回顧録ーNodeトランジット
回顧録http://mylibrary.maeda1.jp/0278BankaAoc.pdfここの筆者は元アラ石の社員が書いた追想録で、私の人生の一部とも交差する。古き良き時代のとても懐かしい記述がある。数十年をオイルマネーの企業に籍を置くこととはこういう事と関係があり、その中には戦争もあり、各政府の威光もある。この筆者ではない社員のご家族とも交流があり、また社長、会長でもあった江口氏、小長氏とも私は面識がある。自分の父親よりも歳上で、会食で偶然隣になった小長氏との会話が私には特に印象に残っている。後にも先にも小娘時代の私だ。何故私はそのような世界を見る運命にあったのか、各国同士の思惑の違いを客観的に知る立場にあったのか、それら全てを通して今の自分を造ってる。アラ石の権益の失敗と言われるものは、私から見たら失敗ではないと思う。栄光があれば衰退もある。アラビア商人に勝てるとは思わない。日本人には自覚があれば日本人の勝ち方があると思う。一世代前の日本人が世界各国で活躍してる時代だ。数年前ある若い医者がぽろっと「何故そんな辺鄙な国に日本人がいた?」と言っていた。その若い人は世界のこと、日本の歴史も知らずに受験勉強だけでその場にいるのだろうと私は思った。戦争や命の危機を通して本能を活性化させると見える世界が変わってくる。抽象的だけどそう思う。