還暦雲巣管理人独言（還暦を過ぎたウエブマスターの独り言）

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• ボランテイアの花おじさん。

  　今の仕事場のマンション、隣は会員制のホテル、そのホテルの裏、鴨川河川敷公園と接するところの花壇、この花壇を時折手入れをしているおじさんを見かけるようになった、正確にはおじさんではなく、どう見てもオレよりも随分と年上、だからおじいさんである、ただ雰囲気から行くとおじいさんと呼ぶよりおじさんのほうがピッタリ来る、ということでそのおじさん、頭には古ぼけたキャップ、いつもｉ－ｐｏｄのヘッドホンをつけて、トレーニングウエアーの上下にスニーカー、小柄で細いからだ、顔は小顔で真っ黒けに日焼け、口元は歯が何本も抜けて入れ歯にせずに、抜けたままほったらかし、そのセイでクシャッとした口元、最初はオレはてっきり、鴨川の橋の下に住んでいるホームレスの人だと思っていた、何度目かに裏で顔を合わせた時に、軽く会釈をすると、「私はここのマネージャーの許可を得て、ボランテイアで花壇を使わせてもらっているもので、○○と申します」、ときっちりと挨拶を先にされてしまった、オレの方も、「ここのマンションの管理人の○○です、よろしく」、こうして自己紹介した後も、花の好きなホームレスのボランテイアの人か、と暫くの間は思っていた。　管理人室内が禁煙になって以来、タバコは専らメールボックスへ投函や、留守宅の宅急便の荷物預けろロッカーの入り口、屋外でしかもどの部屋からも見られない、死角になっている場所が喫煙所、まあ、オレが勝手にそう決めたわけだが、仕事が一段落つくと、そこでタバコを一服、そして時たま、裏出口を出て、鴨川の傍で一服する時もある、やはりここで吸うタバコは格段に旨い、目の前に鴨川、渡り鳥はもうとっくにいなくなってしまっているが、白鷺や五位サギがハイジャコなどの小魚をついばみにやってくる、この季節は水を見ているだけで涼しい気がする、実際に吹いている風も、マンションの前で吹いている風に比べて随分と涼しい風が吹き渡り、今は川岸に白い小さな花を一杯につけた雪柳がまだ咲いていて、山吹の濃い黄色の花も満開、夜ともなると、１０数メートルほど南から、鴨川の床が出ている禊川が流れていて、地元の人達の数年がかりの努力の甲斐あって、川が綺麗になり、放された蛍がここで生息するようになった、そこに１０日ほど前から蛍が良く飛んでいる、東山の峰々は黄緑色の萌えるよう若葉に覆われ、如意ゲ岳の、「大」の字もいっそう鮮やかに、くっきりと、また空気の澄んだ日には比叡山の頂上の白い回転展望台がひかり輝いて、随分と近くに見える、そこで背伸びをしたり、ストレッチをしたり、そしてタバコの煙を思いっきり吸い込んで、暫く体中に煙をしみこませた後で、今度は体に残っている煙を思いっきり吐き出す、ここで吸うタバコは確かに旨い、「タバコが旨い、今日も気分が良い！」。　こんな時に、俯いて、屈みこんで、土を掘り返したり、花の苗や種を植え込んだりしている隣のボランテイアの花おじさんと顔をあわす、「こんにちは、いつもどうも」、と声をかけると、前歯が随分と抜けた、それでいて何処か人懐っこい笑顔で、「こんにちは！」、やりかけていた仕事の手を止めて、ほんの少しの間、雑談や世間話、ホームレスとばかり思っていたが、この近くの鴨川の東のアパートで１人暮らし、そうかァ、ホームレスではないのか、これは失礼、昔は板前をしていて、子供は無く、奥さんとも数年前に死別、暫くあちこちを転々としていて、何年か前に、今のところで住むようになって、河原に花を植えたりしていたが、いつの間にか花を抜かれて何処かに持っていかれたり、府の河川課の人に、「この場所で勝手に花を植えたりしてはいけません」、と注意されたり、そしてやがて隣のホテルの従業員の人が花壇の手入れをしている時に、「花が好きなので、ここの花壇を使わせて欲しい」、と頼み込むと、マネージャーが出てきて、「無報酬なら勝手に使っても良いよ」、と快い返事、以来、天気の良い日にやってきて、表の水を撒いたり、ホテルの庭の植木の手入れをしたり、花壇に花を植えたり、昼食時にはアパートに帰り、昼飯を食って、ユックリと昼寝をして、午後の３時を過ぎた頃に又黄色い自転車の乗ってやってくる、時折ホテルから喫茶室のサービス券をもらう、報酬らしきモノはこれだけである、まさに花の好きなボランテイアおじさん。　オレもこのおじさんに裏庭の手入れの道具を借る事がある、竹箒、熊手、雑草取り用の鍬、植木用の長バサミ、園芸用の殺虫剤、などいろんなもの、いつも気分良く貸してくれる、又マンションの花壇にも余った花の苗や種も植えたり蒔いておいてくれる、マンションの住人さんとも挨拶をしたり話をしている様子、生計は何で立ているのか分からない、少しばかりの蓄えと、少しばかりの年金であろうと思う、雨降りの日には部屋で一日中テレビを見ているらしい、晴れの日には、明るくなると起きてきて、隣のホテルにやってきて花壇の手入れ、給料をもらっているわけではないので根をつめてはやらない、適当な時間に部屋に戻って昼飯と昼寝、又適当な時間にやってきて、足元の明るいうちに帰っていく、こういう生活をしているセイか、顔に刺々しい所がまるで見受けられない、元来、社交的で愛想が良く、笑うと優しくて人懐っこい笑顔、ホテルのお客さんから記念写真のカメラマン役も良く頼まれている、身なりは決して立派とはいえない、むしろその逆である、しかし何処かで他人を安心させる雰囲気が漂っている、マンションの住人さん達も隣のホテルのマネージャーは知らないが、このボランテイアの花おじさんは知っている。　この花おじさんさん時折、２、３週間ほど姿を見せない事がある、なにぶん１人暮らしである、病気でもしたのかな、隣のホテルの従業員に聞いてみるが、知らないという、マンションの住人さんからも、「隣の花おじさん、最近見かけますか」、と聞かれる、何人からも聞かれる、するとダンダン嫌な予感がしてくる、「まさか、１人で・・・・、いるのではと」、そう思いかけたころに、裏の枝垂れ桜の添え木に鍵をかけた黄色い自転車がとめてある、「良かった、生きていたんや！」、ホテルの庭からひょっこりと顔を出して、相変わらず真っ黒けで、黒光りする元気そうな顔に人懐っこい優しい笑顔で、「やァ、こんにちは」、こんな事が何度かあった、６月の始めに顔を見てから、姿を見なくなって久しい、昨日あたりから、住人さん達に、もう２週間が過ぎた、「花おじさんは？」、と聞かれだす、すると又いつもと同じように嫌な事が頭をよぎる、「１人住まいの事、身体をこわして寝込んでいて、まさか・・・・・、いるなんて」。　出来る事なら、来週の後半ぐらいに、裏の鴨川畔に黄色い自転車が止めてあって、陽に焼けた真っ黒けの顔に、ニッと、人懐っこいイ笑顔を浮かべて、「こんにちは、久し振りです！」、何事なかったかのように、花壇の傍で植木の手入れ、「ほんまや、どうしてるんかなァ、と思ってたよォ」、とそんな事を思っている。　オレよりもかなり年上だと思っていたが、年を尋ねてみると、昭和１５年（１９４０年）生まれという事、オレよりもたった２つだけ年上なんか、苦労が顔を老けさせたのだと思う、しかし、いつも満ち足りた表情をしている、一体、何があんなにも良い表情をさせるのか、ボランテイアの花おじさんに。 ■「今日の言葉」■　　　　「 自分が正しいと思う時ほど　　　　　　　　　　　　　相手の意見を尊重して聞こう 」　　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１８年・新生活標語より）

  Jun 17, 2006

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• 「粗相の無いように！」、と言われていたが・・・・・。

  　　　今のマンションの管理人の仕事、一昨年の３月末オープンのマンション、その初日の日に管理会社の京都営業所の支店長、本社を定年退職し、グループの管理会社の支店長にスライド、が直々に現場に訪れ、管理会社の担当者の人からも言われていたことを念押しのために来館、「○○○号室の○○様、本社の最高責任者と良くお知り合いのお客様、くれぐれも粗相のないようによろしく」、まるでオレが粗相デモすれば打ち首にでもなりそうなものの言い方、まあ実際に、オレが揉め事でも起せば、オレが打ち首にはならないが、その支店長の首が飛んでしまうということらしい。　本社といえば超々一流企業、そこの財界でも有名なの最高責任者、その人のお友達のような人、どんな大物なのか、勝手に大いに期待、第一印象、支店長が言っていた人とは人違いかと思うほど期待はずれな人物、宗教家のようである、東京のお寺の住職で、京都の宗派の本部の、年齢も５０歳くらい、エリートで、超お金持ちで、お偉いさんのようである、こちらは言われていたように粗相があってはいけないと思い、初めて顔を合わせた時に、丁重、且つにこやかに、そして丁寧に、「管理人の○○でございます、よろしくお願いします」、とございますなんて言葉を使って挨拶、ところが、視線を合わすことなく、声を出す事も無く、横を向いたまま、ほんの軽く会釈というか、首を動かしただけがお返しの挨拶であった、以来２年と少し経つが、挨拶をしても視線を合わして返事の挨拶が返って来た事が無い、不思議な人物である、また、年に数度奥さんと子供さんが訪れる事がある、この２人も挨拶をしても戻ってこないのである。　マンションに住むよりもホテル住まいの方が向いているのではと思うような生活ぶりである、マンションには最低限のそのマンションのルールというものがある、残念な事にそういったルールに従って生活のできない人であり、ルール違反があっても一言でも注意をすれば、人に何かを言われて、はい、そうですかといえない人間、必ず自分の勝手や、都合だけで文句を言う、それも、常識はずれの、思わず、「そんあ、あほなァ」、と思わず口ついてでそうな事である、言ってしまえば必ず喧嘩になるか、そうでなければ管理会社に電話するのではなく、本社の誰か重役クラスの人間に電話をして、「あの管理人を辞めさせろ！」、と言いかねない、だからルール違反があると、「どうしましょうか？」、と管理会社の担当者の連絡をするようにしている、当然の事ながらどうこうしろという返事は戻ってこない、ただ１人住まいであり、週のうち半分は東京の生活、顔を合わすのが、せいぜい、朝晩の一度きりである、だから余りストレスは感じない、ただ時折、自分でミスをしておきながらクレームが来る事がある、「思わず、こんな事ぐらい出来んのかァ、ドン臭いやっちゃなァ」、というようなクレームである、留守宅用の荷物の受け取りロッカー、「うけとり君」、というのが設置してある、管理時間外に届いた荷物を取り出そうとしたところ、機械のトラブルでドアーが開かなかった事があった、ちゃんと目の前に機械のトラブルの折はと、フリーダイアルの電話番号が書いてある、そこに電話すれば直ちに解決した事であるが、何度か部屋からロッカーのところに来て、キーをかざしてみるが開かない、イライラする、その気持ちはようく分かるが、一晩中イライラしていた様子、朝一番に管理人室に怒鳴り込み、余りにもばかげているためにこちらは腹も立たない、興奮状態が一段落するのを見計らって、「で、荷物を取り出しましょうか？」、「はよう、出せ？」、この人は小柄で色白、怒ると顔が青くなる、笑うわけにも行かず、フリーダイアルに電話をして、リモート操作で投入口のドアーを開けてもらい、荷物を取り出し、「どうも申し訳ありませんでした！」、と荷物を手渡した時に、受け取る手が小刻みに震えていた、そして捨て台詞、「気をつけろー！」、オレが気をつけてどうこうなる事ではない、にも拘らずこんな捨て台詞、随分と無理をして生きているんだなァ。　管理人と住人さん、２年と少し経つと、住人さんが、「ありがとう！」、というようなことを随分としている、この住人さんも例外ではない、しかしたったの一度も、「ありがとう」、といわれたことが無い、この人も仮にも住職、宗教家である、法話の時などに、「感謝」、という言葉を度々口にすることがあるだろう、どんな顔をして、「感謝」、という言葉を口にするのだろうか、一度その時の顔を見てみたいものである、最初の時に管理会社の京都営業所の所長が、「あの人に粗相の無いようによろしく」、といったが、これはどうも間違いで、粗相はこちらではなくあちらの方で、「あの人が粗相をしても、よろしく」、のほうが正しいようだ。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 人生の目的が確立していないと　　　　　　　　　　　　　　　　毎日の働きが生きてこない 」　　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１８年・新生活標語より）

  May 24, 2006

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• 台所の隅っこに落ちていた黒豆。

  　丁稚奉公の見習い中に、チョッと仕事に慣れ始めた頃に、何か注意をされると、口答えではないが、「それは、こうです！」、と注意されているのに、乏しい経験しかないくせに、ハイ、と素直に聞かずに自分の意見をいう時があった、実際に注意が正しく、自分の意見が間違った時、その注意した人が、「台所の隅っこの黒豆やなァ～」、と言われた事があった、何の事か良くわからずに、ハぁ～、と聞き返すと、「年があけて間もない頃、食事中に仲居さんが台所の隅っこに何か黒いもの、何かと思って拾ってみると、おせち料理の黒豆を誰かが落として転がって落ちていた、そして初夏の頃、食事中にその仲居さんに、『そこの隅っこに大きな蝿がとまっている』、と言うと、『アレは蝿ではなくて、黒豆です！』、といって蝿を叩こうともせず食事を続けていた」、という事であった、仲居さんの頭の中は台所の隅っこの黒い点は、大きく季節が変わって、夏になっても、正月の時に経験した黒豆であった、一度経験した事、一度得た情報、そういうものは刻々と変化している、思い込みが激しすぎ、実際の物事を見ずに判断すると、間違いを犯すという忠告であった。　管理人の仕事していてこれと似たような事が起こっている、一昨年の６月頃に小さな台風が上陸して、京都を通過する頃には熱帯性低気圧になり、風は大した事無く、雨もそう激しくは振らなかったのだが、午前中の勤務が終わって、午後の勤務のために午後の５時前にマンションに着くと、玄関口から、１階のエントランスの３分２くらいが水浸し、２センチくらいたまっていた、慌ててあるだけの雑巾やタオルを使って、水が更に奥まで入り込まないように堤防のようなものを作って、柄のついたＴ型の先にスポンジの着いたスワイパーで水を玄関口の軒下の排水溝に掻き出した、所要時間約１時間、後日、竣工後数ケ月の新築マンション、何故水が浸入したかの原因究明、オレは西からの風雨のために、第１オートロックの玄関を入って、１０数メートルほど先に４段の下りの階段、そこが丁度、建物の軒下の、勿論、樋などはついていない為、壁に当たった雨はかたまって落下、その勢いで幅２０センチ程の排水溝を跳ね返った水と雨も直接に飛び越して降り込んでくる、そして玄関口の僅かに傾斜でもついていれば、第２オートロックの扉の隙間からエントランスの方に水が入り込まず、水は排水溝の方に戻るはず、建物の構造の欠陥といったが、工務店のアフター担当者は、排水溝を掃除していないから、水が排水溝から溢れて、建物に入り込んできたと主張、排水溝を見てみたが、３ケ月も経っていない、排水溝にゴミなどたまっているはずが無い、結局結論が出ずにその原因はうやむや。　それ以後、その時ほどひどい浸水は無いが、時折、第２オートロックの玄関が水浸しになる事がある、その度に、非常に熱心な管理組合のある役員さんが、「排水溝を掃除するように！」、とのお達しがある、オレは最初の１件以来、雨が激しく降るとその排水溝を見る事にしている、バケツをひっくり返したような土砂降りの時でも、その排水溝には殆ど水がたまる事は無い、その役員さんの頭には、最初の時の工務店の推測に過ぎない原因予測、「排水溝をこまめに掃除しないから、水が溢れて浸水する」、とインプットされているようである、始末の悪い事に昨年の国勢調査の折に調査票の配布と回収方法で大モメした管理組合の役員さんである、その時のしこりが残っている、当然の事ながらオレにも残っている、だから、「ハイ、わかりました、直ぐに掃除をします！」、と返事をする事にしている、で本当に掃除を直ぐにするのかって、返事はしますというが実際にはしない、年の４回日を決めて排水溝の掃除をしている、元論、ゴミなど殆どたまっていないが。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 小さな幸せに感謝していく　　　　　　　　　　　　　ことが幸福な人生を築いていく 」　　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１８年・新生活標語より）

  May 21, 2006

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• 一人ぼっちのランチ。

  　土、日、祝日に勤務の時、勤務時間が変わり、９時から１７時まで、１２時から１３時まで休憩、この間に昼食、近くに食べるところは沢山あるが、一人で昼食をとるために、つい行きなれた所に行ってしまう、パン屋さんのお店で半分がパン売り場、半分がレストラン、そこで日替わりランチ、毎日２種類あって、そこから１品をチョイス、そして何種類かのパンは食べ放題、それに飲み物の珈琲か紅茶付、何故か珈琲はおかわりＯＫ。　お世辞もランチは上手くない、食べ放題のパンは本業だから旨い、この店の中で時間を潰すのが４０分ほど、一人っきりでもゆっくりと食事をして、珈琲のおかわりをしながら時間がゆったりと過ごせるのが魅力、とは言うものの店内は禁煙、最初のうちは食べ終わって珈琲を飲んでいると、店内禁煙の事を忘れてポケットのタバコを取り出して咥えて火をつけかける事が度々会ったがあったが最近になってそれがやっと慣れてきた、タバコを吸いたければ店を出さえすればイイ、こういう時は案外、タバコを吸わないでいるのがそう大して苦痛にならないものである。　珈琲を飲みながら店員さんのウオッチング、全員が若い女性のアルバイトばかりである、パンと珈琲のおかわりＯＫのために、まずメニューと水を持ってくる、注文を聞きに来る、パン皿とナイフとフォークとスプーンとバターの入ったバスケットを持ってくる、注文の時に飲み物を先にと注文すると飲み物を持ってくる、次に何種類かのパンをスライスしたバスケットを持ってくる、お客さんがチョイスする、オレはベーコンとチーズ入りを２切、黒ゴマがのって中にサツマイモ入りを１切、甘いえんどう豆入りを１切、明太子入りを１切、これだけを注文、そして出来上がったランチを持ってくる、パンのおかわりはいかがですか、珈琲の変わりはいかがですか、とテーブルにやってくる、テーブルにやってくる回数が実に多い。　ところが何人かの店員さんが受け持ちのテーブルのエリアが決まっていない様子である、最初にメニューを持ってくると、最後までそのテーブルのお客さんを受け持っているようである、ところがベテランの店員さんがいない哀しさ、店内を目配りできる店員さんが誰もいない、自分の動きが精一杯、店内を伏せ目がちに忙しそうに動いている、パンや飲み物のおかわりをしたがっているような人を見つける事が出来ない、どこかのテーブルから、「パン、おかわり！」、「珈琲、おかわり！」、声がしてから、パンのバスケットや珈琲サーバーを持ってそのテーブルに駆けつける、そして今度は全テーブルを、「パンのおかわりいかがですか？」、「珈琲のおかわりいかがですか？」、今しがたおかわりをした人のテーブルのところへも回りだす、こんなサービス振りだから、少々気の弱い人は、パンや珈琲のおかわりをしそびれるという事もある。　オレはテーブルの端っこにいつも帽子を置いている、珈琲のおかわりをしに来た時に、皿ごと珈琲カップを持ち上げて、帽子の真上で、サーバーの珈琲を空のカップに注いでいる、珈琲をこぼしデモしたらどうするんだろうと思ってその店員さんに注意をした事がある、しかしその店員さんだけではない、他の店員さんも皆同じように、えざわざ、おれの帽子の真上で珈琲を注いでいる、注意をするのを諦めた、珈琲サーバーを持ってきた店員さんの立つ位置によって、もしこぼされても帽子に珈琲がかからないように、帽子を置く位置を変えている。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 いったん決意した事は迷わず　　　　　　　　　　　　　貫かなければ成果は生み出せない 」　　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１８年・新生活標語より）

  May 10, 2006

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• ガンバレ、４浪生！。

  　「試験どうでした？」、と聞きたい気持ちはある、しかしいくらなんでも国立大学に医学部の入学を目指して３浪中の彼には聞けない、週に一度は、必ず滋賀県で開業医をしている両親も、様子見と、洗濯、食事、部屋の掃除などのために訪れる、今年の始め頃に、もし合格が決まったら向こうから声をかけて欲しいなァ、だと気が楽なんだけど、そう思っていた、しかし合格が決まればそれとなく分かるものだ、とそう思って、３月の半ば頃、気をつけて彼と両親を見ていたが、どうもそれらしき気配は無い、４月始めには入学式、その気配もなし、ついこの間、相方からダメだったらしく４浪するという事を聞いた。　ワンルームの部屋に現役で京都の大学の医学部に入学して、通学用として親が購入という部屋が２室ある、この部屋の主の２人、さぞかし頭脳明晰、学業優秀なのだと思う、しかし殆どが挨拶するだけである、この２年間の間に挨拶以外の会話を何度か試みてみた、オレはイベントの絡みで年齢の割りに、普通の人よりは若い人との付き合いは多いほうである、話も良くする、年齢差は４０歳以上、お爺ちゃんと孫といった方が近い、話は合わない、合わなくて当然、無理に話をあわそうともしない、しかし結構話が続く、年齢は彼ら２人よりも若い人もいる、違うといえば、頭のよさぐらいであろう、多分、ところが話しかけても、返事が返ってこない、会話が見事なほど繋がらない、人との関係で、会話のキャッチボールというような事のトレーニングが出来ていない、ちょっと相手に気を使って話をするとか、対人関係に気を使うとか、そんな事とは無関係で育ってきた、お金持ちの子供で、成績が優秀、それだけで充分であったのだろう、この住まいが学生寮とか、学生専門のマンションならば話は別だが、世帯主としての一人前の生活をしなければならないのだが、同じマンション内の住人さんとの挨拶、会話、恐らく名前なんて２年間住んでいても殆ど知らないであろう。　管理組合、管理会社からの住人各位のお知らせ、連絡、案内、などの配布物がある、こういうものには殆ど目を通さない、出欠、希望の有無、などの返事の提出ということもある、読まないからいつも未提出、口頭でも返事を聞いて欲しいと指示される時もある、こういう時は大変である、まず、そんなものは受け取っていない、何月何日の何時頃のメールボックスにポステイングをした、それでも知らない、そんなものは受け取っていない、知らない、受け取っていないではなく、読んでいないのだろうと言いたいのをジッと我慢して、予備の分を渡すことになる、そうすると今度は、読むには読んだがもう一つ意味が良く分からないと聞きに来る、これを説明するのが大変な作業である、自分の得意分野、専門分野の事は詳しく、理解、熟知しているが世間の一般的なことは、通訳が必要になるほど、説明が通じないのである、後２年で大学を卒業、その後、大学院へ行き、研究だけを続けてする、それなら今のままでも良いかもしれない、しかし将来、医師として病人さんを診察、治療、手術、それを考えると、病気や医学の知識は詳しい、病気は診れるが、病気にかかるのは人間である、果たして病人を見ることが出来るのだろうかと不安に感じる。　その２人に比べて、４浪中の彼、決して口数の多い方ではない、しかし、挨拶はきちんとする、話をする時にはきちんと相手の顔をる、聞くときも同じ、話を理解しようと集中する、開業医の息子、お金持ちである、しかしキチンとした躾の良さを感じさせるほど礼儀正しい、このマンションには２浪の時から住み始める、初詣の時には、毎年北野の天神さんに行く、オレの家族には今は受験には縁がない、家内安全・家運隆昌・繁栄・厄除け祈願の後に彼の合格を祈願する、余計な事だが普段接しているとついそんな気持ちにさせられる、オレも１浪の経験がある、その始まりの時１年間は途轍も長く感じた、１浪の後、何校か受験して、試験が終わり、発表までの間、これだけ勉強した１年間は克って無かった、どこかには入れるという自信と、もし全てがダメだったらという一抹の不安感、それは試験に落ちる事ではなく、もう１年間浪人生活を余儀なくされる、それに対する不安感、彼は現役の時から数えてそれを４度も経験している、いま４浪生活に突入、５度目に向かって挑もうとしている。　来年の春、念願の合格、という事になれば、現役で合格していれば卒業、その年に入学することになる、優秀なお医者さんには頭さえよければなれる、しかし良いお医者さんにはそれだけではなれない、彼は良いお医者さんになるための修業を今、大学の医学部に入学する前にしている、がんばれ。 ■「今日の言葉」■　　　　「 金銭は入る時ばかりでなく　　　　　　　　　　　　　支払えることも有り難いのである 」　　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１８年・新生活標語より）

  Apr 25, 2006

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• ビデオカメラの防犯機器としての哀しい限界。

  　今の仕事場のマンション、玄関、裏出口、エレベーター内、を初めとして数台のビデオカメラを設置、管理人室のモニター用のテレビで全てのビデオカメラの映像を見ることが出来る、もし玄関で気になることが、となるとそのチャンネルを画面切り替えで全面表示する事が出来る、人が玄関前に立っている、直ぐに入ってこない、住人さんではない、何処かの部屋番号押すわけでもない、お客さんとは違う、管理人室に用事でもない、勝手口の方から出て行く、「こんにちは」、住人さんが鍵をどこに入れたか探している最中であった、オートロックのドアーは４桁の暗証番号で開くようになっているが、この暗証番号は関係者のみにしか知らされていない、管理人、清掃人、管理会社担当員、管理人派遣会社のエリアマネージャー、又緊急に館内に入る必要のある警備会社、エレベーター会社、設備の点検の会社、ザッとこれだけである、住人さんには知らせていない、ビデオカメラの映像をリアルタイムで見ていて、何かあればすぐにその場に行く事が出来る、この点に於いてビデオカメラは防犯機器といえるかもしれないが、残念ながら、管理人とはいえ仕事の時間中にこのモニターの画面を見ている時間はわずかしかない、清掃業務、巡回業務などで管理事務所を離れて画面を見ていない時間が殆どである。　このビデオカメラはリアルタイムの設置され場所の映像モニターテレビに映し出しながら、１秒間に１コマの画像を録画している、録画した画像をメデイアの中に２週間分を保存、ビデオカメラ１台あたりに約１２１万コマの画像を常時保存、古い画像から自動削除して、常時、新しい画像を録画し続ける、駐車場の駐車中の車の横にすずめの死骸があったことがあり、その車の持ち主から調べて欲しいと頼まれた事がある、車を最後に駐車場に止めたのは午後の２時頃、次に乗ろうとした時にすずめの死骸があった、それが午後４時半、個人情報保護法案の絡みで、このビデオ再生にも、ビデオを再生した記録を残す必要がある、何時から何時までに、誰の依頼で、依頼理由、何チャンネルの録画を、どの時間帯を再生した、そしてその再生結果、この記録を残し管理組合に月次報告、ガレージを映し出すチャンネルの録画を午後の４時半頃から逆再生、早送り再生をすると、このスピードでは午後の２時まで再生しても何も分からず、今度は午後の２時から普通スピードで再生すると、午後の２時半頃に、黒い点のような物が飛んできてガレージの入り口あたりに降りる、暫くして飛び上がる、直ぐに降りる、又飛び上がる、最後に打ちっぱなしのコンクリートの壁にぶつかって下に落ちる、少し２、３度バウンドしてクルマのそばに、そして動かなくなる、その黒い点のようなものをズームアップして再生も出来る、小さい鳥であることが分かった、どうやらビデオを再生した結果、傷ついたすずめが迷い込んできて、最後は壁にぶつかって死んでしまったようであった、その録画を見届けてから、その住人さんは、「誰かがワザと私の車の傍に置いたのではないと分かり、安心しましたわ」、ニッコリと微笑んで部屋に戻っていかれた、約２時間ほど神経を集中してビデオの再生を見つめていたお陰で目がドッと疲れ、目薬をさしている時、ふと、普通は自分の車の横にすずめの死骸あっても、誰かがイタズラなんて思わないだろう、何かそんな事をされる見に覚えがあるのかなァ、なんて事を。　マンションなどのセキュリテイ機器としてのビデオカメラは事件や事故が発生の際に、その記録が大きな威力を発揮する、その典型的な例が最近起こったマンションの最上階より小学生の男の子を投げ捨てた殺人事件、犯人と思しき人物がそのマンションの駐輪場を逃走する時の映像を公開、すぐさま犯人が警察に出頭、驚くほどのスピード解決、ビデオカメラの威力をまざまざと見せ付けた事件であるが、悲しい事に事件は起こった後である、ビデオカメラ設置そのものが一つの犯罪の抑止力の心理的効果を持っている、たとえそれがビデオカメラ設置とかビデオカメラ撮影中とかを書いたプラスチックの札だけでも、見せ掛けのダミーのビデオカメラであってもである、４２歳、普通の家庭、妻あり、子供３人あり、近所の人達や職場の人達の評判も良い、働き盛りの、しかも分別盛りである、偶発的でなく、計画的である、当然抑止力になっても良いはずのビデオカメラが、犯罪の発生といたいけない犠牲者に対しては何の効果も発揮しなかったのである。　その昔、オレが中学生の頃、一昔前は、一学年で問題を起しそうな数人の生徒だけをマークしていればとんでもない事件は防げたが、最近は、勉強も出来る、スポーツも出来る、先生からも生徒同士からも人望もある、そんな生徒が突如として事件を起す、どうして良いか分からん、そんな先生の嘆きを聞いたことがある、今の日本の社会全体で同じような事が起こっている、そんな中、防犯機器というとビデオカメラといわれるが、「防犯」、という点に於いてどうしようもない哀しい限界がある。 ■「今日の言葉」■　　　　「 人のために尽くしているとき　　　　　　　　　　　　　　自分の幸福も築かている 」　　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１８年・新生活標語より）

  Apr 2, 2006

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• 一昨日でマンション管理人生活、満２年終了。

  　一昨日の３月２６日で、今のマンションの管理人の仕事を始めて満２年、大学を出てから５年間の大阪のメリヤス屋さんで丁稚奉公、繊維製品メーカーのオヤジの会社に戻って３０年、繊維畑一筋、繊維以外の仕事をするとは夢にも思っていなかったが、会社の整理も一段落、リタイアして年金で暮らせる結構な身分でもなく、６１歳を過ぎてから、ほぼ４０年ぶりのリクルート、新聞の求人欄、求人のチラシ、就職情報誌、インターネットでの求人、探してみるが、求人側の年齢条件、何歳から何歳までと条件がついているところは、はるかにオービー、年齢制限のついていないところが極希にある、どんな仕事がしたい、何がしたい、雇用条件、勤務時間、勤務の場所、賃金、等々、そんな条件、贅沢な事は言ってられない、兎に角早く職につこう、職を見つけたい、半年ほど仕事をして見て、良い雇用条件の求人先なんて何もない、嫌なら、合わないなら、すぐに辞めれば良い、２年前の３月の始めに集中的に履歴書を送り、まず２社面接、両方とも不採用、新聞の折込の求人のチラシの隅っこに、マンションの管理人派遣会社の求人募集、それが今のマンション、新築で入居開始が３月３６日、年齢制限はなし、年中無休、勤務時間は変則、８時から１２時まで、１７時から２０時まで、途中に５時間も休憩がある、こんなにギリギリになって人が見つからないのは、年中無休の管理業務、変則な勤務時間、この２つだろうなと思いながら、翌日の朝に電話、明日面接という事に、かなり切羽詰っている様子。　派遣会社もこの新築マンション、高級マンションで億ション、ここの管理会社から従来の管理人の業務以外にサービス業務も出切る人の派遣を要求されていた、派遣会社も今まで経験のないことで、面接の時の採否の基準にかなり迷っていたところにオレが面接、経歴からいくと長く自営業者であり、時給８５０円也の労働条件の悪い会社へ面接、可なりの訳あり、髭を生やした怪しげな年齢不詳の風体、一通りの面接が終わり、採否の連絡は後日、それが翌日にはもう採用の電話がかかってきた、想像するに、入居が目の前に迫った急ぎの求人、年中無休のために２人シフト制、求人は２人、面接に来たのがたったの２人っきり、そのセイでの採用の決定だったように思う。　１日だけ管理業務の実地研修、入居開始の前日、（３月２５日）、に勤務場所、今管理業務をしているマンションで研修、セキュリテイの厳重なマンションのために、その関連の機器も多く、それらの説明、の予定であったが工事が遅れていて、受け渡しの前日というのにまだあちこちで工事の真っ最中、邪魔になるということで立ち入り出来ず、翌日から全くの管理経験の無い者２人が、ぶっつけ本番で仕事、救いは当日の引越しが数軒だけ、以後数軒ずつ入居が始まりだす、しかも全室が完売出来ていず、買った人もセカンドハウス用に購入という人も多く、ほぼ引越しが終わるのに２ケ月ほど経過、その間に部屋番号と住人さんの顔と名前も覚える事が出来、色々ついている警報機器も一通り覚える事も出来、何かトラブルが起こってもパニックになるような事も無くなった。　まあ、少ない所帯数というものの、人が生活すればトラブルはつき物、一通りいろんな事が起こり、ケースバイケースで対応、２人シフト制もオレが月の内に１８日、約１３０時間ほど仕事をして、相方が１２日、約９０時間ほど、毎月末に翌月のお互いの都合の悪い日をよけてシフト組み、予定が入れば数日前にシフト変えも出来る、仕事を始めた頃に比べて、住人さんとの少し距離を置いたお付合いと対応、度、日、祝日は勤務が９時から１７時になった、雨降りの日にはすることが無くて暇すぎる、そんな日にはこの日記がかける、贅沢を言えばきりが無いがこれで時給がアップして、平日も５時間の休憩が無くなれば。　このマンションの住人さん、購入の大きな動機は、立地条件、マンションの裏口から鴨川の丸太町橋の直ぐ南、西側の広い整備された河川敷公園に直接出ることが出来、京都御苑に歩いて５分、平安神宮に歩いて１０分、四条河原町にも歩いて１５分、これが大きな魅力であったと思う、街中でそれでいて自然に近い、この豊富な自然を一番満喫しているのは実は住人さんではなく、管理人のような気がする、毎日朝一番に館内の巡回、最上階の７階のエントランス、東にワイドの大きなガラス窓、眼下に鴨川、正面に東山の峰々、北に比叡山、そして大文字山、永観堂、南禅寺、知恩院、などの東山の麓のお寺の塔や山門や建物も見える、もう直ぐ鴨川岸辺、冷然通りの桜、白い雪柳、緑の柳の新芽、黄色い山吹、躑躅に皐月、それが過ぎると山が燃えるような新緑、夏には大文字、秋になると、鴨川に萩が咲き乱れ、岸辺にススキが金色に輝き、木々が色づき、山頂から日毎に山火事が麓に迫ってくるような比叡山の紅葉、東山の峰々も濃い黄色、薄い茶色、濃い茶色、オレンジ、真っ赤、使いさしのパレットを見ているように色とりどりに紅葉、それらの葉が落ちだし、その景色から人と色が少なくなった頃に毎年やってくる白いユリカモメ、その外に五位サギ、白鷺、マガモ、カルガモ、川鵜、ムクドリ、シーズンを通じてすずめ、鳩、鳶、カラス、今までカラスの天敵は鳶と思っていたが、どうやらこれは思い違いで、カラスが鳶が止まって休んでいると、直ぐそばにカラスが止まって、鳶を良くからかっている、いたたまれずに逃げ出すのは鳶の方である、又２羽のカラスが１羽の鳶を、１羽のカラスが鳶の横にぴたっとついて、もう１羽のカラスが鳶の後ろについて、シッポを突く、その途端に２羽のカラスがポジションをチェンジ、して追いかけ回すまるで陽動作戦のような空中戦、又ある秋の日の夕暮れ、比叡山と大文字山の間に黄色い光、見る見る明るくなると、でっかいまん丸の月の出、ものの数分でぽっかりと出てしまう、月も太陽と同じようのほんの少しづつ、時間と位置がずれて出るものだとばかりに思っていて、翌日見ようと思って７階へ、するとかなり違った方向で、もう上のほうに出た後だった、その時に、月というものは毎日かなり違った方向から、時間もずれて昇るものだと初めて知った。　こんな間近での自然の移り変わりが見られる、ここの管理人をしなければ経験できなかった事、それに遊びや楽しみというものは、お金があった時にはお金を払うものだとばかり思っていて、そういう所にしかないもの、そういう遊びや楽しみしか出来なかった、しかしこういう楽しみはお金のある無しに関係なく出来るもの、逆に人一倍楽しまないという気持ちになっている、兎にも角にもマンションの管理人生活、満２年終了。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 約束を軽くする人ほど　　　　　　　　　　　　　約束を簡単に破りやすい 」

  Mar 28, 2006

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• 耐震構造計算書偽造事件の、とんだ余波。

  　耐震構造計算書偽造事件、この事件の後、オレが今管理人をしているマンションの管理組合がデベロッパーに今居住しているマンションの耐震構造に関して質問状、デベロッパーは日本最大手のリース会社の関連会社、施行業者はゼネコンの最大手、返事は管理組合の臨時集会の席上で、ということになっていた、ところがぎりぎりになってデベロッパーの担当責任者が、出席できないという返事が来た、担当責任者が出席して耐震構造の質問に回答、そのために臨時で開かれた集会である、しかし担当責任者は、集会に出席すると、この耐震構造の説明以外のも、いくつかの事、販売時点ではバリアーフリーがうたい文句でありながら、１階が表玄関と裏出入り口とも、半階分階段を降りなくてはならない、当然の事ながら車椅子の人は１人では出入りできない、介添者が２人いないと出入りが不可能という問題、鴨川の河川敷公園に裏出口が隣接している、予想外の大雨で鴨川の氾濫ということも想定される、にも拘らず半階ほど高くなっているのなら理解が出来るが、逆に半階分低くなっている、（これは当初６階建ての予定が、途中から７階建てに変更になり、７階建てになると、高さ制限に引っかかり、苦し紛れに、１階を道路よりも半階分下に下げることにより７階建てを建てた）、隣接の空き地を賃貸契約をして、住人さんの駐車場を確保の予定が賃貸契約が不成立、セキュリテイの厳重さをうたい、２重オートロック式ドアーを採用しているが、第１オーロックドアー、これが格子戸の玄関のために、格子の間から棒切れでも差し込むと、センサーが感知して、簡単に第１オートロックが開いてしまう、このためにダブルオートロックといいながら、シングルオートロックと変わらない、これは外観のデザインが優先されたという理由である、この建物のデザイン優先という事で、そこに住んで生活する人の利便性を優先することなく、ただ単にデザインだけを最優先したとしか思えないような、建物デザインというものは何のための、誰のためのデザインかと首を傾げたくなる、住む人達にとって不都合で、不便な箇所がいくつかある、これらの事に対してデベロッパーの誠意のある対応が今まで何もなかった、住人の人達にはこの事のフラストレーションが大いにたまっている、下手に臨時集会に、のこのこと出かけていくと、待ち構えたように集中攻撃、袋たたきや、吊るし上げ、こういうことを敏感に察知して、恐らく逃げの手を打った様子。　デベロッパーの担当責任者の欠席、文書で回答、その回答書も、「もしかして、このマンションも耐震構造に問題があるのでは」、という不安に対して、その不安を一掃するに足りる説明が一切なされておらず、ただ単に、「このマンションは、ただ今、世間で騒がれている、耐震偽造計算書の事件とはなんら関係ありませんので、ご安心ください」、とたったこれだけの文書による回答だけであった、この回答に管理組合からのクレームがつくのは当然のことである、次に出されたのが、見た所で何のことか、さっぱり分からないような簡単な計算式が添えられた回答書、こうなってくると住人さんには、何故、デベロッパーの担当責任者が直接説明に来るのを逃げているのだろうという疑問がわいてきて、それが、ひょっとしてという不信感に変わっていく、この問題に関しては依託派遣の管理人にとっては完全にまるっきり第３者である、だからデベロッパーと管理組合の両者を冷静に見ることが出来る、最初の臨時集会に出て行き、「この建物は絶対に大丈夫です、設計者も施工会社もそれを保証しています、近隣の建物が倒壊する大きな地震でもこのマンションは大丈夫で、震度６の地震にも充分に絶えうる設計になっています。」、とはっきり言いさえすれば、管理組合及び住人さんは安心したところが、デベロッパーの対応は不親切で不誠実、下手をすると、騒ぎが大きくなりそうな予感がしていた。　案の定、管理組合の理事長は友人の建築家に竣工図をチェックしてもらう事に、副理事長は京都府住宅供給公社に依頼、こうなってくると色々な意見や、様々な問題点が出てくる、克ってはこういう問題を国とか自治体がジャッジする事が出来たかが、出来る事は「民」に、「官」、から、「民」、へ、しかし任せた、「民」、を何もチェックすることなく、まさに無責任なマル投げの結果として起こった事件、住人さんは何を信じていいのか戸惑っている、ただデベロッパーと施行業者の説明を信じるのがベターだと思うが、そのデベロッパーが、もう販売が終わった後の物件とは言うものの実に誠意のない、不誠実な対応の結果、デベロッパーのいう事は一切信用しないという、頑なな態度に管理組合側がなりつつある、早い段階で、施工業者のアフターの担当者は、このマンションはデザイン、設計、施工の全てを自社でしているから大丈夫といっていたが、第３者機関の見解として、これがむしろ問題であると全く逆の見解を指摘、また構造からいくと東西の揺れには強いが、その割りに南北の揺れに揺れには弱い、この指摘なんかも、どれくらいの規模の地震を想定してなのかという疑問点もアル。　初期段階でのデベロッパーの対応の不手際、そのために今となっては、管理組合と住人さんに不信感と対立意識が芽生え始め、第３者の見解に大きな信頼性を抱き出している、近くに行われる臨時集会で費用を払ってでも、建物の強度検査をするかどうかが議題にのぼり、賛成者が多いとなれば臨時総会を開催して、正式に決議されそうな雰囲気になってきている。 ■「今日の言葉」■　　　　「 眼前の事に一喜一憂していては　　　　　　　　　　　　　　　　大事は成し遂げられない 」

  Feb 4, 2006

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• 切なくなるほど短い、濃い愛の時間を過ごす２人。

  　仕事場のマンションの塀のそばに停められた神戸ナンバーの黒に近いネイビーの大型国産車、それが週に数度、その横を通り過ぎる時、顔なじみになった若い細い身体の運転手さんに挨拶、「おはよう」、専属のお抱え運転手さん、仕事柄、愛想はいいのだが、極端に無口な人である、挨拶以外はほとんど話をしたことがない、時たま余りにも待ち時間が長くなって、玄関のインターホーンで、「すみません、トイレを貸してください」、それぐらいである。　オレが朝出勤するまで到着か、早い時間のお迎えだな、さて今日の待ち時間は何時間ぐらいだろうか、昨夜遅くこのマンションへ主さんを送ってきて、この運転手さんの家は神戸、そんな時間から家に帰って、今朝この時間に迎えに来るの無理である、昨夜は送り届けた後、京都市内のビジネスホテルに宿泊、恐らく、この運転手さんは主さんから、昨夜別れ際に明日は午前８時に迎えに来るようにといわれていたのであろう。　午前８時に迎えに来て、オレが午前中の１２時までの勤務を終えて帰る時にまだこの車が停まっているときがある、その主さんは昨夜から彼女の家、彼女とお母さんと、お婆さんの女性ばかり３人住まいの家に泊まり、そこからその主さんの神戸にある会社へ出勤、ところが朝起きてからその彼女と応接間で楽しそうにお茶を飲みながら話、時には鴨川の河川敷公園を腕を組んで散歩したり、ベンチに並んで座って、鴨川にやってくる水鳥を、一つの双眼鏡をかわるがわる覗きながら、楽しそうにバードウオッチング、彼女との別れを惜しんでか、彼女と過ごす時間が余ほど楽しいのか、午前８時に車を迎えに来させて、帰るつもりが、ついつい別れがたく、帰りがたく、長居してしまう様子である。　この主さんと彼女の関係、この関係が余りにも訳有り、余りにも特異であり、特別すぎ、２人の関係を裂くのは愛情がなくなるのではなく、確実に、そう遠い将来でなく、間も無くやってくる、「死」、である、サドンデスまでの、極端に少ない限られた時間内での恋愛なのである。　主さんの年齢は約８０歳、そして彼女の年齢は２１歳、実に２人の年齢差が約６０歳、彼女は中学校卒業して最近では比較的珍しいのだが、直ぐに祇園の屋形さんに住み込みで舞妓さんの見習い、舞妓さんとしての一通りのことを身につけて、お座敷に出るようになり、たちまち売れっ子の舞妓さん、恐らく推測だが主さんとお座敷で出会い、気に入られ、度々お座敷に呼ばれるようになり、それが数年続き、昨年の年の初めに彼女の二十歳の誕生日、舞妓から芸妓になる儀式、「水揚げ」、或いは、「襟替え」、と呼ばれる儀式、旦那さんがこの儀式のためにポンと、ン千万円を積んで、これだけではない旦那さんになるには、祇園町でそれなりの信用、そのためには何年間ここで遊んで、やっと出来るそれなりの旦那さんになるのにふさわしい信用、こうなるまでに、ン千万円、その後の住まいの事やら何やかや、それも含めると億単位のお金がいる、このご時世である、舞妓さんのなり手はあっても、旦那さんのなり手がない、屋形のお母はんや姉芸妓さんが二十歳近くなると相談して、儀式としての、「襟替え」、を行うのが一般的になっている、大きな会社を経営して、お金持ちの主さんが旦那さんとして、お気に入りの彼女の、「襟替え」、文字通り舞妓さんの刺繍の入った襟から、芸妓さんの真っ白な襟に替える儀式の一切合財を引き受けたのであった。　　　その昔なら、主さんが彼女に、粋な黒塀、見越しの松のこじんまりした１軒家を買い与えて住まわせるところだが、それがオレが管理人をしている高級なマンションであった、このマンションは昨年の３月２６日からが入居開始、４月になって直ぐに引越し、しかし住み始めたのは彼女のお母さんとお婆さん、彼女はめでたく、「襟がえ」、が済んだものの、祇園町の古くからの決まりごと、向こう一年間は、置屋さん住まいを続けてそこからお座敷に出る、お礼奉公の期間、土曜日の夜に主さんが例の車でやってきて、彼女は土曜日のお座敷が終わって深夜にマンションに戻ってくる、そして日曜日の夜に、神戸の家に帰る主さんと一緒の車で置屋さんに戻る、そして２ケ月に一度くらいは、ハワイやフランスやイタリアなどへ海外旅行、そして今年の５月には１年間の年季明け、このマンションに住むようになる、以後、主さんがこのマンションにやってくる回数が増えたのである。　この２人に出会ったときには、当然の事ながらげすな事を考えた、祇園の舞妓さんを、馴染みのお客さんが、「水揚げ」、をして、彼女を囲う、いくらなんでも８０歳くらいのジイサンが２０歳の若い女性をなんて、「この助平ジジイ」、「エロじじい」、２人のセックスは、川端康成の、「眠れる美女」、の世界か、谷崎潤一郎の、「瘋癲老人日記」、の世界だろうか、そんな事を考えていたが、１年と９ケ月の間、それとなく見かける二人の様子、確かに年齢差は６０歳ほどもある、確かの二人の関係は余りにも訳ありすぎる、しかし２人は愛し合っている恋人同士そのものなのである。　２人が一緒に出かける時、一緒にマンションへ戻ってくる時、鴨川ベリを散歩の時、必ず手をつなぐか腕を組んでいる、それとなく彼女が世話を焼く仕草、服の後襟や背中の埃を払ったり、ネクタイの歪みや服装の乱れを直したり、襟元のマフラーを直したり、そんな時には、主さんの表情には少年の趣が見られ、彼女には母親のような表情が見て取れる、そんな２人がどうしても避けることが出来ないのが主さんの年齢であり、そう遠くない将来に確実にやってくる主さんの、「死」、である、またそれは祇園のしきたりでもあり、祇園で生き続ける女のおきてでもある、主さんの、「死」、と同時に彼女の恋愛や恋の死をも意味するのである、それから先の人生を生涯、他の男性の世話にならない、他の男性に恋をしない、他の男性を愛さない、今、お世話になっている主さんへの義理だて、祇園で生きる女はこのことを避けることは出来ないのである。　２人とも、残された恋の、愛の時間が余り多くないのは百も承知の上、一緒にいられる時間は少しでも長く、この気持ちようくわかる、運転手さんに朝の８時に迎えに越させながら、ツイツイ、話しこんでお昼まで、時間が許せばもっと長い間、一緒に過ごしたいであろう、真っ白い髪の毛、小柄な少し丸くなった背中、玄関を出て行く後姿、見送るオレの気持ちも何となく切なく、哀しく、これが少しでも長続きするように祈りながら、声には出さないが、「行っといでやす！、早ようおかえり！」。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 無いものばかりを求めていると　　　　　　　　　　　　　　　　自分の幸せに気付かない 」

  Dec 26, 2005

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• エレベーターの中の若い二人の女性。

  　　マンションの管理人の仕事中、管理事務所内でビデオカメラのモニターのマルチ画面、その中のエレベーターの画面、最上階の７階から、ポリバケツを２ケもった、黒い毛糸の帽子、黄色の蛍光色のジャンバー、ベージュ色のＪパン、スニーカー、画面だけでは男か女かは分からないが、このマンション、各部屋についている、出入りが難しい飾りベランダ、それと外側のガラスが拭けないいくつかの窓があり、部屋の中からはそこの汚れが目に付く、しかしどうにも出来ない、この汚れを眺めながらの毎日の生活はどこかにストレス、管理組合が見積もりを取って清掃業者にそこの部分の清掃を依頼、年末を控えてその清掃の日、その作業に来ていた清掃作業の見習いの、全く化粧気のない若い女性スタッフ、そしてそのエレベーターが２階で止まり、そこへ乗り込んできたのが、いつも夕方のこの時間に迎えのタクシーが玄関に横つけ、これから出勤の若い祇園の売れっ子の芸妓さん、着物姿で、鬘をつけて、白塗りの化粧、先に乗っていた彼女はモニターで見ていても分かるほど驚いた様子で、ペコリとお辞儀、それに返すように会釈、年齢はともに２０代の前半、外見だけ見れば恐ろしく対称的な２人の若い女性。　始めてみた時はまだ舞妓さんであった、その後直ぐに、去年の５月頃に衿かえをして、１年間は置屋さん住まい、そして先にお母さんと、お婆さんが住んでいたこのマンションに引越し、以来夕方になると、丁度、オレが夕方の勤務でマンションに到着する時に、お迎えのタクシー、芸妓さんの鬘を被り、綺麗にお座敷用の白塗りの化粧をして、お座敷用とは別の着物を着て、置屋さんで着付けるために、その日のお座敷で着る着物、帯など一式をお母さんが持って後から、まだ２２歳前であるが、お母さんとお婆さんを高級マンションに住まわせ、女ばかりの３人家族の大黒柱であり、祇園で売れっ子の若い美人の芸妓さん、出勤前の艶やかさの中にも、背筋をピンと伸ばし、凛とした風格のようなものが感じられ、後から荷物を抱えてついてくるお母さんが、まるでお付の人のように見える、彼女のこんな出勤前に出くわした日は、なんだか少し得をしたような気分になれる。　もう一人の彼女は清掃会社の見習いの女性、ただ清掃といって普通の清掃ではなく、高いビルの壁面やガラスを拭いたりの特殊な清掃の見習いである、黒い毛糸の帽子を目深かに被り、男か女か分からないような服装、化粧は全然していない、男かな、女かなと一瞬思ったが、にっこりと笑って、「おはようございます」、この挨拶の声で女性と分かった、その途端にようく顔を見てみると、年齢も若く、涼しそうな目つきで、さわやかな、なかなかの美人である、若い女性でしかも美人となると、ついつい、条件反射のようにオレは口数が多くなる、「君も屋上からぶら下がるの？」、「イエ、私はまだ見習いですので、今日は練習を兼ねて一度くらいは、多分」、「女の人は珍しいですよね」「ハイ」。　オレは爬虫類はからっきしダメである、特に蛇は、今の仕事場の裏出口、マンションの敷地と河川敷公園の境目に、幅が１メートルほどの植え込みがある、春から秋までは雑草が良く伸び、草むしりに追われる、また虫が多いために、必然的に蜘蛛も多い、午前中にキレイに蜘蛛の巣を取り払っても、夕方にはまた立派な蜘蛛の巣、蜘蛛の巣の取り払いも忙しい、するとここで時折、蛇に出くわす時がある、ある時などは夕方に箒で竹垣の蜘蛛の巣払いを、つま先だって、片足を石垣にかけてしている、足元でかさかさという音、ひょいと足元を見てみると、蛇が通り過ぎていく、こんな事があると、その後１週間ほどは、天気のいい日の陽射しが真上の時間以外は、ここでの仕事はしないのである。　蛇も嫌だが高い所も苦手、白浜の三段壁や越前の東尋坊、ここの断崖絶壁、余り傍には近づきたくない、人が傍に近づくのを見ているのも嫌だ、大観覧車も素面では乗る気がしない、しかし今は窓拭きの時はそんなこといっていられない、たとえ７階でも下を見ないようにして窓枠から身を乗り出して拭いている、それでも時折下を見ることがある、するとキンタマが鳥肌たち、お尻の穴との距離がグーンと縮まる思いがする、「高い所は好きですか？」、嬉しそうにニッコリ笑って先に頷いてから、「好きというより、怖くないのです！」、そしてまたニッコリ、「早く、一人前になりたい？」、「ハイ、早くなりたいです」、と言いながら、自分ひとりでブランコに乗って、高いビルの壁面や窓ガラスを拭きながら、上のほうから片手でロープを操作して降りてくるのを夢見ているようなまなざしで、笑顔を絶やさず、なんともいえない良い表情で答えてくれた。　仕事に取り掛かった彼女、ブランコに乗って壁面やガラスの掃除をしている親方から指図があると、屋上から細いロープで道具を引き揚げて、バケツの水で洗って道具をきれいにして、ロープに結わえて親方のところまで下ろして渡す、次に親方の合図があるまで屋上のふちの腰までくらいしかない低いフェンスに手をかけて、下の親方の仕事を覗き込んでいる、そして時折立ち上がり、東山から北山、冬の日差しが早くも傾きかけた西山を眺めている、寒い中屋上に昇ってから数時間が経っている、いくら若いといっても女性にはきつい仕事だろう、華やかさも何もない世界、下から見上げると、それでも楽しそうに、いや、「そうに」、ではない、屋上の黄色のジャンバーが眩しく輝いていた、きっと仕事を楽しんでいるのだろう。　エレベーターに乗り合わせた若い女性２人、２人の服装と２人のその仕事、ふと、対称的な２人と思ったが、それはその時の一瞬だけ、仕事を楽しくしている２人の若いきれいな、素晴らしい女性。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 努力は人間がするものである　　　　　　　　　　　　　　結果は自然に恵まれるものである 」

  Dec 19, 2005

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• 耐震強度データー捏造問題と責任のなすりあい、起こるべくして起こった！。

  　問題になっている建築設計事務所の耐震強度のデーター捏造事件、仕事でマンションの管理のを始めて、まだ１年と数ヶ月だが、この間に、この業界に始めて足を入れて経験した様々な出来事、この業界の管理人として覗いた極一面ではあるが、データー捏造問題だけでなく、責任のなすりあい、一つのマンションを建設するのに余りにも複雑に入り込んだ多くの業者、下請け、孫請け、またその先の請負業者、責任の所在の不明確さ、起こるべくして起こったような気がする、こういう事が、ここだけなのか、という疑問も抱いている。　　今、管理人の仕事しているマンション、超がつくほどの高級マンションである、外観はオレのような素人が見ても、普通のマンションとは違う、風格さえ漂っている、表を掃除している時、隣の会員制ホテルのお客さんが前を通る時に、この建物は一体なんだろうという顔つきで、上を見上げたりしながら、建物をジロジロと見て通り過ぎる人が多い、時には、ここは、何の建物ですかと聞く人もいる、分譲マンションですと答えると、フーンとか、ハーンとか、そうは見えませんねという顔つきをする、ところが実際にこのマンションの管理の仕事をしていると、「何故」、と首をかしげたくなるようなところが随所にある。　まず、マンションが完成してお客さんに引き渡すまでに、最終的なチェックが殆どされていない、オレが今まで仕事をしていた繊維製品のメーカー時代、どんなに安い商品であろうと、人の目で一枚一枚全ての製品の検品、汚れ、生地傷、縫製不良、サイズ、ネーム類、などのチェック、という事をする、そして検針機にかけて、縫製中の折れたミシンの針の製品への混入の有無を調べる、しかしマンションほどの高価な商品でありながら、どうもこれがきっちりとなされていないようである、という事は、購入した人が引越しをした後、クレームが来るのは、引き渡すまでにこれをすれば防げるような事ばかりである、部屋の戸が開かないとか、閉まらないとか、フローリングの床の一部が浮いているとか、壁紙がはがれているとか、キッチンの戸棚の戸が上下さかさまについている、玄関の入り口の大理石にひびが入っているとか、浴槽ががたついているとか、数え上げればきりがないほどこのような類のクレームがあった、誰かが半日でも検査すればチェックが出来て、引き渡すまでに補修が出来るような事ばかりである、無償で補修するアフターサービスというのが必ずついているが、これは購入した人が住んでみて、細かなところをチャックしているようなものである、高価な商品を販売するにしては、この最終的な検品に当たる検査をせずに引渡しをする、余りにも無神経なこの業界の体質のような気がする、それだけではない、例え短時間で消耗する製品でさえも消費者の事を考えて作られているが、マンションといえば、そこに１０年、２０年と住み続け、中には終の棲家とする人もいる、しかしながら、そこには建築に携わる複雑に入り込んだ、多くの業者さんが、それぞれの思惑と利益を優先する余りに、そこに長く住み、生活し、購入のために銀行より多額のローンを組み、長く返済し続ける、その人たちの事は余り考えられていないような気がする。　部屋の中にガラスをふけない幾つかの窓があり、毎日、その窓の汚れを見ながら生活、掃除する事の出来ない飾りベランダがついていたり、そこにはゴミとホコリ、虫の死骸と枯れ葉がたまり放題、バリアフリーと宣伝文句を謳いながらも、確か住戸内はその構造になっているが、建物全体で言えば、表入り口も、裏入り口も、階段を数段下りなければならない、車椅子の人の出入りは介添えの人がいても困難である、また足の不自由な人用の手すりの位置も、ただついているというだけ、その人たちの利用のしにくい端っこである、ペットはＯ・Ｋになっているがそれに対する設備は何一つ付いていないのである、立地条件から行くと、裏の入り口を出ると、鴨川の河川敷公園である、ペットの散歩には最適である、しかしそこには足の洗い場もついていない、共用部分はペットは抱くという規約があるから、汚れた足は風呂場ででも洗ってくれという事らしい、足の洗い場だけでなくここには水道の栓も付いていない、また街中とはいえ、東側は鴨川に接している、非常に自然に近い環境である、この立地条件は購入する人の大きな魅力であった、しかしこのような自然に近い立地条件条件に対する建造物の対策が何一つとられていない、セキュリテイ面での対策、春先から夏に掛けて大量に発生する多くの虫対策、鴨川の河川敷にはハト、すずめ、カラス、トンビ、サギ、そして冬場には渡り鳥、これらの鳥が随分と多い、この鳥対策も採られていない、住む人達のためのデザインと設計であるべきはずが、それとは関係なく、また立地条件とも関係なくデザイン、設計がされたようである、一体このマンションのデザインと設計は何のためのものなのかと考えさせられる事が実に多い。　　入居が始まって、２、３ケ月の間は施工に関わった建築会社の人がアフターを受け持っていたが、その後はアフター専門の担当者の人がその窓口、とんでもないクレームが発生しても自分が担当した仕事でないから、無責任であり、どこか全てが他人事のようである、あるフロアーの住人さん、ここのご主人は極端に臭いに敏感な人、時折調理の臭いがするとクレーム、原因が分からない、臭いがするのはタマであり、短時間である、そのために担当者が来る時間には臭いがなくなっている、締め切った部屋、空気の出入りは、常時つけている２４時間換気からだけである、１ケ月経ってもその原因は不明、その住人さんは、「素人考えだが、他所の部屋の換気が、自分の部屋の吸気口からに入ってくるのではないか」、これに対しては担当者そんなことはありえないことと言うのみで、さらに１ケ月が経過、根負けすることなく臭いがするたびにクレーム、ついにその担当者が、私には設備のことは分からないので、ここの工事に携わった設備担当者に来てもらうことになり、天井裏をチェックすると、別の部屋の排気口につなぐパイプ、しかも、そのパイプに白いペンキで排気用と大書してあるにも拘らず、クレームのあった部屋の吸気口に繋がれいたのである、あろう事か別の部屋の換気が、そこの部屋に吸い込まれていたわけである、起こり得ない、信じられないようなミスが実際に見えない場所で起こっており、その原因を究明するのに、余りにも時間がかかりすぎの数ケ月、見えないところでは大きなトラブルが発生するまで見つけられないという事である。　管理人事務所の前にあるメールボックス、深さ１５センチほどの各戸のメールボックスが７段、取り付けてある、この取り付けの高さ一つにしても、この位置の高さは何を根拠に、どのような理由で、この高さにしたのだろうかといつも疑問に思っている、という事は一番上段のメールボックスが鍵の番号をあわせたり、内容物を取り出すのに丁度好い高さである、下の段の人ほど大きくかがまないと取り出すことが出来ない訳である、この位置を設計するのに、そこに住み毎日この中の内容物を取り出す人のことなど一切考えずに決められているのである。　高い物件を購入し、ここに住み人を無視して建て続けられているような気がする、このようなこの業界の体質が今回の事件を生み出しているような気がする、しかも事件を起こしただけでなく、事件の責任の所在が曖昧、またこれだけの、深刻で、人命に関わり、大事故、大惨事の発生の可能性のある事件を起こしながらも建設に携わった人たちから、責任感のある反省や謝罪が聞かれない、摩訶不思議な業界である。 ■「今日の言葉」■　　　　「 嫌な事から逃れていると　　　　　　　　　　　　　いつまでも心の負担が付きまとう 」

  Nov 22, 2005

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• 「スナック並みの料金で高級クラブ並みのサービスは無理な話」、大きな思い違いか、勘違い。

  　店の立地条件、店の外観、店の内装、どこから見ても超一流のクラブである、ところが料金はスナック並みの料金である、もしこんなお店があるとしても、果たしてそのお店に飲みに行き、超一流のクラブ並みのサービスをなんてありえないであろう、安い料金でそんな事を期待する方が思い違いか、勘違いも甚だしい、無理な話である。　オレの今アルバイトで管理人に行っているマンション、京都では超がつくほどの高級、１平米当たり、１００万円ぐらいはした、住人さんは殆どがお金持ちである、建物全体、個々の部屋の内装、共用部分、全てが凝っていて高級である、住人さんの多くは高級マンションに住んでいるという自意識が強く、普段の生活でもホテルで生活しているような気持ちの人たちが多い、だから管理人へのクレームも、我儘なクレームが多い、今時分の気温の変化の激しい時に共用部分のエアコンの温度のクレームが多い、同じフロアーの人がある人が暑いと言う、そしてまたある人は寒いといってくる、管理人の１日の管理時間は７時間である、不在時間は１７時間、オン・オフはタイマーでしているが、各フロアーの天井にはめ込み方のエアコンではコントロールの難しい時期がある、そんな時期でもお構い無しである、「ハイ、すみません、直ぐに温度を調節します」、そのフロアーに出かけていく、しかしそんな時には殆ど温度調節はしないのである。　仕事をしている時には、１時間おきの巡回の時に共用部分の温度をチェックしている、必ず窓の開け閉めや、エアコンの開け閉めで温度調節はしている、河原に出てウオーキングしたり、自転車で走ってきた後の人は、必ず暑いと言う、鴨川の河原で本を読んだり、ぼんやりと時間を潰してきて、少し肌寒いと思ってマンションに戻ってきた人は寒いという、また部屋の中で窓を閉め切っていて、そこから共用部分に出てきた人は寒いという、部屋の中で窓を開け放しにしていて、そこから共用部分に出てきた人は暑いという、良い返事をして直ぐに温度調節をしに行く、しかし温度調節をするフリをして、何もしない、そしてその後に出会ったときに、「今ぐらいの温度で良いですか」、と声をかける、「ア、ァ、丁度良いですよ」、と返事が返ってくる、要するに我儘であり、自己中心なのである。　街中でありながら裏が直ぐに鴨川である、自然に近く、恵まれた良い条件なのである、当然の事ながら、河原にはハト、カラス、トンビ、カルガモ、シロサギ、ゴイサギ、すずめ、春にはツバメ、ムクドドリ、今の季節になるとカモ、ユリカモメや他の渡り鳥も昼間は琵琶湖からやってくる、当然の事ながら飛びながらとか、どこかに止まって飛び立つ前にマンションの壁面や、ベランダや、玄関前の道にウンコをしたりする、鳥だけではない虫も多い、当然の事ながら窓の開け閉めの時に部屋の中に入る、それと虫は虫でもゴキブリ、こいつだけは安いマンションであろうが、高いマンションであろうが、そんなことはお構い無しに直ぐに入り込んでくるのは当たり前、自然に近い分だけ春先には花粉も飛んでくる、黄砂も舞い降りる、窓を開ければ四季折々いろんな匂い、自然の匂いを風が運んでくる、時には好い匂い、当然の事ながら悪い匂いも、これら全ては自然に近い環境にはつき物である、これらのことが時には管理人へのクレームになって返って来る時がある、腹の中ではそれがイヤならこの立地条件のマンションを選ばなければと思いながら、困った表情で、曖昧な笑いを浮かべて、「ハァ～」、というだけである。　オレもほんの少し経験があるがお金があるとツイツイ、世の中は自分中心に動いているという錯覚に陥る、チョッと気に入らないと、或いは思い通りにならないと気分が悪くなる、文句を言ったり、クレームをつけたくなるもので、このマンションでそういう事があるとそれの矛先が管理人に向かう、それだけではない、少々無理なことを言ってもこれだけの高級マンションだからという気持ちが強い、しかし管理人のこちらにすれば高い、高い、高級、高級といったところで、それは買った時の値段だけ、管理人の給料が特別に高いわけではなし、並である、平日は途中に長い、長い、５時間もの休憩時間があるという悪い労働条件、最初に書いた、容れ物は高級クラブでもスナック並みの料金、それでいて高級クラブ並のサービスの要求、大きな思い違いか、勘違い、先日の住人さんとの揉め事以来、そのお陰で、チョッと今のこの仕事、斜に構えて余分なところの力が抜けてきて、今まで少し顔色が変わるような時があったが、こういう時の対応にも余裕が出てきたようだ。 ■「今日の言葉」■　　　　「 学ぶ機会はどこにでもある　　　　　　　　　　　　　積極的にそれを見つけていこう 」

  Nov 5, 2005

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• 久し振りに見た若奥さんの笑顔。

  　国勢調査の時にもめた住人さん、オレの調査員さんを手伝った、そのやり方、調査票の配布、回収はと直接手渡しなのに、３４軒のうちでこのマンションで国勢調査をする人２０数軒分を預かり、メールボックスに投函、一旦、管理人室に提出依頼、まとめて調査員さんに提出、このやり方にクレームがついて以来トンと姿を見かけない、気まずい思いをそのまま引きずり続けて、約１ケ月、その間、相方が眼の再手術の為に入院、派遣会社のエリアマネージャーに、何日おきかに代務を頼み、その日以外は通し勤務、もう元通りの気持ちで仕事を続ている。　オレと相方、共にマンションの管理人の仕事は始めて、管理会社も高級マンション、しかも一部の人がセカンドハウス代わりに利用、この不況が長引く中、お金に余裕のある人たちばかり、このようなマンションの管理の経験がなく、マニュアルも何も無し、まあとりあえず手探りでやってくれ、何か問題が起こればそのつど、相談と話し合いで対処しよう、兎に角、二人で住んでいる人達が如何に快適なマンションライフを過ごせるか、そのことを考えて仕事をしてきたつもりだが、オレが引き起こした国勢調査の一件以来、常時居住のうちの数軒の人たちと妙なわだかまりのようなものが出来てしまった、そんな中で１０日ほど前に、管理組合の人たちと施主さんとの意見交換会、といっても１年半ここに住んでみて、何故ここをこのようにしたのか説明を聞きたい箇所が出てきて、それに対して施主さんに質問状を送り、それに対しての説明会を開催、ところが土壇場になって施主さんから意見交換会に出席は出来ない、質問事項に関しては文書で回答という事になった、要は雰囲気的につるし上げ状態になることを恐れた様子である。　他所の会議室を２時間貸切の予約を入れているから、肝心の施主さんが出席しないままに意見交換会を開催、施主さんの不参加の事情説明の後、有り余った時間で、マンションの管理に関する意見交換会となった、管理会社の担当者のみが出席、こうなると管理人の苦情意見交換会となってしまった様子である、オレに対する苦情はタバコに関してである、管理人室がタバコくさい、管理人室を禁煙という事になった、オレはというと管理人室では滅多にタバコを吸わない、管理人室の内装がタバコの脂で汚れる、吸殻の後始末の火の心配が要る、それと管理人室でイスに座っておおっぴらに吸うとなると、スーパーがつくほどのヘビースモーカー、ツイツイ、本数がという事になりかねない、だから最初からタバコの吸いたい時は、横の出口を出たところで吸うか、表の道に出て吸うことにしている、表の道に出て吸うと住人さんから丸見えのである、しかし同じタバコを吸うにしても、この表の道で吸うとゴミやタバコの吸殻が落ちていると見つける事も、拾う事も出来る、裏が鴨川に面している土地柄、春先から夏の終わりまで蜘蛛が実に多い、という事は、いたるところに、直ぐに、蜘蛛の巣を張られてしまう、タバコを吸いながらマンションの表を行ったり、来たりしていると、蜘蛛の巣を見つけることが出来る、そしてタバコを吸い終わると箒を持って蜘蛛の巣払い、というわけで端から管理人事務所内ではセミ・禁煙状態、ただオレの身体に染み付いているタバコの匂いこれはどうしようもない。　ただ面白かったのが、オレが咥えタバコで通勤してきて、マンションの前の道でタバコの吸殻をポイ捨てしたという人がいて、しかも、私も見たという人が出てきたのである、実は昭和の終り頃から携帯灰皿を使用している、もっぱら、ポケットに入れた時にかさばらないので、「ポケロー（タバコ屋さんで１ケ、１００円で売っているポケット灰皿）」、これを使用している、絶えずこのポケット灰皿の中身をバス停の、時間的に火が消えている吸殻はゴミ箱、或いは灰皿に捨てている、克ってボランテイアでゴミ拾いをした時、路上のゴミの中で、タバコのパッケージや吸殻のポイ捨ての多さに唖然とした事があった、しかもゴミ拾いをした数分後に、その道を戻っていくと、もう幾つかの新しいタバコの吸殻が捨てられている、実はタバコを吸いだしてから３０年近く、歩きながら吸ったタバコの吸殻は殆どポイ捨てをしていたわけだが、この時以来、携帯灰皿を持参する事にした、以来、財布や小銭入れやハンカチは忘れる事があっても携帯灰皿は忘れたことがない、という事は平成になってからはタバコの吸殻のポイ捨てはしたことがないのである、それにも拘らずオレが通勤の時にタバコの吸殻をポイ捨てするのを見たという人がいたのである、しかももう一人、自分の吸殻のポイ捨てどころか、通勤の行き帰りに、マンションの前に誰かが捨てたタバコの吸殻は拾ってポケット灰皿に入れている、管理会社の担当者の人から意見交換会の中で、こんな意見が出ていたよといわれた時には、そんな馬鹿なと反論したり、怒ったりするよりも、思わず噴出してしまったのである。　管理人を辞める辞めないまでに発展した例の１件が落着した後、結構、いっぱい、いっぱいで仕事をしてきたが、それ以後力みが無くなり、得意にチョッと斜に構えたスタンスで仕事が出来るようになり出して来た、それでもこの日記の３月８日に書いた、「幸せな筈の若奥さんから笑顔が消えた」、この若奥さん、それ以後ますます暗い表情、こちらが挨拶しても、視線をそらして挨拶が返ってこないような時も、ある時、少しお腹が大きいように見え出してきた、なかなか話しかける機会がなかったのだが、メールボックスの郵便物や新聞の取り出しはいつもご主人だったが、珍しく奥さんが取り出しに、そしてその時に、挨拶をした後で、「おめでたですか」、「ハイ」、「何月ごろの予定ですか？」、「来年の節分の頃です」、と言ってニッコリと嬉しそうな笑顔、この若奥さんの笑顔、いつごろから見ていないのか思い出せないほどだった、「お腹の赤ちゃんの為にも、笑顔を・・・・」、と思わず言いかけたが、これはオレの言う事ではない、言う事ではない、しかし、この若奥さんの久し振りの笑顔を見て、何故だかホッとした気分になれた。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 ものの分かった人でも自分の　　　　　　　　　　　　　　こととなると分からなくなる 」

  Oct 31, 2005

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• 「カラスの天敵は鳶」だとばかり思っていたが。

  　カラスの天敵は鳶だとてっきり思っていた、その証拠に、仕事場のマンションに、昼間おびただしい数の鳶が止まっている、隣の会員制のホテルの屋上にも、鳶が来る前に良く見かけていたカラスを見かけなくなった、マンションの裏出口を出たところが、鴨川の丸太町の少し南、西側の河川敷公園、少し広くなっていて、この辺りでは一番の好い場所、バギーに赤ちゃんを乗せたり、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんの手をつないだお母さん達、また、ところどころにある石のベンチには天気の良い日にはホームレスの人達が昼寝、犬の散歩、時には絵を書く人、ジョギングやウオーキングをする人、笛や楽器の練習する人、太極拳をする人、マウンテンバイクや自転車で河原を走る人、一休みをする人、家族でお弁当を広げて食べている人、半日ほど河原に座って話しをしたり時にはいちゃついている若いカップル、多くの人たちの憩いの場所になっている、そしてその中に、食パンのミミや、食べの残しを持ってきて、それを河原に蒔くと、鳩の群れがやってきて、その食パンを啄ばんでいる、天気のいい日、明るい日差し、河原の公園、たくさんの鳩が餌を啄ばんでいる、一見のどかな、好い、穏やかな光景であるが、この鳩たち、このあたりで毎日餌をもらえるとなると、遠いねぐらに戻ることなく、その近くのマンションなどをねぐらにする、職住接近、というより食住接近、といった方がいいかもしれない、鳩のねぐらにされたマンションに住む人達にとっては、この鳩に餌をやる平和でのどかな光景にみえる事により、大きな迷惑を蒙っている、オレの仕事をしているマンションでは、それが鳩ではなくて鳶なのである。　鳶に餌をやるのは大概は男性、パンを持った手を上に差し上げると、屋上に止まっていた鳶が一斉に飛び立つ、そして飛び立つ前に、必ず決まったように白いウンコをべちゃべちゃと、してから飛び立つ、迷惑を蒙っているのがこのウンコである、飛び立った３０羽以上の鳶が、パンを差し上げた人の頭上を輪になって旋回しながら、降りてくる、それが餌だと分かると、物凄いスピードで掠め取るように餌を咥えて飛び去っていく、上に放り上げると、飛んできて嘴でナイスキャッチ、これを直ぐそばで見るとかなり大きく、迫力があって面白そうである、どうやら一度この経験をすると病み付きになるようである、時間の融通のきく人は、毎日ここにやってきて鳶に餌をやる、すると鳶たちは朝早くからここにやってきて、屋上に止まって餌をくれる人がやってくるのを待機するようになる、日が暮れる前までここを動こうとはしない、屋上にはおびただしい鳶の白いウンコ、住人さんから何とかならないかと苦情が出る始末。　要はオレに鳶のウンコを掃除しろというわけである、裏出口の通路に落ちているウンコは、水で流したり、デッキブラシでこすったりしてきれいに掃除をしているが、屋上となると、鳶を追い払って掃除をしても、ものの１時間もするとウンコだらけ、これには元を断たなきゃ、とばかりに、兎に角、鳶に餌をやる人を見かけると、ただひたすらに、フン害で迷惑しているから餌をやらないで欲しいとお願い、もう１ケ月以上もそれを続けていると、お願いを聞いてくれる人もいる、文句を言いながらも、別の場所に行って餌をやる人もいる、根気よくこれを続けていると、ヤット鳶の群れは、少なくなった、ただ鳶の群れが来るようになって、カラスを見かけなくなって、今日の日記の書き出しの「カラスの天敵は鳶」とばかり思い込んでいたが、先日、３羽のカラスが１羽の鳶を空中で追い掛け回している光景を目撃。　さながらスリルあふれる空中戦である、鳶の両側と後、囲むようにカラスが追い回している、振り切ろうとしても振り切れない、両脇のカラスが鳶を襲うようにフェイントをかける、その隙に後のカラスが鳶を攻撃、３羽のカラスが物凄いスピードで飛びながら、両脇、後の位置を交代していく、何度もカラスが鳶に体当たりしていく、まさに空中陽動作戦そのもである、鳶が河原の浅瀬に降りてしまった、３羽のカラスは鳶の頭上を低く旋回していたが、浅瀬に降り立つ事はなくどこかへ飛んでいった、用心深い鳶は、１０分ほどの間、河の浅瀬に立ったまま、カラスがどこかへ行ってしまったのが確認できたのか、飛び立っていった、「カラスの天敵は鳶」というが、この様子では、カラスが強くなったのか鳶が弱くなったのか、食パンのえさでは力が出ないのか。　２、３日前からユリカモメもやってきた、サギ、鴨、鵜、夕方になるとムクドリの大群、河の中は随分とにぎやかになってきた、ユリカモメがやってくると、餌をやるのを日課にする人が増えてくる、渡り鳥は夜にはより安全な場所で眠りにつき、時期が来れば帰っていくが、ここに住み続ける鳥もいる、こいつらは餌のもらえる場所の近くをねぐらにする、これが厄介な事だ、「管理人さん、フンの掃除をしてね！」、「鳥のフンで自動車が汚れて、カナンわァ！」。（これを言われると、一応、聞いているフリはするが、そんな事は、オレの知った事ではない。）　 ■「今日の言葉」■　　　　「 夫婦が心を一つに合わせれば　　　　　　　　　　　　　　　困難や苦労を乗り越えていける 」

  Oct 24, 2005

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• 「辞めるの辞めたァ～」。

  　国勢調査のやり方、今管理人をしているマンション、ダブルオートロック、セキュリテイ重視、セカンドハウス代わりに所有の人、また不在かちの人も多く、町内の調査員さんが、国勢調査のお手伝いの申し出、住人さんが町内とのお付合いは全くなし、またその他の状況から考え、オレなりのやり方でお手伝いする方がスムースに調査表の配布と回収が出来ると思い、このマンションで国勢調査をする人をピックアップ、３４戸のうち２２世帯がここで行う、この後が雑といえば雑なやり方だが町内の調査員さんから２２世帯分の調査票を受け取り、回収が１０月５日の予定という事で、少し日にちをサバを読んで１０月３日までに管理事務所に提出お願いしますと、メモ紙をつけてメールボックスに投函、そして、その３日、オレが思っていた通り約半数しか提出がない、相方にも未提出の人の顔を見ればお願いよろしくと、いうことで、ところがその翌日にオレが休みの日に相方に１人の住人さんから強硬にクレーム。　オレ自身、国勢調査については良く知らなかった、管理会社には調査員さんから手伝って欲しいという申し出があったことを連絡、管理人の業務外の仕事であるが手伝ってあげてくださいという事、その方法については別段の支持なし、顔見知りの近所のマンションの管理人に聞いてみると、国勢調査には一切手伝わないというところや、手伝っているところでも、配布や回収方法は実にまちまちである、総務省の統計局の国勢調査のサイトを調べてみる、マンションでは管理人が調査員さんの手助けをしてあげてくださいとは書いてあるが、どういう手伝い方をするかまでは書いてない、マンションの管理会社のサイトで国勢調査への協力、これを調べてみると基本的に調査員さんが直接手渡し配布、直接回収が建前であるが、もうすでに数回前の国勢調査の折より、セキュリテイの厳重なマンションなどでは、この建前の調査方法での実施が困難になり、様々な方法が採られているとあった。　クレームをつけた住人さんは、オレのやり方が建前の調査方法でないことにクレーム、まあ会って説明すれば分かるだろいうとオレはこの時にはタカをくくっていたが、定年退職でハッピーリタイアの住人さんでいつも暇をもてあまし、マンション内をうろうろ、仕事の時には良く顔を見かけたのだが、このクレーム以来ぷっつりと顔をあわせなくなり、オレの休みの日になると相方に文句それが、ダンダン、エスカレート、ついに、未提出の端から国勢調査に無関心な人まで巻き込んで、個人情報保護法まで持ち出してのクレーム、要は管理人に預けるのがいやで調査員さんに直接手渡したいというのである、こうなるとオレの悪い癖だが喉に刺さった鰯の骨が、クジラの骨が刺さったように、ムカッとくる、お金を取れば泥棒じゃないか、人を泥棒呼ばわりをするのは余程の事、それに引き換え個人情報云々は気安く言い過ぎる、そんなに管理人が信用ならんのか、別段、国勢調査に私心が有って協力しわわけでもない、邪な動機で協力したわけではない、それをごちゃごちゃ言いやがってということで、こうなりゃ、もう喧嘩、しかし立場上、正面切っては喧嘩は出来ない、クレームをつけた住人さんにワビを入れる気はサラサラ無い、こうなればこの仕事を辞めるしかないか、ようし、ならばと、滅多に口にしないせりふだが、「辞める」、とオレの雇い主の派遣会社のエリアマネージャーに電話、こんな話は電話ではなんだから、直接会って話という事になり、ところが仕事が立て込んでいて、こちらに来るのは数日先との事であった。　オレはというと、もう本当に辞める気でいて、制服も返せるようにクリーニング、エリアマネージャーに会って、直ぐにでも求人募集をしてもらい、引継ぎその他で１０月末で退職、１年半か、まあ、良く持ったほうだなんて考えていたところ、相方が春先に網膜剥離の手術したが、その後どうも具合がもう一つ、病院にいくと、至急に再手術との事、兎に角、半月ほど手術と入院で休みたいとの連絡、その翌日にエリアマージャーがマンションにやってきた、「辞める」、といってから中途半端に時間が経っていて、それに加えて相方の入院と手術、一旦、口にした「辞める」、という言葉、しかし気持ちはもう萎えていた、一応辞意を伝える事は伝え、それに対して相方のこともあるので、エリアマネージャーは本気で引き止めてくれた、その場で辞意の撤回をするわけにはいかず、兎に角、相方が仕事が出来るようになるまでは、仕事を継続するがその後のことは考えさせてくれという事になり、まあ、辞めろといわれるまで居座ろうか、６３歳、次の仕事を捜すにしても、なかなか見つからないだろうし、今、何がしたいという仕事も無い、「辞めるのを辞めたァ～」、ということでもう暫くここでマンションの管理人を続ける事に。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 約束を違えることは他人の　　　　　　　　　　　　　　大切な時間を奪うことになる 」

  Oct 20, 2005

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• 瞬間湯沸かし器みたいなとこがあるのに、1年半も、よう持ったねェ。

  　国勢調査のやり方を巡って、管理人をしているマンションの住人さんとトラブルになり、原因は大した事ではなかったが、オレはオレで住人さんのためにと思いした事、クレームをつけた人も管理組合の副理事長という立場から、正義感に燃えての行動、しかし後のフォローのまずさ、オレのやったことは間違っていないという思いが強く、まあ、そのうちにわかるやろう、ところが仕事の時は殆ど毎日、顔あわす人が、最初のクレーム以来１週間顔をあわせていない、ただ、数日前に、この１件を巡っての住人さんと管理人の信頼関係、要は時給８５０円、それにしては荷が重過ぎる、管理時間中のセキュリテイまで任される、地震や台風などの天災、館内の様々な機械の設備のトラブル、それと外部からの侵入者、特にこれには神経を使う、巷ではとんでもな事件が勃発、運転中にイライラしたからといってエアーガンをぶっ放すご時世、最初の頃に住人さんに、「何か、あった時には、よろしく頼むね」、これをいわれるには実にイヤだった、適当に、「ハイ、任せておいて下さい」、と調子の良い返事をすればいいところを、腹の中では、その何かあったときに任せて下さいというには、この時給では余りにも荷が重過ぎるという気持ちが強く、実の曖昧に、「ええ、まァ～」なんて、中途半端な返事をしていた。　この仕事やりだした時に思ったことは、いまさら優秀な管理人になるのは無理、しかし良い管理人になることは出来る、兎に角仕事は楽しくやろう、やる仕事といっても大した仕事は無い、ポーチに出されているゴミの回収、館内の清掃、裏庭の草むしり、河原に近い為に、虫が多い、それを餌にする蜘蛛も必然的に多い、だから春から夏にかけてはチョッと油断すると、蜘蛛が立派な巣をはってしまう、館内の巡回の時には蜘蛛の巣払いように絶えず箒を持参、行き帰りに歩いている時もそうだが、このような雑用をする時でも動きはてきぱきと、住人さんに階の上の方からや、後ろから見られている場合が多い、楽しい気持ちで仕事をすれば、それを見た住人さんは不愉快になる事はない、オレがここの管理の仕事を楽しくすればそれを見た住人さんも、きっと楽しい気持ちになれるだろう、そんな気持ちがあった。　朝夕、表玄関の清掃、風水で表玄関を綺麗にするという事は運気がますます強くなるとある、この不景気が長らく続くご時世に、この高価なマンション住まい、元々、運気の強い人たちばかりのはず、その強い運気が長く、更にますます強くなるようにとの思いを込め、表玄関に水を撒く時にも朝は行ってらっしゃい、夕方にはお帰りなさいの気持ちを込めていた、こういう風に仕事をすることによって住人さんに信頼される管理人になりたいという気持ちでこの仕事をしてきた、いつの間にか、住人さんに、「何かあった時には、よろしく頼むね」、といわれた時には、きっぱりと、「ハイ、できる限りの事はします」、と答えるようになってきた。　ここでの管理の仕事を始めて、１年半、そんな中で起こった今回の国勢調査のやり方を巡るクレーム騒動、一時的にも管理人に調査票を預ける事の拒否、クレームをつけた人だけではない、元々国勢調査なんて端から無関心な人まで、個人情報保護法、云々という騒ぎ、住人さんの管理人に対する信頼度の低さをあらためて見せ付けられた、それだけではない、オレの方にも住人さんを信頼できない気持ちが大きくなった、こうなると住人さんが信頼できない管理人が館内を巡回したりセキュリテイを任される、管理人が信頼できない住人さんのセキュリテイを守る、オレにはこんな仕事はもう出来ない、という事で、オレの直接の雇い主の派遣会社の上司に当たる、エリア・マネージャーに辞意を伝える、その瞬間、交代要員が見つかり、引継ぎ業務が終了次第このマンションを去る、直ぐに６３歳でのリクルート、まだどこかに熱いものが残っている、管理会社の担当者は、「管理人なんて、信用や、信頼をされない仕事、それが当たり前の職業」、とてもそんな気では仕事が出来ない、ただ管理人と住人さんは、お互いにタメだと思って仕事をしてきた、ただ、オレのこの気持ちが今回の騒ぎ大きくしたのかもしれない。　こんな事で仕事を止めようとしているオレに向かって、ヨメ曰く、「瞬間湯沸し器みたいな人間が、１年半も、よう長いこと持ったねェ」、と笑っていた、そしてぼそっと、「男には、いつまでたっても意地みたいな余計なモンがぶら下がってるンやァ」。　　 ■「今日の言葉」■　　　　「 常に努力をしている者には　　　　　　　　　　　　　　失敗も成功の転機となる 」

  Oct 11, 2005

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• 拝啓、総務省統計局殿。

  　先日、１０ 月５日に書いた、「マンションでの国勢調査」、セキュリテイの厳重なマンションでの国勢調査、これを書いた時点では予想もしなかった展開、まずオレが管理人をしているマンション、厳重なセキュリテイが売り物、ダブルオートロック式、住人さんもセカンドハウス代わりの人も多く、常時居住者の住人さんは極僅か、そして町内の国勢調査の調査員さんは、町会長の奥さん、しかもこのマンション管理組合は出来たが町内とのつながりは全くなし、行事に誰かが参加するわけでもなく、何かの町内の役を受け持つわけでもなし、町内に対して町内会費を支払っているだけの非協力的なマンション、そんな中で、調査員さんがこの町内のマンションでは、調査票の各戸配布、各戸回収が難しいので、中でも一番このマンションはセキュリテイが厳重で、調査員が中に入りにくい、国勢調査の折には、お手伝いお願いします、と挨拶。　本来国勢調査は管理人業務外だが、町内とのこれからのお付合いもあることだし、オレの独断だが、ここは一つ気分良くお手伝いしましょうという事になった、そしてこのマンションで国勢調査をする人をリストアップ、部屋数３４戸、そのうちで国勢調査をする世帯数、２２世帯、この世帯数を調査員さんに連絡、数日後、２２世帯数の調査票を持参、回収は１０月５日に来ますとのこと、それと国勢調査に対する総務省統計局・都道府県・市区町村、からの、「みなさまへ」、と題した国勢調査に対する協力のお願い、これを掲示板にでもはっておいて下さい、ところがこれを読んでみると調査員がお宅に伺いますと書いてある、なんと呑気で、ノー天気な、明治時代にわが国で国勢調査が始まった時以来の、調査員が直接各戸訪問にて調査票の配布、及び回収、マンション、オートロックマンションの出現により、この調査方法が破綻して久しい、にも拘らず今回もこのように書いている、コイツは掲示板に張るわけにはいかない、オレは調査票を国勢調査対象世帯のメールボックスに投函、封筒に回収日は５日だが、サバを読んで、３日に管理事務所に提出お願いします、と書いたメモを貼り付けて投函。　まあ、住人さんはこういうことには至極横着、提出は半分くらいだろうなという予想、案の定、３日の夜の仕事が終わった時点で、丁度半分、そして、翌日の４日、オレが休みの日、ある住人さん、管理組合の副理事長、オレの相方に、この国勢調査のやり方がおかしいとクレーム、その人は６０歳で定年退職、子供なし、奥さんと二人暮らし、再就職先を探すが、ハッピーリタイアしたものが希望する就職先はなし、悠々自適生活、しかし極めて退屈、そんな折にこのマンションにも管理組合結成、時間に余裕があるということで、副理事長に就任、以来この職に熱心、傍から見ていて今や生きがいにすら感じるほどである、ところがそれが最近度が過ぎだしてきているきらいがある、管理会社や管理人対してクレーマーであり、それに快感を覚えているのではないかと思われるフシがある、メールポストに国勢調査票を投函した時点ではなく、メモ紙に書いた調査票の提出日、１０月３日、その前日、オレが休みの日に、「ここでの国勢調査のやり方に異議あり、国勢調査というものはこの期間中に準公務員として認定された調査員が、各戸を訪問して直接に調査票を手渡しして、直接に回収に来るものである、個人情報保護法案も施行されているのに何故、こんなやり方をするのか、調査員に訪問させろ」、とこのやり方は相方が決めたのではなく、オレが決めたということを知りながら、物凄い剣幕で管理事務所へ怒鳴り込み。　通常の引き継ぎ事項なら連絡ノートに書くだけだが、休んでいるオレのところへ相方から電話、この件に関しては全てオレが決めた、オレが全て責任を持つから、といって電話を切った、その時オレの頭の中に、あらかじめインターネット、或いは他所のいくつかのマンションの管理人さんに直接に話を聞いたりして、国勢調査、或いは国勢調査のマンション、特にセキュリテイに厳しいマンションに於ける諸問題と現状などついての予備知識を得ていただけに、何も知らないくせにお門違いのクレームを、ということが頭に浮かんだ、こういうことは相手に通じるらしい、仕事中にはこの人と必ず顔を合わす、会えば話をしようと思っていたが、敢えて部屋まで尋ねて行こうとはしなかった、変則シフトのために、一日おいてまた休み、オレの休みの日に他の住人さんを巻き込んでこの国勢調査のクレームの話が大きくなった、その翌日は仕事、４日間もこの人と顔を合わさない日が続いた、翌日は夕方勤務のシフト、その人宛に国勢調査の調査方法における総務省の建前と、現実とのギャップを説明、この町内の以前からの調査やり方、マンションに関しては管理人が調査票の配布、回収をし調査員さんに渡す、このやり方をしている、今後のこのマンションと町内のお付合いという事も考えて、この町内のやり方通りにしました、と書いてこれを見せて欲しいと依頼。　この時点でオレの説明を読んでもらえれば分かってもらえると思っていたのだが、今までの小かい事に色々な尾ひれがついて、むしろオレに対するスクラッチの怒りが逆に増幅、挙句の果てに相方に調査員さん宅に電話をするように指図、明らかに端から出す気の無い人まで調査票を回収に回るように指図、マンションの管理人という初めての仕事について１年半、する仕事の内容といえば、半分が館内の清掃、後は住人さんからの雑用、巡回やセキュリテイに絡んだチェック、決して人様に威張れるような仕事ではない、それと住人さんの管理人に対する見下したような態度や会話での言葉の端々、しかし、口ではなく、仕事キチンとやれば、いつかはそれなりに信頼関係が築ける、誠に青臭い話だが、「職業には貴賤は無い、あるのは生き方に」、そのつもりで、悪い待遇、安い賃金、にも拘らず仕事をしてきたが、国勢調査のやり方のクレームに端を発し、一時的にも管理人に書き込み済みの調査票を渡したくない、また数人の住人さんがそれに賛同、この余りにもの信頼の無さに、その気持ちにが昨日ぷっつりと。　このままここで仕事を続けようとする気があると、このまま引っ込むわけにはいかない、しかし立場上、オレの言い分を主張すれば管理会社とオレの雇い主の派遣会社に迷惑がかかる、仕事だから住人さんの無茶は聞くことが出来る、しかし無理は聞くことが出来ない、オレの不利な立場を見越して売られた喧嘩、詫びを入れるわけにも、逃げるわけにはいかないし、今までと同じような気持ちでここの仕事をする気にはなれない、そんな、中途半端な気持ちで仕事をすれば、何か事があった場合に悔いが残る、ここはこの仕事を辞めるしかないか、と腹を決めた、昨日は夕方からの勤務、丁度、来ていたクリーニング屋さんに会社に返却するために、制服をクリーニングにだす、派遣会社のエリアマネージャーに電話をいれる、一身上の都合で仕事を辞めたい、早急に後任の手配よろしくと電話を入れる、この話は電話でするのもなんだから、来週の火曜日にはそちらへ行くからその時に、分かりましたもう引き止めは無理ですよ、後任の手配の打ち合わせと、後任者の管理人の経験の有無によって引継ぎ期間をどうするか、その話をしましょう。　派遣会社のエリアマネージャーは、来週の火曜日にオレと話をしてから、その後で管理会社の担当者に話をするつもりだったが、昨夜、仕事の終わる少し前に管理会社の担当者から、「国勢調査の件で誰かともめていないでしょうねとの問い合わせ、なーんだ、電話が入っているのか、「実は、大いにもめています、管理会社と派遣会社に迷惑のかからない方法、私がここをやめて解決します」、この件に関しては、エリアマネージャーから来週に連絡が入ると思います、そしてひとしきり事の成り行きを淡々と話して、「辞めるなんて言葉を口にする時は、辞める時です、業務の引継ぎは責任をもってします」。　悪気があってのことではない、副理事長としての正義感に燃える余り今回の一件、ここは一つ短気を起さず、冷静に、少し冷却期間をおいて、それからという事にしてはどうでしょう、「雇われ先は派遣会社ですので、辞める辞めないの話は派遣会社を通じてという事にしてもらえますか」、ということで納得してもらう、ただこの管理会社の担当者さん、電話の話の途中で、「管理人なんて仕事は信用されないの当たり前の仕事なんです」、１５ケ所程のマンションの管理を担当していて、全てのマンションで自社或いは派遣会社の管理人を使っていて、このおかしな発言、そして続けて、「私も、今マンションに住んでいますが、管理人なんて信用していませんよ」、しばしの間この発言には、絶句。　この管理会社の担当さん、３０台の半ば、どれだけ修羅場をくぐり抜けてきたかは知らないが、世の中の底の底を見てきたような、なかなか、すれた事を言いやがる、管理会社の全てが全てこうだとは思わないが、こんな会社の仕事をしていたのかと思うと、皮肉な事に辞めると腹を決めさてくれた、クレーマーさんに少しは感謝。　それと総務省統計局のお役人さんよ、次の国勢調査の年には、今よりも、もっとセキュリテイの厳重なマンションが、もっと増加するはずである、今からこの破綻をきたしている調査方法、これを改善しないと、国勢調査のたびにオレのように職を失う人が後を立たないぞ。　それと勤務先の会社名を書く欄、これは疑問に感じていた、より細かく職業分類をしやすくする為とＨＰに書いてあるが、会社名でその会社の職種の分かる社名がどれほどあるというのか、社名を書かなくても、質問を一つか二つ増やすだけで、もっと細かい、もっと正確な、職業分類が可能なはず、中途半端な質問項目は国勢調査に対する不信感を増加さすだけ、これだけコンピューターが発達している時代、単に５年ごとに実施しているから実施をするだけなら、労力と経費の莫大な無駄使い、他から統計数字を把握できる項目は、しかも５年毎ではなくリアルタイムで把握できる統計数字があるなら、国勢調査に頼らない、可能な限り国政調査項目の簡略化、或いは国勢調査の廃止、これは実現可能なこと。 ■「今日の言葉」■　　　　「 自分のための世の中ではない　　　　　　　　　　　　　　　世の中のために自分がいる 」

  Oct 8, 2005

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• セキュリテイ重視のマンションでの国勢調査。

  　１０月１日に全国一斉に実施され、ただいまその調査票の回収期間中の５年に一度の、しかも個人情報保護法案施行後の初の国勢調査、タダでさえこういう邪魔くさい事はしたくないという、、口ではえらそうな事を言うが、その割りに行動が伴わない、自己中心的な、ある意味では勝手気ままな人たちに、調査に協力しない事に大義を与えている、また、オートロック式のセキュリテイの厳重なマンションが増加し、調査員が一軒づつ訪問し、調査票を渡し、それを回収するのが困難なマンションでの調査の方法、国勢調査の回を重ねるごとに、調査票の未配布、未回収の増加、統計上の数字の精度に影響がでかねないことが予想されていたにも拘らず、こういったマンションでの調査方法の徹底がなされ無い中での今回の実施、調査方法の検討、調査員の選出方法、またこの項目は何のために必要で記入するのか疑問に思う項目もある、たとえば勤務している会社名、記入の各項目、その項目に記入して得られた統計数字が何に利用されるのかを、分かりやすく、丁寧な説明の必要性、兎に角、国が国勢調査をし、それによって得られた統計に基づいて、様々な予定や計画を立てていくといっても説得力が薄い、記入する者が納得ずくで国勢調査の義務を果たす事が出来る広報活動、また偽の調査員が調査票の回収といった事件の多発、このように多くの問題を抱えて今年度の国勢調査が実施された。　オレが管理人をしているマンション、町内の調査員の人は町会長さんの奥さん、事前のこの町内のオートロック式のマンションでの国勢調査は、不在がちの住人さんも多く、顔馴染みも無い調査員が、調査票を配布・回収するより、管理人が調査票を配布・回収する方がスムースに国勢調査が出来る、ここの町内のマンションでの国勢調査は全てそこのマンションの管理人さんにお手伝いをお願いしています、特にここのマンションはダブルオートロックでセキュリテイが厳重、セカンドハウスとしての所有の人も多い、だからこの町内では一番調査員が入りにくいマンション、調査票の配布・回収のお手伝いをお願いします、管理会社に確認してみると、戸数の多いマンションでは、区役所から管理組合の理事長宛に国勢調査の調査員の推薦依頼が来て、マンションの住人さんの中から調査員を立てる場合もあるが、戸数の少ないマンションでは、管理人が町内の調査員のお手伝いをすることになっている、との事であった、ということでマンション内の国勢調査のお手伝いをすることとなった。　調査票を、ここのマンションで国勢調査をする人の各戸のメールボックスに配布、町内の調査員さんが、１０月５日に回収に来るということで、調査票の封筒に１０月３日に調査票を管理人事務所まで提出をお願いしますとのメモを貼り付け、期日に配布戸数の半分が提出、そして、昨日は休み、今朝マンションに行くとに、業務連絡帳に管理組合の副理事長より、国勢調査の方法についてクレームありとの事、国勢調査は調査員が各戸を訪問して、調査票を配布、それを回収それがルールのはずとのこと、個人情報保護の観点から言ってもやり方おかしい、今日現在、調査票の未提出の先へは、調査員を直接に回収に来さすようにとのことであった。　この副理事長さん、オレより二つ年下の６１歳、ご夫婦とも京都の出身で、商社勤め、定年退職と共に東京の家を売り払って京都へＵターン、子供なし、引っ越してきた当初はもうのんびりということであったが、数ヶ月経つと、のんびりとした生活も限界、商社時代のコネや、ハローワークでリクルート活動、数ケ月後、６０歳を過ぎた人間のリクルート活動の厳しさに挫折、１年前、引っ越してきた当初は大柄で、気力にもあふれ、それなりの迫力もあったが、僅か１年間のぶらぶら生活で、一気に老け込み、別人のようであった、そんな中、遅まきながらここのマンションにも管理組合が発足、時間の自由が利くということで、管理組合の副理事長の就任、その後、防火管理者の資格も取り、副理事長の業務に生きがい、実に熱心である、ただ少し困った事が、長く商社で生活した者のサガなのか、副理事長という肩書きがついた途端、管理人のオレに対する言葉使いが、命令口調になり、命令口調の文句も増えてくる、時には勘違いや、思い違いということもある、そういう時でも謝らなくなって来た、そればかりではない、話を途中までしておきながら、「あんたでは、なんだから、管理会社に言うわ」、というふうにオレでは役不足といわんばかりのことが増えてきた。　今回の国勢調査の方法に対するクレーム、調査票を配布して１週間ほど時間が経つ、その間に何度もオレと顔をあわせていながら、このマンションの管理の仕事の中で、こういう事柄は全てオレが決めている、それが分かっていながら、この件に関して一言も、何もいわずに、オレが休みの日に相方にクレーム、このクレームの真意が分からない、少々ムカッと来ている、確かに国勢調査の案内の用紙には調査員が訪問して調査票を配布し、後日、調査票回収と書いてある、そのことでこのマンションの調査の方法の疑問を感じたのならオレのそれを訊けば済むことである、そうすれば単に彼が最近の事情を知らないだけの話なのである、ところがこのようにオレにではなく相方にクレームをぶつけるやり方というものは、気分のいいものではない、オレがそんなに信用出来ないのか、ここのマンションの諸事情を考えると、調査員の人ではなく、管理人がその手助けをするほうが、明らかにスムースに事が運ぶ、そんな事ぐらい分からんのか、ということになる。　そして個人情報云々であるが、一体、国勢調査の記入項目の中に個人情報云々と大層に騒ぐほどモノが何一つ無いではないか、完全に何かを勘違い、国勢調査に記入した項目の全てはオレも小泉純一郎も全く同じ、要は１億３千万分の１としての数字そのもの以外何物でもないではないか、それと管理人が調査員の手助けをして、そこで個人情報云々ということは、オレが調査票を盗み見るという嫌疑をかけられているわけである、今までも個人情報云々と言うことが何度かあった、そういう言葉を発する人に限って、個人情報の重要性や、個人情報ということについて理解ができていず、単にそういう言葉使って文句を言っているだけのような気がする、ということは余りにも軽々にこの言葉を発しすぎる、逆にオレは個人情報というものはお金と同じであるという考え方をしている、お金を大事にするのと同じほどに個人情報も大事にすべきである、だから管理人の仕事をしていて、個人情報云々の文句やクレームに対しては、お金を盗んだ、盗ったと言われているのと同じ事と受け取っている、それをいう人にはそれなりの覚悟が有りや否や。　ただ、今回の国勢調査を契機に国勢調査のあり方、実施方法、調査員の選出方法、などについて大いに議論される事であろう、インターネットでの調査や、調査票の郵送による提出、ということも言われだしてはいるが、国勢調査への協力の重要性を訴える広報活動を充実しない限り、単に、邪魔くさいという理由や無関心さゆえに、回収率が大幅にダウンするのは明らかである。 ■「今日の言葉」■　　　　「 学ぶ機会はどこにでもある　　　　　　　　　　　　　　積極的にそれを見つけていこう 」

  Oct 5, 2005

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• お医者さんを目指す、好対照な二人。

  　今マンションの管理の仕事で、毎日、お医者さんを目指している二人の若者を見ている、２人とも親の職業はお医者さんである、京都市内ではなく他府県で開業。　一人は昨年、京都の国立大学の医学部、通学の便がいいために、親がこのマンションを購入、ベンツとともに入居、頭がいいだけではなく、不公平と思えるほどルックスもいい、すらりと背が高く、スリム、顔もハンサムであり、ファッションのセンスもなかなかのものである。　もう一人は、国立大学の医学部を目指し、一浪しての受験に失敗、京都の予備校に通う為に、親がこのマンションを購入、現在三浪中、この彼は、背は高いが、やや太め、スタイルも余りよくなく、お世辞もハンサムとはいえない、服装のセンスもいまいちである。　本当に絵に描いたように好対照の二人である、片やお坊ちゃんで、大学入学までに何一つ挫折なし、しかし、普段の一人での生活を見ていると、この人がこのまま順調に大学を卒業して、医者になったとしたら、国立大学の医学部の入試に現役で合格、恐らく頭脳は優秀であるかもしれない、しかし、挨拶もろくすッポ出来ない、そればかりではない、玄関のポーチのところにゴミを出しておけば、管理人が１時間おきに巡回の時にゴミを回収するわけだが、たまたまゴミの回収するときと、彼が外出の時かちあい、玄関で鉢合わせという時がある、オレはおはようございますとか、こんにちはと挨拶するが、ホンの申し訳程度に会釈するぐらいである、それに、ゴミ袋が破れているときも多く、慌ててモップで拭くが、玄関のポーチはグレーの天然石、油や色のついたものがこぼれると、黒っぽくしみが残る、あちこちがしみだらけになっている、玄関のポーチといえども共用部分である、それに、会話もきちんとできない、確かに日本語は話すわけだが、例え住人と管理人という立場の違いはあるが、自分のオヤジよりも遙に年上のオレと話をする時、こういう場合の常識的な言葉使いというものがあるが、それが出来ない、時には遠慮気味に注意をすることもあるが、すみませんとかありがとうという言葉が出てこない、つい最近のことだが、９月末にメールボックスに国勢調査の案内、その数日後に国勢調査の用紙、そしてその用紙の封筒に１０月３日までに管理人室に提出お願いしますとのメモを貼り付けポステイング、たまたまその日の夕方に、ガレージで顔をあわせたときに、念押しで、国勢調査の提出お願いしますと声をかけると、返ってきた言葉はそれはナンですかという言葉であった、そこで何日ごろに、こういう封筒のものをメールボックスに入れておいたと説明したが、返ってきた言葉は、メールボックスは毎日チェックしているがそんなものは記憶にない、その一点張りである、封筒には部屋番号が記入してあり、いつもよりも慎重にオレもポスティングをしている、だから、入れ間違いはないですというと、またもや記憶にないです、という返事、もう一度、部屋で探してくださいといって、オレは今日は休み、そのままになっている、　片や、只今３浪中の彼である、彼はこのマンションに住むに当たって両親から、ここのマンションのサービスとして玄関に置いたゴミを管理人が回収する事になっているが、ゴミぐらいは自分でゴミ置き場に捨てに行きなさいといわれているのであろうが、ずっと、ゴミは自分でゴミ置き場へ、たまたま、ゴミ袋を提げているところに出会い、捨てに行きますと言っても、いいえ僕が捨てに行きますと断られる、いつもありがとうとお礼を言うと、人懐っこい笑顔でぺこりとお辞儀、最近の若い人にしては珍しく声を出して挨拶、言葉使いもそれなりに丁寧である、彼は国勢調査票を１０月２日に提出してくれた、こうなると、ツイツイ、来年こそは頑張って、と言いたくなる所を、それはオレのいう事じゃないと、言葉には出さずに、若い頃の少しぐらいの回り道は、人生にとっては大した事じゃないよという気持ちを込めていつも背中を見送っている、最近では病気は診れるが、病人を診れないお医者さんが多いと聞く、今、人よりも３浪という苦労をしている、しかしきっとこの苦労があったからこそ、病気の向こう側には赤い血の通った人間がいる、病気ではなく病人を診る事の出来る、きっと良いお医者さんになれる筈。　 ■「今日の言葉」■　　　　「 進歩向上の道は困難が伴い　　　　　　　　　　　　　　退歩の道は安易である 」

  Oct 4, 2005

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• 都会のど真ん中で、鳶が啼いて、一見のどかに見えるが・・・・。

  　マンションの管理人の仕事中に禁煙すると、随分とタバコの吸う本数も減るかなと思ったが、ちょっと一仕事が終わると、ついつい、１本と言う事になる、表の掃除をし、表の花壇の水遣り、表の道路に散水、それが終わると、サーッと良い風が吹き抜ける、表玄関がしっとりと落ち着いた良い雰囲気になる、それを眺めながら火をつける、こういうときのタバコは実にうまい、雨上がりのテイーグランドで吸っている時と同じような気分になる。　管理事務所内にも灰皿もあり、換気扇もついているが、この中で吸うと、つい普段と同じような吸い方になりそうな気がする、部屋が汚れ、匂いもつくだろう、だから裏の鴨川の河川敷公園か、表に出て吸うか、勝手口を出たところで吸う事にしている、見上げると、もう完全に秋の空と雲、そして鳶がのどかに、ピーヒョロヒョロ、ピー、と啼いている、確かにのどかでは有るが、京都御所が近く、裏は直ぐに鴨川の河川敷公園、自然が近くにあるとはいえ、街の真ん中である、ホテルやマンションの屋上に止まって数１０羽の鳶、そののどかな啼き声、やはりどう考えても、少し変である。　一見、そののどかに見える鳶が一斉に飛び立つ時がある、それを見ると慌てて裏の鴨川河川敷公園のほうに出て行く、案の定である、食パンの耳などを鳶に放り投げている人がいる、数１０羽の鳶がその人の頭上を旋回、放り上げられた餌を、急降下してきて、空中でパクッと咥えて、飛び去っていく、まるで戦闘機のようである、その俊敏な動作はいかにも野生という感じがする、大きいだけに迫力もある、鳶に餌をやる人はそれなりの面白さも、醍醐味もあるであろう。　しかしである、それを見た人は今度は俺もやってみようということになる、そういう人の数がドンドンと増えてくる、すると鳶は、山の中より、ここにいたほうが餌が豊富ということになり、つい最近このあたりの大きな木に、数１０羽の鳶が住みつき、ホテルやマンションの屋上、或いはアンテナの塔の上に一日中停まって、河原に餌をくれる人が現れるのを待ち続けるようになった、お陰で屋上、通路、駐車中の自動車に鳶のフン公害である、住人さんからそのフン掃除の依頼が増えてくる、たとえ掃除をしたところで数時間経てば、またまた、掃除をする前と同じ状態に逆戻り、そこでここに沢山の鳶が住み着いている限り、いたちごっこである、もっと凄くなるかもしれない、兎に角まずこのあたりに鳶をいなくならせる、餌をやる人をなくすることが先決、餌がもらえなくなれば元の住処に戻っていくであろうという事で、河原で餌をやっている人を見かけると、餌をやらないようにとお願いをするわけである。　パンを頭上にかざすと何匹かの鳶が、低空飛行を始める、先ほどまで鳩や雀に餌を与えていて、鳶に餌を与えかけていたところである、「あのー、すみませんが、お願いなんですが、鳶には餌をやらないでいただけませんでしょうか」、と注意でなく、お願いとしてこのように声をかけると、一様に、「何を、言うてるネン」、と言う顔をされるが、反応は様々である、鳶のフン害に悩まされているのです、と言っただけで、「アア、そうか」、と言って、すぐ餌をやめるのを止めてくれる人もいる、「何で、ここで餌をやったらイカンね」、と言う人でも、注意しているのではなく、お願いをしているのです、ここのマンションの管理人ですが、住人さんから、「鳶のフンを、何とかならないか」、というクレームが出てきており、掃除をしてもきりがなく、ここにいつもこれだけの鳶がいるのが異常で、それは餌をやる人がいるからで、ここで餌をやらなければ鳶はどこかへ行ってしまう、そうなればフン害に悩まされる事がなくなる、だからここで餌をやっている人に、やらないようにお願いをしているわけなのです、ここまでいうと、餌をやる事で誰かに迷惑がかかっているとしたら、それは知らんかった、そんな事まで考えてへんかった、分かったこれからは餌をやらん事にするわ、と話を聞いて、こういって、餌をやるのをやめてくれる人も多い。　ところが、ところがここで餌をやるのは自由ではないか、しかもこれが楽しみだと言い張る人、何で個人の自由が束縛されなければならない、餌をやったらアカンという条例とか法律があるのか、と言って喧嘩腰で食って掛かってくる人も中にいる、オレもこういう人がいるのは百も承知、だから端から餌をやらないようにお願いしますという言い方をしている、だから決してあなたに注意したり、止めろと言っている訳ではありません、あなたは楽しみかもしれませんが、その楽しみのために迷惑を蒙っている訳で、それを、何とか止めて欲しいとあくまでお願いなのです、それとあなたが餌をやり続けると、もっと鳶が増えてくるかもしれません、今でもここでお弁当を広げて食べている人の背後から弁当を狙って急降下、弁当を掻っ攫ったり、不意をつかれてびっくりした拍子に弁当をひっくり返したり、子供さんがサンドイッチなどを食べている時に、鳶が上空から下を見ると、餌をやるぞと頭上に餌を掲げているのと区別がつかずに、持っているサンドイッチを掠め取る、その時に驚いて手を動かしたりすると、手や指を鋭いくちばしで傷つけられるというような事故も起こっている、餌をやる事にあなたが飽きてここへ来なくなると、多くの腹をすかした鳶がここに残される、暫くすればまた山奥の方に戻るであろうが、暫くの間は恐らくそういう事故が頻繁に起こるだろう、だからフン公害だけでなく、こういう事もあって、餌をあげている人を見ると、やらないようにお願いをしているのです。　オレ自身、ここまでが冷静に物言うのの限度である、これ以上、アアでもない、こうでもないということになると、カーッとなりそうな気がするので、ここまで言ってから、おもむろに時計を見て、「業務に戻りますので、お願いの件よろしくお願いします」、とだけ言い残してマンションの裏口へ、翌日からはもうこの人は餌をやりに来なくなる、とはいうものの、餌をもらえなくなって鳶がどこかに行ってしまうまでには随分と時間がかかりそうである、こうなると根競べである、鳶とではなく、鳶に餌をやる人との。 ■「今日の言葉」■　　　　「 受けて立つことによって　　　　　　　　　　　　　優れた仕事の能力が身についてくる 」

  Oct 3, 2005

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• 随分とマルくなったが、時折・・・・。

  　オレのオヤジ、実に手堅い商売人、いや手堅いというより徹底的にリスクの管理、余分なリスクを背負い込まない、頼まれ事をした時でも、水臭いほど、断れるものは全て断る、そんなオヤジでも、第３者保証人の要る融資を受ける時、お互いの相保証をしあう相手が一人いた、それともう一人は、商売上タブーであるが、備蓄資金が底をつき、銀行の融資が受けれない時に、実際に商品を売り買いしてその代金の支払いとして手形をもらう、融通手形の発行の仕合をしていた相手が一人、この二人は余程信頼していてこの行為をしたのだと思う、そのうちの一人の、お互いに融通手形の発行の仕合をしていた同業者の相手先、オヤジからオレが会社のバトンを引き継いでから、半年ほどたった頃、オレの会社の売り上げの９０％を占めている大阪の大得意先、週に２、３度は、その得意先に出入りをしていた、そんなある日、オレが商談に行くと、紳士肌着の仕入れの、部長、課長、係長と仕入れ担当者が商談中、商談の相手はと見るとオヤジの代には融通手形を発行しあっていた程懇意にしているその同業者の社長と専務、オヤジが引退した後、僅か半年、オレの会社にとっての大の得意先と知りながら、同じ商品を売り込みに来やがった、得意先の人には挨拶したが、その二人を無視するようにして、別の商談席へ、その日のオレの商売は短く、先に商談終了、先に帰るオレを追いかけるようにして、「社長、スンマヘン、急に来てくれ言われたモンで、何の事か分からず、兎に角どんな用事か、話を聞きに来ただけなんで」、バツの悪そうな顔付きで汗をかきながら、苦しい弁解。　以前から、紳士肌着の仕入れ担当者から、京都の同業者が激しい売込みに来ているという話は聞いていて、そこの重役さんにコネをつけていて、「一度、会って話だけでも聞いたってくれ」、といわれ一度会うことになっていると聞いていた、以後１０年間ほどはその会社と喧嘩状態、ある人の仲介で、ちょっとした手打ち、今後その得意先に絶対にアプローチしないとの約束で、一応は仲直り、その後食事をしてお酒を飲むことに、その席上で、オレに向かって、「あんたは結構、偏こやなァ、鰯か鰻の骨が喉に刺さったぐらいで、まるで鯨の骨が刺さったみたいに、こだわるなんて」。　ハハ、ハァ、このおっさんにやっと分かったか、オレは子供の頃から、その言葉は、よく言われていた言葉である、それから２０年程経つ、自分では随分と丸くなったと思っているが、時折頭をもたげる事がある。　　今のマンションの管理人の仕事、管理人に管理時間は、午前勤務は８時から１２時まで、夕方の勤務が１７時から２０時まで、１ケ月の管理時間が約２１０時間、年中無休である、だから２人でシフトを組んでいる、オレが社会保険に加入ということもあり、６５％を出勤、相方は５０台半ばの主婦、彼女が３５％を出勤。　これを時間配分で行くと、オレが５日のうちで、２日フルタイム勤務、２日夕方勤務、１日休み、彼女は５日のうちで１日フルタイム勤務、２日午前中勤務、２日休み、５日置きのローテーション、これをエンドレスに繰り返し、毎月末にお互いの翌月の都合の悪い日をシフトからはずして、シフトを組んでしまう。　同じマンションで、同じ住人さんを相手にして、同じ狭い管理人質の中で仕事をしているわけで、勤務日誌をつけている、これを見れば、その日出勤をして何をしたかが、一目瞭然に分かるようになっている、そして、引継ぎのある事柄は全て連絡ノートに記入、それでも分かりにくい、微妙な事柄のある時は電話で話をすることにしている、もうこのマンションが出来て１年と６ケ月、２人が一緒の仕事をしたのは、マンションがオープンした時の数日間のみ、それ以後はズッとすれ違いの勤務、以後、顔をあわせたのが一度あるか、二度あるか、その程度である、マイペースの、こだわり派の、癖のあるオレにとっては、相方に対するストレスがたまらなくて理想的な勤務形態、こんなこんな事ぐらい自分でしておけよ、言いたくなるような事柄の引継ぎがある時ぐらい。　その相方の仕事振りについて知ろうなんて事は一切思った事が無い、一生懸命にやろうが、手を抜いてサボっていようが、オレには一切かかわりの無い事、要はオレはオレでいけるから、兎に角仕事がマイペースで出来る、ところが以前から何度もあったことなのだが、休みの前日の夜に電話がかかってきて、急用が出来たので明日変わってもらえないかとか、こちらの休みの日の昼ごろに電話がかかってきて、夕方の勤務を代わってもらえないかとか、ある時期までは休みの日に予定の無い時には、「いいよ」、と交代に応じていたが、最近その度合いが多くなりすぎてきた、最初に気前良く交代に応じていたために、オレに頼めば何とかなる、シフトの交代を安易に考えているような気がしてきたのである。　２、３ケ月前からシフトの休みの日の、交代勤務は断る事にしている、仕方なく派遣会社のエリア・マネージャーの交代勤務を頼んでいるようである、何日か前に、シフトのこの日の交代勤務、そして翌日に振り替え、こういう話なら交代にも応じるが、前日の夜や当日に勤務の交代依頼である、これが結構ストレスになっている、こんなに少ない出勤日数、こんなに少ない出勤時間、これぐらいのシフトを守れへんのか、と口から出掛かるのを我慢している、相方はオレのそんな性格は知らないだろう、無理もないことだが、一度組んだシフトは余程の事がない限り変更しない、シフトは守る為にある、鰯や鰻の骨がだんだん大きくなってきた。 ■「今日の言葉」■　　　　「 嫌な事から逃れていると　　　　　　　　　　　　　いつまでも心の負担が付きまとう 」　　　

  Sep 22, 2005

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• 住人さんと管理人の人間関係を良くする「１０」の方法。（マンション管理人心得）

  　ほんの、１年と少し前ぐらいまでいろんな無料のセミナーにでる機会が多く、というよりそういうセミナーを探して出ていた頃、特に一人で仕事をするようになってからはセミナーに出ないと一人取り残されていくような、あせった気持ちになって、案内が来れば片っ端から、時間を見つけては出かけていく、するとセミナー友達が出来たり、セミナー広がりが出来たりもする、そんな頃、セミナーで知り合った人から京都に古くからある異業種交流会、異業種交流という言葉がまだ馴染みがなかった頃に、もうすでに出来ていた歴史のある会に案内をもらってゲストで参加。　世間は狭いもので、特に京都では初めて参加した会でも総勢８０人ぐらいの中に顔見りや、昔からよく知っている人も数人、つくづく悪い事は出来ないモンだと実感、その中で顧問をしている変わった苗字の税理士の先生、仕事での付き合いは一切無いのだが最近こそ出会わないものの数年前頃は、ギオンで飲みに行くいくつかの店でよく出会い、日によっては３軒ほどはしごして、行く店、行く店で一緒ということもあった奇妙な縁のある人もその会のメンバー。　その日のセミナーの講師の先生から、仕事でもプライベートでも人間関係を良くする事が大事、たえず、この１０の事を実践してみてください、キット何かが変わりますよと頂いた、いつでも持ち歩きが出来て、取り出せるようにカードにした「人間関係を良くする方法」を頂いた。　■「人間関係を良くする方法」■　　　１、　　相手に誠実な関心を寄せる。　　　２、　　名前を憶える。　　　　　　　　　　３、　　相手の長所を見つける。　　　　　４、　　相手の立場に立つ。　　　　　　　５、　　聞き手にまわる。　　　　　　　６、　　笑顔で接する。　　７、　　心からほめる。　　　８、　　常に感謝の気持をあらわす。　　９、　　相手の関心を見抜いて話題にする。　１０、　　相手の意見を尊重し、誤りを指摘しない。　　　　　　　　　　　（Ｄ・カーネギー、「人を動かす」より）　　簡単なこと、チョットしたことながら案外出来ていない事が多い、一度に全ては到底無理そうだから、まずいくつかから実践して、たえず心がけることにしようと、思っていますが・・・・・。　　今のマンションの管理人の仕事、「住人さんと管理人の人間関係を良くする、１０の方法」と思い、受付の窓口のところに置いて、仕事の時は、これを心がけている、しかし、出来ていない事の多い毎日である。■「今日の言葉」■　　　　　　「 先祖の徳と親の愛情は　　　　　　　　　　　　　　自分が生きる土台となっている 」

  May 10, 2005

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• マンションの管理人の仕事を始めて、早１年。

  　今月の初めころは、３月２６日でマンションの管理人の仕事を始めて、丁度１年、意識はしていたが、気が着くともう通り過ぎていた、大学卒業後、繊維関係の仕事のみ、還暦を過ぎてから、初めて経験する仕事、大学を出て、大阪のメリヤス屋さんに丁稚奉公の時、まァ、人の倍も仕事をすれば、そこそこになるだろう、と神経質な割に横着で図太いところ、今度のこの仕事を始めるのに同じような気持ち、ただ１０数年間のオレのマンション住まいの経験から、そこに住む人は、どうしても管理人さんというと、少し心のどこかで見下すようなところがあった、今度はオレがその立場、しかも１０数年間は一応、社長、社長といわれていた身分、どこまでこれから起きうるであろうそういう場面で、人一倍プライドも高く、おまけに癇癪もちの、偏屈なこだわりがある、仕事柄一人での仕事、同僚との対人関係のストレスやトラブルは皆無、オレの忍耐と辛抱がどこまで持つか、それが少し気がかりであったが、館内に管理人と工事の人や誰でも使えるトイレが一つ、始めのうちの数ヶ月は、毎日、毎日、このトイレの掃除、余り器用な方の性格でないから、トイレの掃除は丁稚の時の原点、原点に戻って新しい仕事というと、やはりここまで戻らないと、本当の原点ではないような気がして。　仕事の時間は、午前８時から正午までの４時間、午後の５時から午後の８時までの３時間、これを２人のシフトで、３６５日、休みなしであり、相方は主婦、１ケ月でほぼ２１０時間、オレが１３０時間、相手が８０時間、５日サイクルのシフトを組んでいる、大晦日と元旦をフルタイムで仕事をした初めての経験、フルタイム勤務の時は、朝６時に起きて、午前中の仕事、５時間の休憩を挟み、夕方の勤務、帰宅するのは午後の９時である、朝起きてから、夜家に帰るまで、実に１５時間、しかしながら実働はたったの７時間である、そして休日手当ても無く、一律の時給８５０円也。　お世辞にも良い労働条件とはいえない、しかし昔の仕事がらみのところでもない限り、６０歳を過ぎて、募集を見ても殆どが年齢制限で応募も出来ない、年齢制限の無い数少ない募集の中で、履歴書を持参して面接、そして採用、これだけでもかなりの難関である、オレの場合は諸般の事情で、本気で仕事を探そうという気になったのが、昨年の３月の始めである、履歴書を３枚書いて、新聞や折込チラシの求人を見て、年齢制限の書いて無いところに、電話、面接の日時を指定、そうして面接に行ったのが３社、その３社目が今の職場、４社目の面接の行く前日に、採用の連絡、すぐにその４社目には、就職が決定したので、面接のお断りの電話、それが３月の中旬の事、他人に言わせれば、労働条件なんかは関係なく、これだけ早く仕事が見つかっただけでも感謝モン、贅沢言うたら、バチが当たるというモノ、ということである、丸１年が無事に経った今、確かにオレもそう思う。　今の管理人の仕事をしているマンション、７階建て、全部で３４室、６０平米のワンルームから、２１０平米の広さの部屋まで、数種類の広さの部屋がある、繋がってはいるが５階建ての東棟と７階建ての西棟があって、東側は鴨川に面していて、８月１５日には、「大文字」が部屋のベランダから見られる、当然の事ながら、東棟の部屋から先に売れていった、最後まで売れ残っていた部屋はやはりこのマンションの部屋の中で、何らかの条件の良くない部屋で、６階の広くて北西側の部屋であったが、それもようやく、買主さんが現れ、入居開始から１１ヶ月目に全室完売。　又、セカンドハウス用、社宅、これだけ長く不況が続いているが、お金というヤツはあるところにはあるモンで、取り敢えずこの高級マンションを買うだけ買っておくという人などがあり、いまだに常時居住の人が半分というところ、そのセイもあって、管理組合をスタートするにも、役員になる有資格者が余りにも少なく、管理組合の設立が大幅に遅れていたが、役員の候補の人への根回しも終わり、この２月の末に、入居が始まり１１ケ月目にしてようやく、臨時総会の開催、所定の手順を踏んで、管理組合理事長以下、所定の人数の役員さんも決まり、管理組合が発足、子供の数、小学生１人、保育園児１人、２歳児１人、１歳児１人、ペット１匹。　子供さんが少ないために管理が楽である、それと住人さん殆どがお金持ちである、それなりの気位の高さや、プライドがあり、これはオレにもよく分かるのだが、世の中、自分を中心に回っているよう普段からの生活のために、全てのことが自分の思い、思惑通りでないと気が済まないといった我侭なところもあるが、無茶なことは一切言わない、金持ち喧嘩せずであって、住人さん同士の直接のトラブルはない。　１年経ってみて、この仕事手を抜こうと思えばいくらでも手を抜ける仕事、しかしそれをやりだすと歯止めが利かなくなるだろう、これは職業には貴賎無し、生き方には貴賎あり、それと仕事は楽しくする、これはオレのルール、これから外れるようなことだけは、決してやるまい、今のマンションの管理人の仕事を始めて満１年のささやかな誓い。　日記に書く意欲をそそられる、ちょいと訳ありの住人さんも多いが、個人情報保護法とやらで、書きにくくなるのが残念な事。■「今日の言葉」■　　　　　　「 地道な努力の積み重ねなしに　　　　　　　　　　　　　　自己の能力が開花することはない 」

  Mar 29, 2005

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• 年齢差６０歳の二人の恋愛。

  　 　男性８０歳、小柄、肥満ではない、白髪、企業の社長ではなく、代表権のある会長、見た感じは大学の教授のようである、物静かである、オレの眼から見ればオジイサンである、それとオレは長くファッション業界の片隅に、身を置いたセイで、ツイ他人の服装を、ジロジロなんて無粋な見方はしないが、一瞬のうちではあるが、着ている物のモノが良いか、センスが良いか、着る物に拘りのある人か、お金持ちかどうか、観察してしまう癖がある、格別、お金持ちには見えない。　ところが、この男性、オレ自身も遊び好き、豪快に遊びにお金を使う連中と付き合いもあったし、一緒に遊んだこともあるが、この人は比べ物にならないくらい、桁違いに凄い、オレの格別お金持ちには見えない、という予想が思いっきり外れたのである、ある一人の、２１歳の女性にこの一年間に使ったお金の金額、数億、限りなく、５億に近い単位のお金である。　そのある女性というのは、芸事が好きで中学校を卒業して、祇園の置屋さんで、１年間の行儀見習い、芸事の修行の後に、晴れて祇園町の舞妓としてお座敷に出るようになり、舞妓としては少し背が高いが、顔の輪郭は、歌麿が美人画で好んで描いた、瓜実顔に近く、目は一皮の、切れ長で、涼しそう、一躍、売れっ子の舞妓、そしてその男性は古くからの馴染みのお客さん、いつの間にかお気に入りに、しかも頻繁に、昨年の春に水揚げ、（昔の水揚げのように一方的お客さんがお金を積んでの水揚げでなく、舞妓でお座敷に出ていても、２０歳が舞妓の定年である、それを前にして舞妓の意志を尊重して、旦那さんになろうというお客さんがいて、舞妓もそのお客さんが好きというような時に、舞妓から芸妓になる時に、衿かえといわれているが、置屋さんに、その舞妓の養成費用のようなお金が支払われるのである、昔のように決まった相場というものが無くなっている様である）、この水揚げの少し前の、１億数１、０００千万円の高級マンションを購入、ここに彼女のお母さんと、お婆さんが住まい、彼女は水揚げがすんでも１年間の年季が明けるまでは、今まで通りに置屋さん住まい、時折、彼女の休みの日には旦那さんが泊まりに来る。　８０歳の男性が、２１歳の舞妓を水揚げ、年齢差実に６０歳、うらやましさと、やっかみ半分で、ツイツイ、セックスのことなど野暮で無粋なことを、考えてしまっていたが、２ケ月に一度は大きな荷物持参で海外旅行、毎月一度は、小さい荷物で国内のどこか近くの温泉へ旅行、時折、お母さんとお婆さんが一緒の海外旅行の時もある、最初はやはりこの二人を、旦那さんとお妾さんの関係、と好奇の目で見ていたが、二人が中睦まじく、マンションの出入りする、その時の二人のちょっとした仕草に、お互いに相手に対する思いやりがにじみ出ている、見るからに背中が楽しそうで、幸せそうなのである、その姿を何度となく見ていると、不思議なことに、二人の間に、他の者には到底、窺い知り得ない、お金だけではない、二人の愛情が感じられるようになってきたのである。　　やがて桜の花が散る頃に年季が明けて、置屋さんから、住まいを引越し、それに備えて、同じマンションの別のフロアーに、オープン以来約１年、最後まで売れ残っていた、２億円近くする広い部屋を、つい最近に購入、それだけでなく、この月末には、世話になった置屋さんや出入りのお茶屋さんの女将さんさんや、同じ置屋さんのお姐ーさんがた多勢、総勢１２名を引き連れてフランスへ旅行、彼女だけにではなく、彼女の回り、彼女を取り巻く多くの人への、決して安くないお金を伴った心使い、と気配り、これは男性が自分の年齢からいって、せいぜい、長くても、後１０年、早ければいつなんどき、サドンデスがあってもおかしくない、自分が先に死んだ後、彼女は嘆き悲しむが、少しでも多くの人が彼女の力になって、少しでも早い立ち直り、そして彼女が一人での後の人生、生活がやりやすいように、まるで少なからず、それを意識した根回しをしているようである。　今朝も、８時半過ぎに、塀の向こうに、濃いネイビーブルーの、神戸ナンバーの、ニッサンの最高級車が待機、お迎えの車である、恐らく、昨夜、マンションに来て、明日の午前９時に迎えに来るように運転手に指図、ところがいつものことであるが、迎えに来た運転手がここで数時間待つのはザラである、時には旦那さんが一人で帰っていくことがある、こんな時は待つ時間が特に長い、分からなくもない、時間通りにでるつもりが、ツイツイ、別れがたく、彼女はおじいさんの顔は知らない、そしてお父さんも幼くしてなくし、６０歳も年の離れたれた旦那さんは、彼女にとってはおじいさんであり、お父さんである、そして、恋人でもある、オレ自身もそうだが、年が随分とはなれた女性にでも親しくなると、どこかで甘えてしまうところがあるもので、旦那さんも彼女と二人っきりのときは、同じであろう、そんな恋人同士の、少しでも長く、楽しい、限られた、余り多く残されていない時間を二人で過ごしていたい、そんな気持ちであるのだろう、今日は午前１０時過ぎに、二人揃ってどこかへ、お出かけの様子。　この二人で出かけるときの姿、旦那さんが前を歩き、彼女は後ろから、この距離がなんともいえない微妙な距離で、半歩では近すぎる、しかし一歩では離れすぎ、丁度、その中間の距離である、お互いに相手を気遣いあい、何かあれば、どちらからでも手を差し伸べられるのには充分な距離なのである、普通の人生ではありえないような年齢差の二人が、お互いの人生でこのタイミングに於いてしか出会うことができず、にも拘らず結ばれた二人、特に彼女は今の旦那さんと死に別れたならば、生涯、他の男性を愛することは無い、そんな決意が込められたような、凛として背筋を伸ばした後姿と、そんな彼女の前を歩く、少し背中が丸くなった幸せそうな、それでいて得意そうに歩く少年のような雰囲気を、どこかに漂わせた旦那さんの背中、初めの頃とは、違って今はこの二人の姿を見るのが好きである、そして、出来るだけ長く見ていたいと思っている、できるだけ長く。　　■「今日の言葉」■　　　 「 知識は体験により確認してこそ　　　　　　　　　　　　　　　　はじめて自分の実力となる 」

  Mar 6, 2005

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• マンションの「明るい管理・清掃」。

  　マンションの管理人の仕事中に、まず、心がていることは「楽しく仕事をする」、最寄のバス停を降りてからマンションまで歩く足取りも、姿勢を良く、足取りを軽く、軽めのウオーキング状態で歩く、ただしくわえタバコであるが、そして仕事が終わって、勝手口から出て、もう一度外から玄関とガレージの方に目をやり、「ようし、異常なし、本日、管理業務終了！」、帰りはマンションから最寄のバス停まで、来たときと同じような足取りで帰っていく。　マンションの建物の中や、外回りの清掃中に、住人さんと会えば、挨拶、笑顔、お辞儀、明るく声かけ、これは当然のこと、廊下を歩くとき、巡回のとき、ゴミの回収のとき、清掃のとき、歩くときはいつも同じ、キビキビした動作で警戒に、住人さんを前にしたときは当然であるが、絶えず後ろから見られているという意識、だから行き帰りの、マンションの外でも姿勢や歩き方に神経を使っている、いや神経を使っているというよりも、もうそれが習慣になってしまっている。　仕事の雇用条件、余りよくない、むしろ悪い、いやかなり悪い、それとこういうマンションの建築の際に、実際に中に住人さんが住み、生活が始まると、この建物の中で毎日仕事をするのが管理人であり、清掃の人たちである、しかし、こういう人たちの管理のしやすさ、清掃のしやすさ、これは建物管理や維持にとって重要な事ではあるが、建築に当たって、こういう現場に毎日、実際に従事する人間の意見を参考にしたり、取り入れたり、とかの考慮がまったくなされていないのが現実である、要は管理がしにくい、掃除がしにくい、というのが現状である、しかし、それらの事は、その中に住み、生活する住人さんの預かり知らない事柄である、住人さんが楽しく快適に暮らすためには、そこで毎日、働く管理人が住人さんの目が有る、無しに拘らず、楽しく仕事をする事であると考える。　ただ楽しく仕事をするのに大きなネックとなるのは、管理人や清掃の人たちの制服である、管理会社は管理人の業務の中に、住人さんに対するいろいろなサービス業務を提供しようとしている、ホテルのフロント業務のような役割である、管理会社もお互いに競争である、他社との差別化、そこまでは良い、しかし支給される制服のデザインである、おしゃれとかセンスとか無縁のシロモノ、戦後の物の無い時代じゃあるまいし、未だに着れれば良いという感覚、あの制服を着るだけで気分が憂鬱、仕事の時の足取りも重く、背中が曲がり、暗くなる、そして時給が時給だから、仕事はその範囲で良いや、という気持ちになってしまい、少しでも楽しく仕事をして、その中で生活する人がもっと快適で楽しい生活、なんて事が考えられなくなってしまいそうな気がして、ルール違反だが制服を着ないで仕事をしている。　昨日の夕刊に、「ジェイアール西日本メンテック」の記事、一日に８４万人が利用するＪＲ大阪駅の広い構内の清掃を受け持っている会社、駅の清掃の人たち、着ている制服、年齢、その仕事振り、それに対してすでに出来上がっている固定のイメージ、清掃する人たちと清掃の業務のイメージを一新、平均年齢は、２６歳前後、、オシャレな制服、キビキビした挨拶に動作、行きかう多くのお客さんの邪魔にならないように、また不快感を与えないよう、清掃もサービス業という事を意識した、目指すは東京ディズニー・ランドのような「明るい清掃」である。　マンションの管理会社も過当競争の時代、この記事は大いに参考になる記事、マンションの管理業務・清掃業務もサービス業、マンションの「明るい管理・清掃」。■「今日の言葉」■　　　 「 一つの考え方にこだわることは　　　　　　　　　　　　　　　心の自由を捨てることである 」　　　　｢　謹 賀 新 年　」　　今年も、よろしくお願いします。

  Jan 7, 2005

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• 「貧者のダイエット」、２週間目。

  　　「貧者のダイエット」と称して、ズボンのウエストが合わなくなって、今月の初めより、マンションの管理人の仕事中、約１時間に一度、７階まで巡回、その時、エレベータに乗らず、階段歩き、目標１ケ月でズボンのサイズ、１サイズ半、４センチから５センチ、ウエストを細く、そうすると手持ちのズボンの殆どが穿くことが出来る、そうするとウエストが窮屈になったズボンを捨てなくて済む、しかも仕事中に出来る、これこそまさに「貧者のダイエット」、今のオレにとってお客さんである、仕事場の億ションの住人さんは、常時エレベーターを利用、そして運動不足やダイエットのために、近くのスポーツ・ジムに通い、メンバーになってお金を払って、そこでトレーニング、これでオレが１ケ月で目標を達成すると、少し悪いような気がする。　階段数１６段で１階分、７階で１１２段、階段が２ケ所、トレーニングの都合の良いことに右回りと、左回り、交互に登る、始めの５日間、４階までは結構楽、ところが５階で一気に足に来る、ココからがきつい、６階ぐらいから、足が動かない、手すりを掴みたいのをジッと我慢、最後の数段はもう、足からケツにきたヨレヨレ状態、７階の踊り場で、膝に手を置き、呼吸を整えるのに３０秒ほど、ウオーキングもマウンテン・バイクも８ケ月の中断、そのツケが来ている様子、最上階の７階から巡回、階段を降りる時の足つきが、ガクガクして、もつれるようでぎこちない、各階の巡回をしながら降りてきて、１階に着く頃に、やっとの事で足も呼吸も元通り。　こういう事はやり始めると、５日周期で何かが変わってくるのが良く分かる、最初の５日間を過ぎるときつくなって足にきだすのが、６階ぐらいになる、１０日を過ぎると、それが７階、登りきってから足と呼吸を整える時間も短縮、階段登りが慣れてくる、その証拠にオレの家の阪急電車の最寄り駅の「西院駅」、河原町からここまでは地下、ここを過ぎると地上を走る、この駅の階段の数が結構多く、最近では後５段ほどがきつく感じていたのが、数日前のこの階段を登った時、自分でもアレッと思うほど楽に登りきれた、もうこんな所に効果が出始めている様子。　ところで肝心のウエストはというと、丁度初めて半月、昨日の夜に穿けなかったズボンを穿いてみる、しかし残念ながら、ウエストの方にはさしたる変化がなさそうな様子、いまだに穿くことが出来ず、ウエストに効果が出るまでにはもう、少々時間が必要と、自分に慰めと、励まし。■「今日の言葉」■　　　　「 子供は何気ない親の姿の中に　　　　　　　　　　　　　人としての生き方を学んでいる 」

  Dec 16, 2004

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• マンションの管理人のイメージを、ブチ壊す！。

  　　夕方の勤務、午後５時の少し前に、マンションの管理事務所にセキュリテイを解除してはいる、まず館内巡回、各戸のポーチにゴミが出ていれば回収、それから玄関周りの掃除、最後にジョウロを時計の振り子のように左右に振りながら水を撒いて終了、薄茶色の塀、銅版の屋根、玄関は白木の格子戸、雪洞風の和風の照明器具の明かりに照らされて、落ち着いた京都らしいなんともいえない佇まい、それを眺めながらここでやおらパーラメントを一服、ここでタバコを吸っていると住人さんからは丸見え、管理事務所内で吸うと部屋が汚れるのと、外の見張りを兼ねて、それとうるさそうな、少し人相の悪い管理人が居ると思わせるために、ワザと目立つ外で喫煙、隣の会員制のリゾート・ホテルのお客がマンションの前を通る時に、ここは何の建てモンやろうと話しながら少し立ち止まり、格子戸の中を覗く仕草、玄関横のプレートを見て、マンションなんや、綺麗やな～、高級料亭みたい、こんな話をしているのを耳にすると、そやロー、どうや～、といわんばかりに少し得意げな顔つきで、煙を深々と吸い込み、暫くしてから今度は、吸い込んだ煙を思いっきり吐き出す。　今年の３月初め、職種は選ばない、仕事の内容は選ばない、条件・待遇も選ばない、兎に角どこへ就職、新聞の求人欄、折込の求人のチラシ、求人の情報誌、隅から隅まで読むが、年齢の６１歳は門戸が狭い、履歴書を書くのも、面接を受けるのも、実に３０数年ぶり、新しい大型ショッピングセンターの自然食品店の販売員募集、不採用、和装関係のウエブ担当者の募集、不採用、３社目が３月末完成予定のマンションの管理人の募集、これは今勤めている会社、採用、今から考えてみるとかなり運が良く、幸運だったと思う、建物規模の割りに戸数も少なく、住人さんも少なく、セカンドハウスとしての利用もあり、この時期に高級マンションの購入、それなりに生活に余裕があり、総体的に穏やかで、温厚な人たちばかり、だから住人さんとのトラブルは不思議なほど無い、家から少し遠いのと、拘束時間の割に実労時間が短い、不満といえばそれぐらいの恵まれた職場、ただこの仕事について９ケ月、この業界全体が抱えている問題点みたいなものには、大きな不満があるにはあるがのだが。　それとオレ自身の性格、かなり偏屈、ヨメ曰く、かなりでなく、偏屈そのもの、だから他の従業員との折り合い、２人シフトだが、１００％スレ違いの勤務、電話とか業務日誌で毎日連絡は取り合っているが、半年以上も顔を見ていない、顔合わすといえば週に一度、半日くらい清掃会社の派遣さんと、月に数回訪問の管理会社の担当さん、住人さん以外との対人関係は皆無に近い、この事もオレにとっては随分と恵まれた職場環境。　今のマンションの管理人の仕事初めて９ケ月、どちらかといえば態度の悪い管理人、マンションの表でタバコを吸うし、ヒゲを生やしているし、制服は着用しない、ただこれも、中高年の求人の募集というと殆どが、夫婦で住み込みのマンション管理人の募集か、通勤の管理人の募集、事実、オレのマンションの仕事場の近くの管理人さんも、オレと似たり寄ったりの年齢の人が多い、それと皆何となく似たイメージ、定年退職後、背中が丸く、動きがスローモー、仕事振りに元気がなく、楽しそうに仕事をしていない、それとあの如何にもマンションの管理人という感じの、センスのかけらも感じられないような、安っぽい制服、もうある種の独特のイメージが出来上がってしまっている。　　制服を着用しないのは将来クレームが出る可能性があるが、なんかそんなイメージを破るような管理人がいても良いではないか、カッコよくて年齢を感じさせないような、元気で、明るい、そして何よりも管理人の仕事楽しんでしているような仕事振り、これを一番心がけている、行き帰りの通勤の時は勿論、館内の巡回の時も、掃除やゴミ集めや細々とした雑用の時も、まず歩く時の姿勢、背筋を伸ばして軽やかに、ウオーキングでもしているような気持ちで歩く、住人さんにであった時に笑顔で挨拶、これは当たり前のこと、仕事をしている後姿を見られることが随分多く、むしろこの時が肝心で、背中で笑顔、軽やかにテキパキ、キビキビとした動きをしていると、背中しか見なくてもその向こう側にある表情が、どんな表情か想像がつく、そんなつもりで、自分たちの共有の財産を楽しそうに、しかも実際に楽しんで、管理し、守り、きれいに掃除し、少しでも快適な生活のために仕事をする、それを見て、住んでいる人も楽しく感じる、こういうことがマンションの、特に億ションと呼ばれるようなマンションでは、管理人の求められている一番のサービスと心がけている。　それともう一つ、住人さんが求める大きなサービスは「安心と安全」である、これには日々の管理運営面のセキュリテイと建物構造面のユニバーサル、バリアフリーといった問題である、これは如何せん、一管理人としてはどうしようもない問題である、先にこの業界の抱えている大きな問題といったその事である、分譲時点のパンフレットにセキュリテイの充実とバリアフリー、これが大きなセールス・ポイント、このことが購買の動機になった人も多く、ところが設計、工務店、デベロッパー、販売会社、建設の途中でそこに介在するいろいろな業者さんの思惑で変更に次ぐ変更、その結果、実際に出来上がってしまった建造物と、住人さんの期待する大きな「安心と安全」には大きなギャップが存在している、このことの詳しい事は後日書く事にします、決して内部事情の暴露とか批判でなく、管理人の立場としての業界の人への参考意見、またこれから購入しようという人たちへの参考になればとの思い書くつもりです。■「今日の言葉」■　　　　「 反省には事実をありのままに　　　　　　　　　　　　　　　見つめる勇気が必要である 」

  Dec 12, 2004

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• 悩ましい問題、マンションのセキュリテイ。

  　電車に乗っていて、網棚の上に荷物を置いて、どこかの席が空くと、少しくらい離れた場所でも荷物をそのままにして座ってしまう、そのまま車中で居眠りなんかもしてしまう、そういう時に過去に荷物をとられたという経験もなくツイツイ横着に、一度、これが海外などに出てしまうと、とてもじゃないがこんなことはしない、自分の頭の上の網棚でも物騒な気がして、余り大きな荷物でなければ膝の上に置くだろうし、歩いている時、ショルダー・バッグなどは必ずたすきがけ、また自分の座っている場所から離れたところにある荷物を、不審物として大騒ぎになったという経験もない。　という事は日本がそれだけ安全な国だからである、ただ何年か前の年末に起こった、いまだ未解決の世田谷の一家４人殺害事件、この事件以後随分と凶悪事件が目に付き、犯人の検挙率の良かった筈が、未解決の迷宮入りに事件も増えてきた、凶悪犯罪の年齢も、未成年、高校生、中学生、そしてついに小学生にまでの低年齢化をしてきた、若い頃に見た外国映画での凄ざましい暴力、異常な殺人、異様な犯罪、これはあくまで狩猟民族で肉食人種、そして食事の時にはフォークで突き刺し、ナイフで切り刻んで食事、そういう国で起こる犯罪、オレ達は農耕民族を祖先に持ち、穀物を主として食べ、食事の時には二本の箸で、だからこんな犯罪は日本では起こりっこない、その程度に考えていた、しかし現実に国内で起こっている犯罪の凶暴性、凶悪性、異常性、などにおいて当時のそれらを遥かに超えているような気がする。　それだけ日本も最早安全でなくなり、また今までになかったキャッシュカードの偽造事件や、個人情報の漏洩や、コンピューター上のセキュリティの問題など、新たなる危険やそれに対する不安も増加している、だから安心や安全に対する需要が増加、それが充分に商品やサービスになりうるようになってきている、またそれらを商品として取り扱っている企業、ＳＥＣＯＭをはじめとした多くの警備会社の成長振りにも目覚しいものがある。　一般に億ションと呼ばれる高級マンションの管理人の仕事を始めて７ヶ月余りだが、こういったマンションを購入する人、お金持ちの人たちは購入の際に、バリアフリーとセキュリテイが重要なポイントになっている、これは将来と今現在の安心や安全を求め、そのサービス対してお金を払おうというわけである、ところが一方供給する側、工務店、デベロッパー、分譲を請け負う会社、そして管理会社、などはそれらを売り物にしながら、これに対して買い手と売り手の間には大きなものすごく大きなギャップが存在する。　警備会社の優れたシステムを採用する、しかしシステムだというケースが多い、ココが問題で、売り手のほうがココが優れたシステムであれば、買い手のお客さんに、これだ立派なシステムが導入され、いかにセキュリテイが充実しているか、これをセールスポイントに販売する、しかしそこに住み人たちが求めているのはシステムの充実ではなく、毎日、毎日の生活の中でこのシステムがどのように稼動しているか、それが重要な事である。　ところが、建物を設計する人、建物を建てる工務店、デベロッパー、管理会社、そこに住む人たちの求める最大のサービスに対する思惑とは関係なく、それぞれに携わる企業の思惑が優先されて建築されてしまう、優れた警備システムが導入されているにも拘らず、その間にこのシステムがずたずたに分断され、形だけのシステムになってしまい、システムの機能が充分に発揮できない。　買い手のお客さんは購入の時点では、パンフレットや販売員の説明で、充分にセキュリテイが確保されているものと思い込み、実際に半年間生活をしてみると、いろいろ不備な点や充分に確保されていない事に気づきだす、ちょうど今現在、そのあたりのまだ苦情ではなく、質問が連日出てきている、余りきちんとした説明をするとそれが不安になり苦情につながっていく、しかし、売り手のほうのセキュリテイに対する考え方と、お客さんの考え方とのこの大きなギャップ、時給８５０円也のパートタイマーにしては問題が大きすぎ、さりとて無視のできない実に悩ましい問題である。■「今日の言葉」■　　　　「 自分の仕事に誇りを持てば　　　　　　　　　　　　　　　仕事の苦労は喜びとなる 」

  Nov 5, 2004

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• 新しい仕事の一番の心配事は、同僚との対人関係だった。

  　今のマンションの管理人の仕事、オレは３月に始めにＡ社の募集で面接に行き採用、３月末の新築のマンション（億ションというヤツ）で仕事、１日だけ研修を受けて、入居開始の寸前まで工事が遅れて、前日もなお作業中、中の様子を見る時間も殆ど無く、３月２６日から管理人の仕事の開始。　その初日の日に、このマンションの管理会社は、プロ野球の合併で今騒がれているオリックスの系列のビルやマンションの管理会社、Ｏ・Ｆ社、そこがこのマンションの管理会社として管理をする、管理といっても建物と金銭面の管理のみで、その他の管理人の手配とか、実際に現場での管理の諸業務、住人へのサービス業務全般をＡ社に委託、そしてマンションの清掃業務は、また別のＢ社に委託、管理組合が発足するまでの間の管理規約を見ながら、規約の説明とＯ・Ｆ社とＡ社の関係と、２人シフトで、年中無休で管理業務に当たる相棒、陽気なオバちゃんとオレに、管理人の立場を説明。　初めての経験、ユニフォームの着用とネームプレート、そのネームプレートにはＡ社から給料も貰い、そこの社員でありながらＯ・Ｆ社の社名入り、いまだ未販売の部屋が数戸あり、セカンド・ハウスや社員寮というのも数室、入居が初って６ケ月経過するも管理組合が未発足、住人さんは俺達の立場が理解出来ていないだろうし、俺達自身も仕事いろんなことがＯ・Ｆ社から直接に指図、こちらからのいろんな連絡事項もＡ社経由ではなく直接に報告、これで良いのかなァと思う時もあるが、何事も無く手間を煩わすことなく、委託料がＯ・Ｆ社からＡ社に支払われ、その一部が俺達の給料として支払われる、Ａ社に確実にコミッションが落ちる、これでまァ、いいのか。　この仕事に就くときに一番の心配は、初めて経験する仕事とか、初めての業界とか、Ｏ・Ｆ社やＡ社の担当者との対人関係とか、業務上の問題とか、そういったことではなく、長い間、結構気儘な経営者の生活が長かったから、同僚との対人関係だった、その一番の心配事も、最初の一週間は一緒に仕事をしたが、その後は一緒に仕事をすることも無く、まったくの入れ違いの勤務、そのためにこの悩み事は一切なし。　殆どが管理日誌で報告・連絡・相談、込み入った話は電話連絡、まして相棒は、アッケラカンとした陽気なオバちゃん、そして清掃会社から派遣のお兄ィちゃんも、こいつも喋る時に少しドモル癖はあるが、実に気の良い、クソがつくほど真面目なヤツ、この彼が最初の頃に管理人室のすぐ前のメールボックスを掃除しながら、前の掃除に行っていたマンションの管理人は、偉そうにしていて、挨拶しても、話しかけても、知らん顔、ほんまに偉そうぶって愛想が悪かった、その点此処は２人とも・・・・・。　それを聞いて、へ～、オレの大嫌いな事やけど、この業界にそんなところがあるんや！ ■「今日の言葉」■　　　　「 仕事は単なる収入の道ではない　　　　　　　　　　　　　　　　社会に貢献する尊い業である 」

  Sep 25, 2004

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• トイレ掃除。

  　大学を卒業して、大阪の莫大小（メリヤス）屋さんに、住み込みの丁稚奉公、最初の１年目は、当番で寮のトイレの掃除、当番の者は朝晩２回、それ以外に誰かがトイレが汚いぞというと暇を見つけて掃除、クソッタレー、自分で汚したくせになんて文句をブツブツ、これが原点や、これが原点や、と呪文のように唱えながら。　今また新しく始めたマンションの管理人の仕事、共用部分に一つのトイレ、オレも利用するのだが、今は引越し業者の人や、家具の搬入業者の人や、内装工事の人たちが利用、このトイレ中途半端に大きい為に、手を洗った時のしずくや、ギリギリまでトイレを我慢してから飛び込む人が多い所為か、オシッコが派手に飛び散ったり、外でウンコがしたくなる時は大概オレもそうだが、下痢気味、ツイツイ便器に飛び散りがち、オレは丁稚の時のトイレ掃除の経験上、これは癖のモンで、自分ですぐ後に綺麗にしておく習慣が、しかも誰か先の人が、汚してそのままにしておいても、もしオレが人が汚したんだからと、そのままにして出たとする、そこへすれ違いに誰か他の人が入ったとする、すると便器が汚れていると、キット、次に入った人は、あの野郎が、ということになるだろう、そんな強迫観念というか、それが気になってついつい人の分まで綺麗に掃除する癖が、それがこうじて、飲みに行っていても、この頃は学生のアルバイトの女の子も多く、後でトイレに飛び込むと、床が汚れたまま、余計なことだが、つい説教、厭なオヤジというか、厭なジジイと、言われた本人はさぞ思っていることだろう。　還暦が住んで初めて経験する仕事、自分がトイレに行くたびにトイレ用の雑巾持参、用を済ました後、必ず掃除、行く度拭かなければならないほど、よくも汚れるもんだと思いながらトイレ掃除、便器を拭いて、最後に汚れやしみのよく目立つ、黒い中途半端に広いＰタイルの床を拭き掃除、仕事でトイレ掃除を一生懸命にやっている自分を、これを今もやれる自分を、何故か結構気に入っている、ただ昔の丁稚奉公時代には、トイレ掃除の向うには、とてつもなくデッカイ、夢や希望や将来ってモンがあったような気が・・・・・。（こんな時に、決まったように耳元で、イーグルスのドン・ヘイリーの「デスペラード」が聞こえてくるが、昔はやり切れないほど暗くて、寂しく、絶望的に聞こえていた歌声が、優しく、暖かく、励ましのように聞こえてくる）　

  Apr 23, 2004

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• 新しい仕事、もう１ヶ月経った！。

  　ここ数日、熱く語りすぎたので、書く方も少し一息入れて、今日は極身近な話、というわけで気がつくとマンションの管理人の仕事を始めて、もう１ヶ月か、余り時間に追われれない生活を数年過ごしたセイか、仕事の中身自体は、所謂、マンションといっても、億ションの部類に属するヤツで、中にはワンルームで大学生が一人住まいなんて、思わずどこが不景気ナンヤなんて思いたくもなる部屋もあるが、総戸数が３４戸、未入居、未販売の部屋もあり、引越しもヨーイ・ドンと一気ではなく、ポツリ、ポツリ、結構暇だが、時間通りに仕事に出かけて行くというのが、新鮮で緊張感のある生活。　長い間人に使われるという経験が無く、何でも殆んど一人で誰とも相談することなく、勝手に決めて、勝手に判断して、勝手に仕事をしていたが、今は全てのことを管理会社と相談、此処の部分が一番できるかどうか不安であったが、まだ大きなトラブルもなく至極平穏、暇な時間の合間にマンションの管理規約を読む時間があり、オレが就職した先がＡ社で、このマンションの管理会社がＢ社、規約を読むまではもうひとつＡ社とＢ社の関係がよく理解出来ないまま、数日間勤務、規約を読んで納得、このマンションの管理はＢ社が引き受け、管理業務の一部を、Ａ社が管理人の人の手配、いろんなサービス業務一般を下請け、管理規約にも、こういった業務を他社に委託可能と明記してある、これでやっと理解出来たし、オレのするべき仕事の内容までこと細かく管理規約明記。　パートの時給は、こんなもの、ただ午前中は８時から１２時までの４時間勤務、午後は５時間の休憩、管理人が不在の時間があって、１７時から２０時までの３時間勤務、管理業務は年中無休、これを２人でのシフト、朝６時に起きて、７時過ぎに家を出て、１２時から５時間の休憩をはさんで、２０時仕事終了、家に帰ると２１時、休憩があるというものの、結構長い拘束時間、その割りに実働はたったの７時間、この悪い条件でも仕事をするのはよくよくのこと、本当によくよくのこと。　昔はパートさんの採用の面接の時、通勤に３０分以上掛かる人には、通勤時間には給料を払わないから、もっと近いところの会社を探したらどうですかと、採用を断ったことも、それが今自分が、５時間の休憩の時、昼食を取りに家に帰り、もう一度出かけるために一日に２往復、通勤時間が計約４時間、昔のそんなことをフト思い出すと、少し滑稽。　管理会社のＢ社のいろんな人がやってきて、此処の住人はこのご時世に値段の高いマンションを購入、みなお金持ちの人たちばかりです、結構我儘な事を言われるかもしれませんが、気をつけた対応よろしく、一流ホテルのフロント・マンのような対応をよろしく、と口を揃えて、思わず、「そら金持ちに対する偏見と差別や無いか！」、突っ込みを入れたくなるのをじっと我慢、心の中で、「何年か前のオレは、そんなでは無かったよ～」と、ボソッと。　

  Apr 22, 2004

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  ツイツイ余計な事を、これも性分か。

  新しい仕事について２週間、高級マンションのフロント・サービス・スタッフ、いわゆる管理人、しかも管理会社があって、管理業務のうちで、金銭関係、帳簿関係、そして建物の管理はそこの会社がして、それ以外のマンション管理の雑務を下請けに委託、その委託会社に採用、というわけである、長く繊維業界一筋の者にとって、もう一つ、ようわからんな～、てな感じで仕事をしていたのだが。　建物の大きさの割りに、戸数も３４戸と少なく、先月の２６日から引越しが始まり、１０日以上もかけて内装工事のところや、室内の塗料のすべてを特殊な塗料を塗装のところや、初めから会社のホテルや保養設備代わりが目的で常時居住しないところ、売れ残りも少々、引越しもボチボチで、余り忙しくなく時間を持て余し、管理規約等々の書類を何度となく目を通す時間もあって、そのお陰で管理会社とオレの就職先の会社の関係が良く理解できるようになった。　マンションも価格の競争から質の競争の時代、その一つとして従来のマンションの管理業務と一味違った、いろんなサービスを盛り込んだ管理業務も一つの売りにしようというのがねらいのようである、ただ悲しい事に管理会社はサービス業としてのノウハウは皆無、それも管理費との兼ね合いで、売り易くする為に出来るだけ管理費を安くしようとする、もう此処の時点で大きな間違い、出来るだけ経費を安くして充分なサービス、これはどだい無理な話、またそれに気付いていないだけに悩ましい話である。　住人の意向とは関係なく、管理人の受け付け業務時間は８時から１２時、１７時から２０時、一応キセルで午前８時から午後８時まで管理業務をするということらしい、この訳は管理人に７時間分の時給しか払えないという懐具合から来ているだけである、これで本当に気に入ってもらえるサービスが出来るのかなんて、まだ慣れもしないうちから、ツイツイ余計なことを考えてしまうのである、これも性分か。 「祇園白川・枝垂れ桜」

  Apr 5, 2004

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• 新しい仕事！。

  　求職活動をしていて、オレぐらいの年齢になると、職種の殆んどがマンションの管理の仕事、以前１７年間のマンション住まい、その時の管理人さんの仕事をイメージして、面接にいったのだが、この月末に新規のオープンのマンション、それは建物大きさの割りに部屋数が随分少ない、億ションというヤツ、最高は２億。　午前中は掃除業務の人が半日、だから清掃がメインの業務でなく、マンションの販売の時のセールスポイントの一つに、管理業務は年中無休、そしていろんなサービスがついている、したがって仕事の内容は、フロントサービスに重点をおき、複雑なセキュリテイ、それの管理、採用された管理会社、曰く、ホテルのフロントの業務のようなイメージで仕事をして欲しい。　きちんとした服装、言葉使い、その他こまごまとしたサービス業としてのマニュアル、そうかオレが住んでいたマンションの管理人さんとは随分イメージの違う仕事内容、オシャレでセンスのいい管理人さん、うんうん、ダンダンイメージがわかってきた、こういうサービス業というのは経験したことはないが、マンションの管理人さんといえば、何となく、ある種のイメージが出来上がっているが、今までとは少し違ったタイプの管理人。　そうか新しいタイプの管理人か、何事も結構のめりこむタイプ、仕事はまだ数日しか、していないが、頭の中でドンドン仕事のイメージが膨らんできていたのだが、昨日支給された制服、オッソロしくお粗末な制服、オイオイ、これは掃除や電気工事などをする時の制服やないんか、これは長く繊維に拘っていたもののサガのようなものかもしれないが、やって欲しいという仕事するには、余り相応しくない服装ではないか、その制服を着て、鏡に映してみると、それはそれなり格好はついているものの、その仕事の中味がサービス業務となると、頭を傾げたくなるような格好の制服、サービス、サービスなんて口では言うものの、その中味となると案外こういうもの、これなら私服で仕事をする方が、遥かに会社が要求する新しい形のマンションンのサービス管理業務をオシャレにセンスよく出来ると思うのになァ～。　

  Mar 30, 2004

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