今日から「祇園祭」がスタート。
6月の後半位から、各山鉾町では、祇園祭が今年も近付いてきて、なにやらざわざわとした雰囲気が漂いだしていた、今日は7月1日、「切符(きっぷ)入り」、各山鉾町では今日から、5日ぐらいまでの間に、祭礼奉仕の決定、神事などの最初の打ち合わせに入る、町内によっては、そこの町内の事情、住んでいる住人さんが極端に少ないなどの理由により、もう「切符入り」をすでに済ませている町内もある。 今日の午前10時に八坂神社にて「長刀町お千度」、長刀町町内世話役一同、稚児と共に参拝、拝殿を三周して神事の無事祈願、7月7日の午後2時30分頃に、綾傘鉾に奉仕の稚児6名、町内役員と共に神事の無事を八坂神社に祈願、「綾傘鉾稚児社参」が行われます。 また明日、7月2日、午前10時 京都市役所内市議会議場において、「くじ取り式」、山鉾の先陣争いを避けるため、明応9年(1500年)に始まった、先頭の長刀鉾のほか、巡行順が慣例で決まっている「くじ取らず」の山鉾8基、また平成8年から巡行にメリハリををつけるため、踊りを持つ傘鉾2基を7番と15番に固定されるようになった。各山鉾町の役員が羽織・袴姿で京都市議会議場に集合し、正面の議長席の京都市長の前でくじを引く、いくら祇園祭りとはいえ、神社の祭事の一部を市長立会いの元で市議会議場内で毎年行っていて、特定の政党から文句の一つも出そうな気もするが、それがないのも、いかにも京都らしく、「祇園祭」のスケールの大きさ。 17日の山鉾巡行は四条麩屋町の両端に立てられた「斎竹」にはられた注連縄を、先頭の長刀鉾の稚児が太刀で切ってスタート、その手前の四条堺町で、この2日の巡行の順番を決める「くじ取式」で引いたくじの順番どおりの巡行かを、祭りの奉行役の裃姿の京都市長が立会いで「くじ改め」が行われます。 今年は「宵山」(16日)が土曜日、「山鉾巡行」(17日)が日曜日、その翌日が祝日という事で、最高の人出が予想されるが、各山鉾町、「山」を出す町内で数百万円の経費、「鉾」を出す町内でその3倍くらいの一千万円以上の経費、この半分は祇園祭協賛会(京都府、京都市、京都商工会議所など)からの援助もあるが、残りは各山鉾町の負担、その中での貴重な財源は、各鉾町の「ちまき」の販売が貴重な財源、そのために町内の人達が総出でこれを販売、特に子供達は独特の節回しをつけて、この「ちまき」の販売のお手伝い、また毎年この「ちまき」を買い換える人達は、こういった各山鉾町の事情をよくわきまえた上で、少しでも祇園祭に協力しようという気持が強くあります、とはいうものの、祭りに少しでも協力をと思って全部の山鉾町の「ちまき」を買うと数万円、これは無理、そこで最近始まったのが、1冊1,000円の「朱印帳」を買って、各山鉾町の朱印を集めるスタンプラリーがあります、14日の宵々々山から各山鉾町で販売され、収益金は連合会が一括して集め、各山鉾町に分配される、これも新しく出来た祭りの運営の貴重な財源。 皆、それぞれ好きな「山」や「鉾」があって、それを毎年買い求めたり、殆どの「ちまき」のご利益は厄除けだが、変わった、特別のご利益のある「ちまき」もあります、そのご利益によって、「ちまき」を買う人もいます。◇「祇園祭のちまきのご利益」◇●保昌山――盗難除け・縁結び ●霰天神山――火災除け●鯉山――立身出世 ●木賊山――迷子除け ●太子山――知恵授かり●油天神山――進学成就 ●山伏山――雷除け ●船鉾・占出山――安産 ●その他の多くの山・鉾は――厄除け 我が家はというと、好きな「船鉾」の「ちまき」や、子供の小さい頃はそのご利益で買っていたが、数年前よりヨメのパート先の本社が、「函谷鉾」の町内という事もあって、もっぱら、そこの「ちまき」です。 ■「今日の言葉」■ 「 今の事に心を込めよう やれるのはいつも目の前の事だけである 」