ちょっとしたトラブル。
先日仕事場のマンションの駐輪場でチョッとしたトラブル、玄関のオートロックの入り口を入ったすぐの左側の扉の向うに、真ん中の通路の向かい合わせに2段式の駐輪ラックが47台分供えてある、分譲の時のチラシに自転車駐輪47台可能と恐らく書かれていたのであろうが、実際には47台の自転車が駐輪可能なのではなく、47台分の駐輪用のラックが備え付けてあると言うだけで、47台駐輪すると、マウンテンバイクやロードレーサー以外の自転車、ママチャリと呼ばれている自転車には、前篭、或いは後篭が、中には前後の篭付きというのがあり、駐輪用の自転車ラックには篭ツキを想定して作られていない、マウンテンバイクは見た感じの割にフレームがアルミニュームなので軽いのだが、ママチャリのフレームは鉄なので、見た目よりも重たいのである、自転車ラックに満車に駐輪すると、篭が邪魔になって出し入れが非常に困難になる、ただ駐車場内に10台分のバイク置き場のスペースがあり、永らくバイクの駐輪契約者がゼロに付き、便宜上バイク置き場を駐輪場として使用、そのために47台分の自転車駐輪ラックのあるこの自転車置き場に駐輪しているのは25台分、そのために自転車の出し入れに関するトラブルは起きていない、その駐輪場内である夫婦の自転車の空気が抜けていて、しかも前日の昼間に空気を入れたにも拘らず、夜にはパンクがしたように空気が抜けていた、普通なら自転車と言うものは置いておくと空気が抜けるもの、これが常識的な人の考え、ところがこの夫婦、中学生の男の子と2人住まいであったが、数ケ月前に熟年再婚、過去の幾つかのトラブルの経験上、奥さんが、「これは誰かのイタズラに違いない」、その夜の遅くに夫婦で駐輪場に駐輪中の自転車のタイヤを調べると、パンクしたように空気の抜けている自転車が数台あった。 夜の時間も遅く管理人は不在時間、管理会社にも連絡がつかない時間、ここからは想像の域だが、夫婦2人でワインでも飲みながら、実際が翌日の朝にワインの空瓶が3本がゴミとしてエントランスに出されていた、この時の夫婦の会話は、誰かが外から入ってきて自転車にいたずらでパンクをさせた、奥さんのほうは過去にも2日続けて自転車の空気が抜けていた、管理人室の窓口へ来て誰かのイタズラとクレーム、「オートロックのマンション内の駐輪場に駐輪中の自転車の空気が2日続けて空気が抜けていた、これは誰かのイタズラを疑うよりも、自転車のチューブを疑う方が常識ですよ」、と答えると、そのままになった、自転車さんへ持っていくと、恐らくパンクしていたと想像される、こういう時にオレならば、「この前、あんなことを言っていたけど、パンクやった、アハハハ」、とこうでも言わないときがすまないのだが、今の仕事場のマンションの住人さんはこういう事が極めて少ない、これも住人さんとしての常識かァ、と思うようにしている、また駐車中の自動車の前に雀の死骸がおちていた事があった、この時も、「誰かの嫌がらせ」、というクレームになった。 鴨川の傍のマンションに付き、付近には雀、鳩、カラス、鳶と鳥が随分と多く、何かの弾みで傷ついた雀がここで死んだ、こう考えるほうが妥当では、というが、「誰かのイタズラ」、と強硬に主張、その日の午前中の勤務の終了時には雀の死骸はなかった、だから雀の死骸は正午からその奥さんが車に乗る午後3時までの間の出来事、仕事場のマンション内には9台のビデオカメラ、録画は2週間分を保存で、古い分から自動消去、そしてこのビデオを再生するにはビデオの再生のルールがあって、管理組合の理事長あてにビデオの再生許可を書面で取らなければならない、用紙に再生依頼者の名前、再生チャンネル、再生日時、再生目的を記入して管理組合理事長よりビデオ再生許可、こういう手続きを経て始めて録画したビデオを見ることができる、要は管理人が暇つぶしのビデオの録画を再生して見ることができないようになっている、逆にこういう厳しいルールがあるために、住人さんに管理人が勝手に見ているのではと、疑われる事が無いために逆に安心でもある。 このビデオの再生と言うヤツ、3時間分、まず倍速で再生するが、倍速では見つけられない、そこで普通再生に切り替える、正午から午後1時まで1時間再生、駐車場の床だけが映っている画面を目を凝らして見つめているだけ、画面の上部分の時間表示だけの動き、単調なだけで目がちかちかする、ここで5分間煙草休憩をしてまた再生を始める、午後2時の1時間後も同じ、休憩の後、これからの1時間の間に何らかの事があるでしょう、再生を始める、午後2時10分過ぎに、画面に左端のほうから画面の中央ね向かって、雀と言うよりも、蝶々が飛んできたみたいに床に落ちる、「これだ」、一旦再生を止めて画面を戻して、今度はスローで再生、同じに蝶のように飛んできて床に落ちる、その部分をズームアップする、鮮明ではないが床に落ちてから羽を暫くばたつかせていて、かろうじてお腹の白い部分が見える、雀、30秒ほどでばたつきが終わり、それからはぴくりともう動かない、「まだ見ますか?」、「もう良いです、何で死んだのでしょう」、オレにとってはそんなことはどうでも良い事、イタズラで無い事がわかれば、「目が疲れますわねェ」、と言い残して管理人事務所を出て行く、「あの人はいたずらをされるほど怨まれる事をしているのかなァ」、背中を見ながら独り言。 その女性が、「きっと誰かが忍び込んで、いたずらでパンクをさせた」、それを帰された、熟年ながら新婚のご主人、「あほうか、そんなことは無い、空気が抜けただけや」、これは言い憎い、オレも同じ立場なら、きっと話をあわせて相槌を打つだろう、「私とアナタとの自転車がパンク、誰かの嫌がらせでしょう」、「そうだろう、明日の朝、管理人に言って、警察を呼ばせよう」、そして翌日の朝、夫婦で管理人室へ来て、「自転車をパンクさせられた」、オレにしては何の事かわからない、とりあえず自転車置き場へ行き、25台の自転車の後タイヤの状況を調べる、7台ほどがパンクの状態、夫婦で警察を呼んでくれ、こんな事で管理人として警察を呼ぶわけにはいかない、どうしても警察を呼びたいのなら個人で呼んでください、管理人としてはもう少し調べます、と言ってからお引取りを願う、もう一度駐輪場で自転車のタイヤを調べる、普段から良く乗られている自転車が4台パンク、残りのパンクしている自転車は1年以上乗られていない自転車、その奥さんに、4台は空気が抜けています、残りはどう考えても自然に空気が抜けた状態です、走っている途中でピンなどを踏んで、ここへ戻ってくるまでに急に空気は抜けずに、パンクに気がつかずに駐輪、数時間かかってこの4台は空気が抜けた、こう考えるほうが自然で、オートロックのマンションの駐輪場に入り込んでいたずらに空気を抜く、いたずらなら放置自転車に擦ればもっと大量に、楽にいたずらが出来る、誰かに恨みがあってのいたずらならば、カッターナイフでタイヤを切り裂くとか、もっと過激なことをするでしょう、警察を呼ぶ呼ばないは個人として判断して、対応してください、その後警察が来た形跡は無い。■「今日の言葉」■ 「 自分の立場を見極めることで 今何をすべきかはっきり見える 」 (自然社・平成22年・新生活標語より)