくり、習い事とかやめさせて、あちこち挨拶に行き、役所や、家を貸しに出す手続や、車の処分、保険や銀行の住所変更、買出し・・・もう、訳ワカ。　絶対に何か大事なものを忘れてるような・・・・。あ、子供のパスポート、有効期限あと２ヶ月しかない！！　キャー！出発まで２週間切ってる～！（＠＿＠；）　　　　　　↑（出発前最大のオオボケ事件）　ワケワカ状態で、当地の事前知識を仕入れる余裕もないまま、身の回りのものだけ持って、半ば強引にジュネーブへ家族全員でやってきて、息子は到着翌週から通学となったのでした。

  2005年12月17日

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  ジュネーブで子供の学校を決める（小２長男編・１）

  　ジュネーブに限らず、どこの国でも、海外で子供の教育をどうするかは最大の難問の一つです。　ジュネーブには、全日制の日本人学校はありません。　よって、現地校（公立）かインターナショナルスクールかを選ぶことになります。　現地校ならば自分で歩いて通えるし、学費はタダ。インターは送り迎えが必要で、学費は１年で最低でも１７０万円はします。何も問題なければ現地校に入れたいのですが、勿論、そう簡単な話ではありません。　スイスの現地校は、フランス語です。それに加え、小学校４年生からドイツ語も始まります。　幼稚園ならともかく、小学校以上に編入するとなると、全く言葉がわからなくても、家庭で何とか授業をフォローし、宿題も仕上げていくようにと考えるのが普通でしょう。　ジュネーブは外国人も多く、公立学校でもフォロー体制は一応ありますが、子供の力だけでフランス語の授業をこなすのは勿論不可能。家でも毎日誰かがフランス語←→日本語の翻訳フォローで勉強を見なければなりません。　うちの場合、親のフランス語能力は、ゼロで、フランス語では子供に何もフォローしてやれませんから、家庭教師をつけることになります。　しかし、家庭教師をつけて、フランス語をフォローすればそれでいいかというと、まだ問題があります。　数年後に日本に帰国する場合、帰国後に問題があったのです。　日本出発前に家のある横浜の区役所、公立中学に帰国子女の受け入れについて問い合わせたところ、文部科学省からの予算が減ったため、横浜市の公立中学帰国子女受け入れ校制度や、それに付随するフォローの体制が昨年から無くなったことを知りました。　隣の学区の中学が帰国子女指定校だったので、歩いて通えるし、お金もかからずラッキー。と思っていたのに、　　　　　　　　大ショック・・・　　　　　　　　「現地では補習校しかないのですが、帰国後公立中学でも大丈夫なんでしょうか？」と、率直に聞いてみましたが、言葉を濁されるばかりでした。　その後相談した小学校の担任の先生は、もう少しはっきり「公立で無理な場合、帰国子女として中学校受験も視野にいれ、英語の学校の方が良いと思います。」と、言ってくださいました。　調べたところ、私立の帰国子女入試では、多くの学校が「英語の試験」を課していて、フランス語だと、受けられる私立中学校は限られます。　フランス語で受けられる学校でも、「受けられる」というだけで、実際には英語で受験する子の方が断然多く、入学後の体制も、「帰国子女は海外全日制日本語学校か、英語教育のどちらか」として、帰国子女クラスと授業内容が設定してあったりして、フランス語では、普通のクラスでも、フォロークラスでもニーズに合わず、難しいようでした。　その他、海外子女教育振興財団にも相談したところ、現地校の勉強は「話せればいい」程度に考え（早い話、投げ打って（＾＿＾；））、現地でも日本の通信教育や問題集、インターネットなどフル活用し、家庭で日本の教育をメインにして勉強させる親御さんもいらっしゃるそうです。　ジュネーブで、国語と日本の社会、理科をよくフォローして帰国すれば、公立に進むことも十分可能なのかもしれません。　そうすれば、インターに行ったつもりで、浮いた学費の何百万円かのお金は、子供の習い事や、長期休暇の旅行、将来の教育資金にためたり・・・ということもできるでしょう。　でも、実際に自分たちがどこまで日本の学習内容を家庭でフォローできるのか？　　子供が現地校の勉強の方が気に入ってしまった場合、どうしたらよいのか？　　そんなことは行く前には勿論わからなかったので、上の子はやっぱりインターに入れるほうが安パイという結論になりました。●　子供の学校をどうするのか考える時に、役立つ本新・海外子女教育マニュアル第4版　海外子女教育振興財団　編　　　　　財団のホームページには、在外の日本語教育情報、帰国時の受け入れ校情報、Ｑ＆Ａなど、役立つ情報が多い。個人でも利用できるが、赴任の場合は会社が法人会員になっているかどうか確かめるとよいと思う。問い合わせ　財団法人　海外子女教育振興財団　０３－４３３０－１３４１（代）

  2005年12月16日

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