四角いおにぎり ポーク玉子お握り
沖縄の食べ物にはパワーがある。オリジナリティがある。 南十字星、オリオン、パシフィックレンタカーなど珍しい名前が並ぶ。事前にウチナーのレンタカーを予約したが、決め手はサービスであった。空港から車で5分ほどの沖縄レンタカーにしたのだ。携帯で聞いて指示された場所に行く。マツダのデミオであった。七十二時間乗り放題で、福沢先生お一人とは破格のサービスである。一応ナビもついている。 首里に向かうが渋滞だ。お腹がすいた。 コンビニの空き地に車を入れる。少し休もう。見慣れたローソンの棚には、珍しいものも並んでいる。 沖縄ポッカの「さんぴん茶」と「ポーク玉子」のお握りを買う。 これは珍しい。正方形のお握りである。 正確には長方形の海苔の上にご飯と卵焼きとランチョンミートを載せて真ん中で真っ二 つに折った代物である。 沖縄は終戦後進駐軍の物資が大量に配られた。その一つがコンビーフの脂肪分を抑え あっさりハム状に固めた感じのポークランチョンミートである。 このランチョンミートは沖縄では活躍する。えも ゴーヤ炒めにも欠かせない。 ただこれも面白い。玉子にランチョンミートそれを海苔とご飯ではさんで 正方形のおにぎりにしたのだ。 これがなぜか旨い。ランチョンミートの優しい塩味に卵焼き、それに ご飯が合う。 このときに合うのは、さんぴん茶。 沖縄版ジャスミン茶だ。 沖縄は面白い。 だからやめられない。