地震から一週間
東北の地震から一週間が経ちました。わたしは阪神大震災の被災者でした。めちゃくちゃな揺れ、大切な生まれ育った街の変わり果てた姿、今まで当たり前だった全てのことが覆された毎日でした。1週間後に大阪の友だちの家に5才と3才だった子どもたちをつれてお風呂を借りに行きました。阪急神戸線が動いていなかったので宝塚まで主人に車で送ってもらってそこから阪急線に乗って豊中の友だちの家まで行きました。お風呂は気持ちよくて、友だちと喋るのも本当に楽しかったです。帰り、どう見ても風呂上がりのめちゃめちゃ被災者の3人連れで電車に乗っていると向こう側からサラリーマン風の男性2人の会話が聞こえてきました。「地震、大変やったなあ」大変やった・・・・もう、過去形なんや・・・・・・・水もガスも出ず、洗濯も料理もままならず勿論幼稚園もなくて新聞もテレビも地震のことばかりで見覚えのある名前が亡くなられた方のリストの中に見つけられる日々。いったいこれからどうなるんだろう?「明日」を信じて生きていくことが出来るようになるのかな?不安と悲しみの毎日のすぐ隣の市ではもう地震は過去形なんだ・・・・・結構ショックだったことですが、同時に、自分たちがしっかりしようとも思いました。今まで自分がそうだったようにどんなにみんなが支えてくれてもやっぱりこの場所を立て直すのはこの場所に住んでいる人たちでしかないんだろう。それは、当たり前のことなんだと。地震のニュースはなくなっていってもきっと色んな傷跡はいつまでも残っていく。それを一生懸命埋めていこうとする人びとがたくさんいる。あの頃のことは決して忘れないけれどでも、あの震えるような恐怖、絶望は色んな人たちとの復興の過程で、希望へと変わってきたように思います。(言っちゃいけないって言われるけれど)被災地の方々頑張って下さい!!!