月を見て。。。
今夜は中秋の名月です。昔の人は月を見て何を想っていたのでしょうか。。。。好きな詩もありますがいくつか載せてみました。この明月はいつからあるのだろう。杯を取って済みわたった空に訪ねて見る。今宵は何年にあたるのだろうか。私は風に乗って帰りたいと思うが、絢爛たる高殿は高いところにあるので寒くてたまらないだろうとも恐れる。立ち上がって舞い 影と戯れているとこの世にいるとも思えない。とき色の楼閣をめぐり、リレーフを施した戸口に低くさしかかり眠れぬものを照らしている。恨みはないはずなのになぜ離ればなれになっているときに円いのか。人には歓びと悲しみ、出会いと別れがある。かの人がいつまでも元気でいて千里離れていてもあでやかな月を共に見ることができるよう願うのみ。蘇軾 宋代詩集より初得家書九十日来郷夢断三千里外客愁疏涼軒燈火清砧月悩乱翻因一紙書初めて家族からの手紙を得て。九十日の間旅をして故郷の夢を見ることもなく三千里の彼方へきても 旅愁をいだくことはまれだった。涼しい部屋で燈火をともすと、月の照る中を清らかな砧の音がさえ渡る今宵 一枚の手紙を読んだことで、かえって心が乱れるのだった。 査慎行 清代