火星リターンと健康問題
プレディクションの技法の中で、この火星リターンが使えるかの実例として自分の過去の健康問題から少し検討してみました。火星リターン・チャートがその年(約2年)の現在のネイティブの環境の状況を反映していて、それは他のリターン図と同じに解釈しますが、特に病気や事故などの予測にも使えます。もちろん、ネイタルの状況で潜在的な可能性を読み、同時にプログレスやトランジットの状況も読まなければならない。チャートは自分の健康問題が上がった時に一番近い火星のリターン図です。***の文は火星リターンでの典型的な健康問題の指標の一部です。***ライジングサインは一般に獅子座で、チャートのルーラーの太陽は身体のバイタリティーを示している。この実例の場合も獅子座でした。そしてそのチャートのルーラーは、火星とスクエア。海王星とオポジションでアフリクトされています。***ルミナリーズは土星か冥王星からの困難なアスペクトがある。月は冥王星からスクエアのアスペクト。太陽は冥王星からトラインです。***トランジットの火星が、リターン図の月にハードアスペクトを作る時、健康の問題が上がる。特に月より太陽が多くアフリクトされている場合。この場合もまさにこのとおりの事が起こりました。トランジットの火星がリターンの月にコンジャンクションになる頃、最初の症状が出始めました。これだけで病気の指標と気がつくには難しいのですが、この時のトランジットがネイタルにどう影響を与えたかを見ると面白いことが解ります。自分のネイタルの持つ潜在的な健康の弱点が、この時のトランジットで明らかになるような様相、Tスクエアを作っていました。アセンダント上の逆行水星にオポジションの海王星は、典型的なディプレッション様相。つまり、心と体の健康の機能低下状態を示しています。この火星リターンの年に自己免疫疾患、つまり、自分の体の組織を敵と認識して攻撃してしまう免疫システムの異常を起こしてしまったということで、このチャートに象徴的な意味が込められているように思います。