アントレプレナー塾長　「大人の探検隊日誌」　夢のソーシャル・アントレプレナー　　　　　　　　　　　　

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• 銭湯と羽田沖の穴子天ぷら・・・

  あまり知られていないが、大田区は銭湯天国である。　大田区にはざっと数えて、７０を超える銭湯が健在である。　　　しかも天然温泉も多い。うーん、一度足を運ばなくては・・・。 　　　そんな矢先、中学時代の親友の銭湯仲間に声を掛けた。　　　どうだい、連休中に湯上りの一杯をやらないかい？　　　羽田沖の獲れたて穴子でも食べにいこうよ。江戸前だぜ。 　　　あなご、アナゴ、穴子。そりゅあ、行こうということになった。　　　銭湯は相棒に任せ、私は居酒屋を担当することにした。 　　　相棒は東急玉川線の「穴守神社」の銭湯をピックアップした。　　　穴守神社は江戸末期に建てられた。開運の神様で、羽田の守り神だ。　　　そのご明治になり、日本初の飛行機が飛んだり、飛行学校が作られた。 　　地名の羽田が先で、あとから飛行場ができたのである。　　戦後になり、羽田空港のど真中にある鎮守様の「穴守神社」が邪魔になった。　　羽田空港拡張のために、多摩川のこっち側に穴守神社が移された。 　　穴守神社から１０分も歩かないうちに六郷大橋にでる。　　昔の羽田の渡しである。いまでも船宿が健在だ。昔は江戸前の漁業が　　盛んだった村である。 　　羽田の渡しから歩いて２分のところにその銭湯はある。　　なんともレトロな感じが懐かしい「重の湯」である。　　ここの湯は、ゆったりしていて気持ちがいい。　　大きくはないのだが、すごく落ち着く昔風銭湯なのだ。 　　なぜかと考えていると、ペンキ絵の奥松島風のどっしり落ち着いた絵。　　高い破風天井、ゆったりしたカラン・・・　これが絶妙のバランスなのだ。      　                      

  2009.05.10

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• 夢しか叶わない　銀座アントレプレナーゼ塾

  銀座アントレプレナーゼ女性起業塾の説明会をやった。　凄い熱気である。　　皆、眼差しがキラキラしている。　　どの女性も皆、輝いている。遠くは福島から駆けつけてくれた。 　　ちょっとどきどき塾長の私が話し始める。 　　ええ、時代は今、女性が活躍できる時代へと変わりつつあります。　　繊細な感性、思いっきりのよさ、おもてなしの心・・・・　　いまこそ、女性だからできることがあります。 　　志しや夢のある女性こそ、　　自分のライフスタイルや時間帯を活かすことができる「起業」に　　最適なのであります。 　　いや、起業というより、　　自分の夢を実現させるといったほうがいいかもしれません。 　　この塾は皆さんの夢を育て、その夢を実現するお手伝いをします。 　　私が塾長を務めますが、素晴らしい外部スピーカーを揃えました。　　輝く女性社長を何人かお呼びします。 　　例えば泊まるだけで世界の貧しい人たちの役に立つ伝説のホテルを作りたい、　　　　　　　　　　    そんなでっかい夢を抱いた普通のＯＬがいました。 　　その女性が周りの人たちにその夢を語り続けました。 　　そしてついにその実現に向けて会社を作ってしまいました。　　ついに九十九里に３０００坪の土地を手当てしてしましました。　　伝説のホテルは来年６月にオープンします。 　　そのザ・レジェンドホテルの鶴岡秀子ＣＥＯゲストスピーカーとして　　きていただき、夢の講演をしていただきます・・・  　　第一回　５月２３日（土）　～心のスイッチの入れ方～　Ｂａｂｙ－ｊ女性社長　　　第二回　６月１３日（土）　左脳を磨く　ビジネス脳の作り方　塾長　　第三回　６月２７日（土）　マーケティングの基本を身に身に着けよう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　縄文コミュニケーション社長　　補講　　６月２８日（日）　心のセットアップとビジネス脳作り　塾長　　第四回　７月１１日（土）　最初の一歩を踏み出そう　塾長　　第五回　７月２５日（土）　夢を実現する！　夢の講演　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザレジェンドホテル　ＣＥＯ　　第六回　夢のプレゼンテーション　輝く女性社長に向けて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　輝いている女性社長講演　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　塾生の卒業プレゼンテーション 　　どうですか。貴女も輝ける女性社長を目指しませんか？　　貴女の夢実現のお手伝いをします。 　　７時終了の予定が結局、９時終了となった。　　これからの授業が楽しみである。    

  2009.04.27

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• 人生の意味　慈愛に満ちた電脳天使「千佳」さん・・・

  私は6年前メルマガを発行していた。　4年前に絶筆した。14万ヒット記念にそのメルマガを紙面だけで復活しよう。 　　　２００３年１２月３０日（火）　 　　　　　　磨け！３分間　知的武装　　■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■　　　　　　　　 　　　　　年末臨時増刊号　 　　 　　　　 　　　　★★★★★★★★★　　　　　　 　「見方が変わる！『超』マーケティング発想法」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■　　●発行責任者：アントレプレナー塾　塾長　三丘　大詩　読者数：８９５名----------------------------------------------------------------　このメルマガは、２１世紀型江戸っ子マーケター、三丘　大詩（みつおかひろし）が毎週書き下ろす、忙しい人のための知的ブラッシュ・アップ・メッセージです。楽しく読んで自然にマーケティングセンスを身につけましょう！----------------------------------------------------------------　【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★-----------------------------------　こんにちは！みつおかです。早いもので今年もあと僅か。カウントダウンが始まりそうです。会社休みでこれを読むのが年明けの方もいるかもしれません。そういう方には、明けましておめでとうございます。今回はテーマを変えて臨時号という形にします。実を言うと12月にとてもショッキングな事がありました。今ではそのことで、気付き、色々学びました。今年最後をのメルマガは「ある若い女性から教わったこと」を取り上げます。-----------------------------------------------------------------------◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇　　人生の意味を考える　　◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆　　　　　　　　貴方は電脳女神・千佳さんを知ってますか？　　　　　　　　　あまりにも若く急に旅だったある女性が残してくれたもの◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------▼その女性は名を「千佳さん」と言った。今年の秋口に楽天広場に彗星の如くに現れた。私とそんなに変わらない時期にＨＰを開設したのに、あれよあれよという間に、読者をどんどん獲得し1ヶ月も経たないうちに一万ヒットした。その秘訣を探るべく私も何回かそのサイトを訪問した。まだ、若い女性であった。その日記の内容は多岐に渡っていた。▼あるときは笑い転げるような掛け合い漫才の面白さ、ある時は広告論、そしていかに生きるべきかの人生論といった具合である。毎日、律儀に更新されていた。驚くことには掲示板に書きこまれた質問一つ一つに丁寧に答えていた。優しく、時には厳しく、物事の本質をわきまえた心のこもった返答であった。まさにおもてなしの心に溢れたサイトであったのだ。▼私もお若いのになかなかヤルワイと内心驚いた。ヒット数は飛躍的に伸び、三万ヒットに達した。私も意を決して一度、掲示板に書き込んだ。クイック・リスポンス広告について質問した。今までマスメディアを利用したイメージ広告ばかりを打ってきた反省があったからだ。即座に返答が来た。クイック・リスポンス広告の基本の考え方の懇切丁寧な説明をしてくれた。▼それから気が向くと感想を幾度となく書きこんだ。時としてあまりに正論を要領良く返答してくるので、現場を知らずに頭だけで書いているのかなと訝った。しかし良く読み返すと彼女のは本物であった。体全体で感じ、血肉化して心から思ったことをさりげなく伝えてきた。そして驚く程謙虚であった。千佳さんも私のサイトを良く訪問し毎回、書き込んでくれた。私のメルマガも講読してくれた。▼ある時、彼女の過去を知った。いつも明るく前向きなので、普段の千佳さんからは想像も出来ないショッキングな内容だった。千佳さんは十代のときにご両親を亡くして、お兄さんの手で育てられた。車が突っ込んできて、彼女をかばうようにお兄さんが即死する。千佳さんも生死をさまよう。その時の様子をこう書き込んでくれた。「上のほうから血だらけの自分の体が見えた。お兄さんと一緒に行こうとすると、『千佳、お前は生きろ！』と押し戻された」と。結局、記憶が戻らなかった。助かっても首筋の自律神経が切れ、一生半身不随の烙印を押される。▼生死をさまよう天涯孤独となった彼女に、従兄弟の真由美さんが必死で「生きて！千佳姉たん」と叫びつづけた。その声に記憶が戻った。真由さんの私の体と取り替えるから生きてという愛に答えたのだ。真由は世間に反抗して誰も手がつけられない時代があった。ぶったり暴言を吐いたり、でも毎日千佳さんが来て黙ってただ反抗する真由の体を抱きしめた。ある時、真由の投げた缶ジュースが千佳の額にあたり血が流れた。それでも何も言わずに真由を抱いた。真由の目から大粒の涙が溢れた。三ヶ月の無償の愛が真由を救った瞬間であった。今度は献身的な真由の愛が千佳さんを救ったのである。奇跡的に歩けるまでに回復した。誰もが驚く愛の賜物であった。▼生きかえった彼女は今度は、インターネットで迷える人々を救うようになる。そのＨＰのコンセプトは「無条件の愛と喜び」でった。私のＨＰに毎日のように書き込んでくれるので、すっかり普通の人と同じ生活をしてると思った。私のメニューのないフレンチのグルメ話を読んでポツリとこう言った。「人間って不思議ですね。半年間も固形物を食べなくても平気なんですよ・・」と。どうやら管を体に入れ流動食のみで生きているらしかった。▼また慶應大学の丸の内キャンパスで高塚猛氏の話しを聞いたと書いたらこうも言った。「いいなー、私もそういうところで聞いてみたい」と。そこで私は高塚さんの講演を四回に分けて日記に書いた。書くとすぐに返事が来た。「やっぱり生の講演はは凄いわ。早くその先が聞きたい」彼女は入院生活に戻っているらしかった。私は胸が締めつけられた。そしてこうも言った。「体が丈夫なのに死にたいという人は、もったいない・・」▼彼女の日記には後ろ向きな言葉は一つもなかった。弱音も一切なかった。まるで天使か天女のように夢と明るさに満ちていた。大勢の人が訪れる訳が分かった。皆、電脳女神に癒されているように思えた。相変わらず私のＨＰにも書き込んでくれていたが、12月7日に珍しく「退院したらそのフレンチレストランに連れていってくださいね。ワイワイ」と書いてあった。▼千佳さんの日記を見ると「人生最大の賭けに出ます」と書かれていた。彼女は今度は白血病と戦っているらしかった。抗癌剤に対する抗体が出来てしまったので、通常の数十倍の抗癌剤を体に入れる一大決心をしたのだ。その日を境に書き込みが途絶えた。そして突然の訃報が載った。天国に召されたのは12月10日の未明であったという。千佳さんのサイトは今、その志を継いだ真由さんが管理人となっている。今まで以上に大勢の人が訪れている。七万ヒットに迫る勢いである。▼千佳さんから愛を受けた人々が、それぞれのＨＰで千佳さんのことを綴った。そしてい今千佳さんの播いた種があちこちで芽を吹き出している。彼女に感動し、感化を受けた人たちがその心を受け継いで発信しているのである。千佳たん同盟なるＨＰも開設されたようである。千佳さんの「無条件の愛と喜び」がインターネット上で大きなうねりとなって輪が広がっているのだ。皆の心に千佳さんがイキイキと生き続ている。サイトを覗き、日記一覧から彼女の足跡を確かめたい人は下の「千佳＆真由」ＨＰから。　 http://plaza.rakuten.co.jp/?user_id=4689122　　私のＨＰの掲示板一覧からも彼女とのやり取りの一部が残っている．　 http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　-----------------------------------【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★----------------------------------------------●いい年をした私が、千佳さんの前向きな姿勢に感動してしまった。彼女は、二三歳の生涯で人の何倍もの人生を経験したのだ。今日は解説は何もしたくありません。ただ、一つの事実をお伝えしましょう。凄い人である。------------------------------------------------------------------▼千佳さんは百名の従業員を率いる広告会社の社長であった。リハビリを耐え抜いてカムバックしてから、亡きお兄さんの会社を継いだのだ。二十歳そこそこの社長の誕生である。しかし彼女は悩んだ。以前の会社とどこか雰囲気が違うのだ。彼女は観察し、悩みぬいた。お兄さんと私の違うもの・・？そして気づいた。お客様へのサービスが作業になっていたのだ。クライアントをワクワク喜ばせるようなサービスが無くなっていた。千佳さんは経営を徹底的に勉強し、会社の理念とビジョンを自分の言葉で作り直した。社員からの提案制度もとり入れた。お客さまに愛と喜びを与えることが会社をイキイキとさせるのだ。労使一体となった千佳カンパニーの誕生である。何を隠そう、彼女は現場を重視していた。だから年は若いが、彼女の言葉には人を納得させる真実があったのである。私は、物事の真実の探求に、年齢も地位も関係無いことを彼女から改めて教わった。そして無条件の愛と喜びを・・。▼人には天から与えられた「ミッション」がそれぞれあるように思う。だから彼女は必ず治ると私は信じていた。今はこう思うようにした。彼女は死をもって人々に多くの人に気づかせることが彼女の最大のミッションだったのかも知れない。今頃、天国で善意の輪の広がりをニッコリ眺めているに違いない。-----------------------------------【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★---------　-----------------------------------●【マーケティング原理３０】「究極のマーケティングは『愛』」　　　●【今週の一言】　　　高塚　猛「　変えられないのは他人と過去　　　　　　　　　　　　　　　　　　変えられるのは自分と未来　」　亀井　勝一郎「　幸福とは、つきつめていえば『謝念』の二字につきる」　ジェームズ・アレン「　愛は、心の奥深くからあふれてくるものです。　　　　　　　　　　　　　　　　・・・　　　人生はレッスンの連続です」　-----------------------------------★☆☆☆☆☆　　＜＜みつおかひろし　の編集後記＞＞　　☆☆☆☆☆★---------------------------------■■■■良いお年を□□□□ ■■■　１０月から思うところあってはじめたメルマガでしたが、おつき■■ 　あいいただきありがとうございました。来年はさらに力を入れて■ 　書き下しますのでよろしくお願い致します。では、よいお年を！　　　 登録：http://www.mag2.com/m/0000119371.htm　　-------------------------------------------------------------------■年末臨時号、どうでしたか？　■みつおか　ひろしの「楽楽悠遊日記」 名うてのタウンウォッチャーみつおかひろしのアフターファイブ日誌を覗いてみませんか？　とってもグルメな話、ちょっとした流行、先取りした街の「微変」を江戸っ子マーケターの眼で日々報告します。エナジー爆発中！http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　　　●アントレプレナー塾　塾長　三丘　大詩（みつおか　ひろし）　　http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html　

  2009.03.28

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  元祖博多もつ鍋「万十屋」の味は・・・　

  さあ、何を食べよう。屋台の飲み歩きといくか。 　　１３００年の歴史を持つ二日市温泉で身体が温まった。　　　次はどこにいこうか。門司、中州の屋台・・・・・・  　　　いやいや元祖、博多もつ鍋を求める旅にでよう。　　　天神で地下鉄に乗り九大を過ぎ終点の手前次郎丸駅で降りる。 　　　前から行きたかった店だ。　　　なにしろ今から５０年前にもつの美味しさを見出した女性がいる。　　　　　松隈ハツコ。元祖もつ鍋屋「万十屋」の初代女将である。 　　　福岡の西の端の田園風景の中の周りに何もない処である。　　　場所が分からず行ったことがない。チャンスだ。 　　　前に東京にも進出した。　　　確か麻布に・・・・。是非行こうと思っていたら店を閉じた。  　　　だから因縁の店だ。 　　　次郎丸駅から降りて勘だけを頼りに歩く。　　　雪がまた振り出しそうな寒さだ。 　　　回りにはまったくお店がなくなってきた。　　　心細くなったが、誰にも聞けない。 　　　途中一軒だけ酒屋があったので聞く。 　　　あたりは田んぼらしい。　　　そして大きな川べりだ。 　　　あった。凄い建物だ。　　　「万十屋」の大きな電飾看板。  　　　何しろ広い店だ。 　　靴を脱いで上がるとそこはテーブル席。　　　奥に進むとそこは大座敷。 　　　初の元祖もつ鍋に胸が高鳴る・・・・・　　　さあ、万十屋のもつ鍋は。 　　　博多からなんとかれこれ１時間あまり。　　　ついにもつ鍋。果たして一人で頼めるのだろうか?　　　　 　　　　　　

  2009.01.25

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• 新宿歌舞伎町の超ディープな台湾料理

  歌舞伎町の超ディープなお店の話をした。　先週の金曜日にオジサン三人で集合した。　そのとき何を食べたか話すのを忘れていた。 　そのディープぶりは半端じゃない。　中国マフィアが清龍刀で乱闘殺人をしたあの店である。 　ここは表も裏も味にうるさい在日台湾人が集まる店なのだ。　だからママさん以外は日本語をしゃべれない。 　ここの常連客のAさんの案内である。　そうでないと、これほどディープな店に入れない。 　昔はこの店はありとアラルコトがありだったそうだ。　今はさすがに健全である。これ以上は私もしゃべるわけにはいかない・・・・・・ 　ただ、味はめちゃうまい。　半端じゃない。 　常連のAさんが頼むのはメニューに載っていないウラメニュー。　「ママさん、例のトウミョウ豆苗頼むよ　それからあれとそれ・・・・・・」 　豆苗は私の大好物でもある。　うまい店とそうでない店ははっきりしている。　水がでてべっしゃりしている店は外れ。　しゃっきりしている店は〇である。　あとは塩梅である。味付けは塩だけだ。 　ここのは旨かった。コークスかなにかよっぽど強い火で一気にいったのであろう。　このしゃきしゃき感と多少のニンニクと薄塩味。　これがビールにあうのだ。 　台湾料理の定番、しじみの醤油づけ。　しじもの大きさとぎっしり詰まった中身。　おお、これは肝臓によさそうだ。 　おつぎはぷりぷりの車海老とまっ真黄色な玉子。　玉子がふわふわ、それに彩り鮮やかグリンピース。　これも塩味だけだが旨い。 　単純な味付けほど難しい。 　　極めつけはキュウリの千切りの前菜。　　キュウリの皮を丁寧に剥き、身を１ミリ以下の千切りにしたのだ。　　これがあっさりだが抜群に旨いのだ。ごま油が隠し味になっている。 　　ここはただものではないと思っていたら、お次は水餃子。　　口に含むとじゅわーっと、肉汁が広がる。 　　そして極め付けが、ホルモンと高菜の炒め物。　　薄味から一転、高菜の酸味と辛味のハーモニー・・・・ 　　うーむ、この店はただものではない。 　　ここで揚げパンの登場。　　もっちりしっとりの中身。コクもある。きっとラードで揚げているのだろう。　　表面の甘味が脂っこさをまったく感じさせない。 　　ここで本日のメーンの登場である。　　真っ赤な唐辛子スープと真っ白なパイタンスープの二色だ。　　そうである。火鍋だ。 　　この店の看板メニューである。 　　あまりの旨さにこの辺から何を食べたか忘却の彼方である。　　気がつくと紹興酒のボトルが５本も空いていた。 　　ああ、今宵も夢心地でる。　　美味いものは人を幸せにしてくれる。 　　最初のおどおどはどこへやら。　　いつしかニコニコへべれけの私であった。    

  2008.12.18

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  至福のガーデンパーティ

  庭の木々にオーケストラの優しい音色がこだました。　 荻窪にあるF氏宅のガーデンパーティは凄いの一語に尽きる。　まず武蔵野の自然が残っている。緑に囲まれている。  　お客の質と量がまた凄い。　総勢百人近くが訪れる。 　　プロの料理人がそれぞれ腕を振るう。西荻窪の寿司屋磯はん、軍鶏重の　　大将や、深沢梅寿庵の総料理長が味の競演をするのだ。 　　料理研究科や腕自慢もそれぞれの一品を作ったりもってきたり。 　　わたしは焚き火担当で、ダッジオーブン料理である。　　またこれが自分で言うのもなんだが美味しい。　　ダッジオーブンは、卓越した料理人である。　　　　　　　　　　　  　　　　　　　　　　　　　まず大きな丸鳥を大きなダッジオーブンにいれる。　　それに水とクコの実などを入れ、白米を洗わずにいれる。　　あとは５，６時間ダッジオーブンをとろ火でぐつぐつ。 　　鳥の滋味が溶け出してくる。　　コラーゲンたっぷりである。　　味付けも自然塩だけ。 　　薬味はピータン、ザー菜、シャンツァアイ 、豆乳を好みでいただく。　　ああ、からだに優しい。お酒を飲みすぎたお腹に優しい。　　もう一杯食べたくなる味だ。 　　おお、ついにファミリーコンサートがはじまった。　　ヴァイオリンやオーボエの音色が響く。　　軽快なピアノのリズム、優しいチェロの音色。 　　心地よい酔いが桃源郷に導いてくれる。             　      

  2008.10.26

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  人づき合いの極意・・・

  人生が百倍楽しくなる人づき合いの極意とは？　 人間接着剤を自称する、青木匡光先生が第21回共鳴館の講師だ。　　青木先生は異業種交流や人脈作りのパイオニアである。　　優しいお顔から迫力のある凛とした声が腹から響く。 　　ここでこっそり先生の御年をお教えしよう。ところでおいくつに見えますか？　御歳75歳である。カクシャクとしていらっしゃっる。　人が大好きで、人づき合いの達人だからなにしろ若い。 　都心のビルの一角に、「ヒューマン・ハーバー」とよ呼ばれる場所がある。　いろんな人が集まる「人間の港」である。青木さんが主催しているのだ。　そんな青木さんのお話を聞こう。  　ええ、江戸しぐさを話せということですが、私は京しぐさ、大和しぐさ、故郷しぐさ　こだわりしぐさ、しぐさは頭で分かるだけのものではありません。　しぐさは肌で分かるものです。ですから今日は実践できるようになるため何が必要か　をお話しましょう。 　２０世紀は企業が主役、21世紀は人間が主役の時代です。　ですから１）自分カンパニーのオーナーになる　　　　　　　２）ＥＱを高める　　ＥＱとは普段着のいいしぐさのこと。人から好かれる好感人間のこと。　　とくに、心配りと知恵しぐさ。 　　江戸しぐさの心は、１）互助　２）共生　３）相手を尊重　からきています。 　　皆さん、出会いがうまい人になってください。 　　そのためには、知恵しぐさが大事です。　　相手の心をつかむ「言葉の杖」をもってください。　　相手に響く、きらめく言葉。 　　例えば私の言葉の杖は、「今日までのことは、すべて明日への準備」。　　そして五マメが必要です。　　１）足マメ　２）筆マメ　３）電話マメ　４）世話マメ　５）出マメ・・・ 　　先生の口から次から次に、人づき合いの極意がぽんぽん飛び出す。　　さあ、心の花を咲かせて生きましょう。 　　今回の「共鳴館も感動が共鳴した一夜でした。　　   

  2008.10.26

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  奥湯河原の一日一組、秘密のオーベルジュ

  昔、恵比寿と渋谷の中間に行きつけのフレンチがあった。　ここの伊東シェフは凄腕であった。昔　フランス、イタリア、ベルギーの一つ星、二つ星で修行を積んだ。　帰国後、日本料理の必要性を感じ、一から板さん修行をした。 　日本料理青柳で修行をした。　ここの小山オーナー料理長は、包丁を握らせたら恐らく日本有数の腕前である。　　伊東シェフは、フレンチの繊細さと、イタリアンの技法と、和食の技を融合した。　だからとことん優しく繊細なフレンチを出す。　いくら食べても飽きない味なのだ。 　2，3年前にぶらっとお店に寄ると、ここを明日から引き払うという。 　「ええぇ、ついに昔からの夢のオーベルジュをやるのですか？」　「いや、宿泊はできそうにないのですが、湯河原にいい場所を見つけました」 　　それから2年。　　湯河原の店は、熱海・湯河原・箱根のお客の垂涎の隠れ家フレンチとなった。　　こっそりその店をお教えしよう。  　　 　この店は先日も、婦人画報で特集され、絶大な話題をさらった隠れ家でる。 　湯河原の駅から車で10分。新幹線熱海から車で20分である。 　奥湯河原方面からオレンジロードへ、途中から山頂を目指す。　なにしろ眺めもいい。周りに何もない。あるのは竹林。 　レストランは一面ガラス張り。　テラスの向こうは竹林しか見えない。竹林をそよぐ風の音。　テラスの端に温泉を引いた足湯がある。この足湯に使ってシャンパンを飲む。　もう、なにもかも忘れる最高の時を過ごせる。 　前に来たとき、シェフはこう言った。　 　「みつおかさん、実は恵比寿でお店をやっていて疲れちゃったんですよ。　　土地代が高いので、毎日客数を気にしてしまって・・・・・。　　でもここ湯河原は空気が綺麗。魚介類が最高。　　本当にお客さんを喜ばす料理をじっくり作れるんです」　「二階はどうなっているんですか？」　「みつおかさん、秘密の部屋があるんですよ。　　特別にお見せしますよ」　　なんとそこは一日一組だけ泊まれる、オーベルジュであった。　窓からは山々と竹林。風呂からは見えるのは一面の深緑。　ゆったりしたまるで別荘のような家具と空間。 　　ああ、人に教えたくない秘密のオーベルジュだ。　　なお一階のレストランは20組は優に入れる広さだ。 　　昼間は木漏れ日ランチ3675円から。　　どうです。至福の隠れ家フレンチを食べたあとは箱根へ・・・　　　　　　　       

  2008.10.20

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  居酒屋巡礼　　焼き鳥「いせや」

  井の頭公園は私にとって懐かしい場所である。　中学の時の親友が井の頭公園に住んでいた。　　休みになるとよく泊まりに行った。めちゃ冷たい井戸水の市営プール。　　井の頭公園ではいたずらをした。花火を仕掛けたり、ロケットを打ち上げたり・・　　　　大学生になって行ったのが焼き鳥「いせや」である。　　　　　　　　　　　　　　 　　　ここの焼き鳥はめちゃ安くて美味い。　　　いいにおいの煙が路地にたなびく。その匂いに吸い込まれて店内に入る。　　　なんと今でもすべて１本８０円。 　　　しかも学生には嬉しいことに昼間からやっているのだ。　　　店内はまるで昭和にタイムスリップしたような雰囲気だ。　　　ホッピーがあるのも嬉しい。 　　　　   　軽く一杯やって千円でおつりがくる。　　学生には今も変わらぬ嬉しい焼き鳥屋だ。　　ここの秘伝のたれは文句なしにうまい。　　井の頭公園に行ったら「いせや」にお寄りあれ。　　幸あること請け合いである。 　　ほろ酔い気分で書いているので、急に居酒屋巡礼に行きたくなった。　　よーし、明日は恵比寿立ち飲みツアーにお連れしよう。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｂｙ　立ち飲み評論家　みつおか　ひろし　　　　　　　　　　 　　 

  2008.10.07

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  自律神経と免疫系

  暑い。とてつもなく暑かった。今日、高崎に出張したが完全に熱帯だった。 　自律神経と免疫系の話について書くのを忘れていました。 　　免疫をつかさどる白血球は、人の細胞の中でもっとも古くからの機能を　持っているようです。  　白血球は自律神経の支配下にあります。　　白血球は、働きから二つあります。　ひとつは約６割を占める顆粒球です。　顆粒球は細菌を捕まえて食べます。これで身体を細菌から守ります。 　もうひとつはリンパ球でです。　これはもっと微細な進入物（花粉、ウィルスなど）を接着蛋白によって　からめとります。B型細胞、Ｔ型細胞。ＮＫ細胞などがあります。 　 ＮＫ細胞は癌細胞を攻撃するというので有名です。 　あとわずかですがもうひとつ単球というものがあり、これは大きな細菌　を食べ、酵素で消化てくれます。主に血流内にあり、マクロファージの　役目を果たしています。しかし血管内では２０時間ほどしか生きられません。 　このうち顆粒球を支配しているのが交感神経。　リンパ球を支配しているのがリンパ球です。 　気圧が大きく変わる春先は、いままでの交感神経モードから　副交感神経モードに変わります。 　するとリンパ球が活性化します。　あまりに過敏になりすぎると花粉症やいろいろなアレルギーを引き起こします。　　それから専門的になりますが、細胞間伝達の媒体となるカルシウムがアトピー性　皮膚炎の人の細胞には異常に多くなります。カルシウムが過多になると細胞間　応答が乱れ、免役が無害なものにまで攻撃を仕掛けるほど過敏になります。 　カルシウム過多を沈めるには、マグネシウムを取る必要があります。 　余談になりますが、栄養学を学んではじめて合点が行ったのです。　私もアトピーがなかなか治らなかったのですが、深層海洋水やにがり、　あるいはある場所の温泉水で顔を洗うと一時的にアトピーがよくなるのです。 　これはマグネシウムをはじめてとする微妙ミネラルのおかげで細胞内の　カルシウム過多が収まったのかもしれません。 　大切ですのでミネラルの話はまた別にして、話を元に戻しましょう。   　いずれにせよ自律神経がかかわっている白血球は、外敵から身体を守る　重要な働きをしてくれます。 　ですから自律神経が乱れてくると、免疫系にも影響がでます。 　身体って複雑ですね。    

  2008.08.07

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  日本が世界に誇る１４００年のお香の世界

  第１８回銀座共鳴館は銀座香十の稲坂社長をお招きした。　部屋中にいい香りが漂う。　４３０年間続く天正年間御所御用達「銀座香十」の稲坂社長が登場する。  今日も満員御礼である。　　 　お香は１４００年の歴史がある。　　仏教の伝来とともにインドから伝来するが、生活の中で芸道にまで　　高めたのは日本人の繊細さからである。 　　源氏物語千年紀で盛り上がるが、源氏物語はまさにお香の世界でもある。　　十二単衣にお香を炊き込める。　　宮廷生活のストレスをお香で癒したのである。 　　清少納言は枕草子のなかで、「宮廷生活は本当に疲れるわぁ。そんな時は　　自分の部屋に戻ってだらーんと横になりお香をたく。髪の毛をシャンプーして　　乾かしながらお香を髪の毛に焚きこめる。ああいい感じ。いとおかしだわぁ」　　と書いている。　　　　話はクレオパトラからキリスト教での西洋での香水の世界。　　それに対しての日本で発達した固体を焚く香道の世界。 　　１４００年の歴史をたったの１時間半に濃縮して小気味よく話される。 　　皆香道の奥の深い世界に酔いしれる。 　　日本が誇る高木の中でも重用されのが「沈香」である。　　その最高峰が伽羅である。　　日本書記にも登場するが、正倉院のお宝としても数多く眠る。 　　沈香はある種の古木にバクテリアの真菌が住み着いて樹液を化石状に　　した貴重なものである。ベトナムの奥地でしか見つからない。　　水に浮かばず沈むのでこの名がある。 　　値段もめちゃ高い。　　１ｇ４００００円である。　　大きい伽羅はひとつで何千万円もする。　　江戸時代、公家や大名家はこぞって貴重な伽羅を求めた。　　　　この香りは崇高である。　　稲坂社長が特別に焚いてくださる。　　いい香りだ。 　　お話が終わっても、質問が次から次へでてまったく話が尽きない。　　そろそろお腹もすいてきた。　　宴会に移ろう。　今宵の酒はまた格別の味である。　ああ、日本人でよかった。　この繊細にして崇高な文化を受け継いでいきたいものだ。   奥深いお香の世界に引き込まれた夜であった。 　さぁ、次回の銀座共鳴館はどなたをお呼びしようか・・・・・　

  2008.07.25

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  ありがとうウォーキング　「氷川神社」ご近所散歩

  ありがとうウォーキングでご近所散歩に出かけた。  　　メチャ暑い。　　そうだ、涼しいところに行こう。　　氷川神社までありがとうウィオーキングをした。 　　氏神さまである。 　　道々の紫陽花の色が七変化してきた。　　梅雨も終わりに近づくと紫陽花もそろそろである。　　　カタツムリさんともお別れである。　　 　　氷川坂を下ると氷川神社にでる。　　ここ氷川神社は年一回古式にのっとった「剣の舞」を奉納するという。　　　　八岐の大蛇退治に因んだ由緒のある２００年以上つづく舞である。   　　境内にいたる参堂は木々に囲まれひんやりしている。　　池波正太郎の世界に引きこまれる。　　今にも鬼平が同心を引きつれ颯爽と登場しそうだ。  　　　　ご神木は数百年になるアカガシである。　　この木の皮を煎じて飲むと咳や癪封じになるという。　　遠方よりわざわざ健康のために信者が来たという。　　旧名衾村の鎮守様として栄えた。 　　神社の裏手にその根本だけが残っている。　　裏手に回ると木々がうっそうと茂っている。　　こんなところがご近所に残っているのだ。　　なんだか江戸の世界に舞い戻って嬉しくなってきた。 　　これだからご近所散歩はやめられない。 　　どうです？　小さな発見のご近所旅に出かけませんか  

  2008.07.13

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  夏野菜の代表選手　胡瓜の花

  胡瓜の花が咲いた。黄色い可憐な花だ。 　夏野菜の代表は胡瓜。陰陽五行でも胡瓜は身体を冷やすという。 　　ついに可憐な黄色い花が咲いた。　　以前、横浜で5年ほど畑を借りて家庭菜園に没頭した事がある。　　土いじりははまる。心と身体がなぜか癒されるのだ。  　　秋に落ち葉を集め、生ごみと、ぬか、EM菌で堆肥と肥料を作る。　　松葉、ミカンの皮を乾燥させたもの、笹の落ち葉を入れると　　いい「ぼかし肥」になる。それに御座を敷いておくと、めちゃくちゃ　　いい土になる。でっかいミミズが寄ってきて勝手に土を耕してくれる。 　　春先に表面に堆肥をどっさり入れる。地中深くに、冬場に作ったぼかし肥料　　を固まって入れる。これが待ち肥となって、地中深く張った根っこの肥料になる。　　　　野菜作りは人づくりと似ている。 肥料も水遣りもやりすぎるとひ弱な作物しか　　できない。根っこをしっかり張らせ、肥料と水はやり過ぎない。むしろ、ミネラル　　などの微量成分には気をつけてバランスよくしてやる。　　　密集させず、隣と十分なスペースを空けてやる。 　肥料も殺虫剤も、すべて手作りで、天然モノだけで作る。 　　そうしてやると、野菜は元気にどんどん育つ。　　無農薬、天然肥料の健康な土に育った野菜は、スーパーの野菜とは　　全然味が違う。棘も痛いが、みずみずしい。それに栄養分が違う。 　　はやく大きくなれ。朝もいで天然塩だけでがぶりとやる。 　　ああ、たまらない大地の美味さだ。    　     

  2008.06.08

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• 湯木貞一翁が泣いている! 「吉兆」

  　　料理人柿沢一氏の話を聞いていて、吉兆話を思い出した。　　      吉兆は名実ともに日本料理を代表する名店である。　　先代、湯木貞一氏は神戸の料亭の二代目である。　　進学したくとも厳しい父の元、15歳で料理人の道に進まされた。　　　そんな中、茶会席とであった。これが湯木の運命を変えた。　　　その後、父親と喧嘩別れして独立。カウンターだけの小さな店を大阪に出す。 最初はお客がゼロの日もあったという。　　　しかし、お客を見ながら最高に美味しい瞬間に料理を出す湯木貞一の味は、お客の心を　　　捕まえた。戦禍で店を転々と変えるがお客は離れなかった。 　　　贔屓のお客筋が資金を出し、彼を応援した。　　　貞一も茶懐石を完成していった。　　　　　　　贔屓の客が通い続けても、同じ料理が出ない。　　　客が聞くと、「一会一期です。お見えになったときは、今までにない最高の味を出すように　　　心がけてます」と言った。そのようなエピソードが残っている位、おもてなしの心を重視した。 　　　バブル崩壊後の、1991年、湯木貞一に率いられた吉兆は、一男4女にそれぞれのお店を　　　引き渡す。本吉兆、東京吉兆、京都吉兆、神戸吉兆それに問題の船場吉兆である。 　　　三女佐知子（現社長）の旦那が正徳が継いだのが船場吉兆である。　　　禎一の死後、船場吉兆は無謀な拡大を続ける。　　　質を落として仕出しや、弁当を受ける。このとき、うでのいい板さんが結構辞めていった。　　　　給料は安いけど、技術が身につくから船場吉兆にいるのにと言って・・・　　　　今回の使いまわし事件。一会一期の精神はどこにいったのだろうか。 　　　今の船場吉兆を貞一翁が見たら、墓場から泣いているのでは？   　　  、  　      　　　       　

  2008.05.20

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• 後輩のあまりに突然の死

  　　       あまりに突然で頭が真っ白になった。 　　ええ、昨日まであんなに元気だったのに。　　彼は私の大学の後輩だった。若干34歳。　　偶然、同じゼミの後輩でもあった。　　入社する際も私が面接した。外資系や他の会社にしたらどうかとも私は正直に言った。　　それでも同じ会社を選んでくれた。　　会うと先輩、仕事つまんないよ、飽きてきたよと私に甘えた。　　酔うと今度は先輩の部下にしてよともよく言っていた。　「だめだめ、俺のしたじゃ余計、お前が甘えちゃうだろ。苦労せい」と返した。　そんな彼が珍しく無断で会社を休んだ。上司がなんど携帯や自宅に電話しても　返事がなった。夕方になって彼のアパートを同僚が訪ねた。　布団の中で死んでいた。　明け方の心筋梗塞とのことだ。 　純真で笑顔の素敵な奴だった。合コン好きで、遊び人だったが、　なぜか憎めなかった。めちゃいい奴だった。まっすぐだった。 　きっと今頃、天国で笑っているだろう。　あれ、なんで天国に着ちゃったのだろうと。            　  　     　　 

  2008.05.19

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• 9人目のノーベル賞受賞者　その学生時代・・・

  　　小柴昌俊。御歳、８２歳。９人目のノーベル賞受賞者である。　　学生時代の成績はどうだったのであろうか?　　先生は右足を引きずりながら、思い出したように話し出した。　　僕の小学校時代の夢は、音楽家か軍人だった。　　結局、勉強に励み陸軍幼年学校を受験することにする。　　でも受験の直前、高熱にうなされる。右半身が思うように動かなくなる。　　小児麻痺だった。当時いい薬もなく、体を動かす音楽家も軍人も断念するしか　　なかった。　　アインシュタインの「物理学はいかに作られたか」を読んで感動した。　　これが物理学とのご縁のはじまりとなった。　　その後、名古屋から上京して旧制高校の一校に入学。　　学費を稼ぐためアルバイトに精を出す。　　寮の副委員長もやった。結構、忙しかった。　　だから、勉強はからっきしやらなかった。　　３年生の夏、進路をそろそろ決めなければならなかった。　　理学部物理学科は最も難しい狭き門であった。　　日ごろからドイツ文学はよく読みあさった。　　　　寮の広い風呂場の湯煙の中から、寮生と教授が自分の噂話をしているのが　　聞こえてしまった。　　「　小柴か、あれは物理学はだめだ。まるっきり勉強しておらん。受験が　　　　ない文学部かどっかに行くのだろう・・・・・」　　教授の言葉はショックだった。しょげるどころか、持ち前の負けん気がむくむくと　　顔を出した。　　「僕の寮の部屋は恵まれていた。秀才を捕まえて、俺の家庭教師をやれ。物理学科に　　　入学するのを手伝え」　　その日から猛特訓がはじまった。見事、東大物理学科に入学。　　余談だが、教えてくれた秀才も後に東大の名誉教授となった。　　　しかし、大学の授業はまったく興味が沸かなかった。　　実験だけは好きだった。　　そんな折、朝永教授を紹介される。物理学の話は聞かないが、酒を飲ませてもらった。　　人柄に引かれたびたび家を訪ねた。　　だから朝永先生が後にノーベル賞を受賞するほどの物理学の大先生だとは、　　まったく知らなかった。　　卒業後、アメリカに留学する際の推薦状も自分で「小柴は、勉強はだめだがセンスは　　ある」と書いて持ってった。そこに朝永は黙って笑ってサインだけをしてくれた。　　そんな小柴が後にノーベ物理学賞をとるとは、その頃は誰も考えなかった。　　今日はこの辺で・・・・　　　

  2008.05.13

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• 天皇陛下の御下賜金　　ノーベル賞受賞者　小柴さんのちょっと感動する話　２

  　　　小柴氏はこのままでは、日本から基礎科学がなくなるとの危機感から、一人で基礎科学の　面白さや、楽しさを普及させる財団を築くことをで決意。しかしお金がない。自ら有り金　５００万円を投げ出す。しかし一億にはまったく足りない。そんな時、ノーベル賞を　受賞し、その賞金が３５００万円。企業寄付もあり１億を集めるが活動費をどうするか。　　小柴昌俊、８２歳。横須賀生まれ。名古屋で育つ。小学校時代のの夢は音楽家か、軍人。　結局、　夢をあきらめ、旧制第一高校から東大に。ニュートリノの研究に日夜没頭する。　そしてついにノーベル物理学賞を受賞し世界的権威に。　では、続き・・・・　１億円を普通預金に預けると、一体いくらの利子がつくか? たったの４万円。これでは通信費にもならない。　活動費をどうするかを考え抜いたんだ。　基礎科学はすぐには世間には貢献しない。でも世界人類の知的レベルに貢献できる。　しかも日本のレベルはずば抜けて高い。日本人もすこしは自慢できる。　だから国民一人から一円を集める。企業や団体は一人当たり、１０円集める。　そして賛助会を作って、寄付金を活動費に充てる。　都道府県自治体に声を掛けたら、結構乗ってきてくれた。半数近くが賛助会に入った。　大学では、僕の出身母体の東大も名乗りをあげた。東大は教職員を含めて２万５千人。　だから年間２万５千円出したいと言ってきた。　　　さすがに他と違ってこれには待ったをかけた。　東大は最高学府、だから一人せめて１０円。しめて２５万円となった。　ああそういえば、この大学はまだのようですが・・・・・（笑い）　　僕が設計図を描いた、神岡の地下千メートルに作った研究所だ。世界で始めてだ。　　そこに天皇陛下が御出でになりたいと仰る。　　そこで私が案内を仰せつかる。　　その風景がNHKのニュースで日本全国に流れた。　　　　その翌日、奇跡が起きた。　　神岡カンデンを運営している大企業の専務と常務がやってきた。　　うちの会長が涙を流して感激してます。　　天皇陛下が我が社に視察に御出でになった。なんという快挙。　　先生のやっている財団に寄付をしなさいと。　　小切手を置いていった。金額は５０００万円であった。　　　　それから、宮内庁から使者が来た。　　思い出した。　　天皇陛下に理科の面白さを普及する財団をつくり、国民一人から年間１円の　　寄付を募ってますと付け加えたのだ。　　　　　天皇陛下からの御下賜金を持参したのだ。　　目録には筆で平成１８年度会費、（ご夫婦で）金２円と書いてある。　　なるほど洒落ている。そしてその下に小さく寄付金２０万円、　　計２００、００２円　この２円、実に気が利いている。　　こんなすばらしい話をしようと思ったら、早速、宮内庁からお達しがあった。　　「この話を、広告に使わないように」と。　　「なぜですか」と問いただすと、こんなことが世に知れたら、何千という寄付金の　　　依頼が舞い込むとのこと。　　　なるほど、仕方がないので、ホームページにだけこう書いた。　　　　もっとも高貴な方、平成１９年度分ご夫婦会費二円＋寄付金２０万円・・・・　　この影響はすごかった。私も私もと続々と１円募金が集まった。企業や法人からも。　　　ああ、僕はマイクを握るとついつい時間を忘れてしまう。　　　　それでは、今日の本題の、ニュートリノの話をしよう。　　ああきょうはこのへんで。物理の話はまた明日・・・・・　　　　　　　　

  2008.05.12

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• ９人目のノーベル賞受賞者　小柴昌俊名誉教授の講演会

  　　娘の高校で「小柴昌俊東大名誉教授」を お招きするという。　父兄も可とのことで参加することにした。　全校生徒と一部父兄も参加したので、会場は大勢が入れる近くの三田の大学の校舎である。　８００人は入れる、西校舎の階段教室だ。　なんとも綺麗な教室になったものだ。昔の面影はまったくない。ここの教室では私もよく居　眠りしたものだ。さすがにほとんどの座席が埋まる。　では講演の一部を再現してみよう。お時間のある方はお付き合いを。　なにしろノーベル物理学賞受賞者のお話ですぞ　　ノーベル物理学賞受賞者　小柴昌俊　「大きいこと　小さいこと」　２００８年５月１０日（土）１０時半～１２時三田キャンバス西階段教室　御歳、８２歳、杖を使ってちょっと足を引きずっているが、かくしゃくとしている。　僕はね、人間の能力は二つあると思うんだ。　話を聞いたり勉強したりして身に着ける受身の能力、　そしてもうひとつが自分で何をしようという能動的能力　だから　　受動能力　×　能動能力　= その人の能力　どっちも必要なんだ。　特に自分で能動的に問いかけることが大事なんだ。　今、国立大学も独立採算でやらなければならなくなったが、産学共同の研究から　遠い、つまり企業にとって魅力のない、文学部や物理学の基礎研究はどんどん　予算を減らされてしまう。本当にこれでいいのか。　このままじゃあ物理を勉強する人がいなくなっちゃう。　だから理科の楽しさを広める財団を作ろうと思ったんだ。　そうしたら皆友人がやめろと口を揃えてと言う。　「今は世界的な低金利だ。何十億という財団が皆、活動資金に困っている。　　それを小柴一人で今からはじめようなんて悪いことは言わんからやめとけ」と。　　僕も馬鹿じゃない。そんなことは知っている。　　最低１億円を集めて、どうすれば科学財団がうまくいくか考えたんだ。　　まずはこういうことをやるとき、その人の経歴ややって来たことを僕なら調べる。　　そしてその人が信用できるかだ。まあ、これはいまさらやってきたことを変えられ　　ないので仕方がない。僕を信じてもらうしかない。　　次にお金を集めるとき、僕ならその言いだしっぺがいくら身銭を切って出している　　　かを見る。　　これには困った。研究ばかりやってきたので、お金はまったくない。年金もどんどん　　減らされている。女房に聞いてもまったくない。　　昔、イスラエルの科学賞を受賞した賞金を預けていたのが、ちょうど５００万円　　あるのを思い出したんだ。　　　　でも５００万円じゃどうしようもない。　　（偶然とはあるものだ。奇跡が起きたんだ。）　　そうこう悩んでいると、ストックホルムから電話がかかってきたんだ。ノーベル　　物理学賞を受賞したと。しかもその賞金が３５００万円。　　これには喜んだ。合わせて４０００万円。　　それから身内をくどいて回った。僕の弟の会社から１００万円、嫁さんの弟が　　医者をやってるので１００万円ださせた。　　そしていつもお世話になっている浜松ホトニクスの社長に頼みに行った。　　そうしたら翌日、銀行口座になんと６０００万円が振り込んであった。　　１億円を何とか集めることができたが、これを普通預金に預けておいても、年間の　　　利子はたったの４万円。これでは通信費もでない。　　　そこで活動費をどうするかだ。　　　つづきはまた明日書きましょう。　

  2008.05.11

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• 4年ぶりに日記を復活

  　 こんにちは。 蔵修息遊です。4年間、楽天ブログを休止していました。　4月26日に、学生に「起業」を教える手弁当のアントレプレナー塾も60回目を迎えました。　そろそろブログに復帰しようと想います。アントレプレナー塾長の勝手気ままなつれづれ　日誌です。　グルメ、食べ歩き、お酒、マーケティング、セミナー、読書などを素材に、みつおか流に　書いていきます。　今日も大人の探検隊として、心の止まり木を探してきます。　 では、よろしくお願いいたします。

  2008.05.08

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• どうしたら痩せるの？　　「超」ダイエット（２）

  　 　どうしたら痩せるの? この疑問を解消すべく、おせち料理を食べつつ、コタツの中で考え抜きました。ダイエット本も読みまくりました。そして調べました。　　　「結論は、入るを減らし、出を増やす」です。　そう、当たり前なのですが、接収カロリーを減らすか、燃焼カロリーを増やすかなのです。　しかし、好きな物を食べたいので、入るのはあまり気にしない事にしました。そんな中で、厚生省の　発表しているデータで注目すべきものがありました。　　　１９５０年　１．８ｇ／日　　　２０００年　５．３ｇ／日　これって、何の数字だか分かりますか？　ヒントは一日あたりの摂取量です。　答えは、日本人の脂質摂取量の変化なのです。なんと５０年で３倍。そうなのです。戦後の洋風化に　ともなって、炒め物や、フライドポテトなどの揚げ物など、動物性脂肪の摂取量が急激に激増したので　す。これほど劇的な変化は人類史上でも珍しいのです。　その一方で成人病、いや生活習慣病も急激に増加しています。皮肉な事にアメリカでは日本の和食がブ　ームです。９０年代末にＮＹのリッツカールトンホテルのメニューに正式採用され、セレブやエグゼク　ティブの間で静かなブームとなったマクロビオティックス。動物性脂肪や添加物を極力排して、玄米や野　菜、魚介類、海藻、大豆による料理。これは何のことはない戦前の和食です。　そうなのです。ですから、蛋白質を大豆や魚から、ビタミンを野菜や果物から、炭水化物を五穀から。　ミネラルを海藻や乾物から、そして繊維をおからや根菜類から。そういったバランスのとれた和食が理想なのです。　それに和食はなんといっても天麩羅以外は油を調理法として使いません。焼く、蒸す、煮付けるといっ　た動物性脂肪を使わない調理法なのです。しかもご飯を美味しくする優れものとして味噌、しょうゆ、　納豆、漬物などの「発酵」文化と鰹節や昆布・しいたけなどの干し物文化があります。　「和食、恐るべし」なのです。そうは言っても時間と手間隙かけられないのも事実です。そこで考えま　した。食事はあまりあれこれ考えずに、しっかり簡単に朝飯だけを考えて取ろうと。ただし、動物性脂肪だけは控えようと。　そのテーマは「豆と野菜と乳酸菌」です。この辺のところはまた明日お話しましょう。

  2006.01.09

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• 「超」 ダイエットのスタート!

  な、な、なんと! またまた体が重くなってしまいました。おせちの食べすぎか。着やせするほうなのでそこまでは気にしてなかったのですが、昨年末の人間ドッグの結果は・・・・。　体脂肪分、一昨年比４．６%増の２５．３%.肥満、中性脂肪過多、尿酸値８．３％、脂肪肝・・・などとおどろおどろしい数値。　これはいかん。今年こそダイエットと決心したのですが。でも、私は大の食いしん坊。美味しい物があると聞けば、東に西に。３年前など、１２月末の多忙期に突如年休。朝一番のANAで高松に。レンタカーを走らせ、喰うに喰ったり７軒８杯の讃岐うどん。合計９６０円。飛行機代５万円弱。　そして路地裏の大人の隠れ家レストランの数々。開拓してきたお店は優に数百軒。今宵もご馳走が私を呼んでいる。しかし決心しました。そうです。「超」ダイエットを。　　　　正直に言うと今までも何度かトライしたのですがどれも三日坊主。　そこで今回は考えに考え抜きました。おせち料理を食べながら正月休みに「脳と体のメカニズム」を考えました。そして出した結論が、無理せず気ままに自己流「超」ダイエット。　では、基本方針だけお伝えしましょう。　１）痩せた自分をイメージし、途中目標を設定する　２）好きな物は食べる。栄養バラスを考え、腸内菌を整える　３）有酸素運動と無酸素運動を組み合わせ適度な体操をする　まずダイエットの結果を自分の脳に焼き付けます。そうです。痩せて何をしたいかを右脳でイメージするのです。　私の場合は、昔着ていたスリムなデニムのGパとカリフォルニアで購入したTシャツを着て駒沢公園を散歩する。上半身裸で芝生に寝そべり、日光浴と読書を楽しむ。そんなイメージを描きました。　ようし、何としても痩せてやろう。自分で考え抜いたダイエット理論を実践してみよう。そろそろ図書館に行く時間。今日はこのへんで。次は左脳で考えるダイエット理論編です。　では、また。ヒロシの「超」ダイエット実践記で。

  2006.01.09

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• 南国の薫りが吹く店「海南鶏飯食堂」

  　その店は麻布十番の裏道が六本木ヒルズけやき通りにぶつかる裏道にあった。何しろ変わった店である。カフェ？　入口から店まで白い石が敷き詰めてある。その中に黒い踏み石が交互に店まで続いている。両側には藤椅子が並ぶ。若い女性が数人座っている。右手は一段高い木のテラスとなっている。ウッディなテーブルと椅子にラフな格好の人々が食事をしている。　小さく書かれた店の名は「海南鶏飯食堂」と書かれている。　若い女性の隣に座る。店の中からブルーのＴシャツを着たお兄ちゃんが出てくる。「お一人様、しばらくお待ちを」と言って去る。　中は茶色の家具に白い壁。二人テーブル席が十。ゆたったり四人席が二。照明は竹の鳥かごの中に電球。白い壁の奥に厨房が見える。お揃いのブルーのＴシャツを着たコックが厨房で忙しく立ち働く。定番メニューは、「海南鶏飯」ただひとつ。中９００円、大１２５０円。それに今日の日替わり「いも入りタイカレーご飯」千円。　海南鶏飯は、中国海南島に伝わる鶏飯をシンガポールで広めた名物料理である。簡単に言えば、鶏スープで炊いた外米に、蒸し鳥を載せ、中国醤油、生姜にオイル、ピリ辛チリソースの三つのソースで食べる。薬味は好みでシャンサイ。これに塩味の鶏スープ。　これが食べると病みつきになるのである。口中にそして鼻腔にシンガポールの風が吹きまくるのである。　ちなみにこの食堂は、欧米人と中国人が多い。そして圧倒的に多いのが若い女性。女性が集まるお店は、味な店多いのである。

  2004.09.01

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• 思い出の沖縄青い空と海・・・

  ―――――――――――――――――――――――――――――――【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●沖縄の人は自分達のことをウチナー。本土の我々をヤマトンチュウと区別します。ヤマトンチュウよ！齷齪しないテーゲーな生き方を求めて沖縄に旅しませんか？青い海に空、ゴーヤに泡盛が待っていますよ。----------------------------------------------------------▼思い立って、１２月の忙しい時期に本場の讃岐饂飩を無性に食べてみたくなった。「ねえ、本場の讃岐饂飩を食べに行かない？」と妻を誘った。唖然とする妻。「子供達は？？」「大丈夫。平日子供達を送り出して・・・」「ダメだめ。絶対にダメ」結局、友人を誘い突発的に高松に日帰りぶらり旅。今度は用意周到に準備した。「ねぇ、ねぇ沖縄っていいらしいよ。コバルトブルーの海と珊瑚礁。海辺に続くマングローブの原生林」ことある毎に沖縄のよさを吹聴した。▼「沖縄料理って体にいいよ。ゴーヤもこちのと全然違うんだ」「本場のゴーヤチャンプルーってどんな感じかしら？」脈ありである。「で、子供達は？」子供達への個別撃破に切りかえる。息子は二人で行って来てももいいよとの返事。意外に難航したのが親思い？の娘。「ダメだめ。二人だけなんて絶対に駄目。落ちたら私孤児になっちゃう」「一緒に行く？」と言ったらニッコリ笑った。この時期流れていた人気ドラマ、キムタクと柴咲コウとのグッド・ラックの見過ぎ？▼決行日は娘の中間試験の最終日に設定。金土の２泊３日だ。私も午後休にし、昼に田町駅改札で待ち合わせ。飛行機の時間を気にしながら待つ。歩道橋を走ってくる制服姿。４時過ぎ飛行機はコバルトブルーの海に降下して行った。お腹が空いた。首里のローソンに入る。正方形のお握りにランチョンミート入り卵焼きが載った「ポーク玉子」のお握りと沖縄ポッカのさんぴん茶を買う。沖縄にしかないないＡ＆Ｗの看板。このファミレスのルートビアはアメリカ西部開拓時代の味である。かくしてみつおか家食べまくりナンクルナイ沖縄ツアーが始まった。　　http://www.ana.co.jp/kuyujiteki/burari/okinawa/index.html―――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――　―――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理９】「大雑把に掴み、細かく分析し、大胆に行動する」●【今週の一言】　「ドラが鳴る、テープが投げられる、見送りの人たちが手を振り、ハンカチ　　に目をあてる人もいる・・・・」　　　　　　　　　　　　　　『線路の果てに旅がある』宮脇俊三　新潮文庫　　　「今の時代に旅行をして、それについて文章を書く、ましてや１冊の本を書　　くというのは、考え出すといろいろむずかしいことですよね」　　　　　　　　　　　　　　『辺境を旅する』　村上春樹　新潮文庫　「沖縄病を患っている。病状は相当に重いという自覚もある」　　　　　　　　　　　　　　『沖縄ナンクル読本』下川裕治他　講談社文庫　　「沖縄島全体に、陽は透明な光を浴びせかけている。その輝きを吸い込んだ　　山の青さ。・・・・『何もないこと』の目眩・・」　　　　　　　　　　　　　　『沖縄文化論』　岡本太郎　中公文庫　「沖縄そばは、小麦粉を原料とした麺に、豚やカツオ、昆布などでとった出　　汁でつくるさっぱりとした塩味のスープ、そして（豚の）三枚肉・・・」　　　　　　　　　　　　　　『沖縄の神と食の文化』赤嶺政信　青春出版社　「沖縄一三〇万人の島に、本土から毎年四五〇万人もの旅行者が訪れている　　という。・・・沖縄的人生。これからの私たちのゆくえ・・」　　　　　　　　　　　　　　『沖縄的人生』　上野千鶴子他　知恵の森文庫　「沖縄の人たちは、心から客好きである。自分達が世界をつなぐかけ橋にな　　ろうとしている」　　　　『沖縄の歴史と旅』　陳舜臣　ＰＨＰエル新書　　　　　　　　「失業・・・。社会の理不尽さ、プライドの大崩壊、慌てて騒いで大パニッ　　ク。流れ着いたらそこは、沖縄だった」　　　　　　　　　　　　　　『沖縄旅行記』　川上ちはる　新風舎　　―――――――――――――――――――――――――――――――　このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録／解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm----------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆☆　　＜＜みつおかひろし　の編集後記＞＞　　☆☆☆☆☆★■■■■□□□□ ■■■　毎日、オリンピックに一喜一憂。どうも寝不足です。日本のメダル・■■　ダッシュはうれしいものです。メダルの蔭にある人生模様。屈辱をバネ■　にしての復活劇はやはり泣かせます。丁度、今女子柔道の上野が劇的な１本勝ちで金を取りました。メダルもいろいろ。人生もいろいろ。　さて夏休みシリーズの第２弾。旅シリーズでした。マーケティング発想も、いろいろです。　　　このメルマガは、とても濃い方々が読んでくれています。あり難いものです。　　　「自然に身につく！超・マーケィング発想法」　宜しくお願いします。　　　 登録：http://www.mag2.com/m/0000119371.htm　　-----------------------------------------------------------■第４０号、どうでしたか。沖縄には、人の心を癒す何かがあります。　次回はもう一回旅です。「天然温泉」について書きましょうか。

  2004.08.15

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• 南国・沖縄的生き方

  ◆◆◆◇◇◇◇　 　　　夏休み旅シリーズ　　　　◇◇◇◇◆◆◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　南の島・沖縄的生き方　　　　　　　　　　　　　　　　　　琉球の海と空と風に魅せられて　◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆●みなさん！夏休みは？私はお盆は珍しく東京に居ました。家でのんびりするのもいいものです。でも緑や青い海に囲まれてのバケーションも憧れます。今年は行けそうもないので、昨年の旅を思い出して今回は書きましょう。―――――――――――――――――――――――――――――――▼最近、沖縄に移住する人が増えているという。南国の風に魅せられた人々である。琉球は古来、中国、薩摩、そして縄文文化の影響を強く受けている。芸術家、故岡本太郎は沖縄を「忘れられた日本」と表現した。沖縄に縄文文化の名残を感じたのだ。琉球の方言は、言語学的には古代日本語を最も残した言葉だとも言われている。現代日本が失った古代の息吹を残しているのである。▼沖縄では「テーゲー」という言葉がよく使われる。日本語の「大概」と同じ語源であろうが、「おおらか」とか「いいかげん」の意味だ。「ウチナータイム」という言葉がある。沖縄時間だ。例えば夜８時集合と言うと「あれまー、８時ださ。難儀さネー」とやっと仕度にとりかかる。沖縄では、逆に、時間にせこせこ正確な人は嫌われるのである。体内時計は極めて大らかなのだ。▼ウチナーグチと呼ばれる方言の中に「ナンクルナイ」というのがある。ラテン語のケセラセラに近い。９回二死満塁。渾身の勝負玉でセンターフライに討ち取った。するとセンターが目測を誤ってまさかの逆転負け。こんな時でも沖縄では皆が集まって「ナンクルないさ！」といたわってくれる。ただ、エラーした人が自分から先に「ナンクルない」と言ったらやはり袋叩きにあうようだが・・・。▼沖縄ではいたる所にコンクリートでできた御殿が密集している。お墓である。沖縄にはお寺や神社がない。宗教が広まってないのだ。だから初詣に行く場所がない。その代わりうたき（御獄）と呼ばれる聖なる場所がある。何もない。ただ鬱蒼と樹木が生い茂っている。しかし、ご先祖様は大事にする。お墓は馬鹿でかく立派だ。お墓で一族郎党が集まって宴会をするのだ。屋根が付いた亀甲墓と呼ばれ、女性のあそこを模している。死してまた胎内に帰ると信じられている。▼霊の世界も根付いている。「シーサー」は中国から伝わった獅子の魔よけである。屋根、門柱、壁などあちこちで見かける。沖縄では魔除けは多いほうがいいという発想から爆発的に増えたようだ。多いと言えば魂もひとつではない。魂を「マブイ」と呼ぶ。三つ説と七つ説があるが、最近では七つ説が有力なようだ。魂が複数あるので、時としてマブイを落してしまう人がいる。すると落とした場所に戻って「マブヤー」と真面目に魂を探すそうである。▼門のすぐ内側にヒンプンと呼ばれる低い壁がよくある。これも魔除けである。魔物は直進しかできないと考えられている。だから魔物が家に入ってこられないようヒンプンが立てられている。Ｔ字路の突き当りにも石敢当と書いた石柱がある。これも魔物が突進してきた時の魔除けである。台所には火の神様が宿っている。だから台所では悪口や喧嘩をしてはいけない。トイレにもフールの神が居る。この神は重要だ。マブイ（魂）を落として探してもらうのがこの神様である。　本土には余りに急がしすぎて、マブイをいくつも落としてしまった人が多くいそうである。そんな人は是非、沖縄のトイレでじっくり魂を探してみては？

  2004.08.14

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• 京風ぶぶ漬け・・・！

  こうも暑い日が続くと、食欲もなくなる。今日の昼ご飯は何にしよう。スタミナを回復するため、焼肉か？　いや、ピリ辛のエスニック系と行こうか？　　相方のＫ君が京風にしませんと言う。京風とうう言葉に弱い私は黙って後についていく。祇園にもある「やげんぼり」である。　昼間から赤坂の中心街にきた。三筋通りから細い路地を入って行く。格子戸を開ける。路地には打ち水が撒いてある。靴を脱いで座敷に上がる。　Ｌ字型の掘りごたつ式のカウンター。中で板さんがきびきびと立ち働く。一段高い壁側に個室座敷がオープンで並ぶ。正面に舞妓の日本画。作者の名は忘れてしまったが、お茶やにはこの画家の日本画がよくかけられていた。　各部屋には京都の町屋や社寺を描いた版画。この味のある風景は見覚えがある。井堂雅夫画伯のであろう。味がある。私も金閣寺そばのギャラリーに妻とよく足を運んだものだ。懐かしい。　お品書きも京都らしい。私は、「八坂」を頼む。まずは漬物の盛り合わせ。どどーんと３，４人前が盛られる。壬生漬けや桜漬けが旨い。　　お次は檜のお櫃が運ばれてくる。お櫃からご飯とは嬉しいサービスだ。これに煮物、と縮めん山椒の小皿に赤だし味噌汁。　メインは、馬鹿でかい四角形のだし巻き玉子。これが上品なお味だ。大根おろしに醤油をかけていただく。　まず、一膳目は漬物で。二膳目は、卵焼き。番茶の入った大きな急須が来る。三膳目は漬物と縮めんじゃこをあつあつご飯に載せる。そこにお番茶。いわゆる京風ぶぶ漬けである。さらさらとお腹に入る。　これで千円。満足の昼食だ。気がつくと周りは女性人。満席である。食欲復活である。外に出るか。どっと汗が出る。今年の残暑も厳しい。　

  2004.08.13

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• 「竹葉亭」築地本店・・・

  　こう暑いと昼食ですら食欲がない。たまにはスタミナをつけなくては・・と鰻を食べに足を伸ばす。銀座を超え、築地方面へ。目指すは鰻割烹竹葉亭である。昭和通りを裏に入ると黒塗りの車が止まっている。着物姿の中居さん達が出迎える。風格のある建物。あの竹葉亭の本館である。　なにしろここのトイレまで凄い。あの濱田庄司が自ら焼いた瀬戸物である。昔から政財界ばかりでなく、芸術家の大物まで愛した鰻屋なのだ。　いらっしゃいませ！とき着物姿の女性にうやうやしくお辞儀を去れると悪い気分はしないが、ちょっとビビル。昼から一体いくらとられるのであろう？奥の座敷は無論避け、入り口横のテーブル席に直行する。土用の鰻はとっくに過ぎているというのに、ほぼ満席。　それにしても鰻の蒲焼を発明した人は偉い！こんなにおいしいものを生み出すとは。　時代は江戸時代の後期にさかのぼる。江戸の醤油文化が花開いたのだ。濃い口しょうゆ文化である。上方は煮物中心の薄口醤油中心の割烹料理であった。これに対し、江戸では寿司や天ぷらなどの屋台料理が流行った。　始めは天ぷらも、鮨も屋台でさっと摘まむいわば世界に先駆けたファースト・フードだったのである。　これに流山で発明された白みりんが料理に使われ出した。味醂と醤油で合わせた「かえし」の完成である。こうして「ぶっかけそば」のつゆが美味しくなる。なお、ぶっかけが転じて「かけ」そばと呼ばれ、のちに温かい素蕎麦の意味となる。今なんどきだい？でそば代をごまかそうとする落語の時そばの世界である。　そんな折、くせがあって料理に向かなかった鰻に、味醂と醤油のたれを使ったのである。これが鰻の蒲焼のはじまりである。　この名前は、最初は鰻を蒲の穂に見立てて焼いていたのでこの名になったと言われている。　この鰻を流行らせるために、キャッチコピーを考えてのが、江戸末期の蘭学者・かのエレキテルの平賀源内である。土用の鰻としてこれを食べると無病息災を流行らしたのだ。友人の鰻屋に頼まれ鰻の日を流行らせるとは、さすがアイデアマン平賀源内である。　お品書きをみる。お座敷鰻会席一万円から・・。昼でもこの値段。ようやく鰻丼が二千円台であった。　うむうむ、これにしよう。昼の名物、鯛茶漬けにする。胡麻と醤油だれに浸かっ鯛の刺身。これをあつあつご飯に載せて食べる。二膳目は、これに番茶をかけて茶漬けにする。　竹葉亭で茶漬け。なんともいえない贅沢な逸品である。　

  2004.08.09

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• 昔ながらの究極の立ち呑み屋

  昔の酒屋は、量り売りであった。お客が一升瓶を持ってきてそれにお酒を入れてもらう。京都からの下り酒が上物とされた。伏見や灘の酒が船や東海道を下ってきたのである。杉樽に揺られて江戸まで来るとちょうど杉の香りが移る。そんな樽酒が好まれた。　これに対して江戸の酒や醤油が逆に京都に運ばれる。これを「下らないもの」と呼ばれた。これが「くだらない」の語源である。　江戸の酒屋は新しい酒が入ってくると、お客に利き酒をさせた。そのとき木の桝でさせたのが桝酒。これが定型化して酒屋の立ち飲みがはじまったとされている。中には椅子を出す酒屋も現れた。　これが「居」酒。居酒屋のはじまりである。池波正太郎の『剣客商売』や『鬼平犯科帖』を読むとこの辺の世界が目の前に現れる。　そんな立ち飲みやが下町にはまだちらほらある。晴海通りから勝鬨橋を渡った右手に「かねます」という究極の立ち飲み屋があると昔、聞いた。小汚いが、滅法うまいという。だから夕方早く行かないと店に入れないという。　私も何度か覗いてみたが、いつも一杯で諦めた。先日、ちょうど仕事でトリトンスクエアーに行ったので、探したが店は亡くなっていた。というより綺麗なビルに変わっていた。最近はあの辺もお洒落になってしまった。路地裏や、月島まで足を伸ばさないと昔の情緒が味わえない。ちょっとがっかりした。　そんな折、スクエアーで５時前に仕事が終った。ちょっと時間が中と半端だなーと考えながら勝どき方面に歩いていった。すると後ろから「みつおかさーん」という声がした。某外資系会社のお偉いさんである。久し振りだから少し付き合いませんと言う。このかたはなかなかのグルメである。こんな時間にどこに行くのかとついていく。ちょっと面白い店ですよと前置きがつく。　　勝どきの交差点脇のビルの１階であった。がらがらっと格子戸を開ける。そこはＬ字型の立ち飲み出会った。なんと、店名は「かねます」。ビルの中に入っていたのだ。　ぐじ（アマダイ）の昆布じめ、雲丹の飛騨牛巻き、ゆばあんかけを頼む。早速、冷酒。こんな時間からの一杯はたまらない。　それにしてもここの１品は半端じゃない。朝築地で仕入れた極上の新鮮な素材にしっかり仕事をしている。ぐじの昆布じめなど、口に入れた瞬間から、舌にねっとりとからみつく自然な旨み。じーんと旨さの余韻が体中に響く。嗚呼、これだから日本人はやめられない。　お次は霜降りの飛騨牛の巻物。口に含むとまず霜降り牛のほんのりした甘味、そして噛むと今度は雲丹の濃厚なうまみ。ナナなンと、中にはこれでもかと生うにが詰まっている。嗚呼、幸せ。　ああ、紹介しときますよ、みつおかさん。こちら資生堂の広報課長、とお隣さんを紹介された。連れの美女は神戸のほうの美術館のデザイナー。フーム、やはりここは客層もなかなかである。　

  2004.08.06

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• 嫌なことがあったら、鉄道に乗ろう

  ――――――――――――――――――――――――――――――【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――――――●どうです！　ちょっぴり時間ができたら鉄道に乗りませんか？　童心に帰る旅。ロマンとメルヘンに浸る旅。人生を考える旅。貴方はどんな旅に出ます？視点を変えると、視点の数だけミステリアスな鉄道旅があるのです。----------------------------------------------------------▼私が鉄道旅の郷愁に誘われたのは、なんと言っても旅行作家の宮脇俊三氏の『時刻表二万キロ』（角川文庫）。宮脇氏は中央公論のサラリーマン時代からわずかな休日を使って鉄道旅に出た。普段は時刻表を眺めるのが趣味だった。大きな鉄道路線図に今まで乗った路線を赤で塗りつぶしてみた。すると一万キロを踏破していた。国鉄全線で二万キロ。丹念にローカル線に乗って赤鉛筆で塗りつぶすのが最大の趣味となった。１５年かけて全線を踏破してしまった。▼その旅行記を記念で出品する。なんと第５回ノンフィクション大賞に輝いてしまった。中央公論の常務の座を投げ打って、鉄道作家に転向する。その軽妙なタッチとウイットの効いた上品な文体は、たちまち新しいジャンルを確立する。氏の作品を読んでいると私も旅行した気分になるから不思議だ。金曜日の夜行で一人旅に出る氏の贅沢に協力した奥さまの度量にも脱帽したものだ。▼そんな氏が昨年２月に他界した。ショックだった。氏の作品でのミステリアスツアーをもう愉しめなくなるのかと。いっそそれなら私自身でミステリアスツアーを企画してやろう！ただ私も忙しい。ちまちました鉄道旅は難しい。それなら、「ぶらり一日空の旅」。週末飛んで、どれだけ楽しめるかを試してやろう。手始めに日帰りで、高松に飛んだ。讃岐饂飩を七杯食べて帰ってきた。▼お次は、急に松葉蟹が食べたくなった。仕事が終った金曜日の最終便で米子に飛ぶことにした。その日は会議が長引き本当に間に合うのか不安だった。「神話の国・出雲巡礼の旅」さてどうなることやら？さあ以下を読んでもらいたい。「食と旅のエッセイスト」三丘大詩の誕生である。　　http://www.ana.co.jp/kuyujiteki/burari/izumo/index.html　　　てな具合で、アイデアの数だけ貴方だけの旅があるのである。―――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――　―――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理40】「マケタ―は自らがまず愉しめ。　　　　　　　　　　　　　　　　そこに客を喜ばすアイデアの源泉がある」●【今週の一言】　「私は松葉ガニが無性に好きで、冬になる鳥取方面にへ心がそそられる。・　　・・会社勤めをしていた頃からほとんど毎年のように冬の山陰に出かけて　　いて、われながら呆れる」　　　　『途中下車の旅』宮脇俊三　新潮文庫　　　　　「鉄道の『時刻表』にも愛読者がいる。時刻表ほんらいの用途からすれば、　　愛読の対象となるべき書物ではないが、とにかくいる。しかも、その数は　　少なくないという。私もそのひとりである」　　　　　　　　　　　　　　　　　　『時刻表２万キロ』宮脇俊三　角川文庫　「サラリ－マンの人生は『鉄道の旅』に似ている・・・　　哀愁と孤独――それらの言葉が似合うシーンが、どちらにもありそうです　　・・・　　安心と平穏――それらは、サラリーマン生活にも鉄道事業にも理想の姿で　　しょう」　　　　　　『嫌なことがあったら　鉄道に乗ろう』野村正樹　日本経済新聞社　　　　　　　　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――　このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録／解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm-----------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆☆　　＜＜みつおかひろし　の編集後記＞＞　　☆☆☆☆☆★■■■■御礼□□□□ ■■■　夏休みの怠慢で執筆する曜日がずれてしまいました。でも、夏らしく■■　「旅」の特集にしました。しばらく「旅」について考えましょうか？■　おかげさまで、読者が１３００名を超えました。ありがとうございます。　これもひとえに皆様方の賜物です。感謝いたします。これからも書きつづけます。いやー昨年11月からはじめて、臨時増刊号を含め４１号。感慨深いです。　また、思うところあって昨年８月にはじめた手弁当の寺子屋塾・アントルプレナー塾も１周年記念です。昨晩ぶっ続けで７時間の講義をしました。塾生も６大学の学生が集ってます。皆、熱い血がたぎった塾生ばかりです。若い人から、私がエナジーをもらっています。大いに深謝です。　　　　　　「自然に身につく！超・マーケィング発想法」　宜しくお願いします。　　　 登録：http://www.mag2.com/m/0000119371.htm　　----------------------------------------------------------

  2004.08.05

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• 元気と希望が涌く旅！

  はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――――――――――――― こんにちは！みつおかです。さあ、そろそろお盆です。帰省しますか？　私は両親ともに東京なので帰るべき故郷がありません。小学校の夏休みの作文で、「私の田舎について」との題が一番困りました。赤とんぼや田圃遊びを喜喜として書いている友達がうらやましくてたまりませんでした。―――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇ 　　 　　　気分を変える！　　　　　◇◇◇◇◆◆◆　　　　　　　　　　　　　　　　『嫌なことがあったら　鉄道に乗ろう』　　　　　　　　　　　　　　　元気と希望が涌く旅　　　　　　　　◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――●夏休みはどこかにもう行きましたか？バケーションの元義は空っぽ。頭を空っぽにのんびり充電したいものです。えっ、そんな暇がない。そんな方は、鉄道の旅に出ましょう。貴方だけの旅が見つかりますよ。さあ出発です。―――――――――――――――――――――――――――――――▼野村正樹氏は慶應大学卒業後、サントリーに入社。営業、宣伝部、サントー美術館「天保山」開設に参画し、作家に転身した。ビジネス書も手がけ、『朝・出勤前９０分の奇跡』なども著した。ミステリ―作家としても活躍してるので、ご存知の方も多いであろう。氏は子供の頃からの鉄道ファンでもある。そんな氏の最新作が『嫌なことがあったら　鉄道に乗ろう』である。▼これが結構面白い。第１章からいくつかをピックアップしてみよう。「仕事の失敗を忘れたいとき」■流れる景色をみて無心に返ろう　山手線「まわり道人生に落ち込んだとき」■見どころ満載のバイバス線に乗ろう　　芸術と文化に出会う・赤穂線、戦争と平和に思いをはせる・呉線　「リストラの恐怖に怯えたとき」■廃止寸前のによみがえった鉄路に見習う　　オンリーワンで生き残った・三枝鉄道、奇跡の復活・智頭鉄道「出世競争でライバルに負けたとき」心穏やかになれる山陰本線の旅といった具合である。▼氏の鉄道人生の原体験は、鎌倉ハリス幼稚園。江ノ電との出会いであった。小学校で神戸に転向した。言葉が合わず孤独だった。暗い子供だった。軽いいじめにも遭った。学校が終ると逃げるようにして帰った。級友に会わない唯一の方法が回り道。阪急神戸線の線路脇に通じる空き地が氏の隠れ家だった。古い枕木を縦に並べた小さな空間だった。しばしの道草を愉しむ。それが日課になった。心地よい電車の音が、孤独な子供の胸をときめかせてくれた。▼「もしかしたら、孤独と静寂は人間の“考える力”を育てる栄養剤かもしれない」と氏は当時を懐かしむ。鉄道は人の運命も決めることがある。それは、高校の帰りに寄った駅前の書店であった。期末試験を控えて参考書を買いに行った。何気なく目を引いたのが新鋭作家・松本清張の『点と線』。ペラペラめくると随所に時刻表。衝動的に買った。徹夜で一気に読み上げてしまった。▼氏はそれからずっとミステリーの世界にのめり込んだ。結婚して子供ができる。会社での仕事も忙しくなる。ミステリーの秀作をめぐる楽しい旅もいつしか忘れ去った。入社して１５年がたった３７歳の冬。社がなんと「サントリーミステリー大賞」という推理小説の新人発掘の文学賞を創設した。一念発起して応募。惜しくも選にもれる。応募小説は奇しくも時刻表トリックを使ったミステリーであった。４年後その作品が集英社の目に止まり、プロ作家となる。▼孤独で無口な子供は、今６０歳に近づいた。「行き先の分からない旅は楽しい」と氏は言う。また目次を拾おう。「隠れ家が欲しくなったとき」■食堂・温泉つき「わたらせ鉄道」の至福「命の洗濯がしたくなったとき」■列車で奥会津の「街道を行く」旅「じっくり思いをめぐらしたいとき」■個室寝台特急で迎える夜と朝・・・・人生は「行き先の分からないミステリー列車にゆられた旅路」かもしれない。　

  2004.08.04

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• ホテルのような夢の病院・・・

  ―――――――――――――――――――――――――――――――【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●どうでしたか？たぎる「想い」は人を駆り立てます。でっかい「夢」は人を引きつけます。念じて走りつづければ、「思い」は必ず実現できるのです。最大の障壁は自分自信の「不安」や「諦め」！----------------------------------------------------------▼大塚は５人兄弟の末っ子。父親の口癖は「一人ぐらい医者にならないかな」だった。大学進学の時、それじゃー俺がとのほんの軽い気持で慶應医学部を受験した。専門分野を決める時もそうだった。競技スキーに熱中した。スキー場の診療所を手伝うとほとんどタダだった。だから整形外科にした。しかし６年のスキーの試合で大怪我を負った。結局、座って診察できる精神科に進んだ。▼卒業後、国費で仏に留学。ラッキー人生の大塚の使命感に突然火がついた。我武者羅に老人病院に突き進んだ。親を安心して預けられる病院をという想いが、野崎氏との出会いを呼び込んだ。「人生の一番最後を安心して暮らす場」としての環境を整えよう。まず、先生や看護婦に「患者さま」と呼ばせた。最初は、現場の抵抗があった。「患者さま、あなた様の病状は・・・でございます」言葉遣いが変わった。先生の患者さまに接する態度がみるみる変わった。▼次に「においゼロ」を実現させた。ここが病院かというほど匂いがない。次々に患者さまの立場にたったサービスをした。ご老人が一番喜ぶ事はなんであろうと考えた。そうだ。お孫さんに囲まれる事だ。屋上に子供が喜ぶ遊園地を作った。家族が喜んで会いに来るには・・。面会は３６５日、２４時間自由。家族が希望すればホテルのツインルーム以上の設備の宿泊施設が無料で利用できる。特筆すべきは各病棟ではいつでもビール・ワインが飲み放題である。▼なにしろ患者さまがお喜びになることを各病棟が競って企画するのだ。そのための特別予算が毎年病棟ごとに１８００万円つく。Ａ病棟の今月の目玉は、家族揃った落語会。Ｂ病棟は患者さま参加の絵画展といった具合だ。消化しない予算は召し上げられる。食事も凄い。プロのコックを雇い、ホテル以上の味である。医者が一番偉いのではない。一番は患者さま。次は患者さまにいつも接する看護婦や看護士に権限がある。場合によっては婦長が医者を選択する。▼ここは患者さまにとっての天国。だから、途中退院する患者さまがまったくいない。天国までをまっとうする。それを見た家族らが自分もと入院してくる。だからほとんど口コミで満杯となる。いいこと尽くめ？そこで私が質問した。「三丘です。友人に医者が多いのですが、皆、プライドの塊です。医者の居心地はどうなんですか？」間を置いて高木先生は答えた。「確かにお医者さんのプライドは高いですよ。でも若い医者で使命感の強い人が多くなりました。でも・・・」やはり使命に燃える医者の育成は時間がかかるのかもしれない。―――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――　―――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理30】「究極のマーケティングは『愛』！」●【今週の一言】　「お金のために働くな。人のため、世のために働きなさい」　　　　　　　　　　　　　　　『ラストホープ』　福島孝徳　徳間書店　「人々が老人病院に求めるのは医療ではない。安らかな生活だ」　「志を立てたからには、絶対にやり遂げる！」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青梅慶友病院院長　大塚　宣夫―――――――――――――――――――――――――――――――　このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録／解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm----------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆☆　　＜＜みつおかひろし　の編集後記＞＞　　☆☆☆☆☆★■■■■御礼□□□□ ■■■　これを書いていて、またまたジーコ・ジャパンがやってくれました。■■　残り6分。日本１点のビハインド。しかも一人退場の10人サッカー。や■　ったー！３対３の同点。延長３分。勝ち越しのゴール。日本がバーレーン　に勝った瞬間です。勝ちへの執念。何事も諦めなければ出来るんです。　　　実を言うと最近、忙しくて・・。メルマガを休止しようかと思っていました。励ましのお便りや、素敵な感想を１０通近くいただきました。ありがとうございます。おかげで、書きつづける勇気をいただきました。元気が涌きました。この場を借りて、御礼申し上げます。感謝。深謝です。　　　　　「自然に身につく！超・マーケィング発想法」　宜しくお願いします。　　　 登録：http://www.mag2.com/m/0000119371.htm　　----------------------------------------------------------■第３８号、どうでしたか。特別号を含めて通算４０号。まだまだ書きます。　あなたの率直な感想をお待ちしてます。　書き続ける勇気をください。　　　　メールアドレス：hiroshi6936@yahoo.co.jp

  2004.08.03

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• 真夏の夜の和食・・・

  　仕事関係で私がお店を設定することになる。相手は食品関係の社長さん。さあ、どこにしよう。向こうは高級料亭は慣れているはずだし。そうかといって、夏にフレンチやイタリアンはちょっと。　やはりここは、和食！味で勝負のカウンター割烹がいいな。うーん、どこにしよう？　そうだ。青山の「椿」に行こう。ここは手が込んでいるのに、優しい味なのだ。しかも隠れ家なのだ。骨董通りの目立たない地下二階にこっそりある。　カウンターを三つ予約する。まずはビール。高盃の突き出し。卵豆腐の上に和風あんかけがたっぷり掛かっている。スプーンですくう。上品なうっすら出汁味。良く冷やしてあり美味い。底に大きな枝豆。食感がいい。うーんこれは、銀杏である。ひとツブ、ふたツブ、・・ろくツブも入っている。得した気分だ。　お次は小さな器にゼラチン状の直方体。これは何と箸でくづして口に運ぶ。これは美味い！魚のにこごりである。なにしろ上品なウまみが凝縮しているのだ。これも良く冷やしてある。　今度は白いムース状の小山が出てきた。山芋を固めたのだ。ふわふわした山をスプーンで崩す。中からオレンジ色のあん。ナナなんとこれは雲丹である。山芋と雲丹が混ざり、得も言えない味に唸る私。お隣、お二人は話しに夢中のようだ。一人でこれは凄いと納得する。お酒をイモ焼酎のオンザロックに変える。　いよいよお造り。平目の薄造りにマグロ。これはオオトロである。口に含むととろけていく。鮫皮で卸した本わさびのアクセントが引き締めてくれる。　お次は椀物である。蓋を明けると、プーンと松茸の香り。白身魚の碗種にたっぷり入った松茸。なんと贅沢なお吸い物か。今年早くも初物の松茸を食べてしまった。　お口直しにイモ羊羹のようなものが出てきた。うーんこれは、卵焼き？柔らかい。ほんのり甘い。かぼちゃを裏ごしペーストにして型で固めたものだ。それにしても手が込んでいる。　四十万川の鮎が入ってますが召し上がりますか？勿論と女将に答える。小ぶりな鮎の姿焼きが出てくる。蓼酢につける。うーん、これは・・。絶句の味だ。京都・保津川の鮎も美味いが、流石である。　実を言うとこのあと、煮物、揚げ物、冷えたフルーツトマトのお口直し、鯛めし、デザートと６品も出てきたのであるが、酔いが回ってきて良く覚えていない。　だが支払いに及んで、これだけ美味いものは、やはり・・・。すっかり懐が軽くなってしまった。でも美味かった。久し振りに和食の真髄を味わった。

  2004.08.02

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• 理想の老人病院

  はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――― こんにちは！みつおかです。奇跡は起きるものです。サッカーのＰＫ合戦。あの川口の真剣な顔を見たら、何かが違いました。まさかと思った逆転劇。真夏の夜の夢を見させてくれました。何事も諦めてはいけないのです。――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇◇　　 　　老人医療現場を考える　　　◇◇◇◆◆◆　　　　　　　　　　　　　　　　　　　医療法人・青梅慶友病院　　　　　　　　 人生の最晩年まで人としてまっとうに生きる ◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――●昨年の夏に青梅慶友病院の理事長・大塚宣夫先生の講演会を聞きました。慶應の嶋口教授が前から盛んに愛のマーケティングの引き合いに出していた事例でした。百聞は一見に如かずです。先生の生き方に感銘を受けました。―――――――――――――――――――――――――――――――▼４年先まで予約待ちで一杯の老人病院がある。そこには患者の笑顔がある。家族の笑顔がある。青梅慶友病院である。理事長兼院長の大塚宣夫先生。話は２０数年前にさかのぼる。フランス留学から帰国した翌年であった。学生時代の親友から相談を受けた。「痴呆症で寝たきりの祖母を預ける病院はないか？このままでは、家族が崩壊してしまう」すべてはその一言からはじまった。▼いろいろな老人病院を見てまわった。すごいショックを受けた。どこも暗い、汚い、臭い。「ここが人生最後の場所なんて・・・」自分の親はここには入れられないと。よしそれなら、俺が作ってやろう！一念発起した。昼も夜も働いた。夜勤も進んで引き受けた。昼はコンビニのお握り。遊び過ぎで無一文。借金も結構あった。とにかく目標・一千万円。生活費をとことん切り詰めた。▼２年後の正月。土地探しを思い立った。アルバイトで当直していた。元旦の真夜中だった。明日から探そう。明けても暮れてもそのことを考えた。暇があると不動産屋を駆けまわった。老人病院の土地と分かるとどの不動産屋もけんもほろろとなった。そこまで老人病院のイメージは悪かった。仲間からも「そこまでして金儲けがしたいのか」と言われた。勤務医としてそのまま生きていけば、悠々自適の生活が保証されていたのだが。貯金は一千万を超えた。▼あっという間に１年半が経った。それは偶然に起こった。ある日青梅の農協の応接室で不動産屋と話していた。突然、地元の農協の組合長が入ってきた。部屋を間違えたのだ。顔見知りだった不動産屋が紹介してくれた。「この人が老人病院の土地を探してます。どこか心当たりは」「土地はあるが、老人病院じゃねぇー」と出ていった。ダメモトで翌日病院から組合長に電話をかけた。その翌日に当直が終った夜８時過ぎに青梅のご自宅にお邪魔した。▼組合長の名を野崎省吾氏という。その時、大塚３５歳。医師免許一枚あるだけの何の肩書きもない男だった。持っている資金はやっと二千万。担保も何もない。あるのは、たぎるような「情熱」だった。３時間近く粘って一所懸命、老人病院の重要性と将来性を語った。野崎氏はこう言った。「私は二つのことが分かった。一つは君にはお金がないこと。もう一つは社会常識に欠けること。そして思いだけはあることも。もう少し考えさせてくれ」▼数日後、運命の返事がきた。「君の情熱に負けた。土地を貸そう」準備金と運転資金までも面倒を見てくれた。金もない経験もない男に、結局、７億円の資金を無担保で貸しつけた。大塚の「夢」に打たれたのだ。数年後大塚が何故と聞いた。組合長の答えが振るっていた。「何が気に入ったかって、あの飯の食い方だ。あれは尋常じゃない」当直ばかりでまともな食事をしてなかった。野崎さんの家ではご飯も味噌汁も三杯お代わりした。一芸は身を助けたのだ。１４３床の老人病院が建った。それから２０年。常時満床。ベッド数７９８。口コミでの紹介ルートが８割。常時待機者が６００名を超える。夢の老人病院が出来上がった。

  2004.07.31

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• お忍び系の和食屋「京寿々」

  広尾の奥まったところにある和食処「京寿々」はやはり気になるお店であった。恵比寿､広尾、渋谷から歩いて共に２０分近くかかる。だから、タクシーを使うしかない。駒沢通りの六本木通り近くにひっそりと洒落たビルが３年程前に出現した。　表に竹林とスポット照明。打ちっぱなしのコンクリートと木。階段を上がると二階はレストラン。階段を少し降りると大きな木の扉。そこを開けると別世界が広がっている。　中は磨き上げられたフローリング。左手は白木のカウンターとコンクリートの打ちっぱなし。板さんがきびきびと中で立ち働くどう見ても現代風割烹。　右手奥に案内されるとそこは長い廊下を挟んで、右側に個室が続く。左手奥の部屋に入る。落ち着いたテーブル席がゆったりと配列されている。　はじめてなので、コースを頼む。鯛を昆布締めした小ぶりのすずめ寿司。手の込んだ八寸が次々に出る。　ここの料理は、刺身、煮物､焼き物､揚げ物、・・冷やしうどんと食べきれないぐらい出てくるが、味付けが控えめで食べ飽きない。さすが京料理を標榜しているだけはある。　一品料理も充実している。まさに忍系のひっそり和食として使える店である。そういえばやたらに女性客が多い。こんなに遠いのに。人気の高さを示しているのであろう。

  2004.07.28

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• 最後の頼みの綱・ラストホープと呼ばれる男！

  【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――●どうでしたか。凄い医者です。主な累積手術数。下垂体腫瘍１５００、聴神経腫瘍９００、髄膜腫１２００、動脈瘤１５００。福島医師の成功確立はほぼ１００％です。信じられますか？男が執刀する患者は皆、助かります。----------------------------------------------------------▼男の父親は、明治神宮の神官であった。だから、神の手と言われることに男は大きな抵抗を感じてしまう。神の手を持っていないから、手術前にいつも「神様、どうかこの患者さんを救う力を貸してください」と祈るという。男はまさに見捨てられた患者の最後の頼みの綱「ラストホープ」なのだ。そんな男でも救えない悪性脳腫瘍の患者がいる。そんな時、男は正直に言う。ごめんね。▼ブラックジャックの生い立ちは神の子？　代々神官の家柄。家は明治神宮の中にあった。「いいえ。ただの不良でした」と告白する。悪ガキ。それも相当に悪かった。母親は学校にしょっちゅう呼び出される。挙句の果てには、転向する羽目となった。ただし成績はピカイチ。だから教師も頭に来る。ついたあだ名が「一夜漬けの福島」。手先は器用で美術や工作は突出していた。 ▼成績がいいのに素行が悪い。高校生になるとワルの兄と二人で昼間から新宿をうろつく。ケンカは嫌い。ナンパな不良だった。女性が大好きな遊び人。高校２年の時とうとう年上の女性と同棲。放蕩息子を探しに探して突き止めた母親と医者の叔父。叔父は一喝した。「孝徳、ここではっきりさせろ。このままヤクザになるか、改心して医者になるか。さあどうする！」押入れに逃げ込んだ男は苦し紛れに言った。「医者になります」一浪の後、東大医学部に入学。▼そんな男が本当に変わったのは、親友の一言で脳神経外科に進んでからだった。生涯の師・佐野教授との出会い。師は脳神経外科界のトップだ。その師が何故か福島を我が子のように可愛がった。アメリカ往きを薦めたのも師である。何かとかばった。８０歳を過ぎた師は今なお弟子を案じる。「そろそろ日本の居場所を作ってやらねば・・。日本の医学界の損失だ」福島もまた若手医師のめんどうをとことんみる。明日の名医を育てようとしているのだ。▼私も大学院のマーケティングの恩師に言われたことがある。「いいか三丘、恩は俺に帰そうとするな。後輩たちに返せ。人生順送りだ」。この言葉はずっと私の心の中にあった。昨年マーケティングを学んで四半世紀が経った。だから、ささやかながら学生を集めて、手弁当のアントレプレナー塾を開いた。話を元に戻そう。最後に男から患者さんとその家族へのメッセージを引用する。　「私達医師への最高の報酬はみなさんの笑顔です。　　・・・　　私はこれからも全身全霊で一発完治を目指します。　　責任を持って名医を育てます。どうか期待してください」―――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――　―――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理13】「模範解は存在せず。個別の最適解を自ら　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見つけよ」 ●【今週の一言】　『医者よ、信念はいらない　まず命を救え!』　　　　　　　　　　　　　アフガンで「井戸を掘る」医者・中村哲　羊土社　　「不信超え、患者と二人三脚　・・・患者は治療を医師任せにするな」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『医療再生』　　日本経済新聞社編　「私たち医師への最高の報酬はみなさん（患者）の笑顔です」　　　　　　　　　　　　　　　　　『ラストホープ』　福島孝則　徳間書店　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――　このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録／解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm----------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆　　＜＜みつおかひろし　の編集後記＞＞　　☆☆☆☆★■■■■□□□□ ■■■　福島医師は日本をこよなく愛しています。アメリカでも何時間の手術■■　の際は必ず、真っ白な足袋を履きます。大事なことは何千例もの現場を■　経験して、勘を養うこと。そして、無心に神に祈ることです。　道を極めた人は生きるバックボーンが通っているようです。あの花王の名経営者も、その根本は「東洋哲学」でした。　　　　このメルマガは濃い人達が読んでくれています。ただただ感謝です！　　「自然に身につく！超・マーケィング発想法」　宜しくお願いします。　　　 登録：http://www.mag2.com/m/0000119371.htm　　----------------------------------------------------------■第３７号、どうでしたか。　もう一回医療問題をとりあげましょうか?あなたの率直な感想をお待ちしてます。　書き続ける勇気をください。　　　　メールアドレス：hiroshi6936@yahoo.co.jp　■みつおか　ひろしの「楽楽悠遊日記」　 エナジー爆発中！ http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　　　■毎週火曜日にお届けします。●アントレプレナー塾　塾長　三丘　大詩（みつおか　ひろし）　　http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html　-----------------------------------------------------------

  2004.07.27

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• ブラックジャックと呼ばれる世界トップﾟの脳外科医

  こんにちは！みつおかです。花王の名経営者・常盤元会長のお話を間近で伺った。静かに淡々と話されるそのお姿は、まるで大学教授のようでもあり、また宗教の伝道者でもあった。内に秘めたる情熱がめらめらと燃え盛かる。「西洋の知は人が出発点、東洋は大自然が出発点。アメリカかぶれの中で何か置き忘れてきた、東洋の哲学があるのではないか?」その語りについつい引き込まれる。人生最大のテーマは「医と食」・・・・・。―――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇ 　　　　　医療現場を考える　 　　　◇◇◇◇◆◆◆　　　　　　　　　　　　　　　 『ラストホープ』徳間書店より　 　　　　　　　「神の手」と呼ばれる世界トップの脳外科医◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――●すごい医者がいるものです。感激しました。日本の医学会では受け入れられず、アメリカに渡り、世界に認められた「ゴットハンド」と呼ばれる医師の話です。―――――――――――――――――――――――――――――――▼『世界のブラックジャック』と呼ばれる男がいる。福島孝徳、６１歳。東京大学付属病院脳神経外科の教授に誰もがなると思っていた。しかし高校・大学時代の自由奔放な生活を誹謗中傷するビラや怪文書。『白い巨頭』さながらの嫌がらせにあった。以後男は日本を去る。英語もろくすっぽできなかった。でも、自分の腕で救える難病患者が世界中にいる。一人でも多くの患者の笑顔が見たい。男は米国に旅立つ。▼男の実力を世界が認めたのだ。南カリフォルニア大学の臨床教授に招かれた。基礎医学ではなく臨床の教授として日本人医師が招かれるのは珍しい。高度な臨床教授がいるかどうかで国際的な注目度が変わる。しかし日本では臨床実績よりも論文の数や、人脈が幅を利かせている。現在その男は、米国デューク大学・ウエストバージニア大学、仏マルセイユ大学・メディトレニアン大学、スエーデンカロリンスカ研究所、独フランクフルト大学の教授を兼任する。▼世界から患者が集まってきてしまう。誰もが驚くスピードと正確さで手術をする。だから同時手術や一日に何例も手術をすることも珍しくない。数年先まで手術日程が埋まっていく。必要とあらば手術のために世界に飛ぶ。たまに日本に戻っても、各地の病院から引っ張りだこ。昨年クリスマスイブに成田に降り立つ。プライベートは正月一日だけ。東京・茨城・福島・北九州で２０の脳手術をした。今年1月３日に米国に戻った。▼手術現場。今日の予定は３つ。隣接する二つの手術室。麻酔をした患者。もう一方にこれから手術する患者が入る。男は患者ににっこり笑いかける。「○○さーん、福島先生ですよ」おどけた呼びかけにどっと笑いが起きる。「どうですかぁ?これから手術をしますが、世界の福島先生がやりますから、もう大丈夫ですよー」患者の緊張感が消えていく。どうすれば患者の不安が消えるか心得ているのだ。医師団に男は次々に指示を出す。超スピードで手術は進む。 数時間かかる手術も彼の手に掛かると１時間半程。▼男の手術を一言で表現すれば「流麗」。流れるようなオペ。「一滴たりとも無駄な血は流さない」主義を通す。しかも手術の前はあらゆる場面を想定する。今日は６歳の男の子の脳腫瘍摘出手術。小さな頭を大きく開き、一気に摘出する作戦。手術台の患者を見て「小さいね」とぽつり。はい６歳ですからと助手。「それは知っているが坊やは６歳の中でも体が小さいね」男の顔が険しくなる。「あの小さい体に大手術は無理です。方針変更。鍵穴手術にします」▼患者の負担を少なくする鍵穴手術は高度な技術が必要となる。男が開発した手術技法だ。全開手術から急遽鍵穴手術へ。男は変更しても当初予定していた成果に限りなく近づける。皆に緊張が走る。事前に想定できているから、男はけろりと微笑んでいる。大病院でも年間百例脳手術をすれば凄い。しかし男はたった一人で年間九百例こなしたこともある。失敗は二百例に一例。普通なら成功の部類。例えるならホームランを打つ予定が三塁打になったようなもの。▲男がいつも口にする言葉が二つある。ひとつが「一発全治」。もうひとつが「すべてが患者さんのために」。日本にも名医はいるのだ・・・。 ―――――――――――――――――――――――――――――――

  2004.07.26

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• 花王の常盤元会長と東洋哲学

  　花王の常盤・元会長のお話を間近で聞いた。なんと常盤会長は東洋哲学に造詣が深かった。花王は２３年連続で増益を続けているがその辺に秘密が隠されているのかもしれない。　前の席に陣取った。元社長と言うより、名よ教授のような風貌だ。語り口は実にソフト。　最初の静かな語り口は次の言葉で始まった。「世の中大きく変わった。世の中では失われた十年とやかましく騒がれたが、私はそうは思っていない。特に価値観が大きく多様化した十年だった。　皆がアメリカかぶれする中で、何か置き忘れてきたものがある。ひとつは東洋の思想があるのではないか。　大きな仕事をするには大きな価値観が必要である。個ではなく、大きな全体の中で捉えていく。そこで東洋の思想が大きな役割を果たしていく。中国の古典にマネジメントの本質が説かれている。　西洋の知は、人間が出発点。　東洋の知は、大自然が出発点である・・・」　痩せぎすの体から、徐々に情熱の炎が吹き出してくる。そんな感じである。このパワーはどこから吹き出してくるのであろうか。それにしても笑顔がが可愛いおじいちゃんである。このあとまさに東洋哲学の真髄が炸裂していくのであるが・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2004.07.24

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• 『ラスト・ホープ』・・・最後の望み！

  　凄い医者がいるものだ。世界中から「ブラック・ジャック」と呼ばれ尊敬されている日本人。でも何故か日本の医学界は彼に冷たい。だから彼は東大を捨て、アメリカに渡った。世界一の手術医ちなる。アメリカ・ヨロッパの医学大学の教授職、研究所長の肩書きは１０以上になる。　世界でその実力を最も認められた脳外科医である。　その名を福島孝徳という。この本は彼の信じられない医療現場を描いたドキュメンタリーだ。一読をオススメする。　『ラスト・ホープ』　福島孝徳　徳間書店　彼はとことん現場を重視する。やるからには、いつも１発の手術で完治させる。だから世界中の難病患者が彼の手術を望む。彼は望まれればどこの病院でも手術をする。何故ならば一人でも多くの患者を苦しみから救いたいからだ。　年間、百例も難しい脳外科手術をやる病院は日本の場合まれである。しかし、彼は一人で、年間６００もの脳手術をしてしまうのだ。しかも失敗は二百例に一例あるかないか。その失敗も完治しなかったというぐらいの失敗である。野球に例えれば、ホームランを打つ予定が三塁打になったようなものだ。だから、世界から神の手と尊敬されるのだ。　そんな彼は、アメリカ在住であるが、日本をこよなく愛す。日本の医療にあえて苦言を呈す。　医療関係者に：　「お金のために働くな。　　人のため、世のために働きなさい。　　挫折はあるだろうけど　　顔で笑って心で泣いて。　　仕事は楽しく、　　患者さんに喜びと幸せを。　　持てるすべての力を　　患者さんのために生かしなさい」　患者さんとご家族の皆さんへ：　「私達医師への最高の報酬は　　みなさんの笑顔です。　　そこに喜びを見出す名医、名スタッフは　　必ずいます。　　探してください。　　そして私はこれからも　　全身全霊で一発全治を目指します。　　責任を持って名医を育てます。　　どうか期待してください」　　一気に読める本である。感動した。　　　

  2004.07.23

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• 石原久美のキャリア形成！

  　ベストセラー「高く売れる人、売れない人」を書いた石原久美が自分自信のキャリアを静かに語りだした。本邦初公開である。　意外な事にごくごく普通のお嬢さんだった。国際基督教大学の４年の時、仕方なく就職を考えた。体が余り強くなかったので家から歩いていける距離というので野村総研を選んだ。鎌倉の研究所なら歩いても行ける距離だった。親戚のコネを利用した。　しかし、今年は就職を取らないらしいと夏休みに急に言われる。この時期に・・・。ガーン。もう遅いと思いつつ銀行を受ける。偶然にも、当時難しかったあの興銀に受かる。　最初の１年はお茶汲みとコピーとりばかり。でもそのうち結婚して止めるのだからと、お気楽なＯＬ生活を送る。お決まりの上司面接。しかし運命の辞令が突然下る。　なな、なんとロンドン支店への転勤。しかも女性海外転勤制度の第一号。何故何故自分が・・・。　なーんと、普通は何も書かない自己申告の欄外に出来れば海外に行きたいなどと書いていたのだという。　迷いに迷った。当時、付き合っていた彼氏がいたので行きたくない。制度第一号で誰も希望者が居ないので白羽の矢が当ったらしいのだ。何たる不運。断ろうと思ったが、会社の雰囲気に押されて、海外赴任。　やっぱり、ロンドン支店ではなんの仕事もなかった。一日中新聞ばかりを読んでいたらさすがに怒られた。次第に自分の仕事も見付け、生活に慣れてきた。ダンスにのめり込む。　居心地が良くなったので、２年の約束だったが、延長を申し出る。お堅い興銀のこと、無論断られる。よーし、こうなったらと後先考えずに辞表を出す。　今度は日本の両親の激怒を買う。「お前は何を考えているのだ。興銀を辞める事は、まかりならん」　結局、商社勤めの兄が間に割って入り大川裁き。ロンドンのビジネススクールでＭＢＡをとる。学費は両親が、生活費は自分で払う。それから猛勉強し、いちかばちかビジネススクールの試験を受けるが、またまた受かってしまう。　ビジネススクールなどまったく興味がなかった。ただダンスをやりたい一心で大学院に通った。２年でなんとかＭＢＡを修得。ダンサーになりたかったが、諦め、どこか就職をというので受かったのが、人材派遣のラッセル・レイノルズ・アソシエイツ。　そこで勤めるが、ボスが独立するぞというので訳もわからずついていく。そうして気がついたら、自分も独立して、人材派遣のストーンフィールドの社長になっていたという。　だから、よくよく考えると自分のキャリアはまったく戦略的に考えてこなかった。運命に従って前向きに生きてきただけだと・・。　キャリアデザインの第一人者が語るのである。なーるほど。キャリア戦略などといって、小利口に目先だけのツールを身につけるより、自分の内なる欲求と、運命に身を任せるのがベストなのかもしれない・・・。　意外な結末であった。ただ、未だに彼女は独身だそうである。その時の彼氏は、今では二児の父親だそうだ。　　

  2004.07.22

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• 高く売れる人、売れない人・・・キャリア形成にプラスになるもの

  　ベストセラー『高く売れる人、売れない人』を書いた、人材採用のプロ・石原久美さんの講演を聞いた。彼女は現在、人材採用会社ストーンフィールドの代表である。　数多くの人を面接してきた。はたしてどこを見るのであろう。最初に言ったのは意外な一言であった。　「一番大事な事は、その人が『いい顔』しているかです」　それなりの実績を上げ、自信を持つ。そういう人には、彼にチャンスを与え温かく見守ってくれる応援団が必ず居ます。顔は正直なものです。　なーるへそ。男もそれなりの歳となれば自分お顔に責任を持つべきなのだ。　次に大事な事は、どんな境遇にあっても、それをいい経験に変える変換モーターを持つことだという。メンタルタフネスが求められているのだ。　最後に、最も大事な事は、「キャリアで成功している人は、強く前向きに生きている人」だという。　面白かったのは、司会者が、石原さんに質問した時だ。「キャリアをはじめて意識したのはいくつのどう言う場面ですか」　石原さんがはっとした表情になり考え込んだ。　「良く考えてみると私人自信はキャリアという事を考えた事はありませんね。その時その時で自分のしたい事や、運命に任せてきました・・・」　自分のキャリアを語るのは、本邦初公開かもしれません。正直に彼女の人生航路を語り始めた。　なんと、最初はごくごくどこにでもいる普通の女の子だったのである。　すいません。外出するのでここでいったん筆を置きます。　

  2004.07.21

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• 韓流パワー恐るべし！

  ●李健熙（イゴンヒ）会長の経営哲学は常に危機感に立脚してます。変化が激しい現在、「『選択と集中』だけが生き残る道」。今ではサムソグループの社長団も、５年後・１０年後何で食べていくのかを常に念頭に置いています。--------------------------------------------------------▼李会長は三男だったので、会社を継ぐとは思ってなかった。小学５年の時、日本に一人で行かされた。だが当時の日本は韓国人にフレンドリーではなかった。李少年は孤独だった。犬が唯一の理解者だった。会話は映画で覚えた。来る日も来る日も映画を見た。黒澤作品などみた総数はなんと１２００本。同じ映画も何度も見た。主人公ばかりでなく、脇役、監督、照明係など様々な視点で見直した。このことは後の経営に非常に役だったと懐述している。▼多感な時期を３年間日本で過す。中一の時にようやく韓国に戻った。大学の時また日本に留学。早稲田の商学部を卒業後、アメリカに渡り、ＭＢＡを修得する。韓国に戻り、マスコミ界に就職。中央日報で頭角を現す。２人の兄を差し置き、突然父親から、７９年サムソングループの副会長に抜擢される。８７年父親の死去に伴ない会長に就任。これから十年マスコミ取材を拒否。隠匿の経営者と呼ばれる。▼李会長は「経営は理論ではなく、体験であり、勘である」と実践を重視する。会長が中国市場に備えろと社長団に指示したのはどこよりも早く１９９５年。予想通り５年後中国は世界の工場となる。サムソンは中国の携帯電話市場でＮＯ１。しかも最高値の商品である。また、優れた技術にデザインが伴なえば、マーケティングは半分成功したようなものだというビジネス哲学を持つ。携帯電話の通話と終了ボタンに色をつけて、大きくしろと指示をしたのも彼だ。▼「一人の天才が十万人を養う」という考えのもと、彼は人材確保や育成に投資を惜しまない。また、「不浄腐敗は癌であり伝染病である」との信念で、優秀な人は給料で褒賞を得るが、不浄と饗応にまみれている人は淘汰される。会長は１９９６年「Ｃ級のイメージをＡ級に上げろ」と指示を飛ばした。今ではサムソンのブランド価値は３９０億ドルで、第２位から４位の韓国企業をすべてあわせたよりも２０億ドル高い。▼昨年のセミナーで副会長はこう言っていた。量より質への転換で人心を変えるのが一番難しかった。韓国は儒教の国なので、保守的な人が多い。だから、ＭＢＡ出身の若者を年に百人も採ったりした。日本メ－カーの真似ではなく、世界のトップシェアになれる製品を目指せと会長は激を飛ばした。現在、世界一の商品は、ＤＲＡＭ、携帯電話、ＴＦＴ液晶ディスプレイなど６つ。▼最近、学生時代にむさぼり読んだ山本七平の本を読んだ。『日本はなぜ敗れるのか』だ。日本人捕虜の記録日誌をもとに敗因を２１ヶ条にまとめている。気になる４項目を以下に抜粋しよう五、精神的に弱かった（一枚看板の大和魂も戦い不利となるとさぱり威力なし）十、反省力なきこと十一、個人としての修養をしていない事十六、思想的に徹底したものがなかった事　同じ道をたどらなければいいのであるが・・・。―――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――　―――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理３】「哲学・夢・ビジョンなきは、野合に過ぎず」●【今週の一言】李健熙（イゴンヒ）名言抜粋　「危機は一番になったときに訪れる。進歩のない状態は退歩しているの　　と同じだ」　「業績について威張るな、おごるな。好調なときこそ危機が始まる」　　　　　　　　　日経新聞『サムソン経営を築いた男　李健熙伝』より　「どの組織であれ、先頭をいく５％と最後尾の５％がある。上位５％が　　集団を率いれば優秀な集団となるが、その反対なら劣悪な集団に転落　　してしまう」　　　　　　　　東洋経済新報社『サムソン電子躍進する高収益企業』より　　　「変わらなければ生き残れない。妻と子供以外はみな変えよ」　　　　　　　　　　　　ソフトバンク『サムソン高速成長の軌跡』より　　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――　このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録／解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm----------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆　　＜＜みつおかひろし　の編集後記＞＞　　☆☆☆☆★■■■■□□□□ ■■■　昨年聞いたサムソン電子の副会長の言葉が耳に残ってました。この■■　三連休、サムソン関係の本を読み漁りました。１匹の狼が率いた百匹■　の羊は、１匹の羊が率いた百匹の狼に勝つ事を実感しました。　今、日本人には、哲学と情熱が必要なのではないでしょうか・・・。　　　　このメルマガは、とても濃い方々が読んでいます。お知り合いで、前向きな人がいたら、是非、また一声お声をかけてください。　　　「自然に身につく！超・マーケィング発想法」　宜しくお願いします。　　　 登録：http://www.mag2.com/m/0000119371.htm　　----------------------------------------------------------■第３６号、どうでしたか。今回は固い話にしました。　あなたの率直な感想をお待ちしてます。　書き続ける勇気をください。　　　　メール(I%アドレス：hiroshi6936@yahoo.co.jp　■みつおか　ひろしの「楽楽悠遊日記」　 エナジー爆発中！ http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　　　■毎週火曜日にお届けします。●アントレプレナー塾　塾長　三丘　大詩（みつおか　ひろし）　　http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html　---------------------------------------------------------------

  2004.07.20

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• サムソングループ大躍進の秘密

  【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――――――――― みつおかです。土曜日の夜は妻も娘もＮＨＫに首っ丈です。テレビドラマ「冬のソナタ」に熱中しております。ついにビデオを借りてきて夜を徹して一気に見てしまう始末。なんでもＮＨＫもこの冬ソナ・フィーバーで３０億円の関連売上がありました。ついに文化面でも韓国に追い上げられてきたようです。横目で何気なく垣間見る私もあの純愛路線には共感しますが・・・。―――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇ 　　 　　　韓国財閥サムソン　　　　◇◇◇◆◆◆　　　　　　　　　　　　　　　　　いつか日本が韓国に追い抜かれる日　　　　　　　『サムソン高度成長の軌跡』ソフトバンク刊より　　　　　　　　　　　　◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――●昨年、セミナーでサムソン電子副会長・ユンジョンヨンの話を聞いた。十年程前までは、サムソン製品は三流品として扱われていた。しかし今では・・・。会長は慢心するなと常に激を飛ばすという。今回は、その秘密を探ろう。―――――――――――――――――――――――――――――――▼２００２年４月２日、ニューヨーク株式市場のサムソン電子の時価総額がソニーのそれを抜いた。日韓のマスコミは大騒ぎとなった。ソニーを超えるほどサムソン電子が成長するとは韓国人ですら予想もしていなかった。１９９７年以前、サムソン製品は日本製品のコピー商品として扱われていた。サムソンは１９７０年代まで三洋電気からラジオ、テレビの生産技術を学んでいたのだ。▼１９９３年６月４日、ホテルオークラでのサムソントップ会議が終わると、イゴンヒ会長は役員陣を帰した。自らスカウトした日本人顧問達を客室に呼び入れた。「サムソンを見てきた感想を正直に話して下さい」と真剣に問うた。躊躇していたものの、１人、２人と口を開き始めた。福田民郎顧問が問題点を突いた「経営とデザイン」を手渡した。この福田報告書から改革が始まった。▼討議は夜を徹して行われた。翌日の午後、フランクフルトに向かう飛行機の中で福田報告書を何度も読み返した。前夜顧問達と交わした会話の一つ一つを反芻した。会長に就任して６年余り何をやってきたのか、言いようのない怒りを覚えた。ホテルに着くや否や、本社に電話を掛けた。「質の経営を協調してきたのに何一つ変わっていない。社長と役員を全員フランクフルトに集合させなさい。これからは私が直接指揮を執ります」隠匿の経営者が変身したのだ。▼李会長に激しく叱責された経営陣約二百人が、慌ててフランクフルト行きの飛行機に乗りこんだ。６月７日ドイツのホテル。李会長は悲壮な表情で非常経営会議に現れた。サムソンの問題点を次々に指摘し、質の経営の失敗を叱りつけた。その場でこれからの「サムソン新経営」を宣言した。会長は、福田顧問にたっぷりの報償金を出すように指示した。疾風怒濤に展開される新経営の幕開けである。▼「量から質へ」の特別講演を終え、李会長はグループの社長団十名を自室に招いた。感想を聞くためだ。社長達は丁重に言った。「会長、まだ量を手放すわけにはいきません。質と量はコインの表裏です」李会長は即座に激昂し、スプーンを投げつけ、扉を蹴って出ていった。社長団は青ざめた。激しい会長の意志を伝え、社員が一つの方向に一丸となるために、誰もが理解できる教本を作らせた。漫画にもさせた。十ヶ国語・４０万部。海外の社員にも配られた。▼新経営の具体的骨子は、次の三つである。秘書室体制の整備、社長団及び役員の評価指標の変更、新経営実践のための社員教育。同年７月スイスでの新経営の講演を終えた李会長は重大な決断をした。社員全員に体で改革を感じさせよう！羽田空港から即、社長室に「７・４制をすぐ実施するように」指示した。「７時に出社して４時までに仕事を終える。余った時間でスポーツなり勉強するなりしてから６時半までには家に帰れ」▼これは会長の人材育成哲学とも関係がある。理由は専門分野以外にも広く知ってる「Ｔ字型人材」の育成だ。サムソン社員２０万人の生活リズムが２時間繰り上がった。一日当り延べ４０万時間が、社員の「自分作り」に当てられることになった。売上ではまだソニーの半分だが、その高収益体質は驚くものがある。サムソングループの今の中期計画は、２０１０年までに、ＧＥ、ソニーと並ぶ世界の３強に入るである。２００４年１月のサムソングループの時価総額は日本円にして約１０兆円弱。これは１社で韓国取引所全体の時価総額の約３割を占める。

  2004.07.19

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• 貝焼き専門屋台・・・のディープな世界

  　築地周辺にもディープなお店がある。その店は特に変わっていた。本願寺から新富町方面に行った逆側の路地に昨年、突如として現れた。昼間はどう見ても裏通りの駐車場。　しかしである。夜、６時半を過ぎると夜光虫のように活動し出す。駐車場に長椅子やイスが出され、好奇心の強い連中が集まってくるのである。　先週その秘密の場所に行ったら、トロ箱などが散乱しているものの、もぬけの殻であった。網に１枚の紙が貼ってあった。移転しましたとの由。場所はとても分かりにくい。どうやら入船方面だ。　悔しいので早速、探索に移る。入船橋を渡って交番の１本目の横丁を左折。しかしどこまで行っても見当たらない。白衣を着た板さんらしき人を捕まえ聞く。「ふーん。貝焼き専門のオープンしたてのお店ねぇー・・・」と考え込むが、分からない。　こっちももう飲んで出来あがっているので、酔い覚ましにあたりをくまなくぶらつく。やはり１０時を過ぎた入船は人っ子一人いない。こんなところに店があるわけがない。　と、ところがあったのである。怪しきサラリーマン数人が歩道で座り込んでいるではないか。しかもそのうち一人は歩道に横になっている。私の嗅覚はすぐに動いた。百メートル先の異変を嗅ぎ分けたのだ。　そこは崩れ落ちそうな古アパートの１階であった。椅子もテーブルもない。なな、なんだこれは・・・。どう見ても、ニューヨークソーホーの雰囲気。ただ、妖しげな醤油の焦げるなんともいえない薫りが漂ってきた。やはりここだ。今宵はながくなりそうだ。　では、この続きはまた明日。　　

  2004.07.17

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• 『超』美味なケーキ屋さん

  世界一のパティシエのお菓子屋が一昨年１２月に突如、京橋の裏通りに出店した。その名は「ＨＩＤＥＭＩ　ＳＵＧＩＮＯ」。９１年、世界菓子コンクールでグランプリの栄冠を手にした名人だ。　店の冷蔵ショウインドーの中は、まるで宝石箱。色とりどりの小さく可愛いケーキが並んでいる。　奥にはモノトーンでシックにまとめられたイートインスペースがある。まず、注文は席に座る前に、ショーウインドーで食べるケーキを決めてから奥に進むシステムになってるようだ。　お土産も一緒に頼んでから、席につく。ここのお店のミソは、持ちかえれないお店だけで食べられる本日の特別ケーキが数類あることだ。　数時間しかもたないので、持ちかえれないのである。　ここのケーキは、ムースの使い方とフルーツのあしらい方が抜群である。宝石が散りばめられているのである。夕方に行くとほとんど売りきれだそうだ。　私は、本日のスペシアルティを頼む。あたかも紺碧の南洋に浮かぶ、珊瑚でできた真っ白い小島のような可愛らしいケーキである。それにカプチーノを頼む。　あたりを見まわすとここに来ている女性はみな上品で、エレガントに見えるから不思議だ。　運ばれてきた南海の小島を口に含むと、未知なる魅惑の味が、僕を幸せな気分にしてくれる。　シンプルな内装は、程よく居心地がいい。　ここの紙袋や包装紙もセンスがよく、そんなちょっとした気遣いがいい女心をくつぐるのであろう。　ティータイムには立ち寄りたいお店である。近くを通ったら、寄ることをお薦めする。ヒントは、ホテル銀座の裏側（日本橋寄り）である。　

  2004.07.16

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• 　とってもディープな築地通の集まり！

  　12チャンネルは独自の面白い企画をやる。例えば○○選手権である。ラーメンチャンピョンも凄い。スープをすすっただけで、どの名店のラーメンかを言い当てる。一度、仕事でインスタントラーメンのグループインタビューをした事があったが、この時、ラーメンチャンピョンが混じっていた。某電機メーカーのエンジニアであったが、一日最低でも4食はラーメンを食べるといっていた。　割り箸をパチンと割る姿勢。食べ終わってカップラーメンの蓋をていねいに拭き、きちんとしまっていたのには驚いた。何でもすべて記録に残しているそうである。前置きが長くなった。　築地王選手権というのがあった。そこのチャンピョンが築地王である。なんでも築地場内外のお店約３００店の味をすべて覚えているのだ。　このひとのメルマガがもの凄く面白い。毎日の築地昼食日記をつけているのだ。その中で、オフ会の募集があった。生まれて初めて人のオフ会なるものに申し込んだ。　当日はドキドキ・ハラハラ。どんな人が集まるのであろうか？　結局は、築地王らの３組の夫婦と１０人の男女。一見すると普通の人たちなので安心した。しかし、お酒が入り話し出すと・・。　そうなのである。やはり突き抜けた人たちだった。話し出すと止まらないディープな人たちなのである。　・コンピューター技師で忙しいので築地に食べに行けず、朝、５時起きで築地でわざわざ朝食をとるエンジニア。　・一見すると三十歳の若者。しかし話を聞くと４０数歳。いまでも年に４０数回は一人でスキーに行くおじさん。しかも毎回、志賀高原まで高速を使わず下道で行くのが趣味という。　・普段は、ラグビーのスポーツカメラマン。趣味はインタネットでグルメ素材を捜し求める二児の母親。今回は幼児をダンさんに預けての参加とのこと。・昆虫数千匹を自宅で飼い、飼育箱でトイレも閉まらない趣味人。なんでも最後の聖域風呂場も最近は、昆虫に支配されているとのこと。因みにこの人も１２チャンネル・昆虫選手権のチャンピョン。人呼んで「昆虫王」。・所有一眼レフカメラ２７台。いままで趣味のコンピューターにかけたお金は一千万円。何事にも超オタク系。この人はなかでも特に凄かった。ディープ中のディープであった。話していくうちに私の中学・高校の後輩と分かり、凄く納得。なにしろ変わった奴が多いのだ。（某元首相もそうだった）　結局、一番まともなのは、築地王の気がた。　さあ、さあ、次回のオフ会が愉しみになってきた。

  2004.07.15

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• どっしり重たいイタリア家庭の味

  　大学の先輩に誘われて久し振りに銀座で食事をした。銀座1丁目の裏通りにある「銀座イタリー亭」である。　存在感のある店なので一度は入りたいと思っていたので、嬉しい。いかにもイザ・イアタリアンへという感じの階段を降りる。　木とガラスの扉を開けると、中は重々しい。堅苦しいというよりは、とても気楽なのだが歴史を感じさせるのだ。天井からぶら下がるキャンティ・ワインの空瓶の数々。壁に貼られた古びた名刺や定期券。数十年分の蝋が貯まったキャンドル。赤白のチェックのクロス。なにしろこの店は私よりも古く、昭和28年創業である。　ここのピザパイは、今はやりのモッツァレラ主体の軽く薄いのではなく、ゴーダ主体の重い正統派のピザなのだ。　アンチパスタ、パスタ、サイド、メイン、スパゲッティ、ドルッチェとシェフ自慢のコースが続く。何度もシェフがテーブルに来ていろいろな話を聞かせてくれる。　ここの料理はどれも昔ながらのイタリアンである。土臭いどっしりとしたイタリア家庭料理である。懐かしい味なのだ。　特にイカ墨のスパゲッティは凄い。墨の使う量が半端じゃない。しっかりとした味。これは美味い。お代わりまでしてしまった。　こういうお店はいつまでも営業してほしい。先週、六本木ヒルズけやき通りにあるイタリアン「イル・ムリーニ」で食べたばかりだったので、そのあまりにも対称的な雰囲気に驚く。　値段は、イルムリーニの五分の一である。下町生まれの私にはどうもこの店のほうが居心地がいい気がするのだが・・。　　

  2004.07.14

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• 世界一のパティシエのお菓子

  　　美味しいケーキやさん知ってますか？　知る人ゾ知る、最強のケーキ屋は、人通りの少ない京橋の裏通りにあった。　見過ごしそうにひっそりしている。周りにお店はまったくない。ビルの谷間。目の前には高速道路。その向こう側は、（政治家や財界人の密会などで？）あの有名なホテル西洋銀座である。　その店の名は「ＨＩＤＥＭＩ　ＳＵＧＩＮＯ」。目立った看板もない。ガラス越しに覗くと中は人でぎっしり一杯である。　そうである。ここのパティシエこそ、９１年菓子世界コンクールで見事グランプリを勝ち取ったイデミ・スギノである。　大学時代の先輩から京橋に抜群に美味しいケーキやがあるとメールで知らせてきたのである。まさかと思う通りにお店はあった。　伝説のあのパティシエである。神戸は北野異人館通りに超人気のケーキ屋を出していたのに、突如として２００２年、８月にお店をたたたんでしまった。（生チョコのようななめらかな舌触りの）チョコとピスタチオンのムースに木苺のアクセントがついた、伝説の「アンブロワジー」はいつ行っても直ぐに品切れであったと言う。　「自分のケーキはこれで本当によいのか？」と思い悩み、世界１３ヶ国のケーキを食べ歩いたのであった。　自信を深めて帰国。そして一昨年、１２月に突如、銀座に程近い京橋の裏通りに小さな落ち着いたお店が出現したのである。　　ここは、中にイートインコーナーがある。さっそく、並ぶ。そしてついに私の順番がきた。最初に注文をガラスケースの中から・・　　　　　　　　　　　　　・・　明日に続く　乞う、ご期待！　　　

  2004.07.13

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• 六本木ヒルズお宅拝完結篇！

  　昨年実施した六本木ヒルズのお宅取材の最終回を引用しましょう。　六本木ヒルズ３９階の友人宅からは、彼が浅田美代子と一緒に通った南山小学校から、中学・高校・大学まで眼下に見渡せるのであった。なんという贅沢！でも、一緒に通った予備校、駿台は？　どうやら予備校は見えないほうがいいらしい？　昼間は東京タワーの向こうは、お台場の海がよく見えるのである。ところで、気になるお買い物はどこでしているのであろう。　まさか、ヒルズ内のショップ？　下界に下りて、明治屋？　即、インタビュアーに私も変身する。「ねぇ、ところで買い物なんかどこでするの？毎日、外食？」　「イヤー、気晴らしに外に行くこともあるよ。ルイビトンや高級ワインショップのエノテカのうん十万円するバックやロマネコンチを脇に見ながら、麻布十番のス－パーセイフウまで行って９８円のおかめ納豆なんか買ってくるのさ！」　「えー、またまたご謙遜を！」と一応驚いた風に言う。　すると友人曰く「イヤー、受験偏差値風に言えば、偏差値７０の家に住み、偏差値５０の庶民の暮らしをする。このアンバランスがいいんだなー」　分かったような分からない話だが、お金持ちにもそれなりの悩みがあるのであろう。直ぐにインタビュアー精神に戻る。　「ところで、住んでいて困る事はないの？」　「そうだなー？ごみ出しに外に出るにも、まともなカッコをすることかなー」　「そうだよね。パジャマ姿で、芸能人やスポーツ選手とばったりなんて様にならないよね―」と相槌を打つ。　「それに娘の学校の友達が遊びに来たがってたいへんなんだ」　「なるほどねー、その友達の気持わかるよ（また私もきたいよ・・・声には出さず）」　「屋上に連れていこうか？」　またまたここがすごいのである。風を防ぐため周りはガラス張り。アウトドア風のウッディなベンチとテーブル。パーティ用のシンクも備え付である。外部からは誰も入れないので、住人専用のプライベート・オーバー・ルーフなのだ。　ここから見ると東京タワーの展望会もはるか下に見下ろせる。日産のゴ―ンが住んでいる麻布ヒルズの最上階も見下す位置だ。　それに屋上の一階下はメゾネットになった住人専用の展望応接間である。週一日応接間として開放されるが、他の日は有料で住人にだけ貸し出される。ここで飲むシャンパンは格別のようだ。　てなわけで、三丘家一同、存分に目の保養をしたおぼろ月夜でした。　家に戻ると、この現実とのギャップ。仕方がないから、「このアンバランスがいいんだよなー」と妻に聞えぬ小声でつぶやいた。　どうでした。六本木ヒルズのお宅は意見シリーズ？　どうぞ、ご感想をお待ちしてます。では、江戸っ子「しろひ」　

  2004.07.12

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• 築地市場はワンダーランド

  　２００４年７月１３日（火） 　　　　　　　　磨け！５分間　知的武装　　■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■　　　　　　　　 　　　　　　　第３５号　 　　 　　　　 　　　　　★★★★★★★★　　　　　　 　「自然に身につく！『超』マーケティング発想法」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■　このメルマガは、フィールド観察、新聞・雑誌、本、映画などの旬の素材を味付けした、忙しい人のための知的ブラッシュ・アップ・メッセージです。「厳選情報」を楽しく読んで自然にマーケティングセンスを身につけましょう！―――――――――――――――――――――――――――――――　【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――――――――― こんにちは！みつおかです。久々に「つばめグリル」に行きました。つばめ風ハンブルグステーキはパンパンに張ったアルミホイールに包まれてでてきます。ナイフを入れると熱気が逃げ、鉄板でアツアツに熱せられたハンバーグの上に何日も煮こんだビーフシチューがたっぷりかかってます。学生時代から食べた懐かしの味です。今、大挙して食肉関係者や役人が見学に訪れます。牛や豚を丸１頭買いし、本日の牛は○○さんが育てた牛ですとその日使っている肉の履歴をすべて公開しているのです。見えないところでの地道な革新と変わらぬ味。食の世界では今、安心が最も大切なのでは・・！―――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇◇ 　　　　 　築地市場・考 　　　　　◇◇◇◆◆◆　　　　　　　　　　　　　　　今、もっともホットなワンダーランド築地　　　　　　　　　　　　市場に一緒に出掛けませんか？◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――●ピンピンと跳ねている車海老。トロ箱の中で悠々と泳いでいるエイ。ありとあらゆる新鮮な食材が集まっている。銀座から歩いて１５分の不思議空間築地へようこそ！今回は、日本橋生れの江戸っ子・三丘が築地を案内しましょう。―――――――――――――――――――――――――――――――――――▼さて築地市場で「社長！」と声を掛けると何人が振り向くであろう？私はマイク要らずの大声なので一度やってみたい。場内の仲卸だけでざっと八百人。仕入れに来たレストランや割烹の大将。場外の八百屋、魚屋、金物屋・・・の社長。ざっと三千人は下るまい。香辛料などの辛い物専門店、塩ばかりを扱っている店、作業着専門店、魚介類専門の本屋、吉野家の本店。迷路にあらゆる専門店が隠れている。まさに築地は大人のワンダーランドなのだ。▼さすがに大手を振って正門から入るのは憚られる。私はよく裏の海幸橋門からこっそり市場に行く。由緒ありげな海幸橋の手前に右手に小さな神社がある。市場の守り神・波除神社だ。今から３３０年程前はこの辺は一面海だった。東京駅付近の八重洲が海岸だった。徳川幕府は埋立て工事を進めた。堤防を築いても築いても波にさらわれる。ある晩、海に光り漂うものがあった。拾い上げると稲荷大神の御神体。波風がピタリと止む。海に築いたから築地なのだ。▼さらに直進して晴海通りとぶつかる右手一角が江戸末期の海軍操練所跡だ。勝海舟の指揮の元、坂本竜馬らが明日を夢見て船の訓練に明け暮れたのだ。時代は下り、明治になると海軍の本拠地に。明治天皇が海軍閲兵に来られたのでこの通りを別名御幸通りと呼ぶ。江戸時代から河岸の中心は日本橋だった。関東大地震で日本橋魚河岸が崩壊する。新たな移転先が海軍跡地の築地であった。鉄道の引込み線を入れ、扇状の入り組んだ築地市場が建設。御年７０歳だ。▼今年の５月の連休に大掃除と場所替えが久々に実施された。場所によっての当り外れを防ぐために場内の中卸の営業場所を何年かに一度抽選で場所替えするのだ。場所が変わり高齢化も手伝って廃業した中卸も多い。だが場内がピカピカになった。今までは早朝一般の客がまぎれ込むと邪魔者扱いされたものだが、最近は愛想よく９時以降は一般客にも小売してくれる店も増えた。▼なんと言っても愉しみなのは、場内の飲食店だ。何しろ新鮮の食材を使った活きのいい店ばかりだ。やっちゃ場の労働者相手だから、丼ものも多い。吉野家の本店もここにある。寿司屋は一番人気の大和寿司はいつ行っても長蛇の列だ。他に場外にも支店がある寿司大や魚河岸寿司文も人気がある。子供の頃今度ひろしも築地の寿司屋に連ってあげると言われて心踊ったのを覚えている。▼私が好きなのは、魚河岸横丁８号館にある「あんこう屋　たかはし」である。ここの焼き魚は絶品である。一押しは値は張るが甘鯛の一夜干し。洗濯バサミに何匹もの鯛がぶら下がっている。築地を吹く抜ける風がちょうどよい。それを半斗缶の底をくり抜き上に鉄串に差した甘鯛を置く。ちょうど強火の遠火で焼き上げるのだ。周りはパリパリに焼き上がる。中は生のように柔らかくジューシーな旨みが口一杯に広がる。右隣の親爺はクロムツの煮つけ。そのお隣はアナゴの柔らか煮丼。常連らしく、共に「社長！」と呼び合っていた。―――――――――――――――――――――――――――――――【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●客の流れが変わりました。昔は場内は勿論のこと、場外も１時を過ぎると閑古鳥でした。ところが今は・・・。では場外を案内しましょう。-----------------------------------------------------------▼最近、場内の流れが変わった。買い物かごやスーパー袋をぶら下げたオバさん連中が目立つのだ。昼時にはサラリーマン姿も目立つ。ひとつには魚介類の流通経路の変化がある。昔は、漁業組合―大卸―中卸―・小売店。今は、輸入魚や養殖が増えた。商社や大卸からスパーへ直で流れるのが多い。要は中卸の存在価値が薄れたのだ。だから場内の主役である中卸も、直接、一般消費者に小売する店も多くなったのだ。だから消費者の入場も緩るくなったのだ。▼もうひとつは場外の流れが変わった。寿司三昧や寿司鮮などの長時間営業の寿司屋の登場でサラリーマンや一般客が続々やってくる。寿司三昧は２４時間営業だ。昔は寿司清など昼時は長蛇の列だったが、２時を回ると店を閉めたものだ。時代は変わったのである。いたる所に寿司屋が出来た。チェーン店の寿司屋も進出してきた。築地とというだけでどの寿司屋も美味しそうに見える。▼しかもである。午後２時を過ぎると複雑な場外の通路は人っ子１人いなくなるのだが、夕方から人が集まる秘密の店が出現したのだ。京都・錦市場から進出した「いたどり」である。新大橋通りから、マグロ丼で有名な瀬川の脇の細い通路を中に入ると左手にカウンターだけのうどん屋がある。ここのクリーミーなカレー饂飩と肉饂飩は絶品である。日没になるとお品書きが変わるのだ。▼お晩菜三種盛り、鴨ロース、京だし巻き玉子、はも落としなどの京の居酒屋料理が所狭しと並ぶのだ。人恋しい電球の光。細い通路にはあぶれた人のためにテーブルと椅子が出される。まさに人情屋台の出現だ。先月、妖しげな「裏店」をさらに分かりにくい裏手の通路に出店した。真っ暗な通路に秘密の黒い扉。目印は通路に出された一つの椅子。まったく判じ物の隠れ家である。オープンは夕方５時。中は２０席程度の別世界。夜の築地も面白い。▼驚くなかれ。少し離れた所にももっとデープな店が昨年出現。昼間は駐車場。夜になると醤油の焦げる匂い。貝焼き専門店「和光」だ。中卸から転業したので貝を仕入れる目は確か。先月末駐車場を追い出され、新富町方面の古びたアパートの１階に越した。セピア色のガレージに木箱の椅子や生ビールの樽を椅子代わりにした人で溢れる。奥で主人が貝を焼く。青柳、象の手、帆立、ハマグリを焼いてもらう。キリリと冷えた白ワインを持って道路の手すりに寄りかかる。歩道に繰り出して何組かがダンボールをテーブルにして地べた居酒。　どうです？ＮＹのソーホーも真っ青な、築地のワンダーランド。もう、これ以上は書くより、一緒に行きませんか？異空間に旨い物がぎっしりです。―――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――　―――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理36】「客が客を呼ぶ。これぞマーケティングの　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　真髄なり！」●【今週の一言】　「ビジネスは常にセンターピンが何かを考えよ。・・・ディスコの場合、　　それは人の熱気であった」　グッドウィル　ＣＥＯ　折口　雅博　　「桃梨もの言わざれども、道自ずから径をなす」　「どこでもそうだが、玄人の行く店がいいに決まっている」　　　　　　　　　　　　　　　　　山口　瞳『行きつけの店』　新潮文庫　　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――　このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録／解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm----------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆☆　　＜＜みつおかひろし　の編集後記＞＞　　☆☆☆★■■■■□□□□ ■■■　いやはや、築地は美味いものがぎっしり詰まった玉手箱ですな！■■　私はダッジオーブンで野外パーティをやる時など時々、築地に買い出し■　に行きます。バケツ一杯ほどのツブ貝がほんの数千円。刺身に、煮物に、　そしてダッジオーブンで「磯の香りご飯」。炊きあがりに生雲丹と三つ葉を散らします。もう、これを食べたら・・・。　さて、みつおかひろしと行く築地ツアー。10名程から日程が合えば是非参加とのメールをいただきました。そろそろ日程を決めましょう。なお、追加でどうしても参加したい方はメールをください。欠員が出たらお知らせします。　　　このメルマガは、とても濃い方々が読んでいます。お知り合いで、前向きな人がいたら、是非、また一声お声をかけてください。　　　「自然に身につく！超・マーケィング発想法」　宜しくお願いします。　　　 登録：http://www.mag2.com/m/0000119371.htm　　---------------------------------------------------------■第３５号、グルメ・エッセイになってしまいましたね。　あなたの率直な感想をお待ちしてます。　書き続ける勇気をください。　　　　メール・アドレス：hiroshi6936@yahoo.co.jp　■みつおか　ひろしの「楽楽悠遊日記」　 エナジー爆発中！ http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　　　■毎週火曜日にお届けします。●アントレプレナー塾　塾長　三丘　大詩（みつおか　ひろし）　　http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777　　http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html　----------------------------------------------------------

  2004.07.11

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• 六本木ヒルズ住人の生活！

  六本木ヒルズのレジデンスがどんな風になっているか知りたいと思いませんか？４月で出来てからちょうど１年。昨年秋、日記を書き始めてすぐの特集を引用しましょう。　　六本木ヒルズの住人がどんな優雅な生活を送っているか垣間見たいと思いません？私がレポーターになって内側を報告しましょう。そんなチャンスが来たのである。中学・高校・大学と共に通った友人が今春、どう言うわけか、とちくるって？六本木ヒルズレジデンスの３９階に入居してしまったのだ！「三丘さま　月見の宴のお誘い！　中秋の名月は過ぎましたが、今度満月になる１０月１０日に、よろしかったらご家族で遊びに来ませんか？　おもてなしはできませんが、眺めは絶景です・・」　なな、なんと粋な奴だ。持つべき者は友達である。さっそく妻と娘に話すと「行く・行く、絶対に連れてって・・」　当日はおめかしし、無論ベル・サッサ。特大ケーキをお土産に、六本木の改札で待っている友人さまさまに最敬礼。今日のホストの後ろに必死に迷子にならないようについていく金魚の群れ三匹。先日オープンしたばかりのルイビトンの隣にその秘密の入口はあった。アラジンのランプよろしく魔法の鍵をかざすと扉が開く。ガードマンが最敬礼。エッヘン、少し気持がいい。まずは、エントランス。向こうが見渡せる洒落た筒抜け？階段を真っ直ぐ登る。現代のシンデレラ城に登る気持だ。登りきると広い廊下。左手にはホテルのト風のコンシェルジェ・フロント。正面の曇りガラスの向こうは、４，５〇人でパーティができそうな共通の来賓応接間。誰一人いない。ソファーに寝そべりたい欲求をぐっとこらえる。右手のエレベーターホールに進む。ここでまた魔法の鍵をかざすと、すっとガラス戸が開く。高速エレベーターで一気に３９階へ。廊下がまた広い。ここが僕の家、という前を素通りし、さらに廊下を突き当りまで行く。両親の部屋の方が広いので、今日はこちらへ。ヒョエー。廊下の片側全部が彼のマンション？なな、なんと２つを会わせた広さはどのぐらいだと思います？いやいや、そんなもんじゃありませんぞ。しめて三百五十平米。部屋だけで軽く百坪を越すのですぞ！いやー、たまげた。佳境はこれから。この続きは明日をお楽しみに。どうでした？今日の楽楽悠遊日記は。こんな調子でいいか、是非書き込みをお待ちしています。　

  2004.07.10

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• 銀座つばめグリルの安心・安全への挑戦！

  　つばめグリルは、品川アトレなどの新業態を含めて２１店舗を展開している。時間のかかる下調理などを品川のセントラルキッチンで集中調理し、味にかかわる仕上げの部分は、すべて各店舗でコックが調理している。だからどの店舗もコック帽をかぶった調理人が５人以上も立ち働いている。支店が増えても手作りの味と伝統を大切にしているのである。　そんなつばめグリルでも狂牛病で打撃を受けた。例外に漏れず、客足が遠のいたのである。　そこで考えた。この機会を利用して徹底的に安心・安全を推し進められないであろうか？　肩ロースやバラブロックなど部位ごとに買っていたのでは、大体の産地は分かっても、畜産家までは分からない。しかもいくつもの産地が混ざってしまう。なんとかならないか。幸い狂牛病のお蔭で、国産牛の産地表示が正確に追えるようになった。　そこで店で使う牛肉・豚肉はすべて国産。しかも１頭買いするようにした。そうすることによって本日お出ししている牛肉は、どこどこ県産の○○べぇさんが育てた牛ですとまで表示できるようになったのである。　試しにつばめに行ったら入り口脇の立て看板を眺めてもらいたい。本日の、牛肉と豚肉の、畜産家の名前まで表示されている。あとはインターネットを使えば、種牛から子牛の段階までその牛の履歴を追う事も可能である。　だから、つばめのセントラルキッチンへの食肉関係者や役人やらの見学が後を絶たない。全国から関係者が見にやってくる。　昔からの味を守りつつ、製造システムは革新し続けているのである。　分厚い鉄パンでジュッと焼き上げたハンブルクステーキに何日もじっくり牛肉を煮こんだビーフシチューがたっぷり掛かっている「つばめ風ハンバークステーキ」は私の大好物である。　付け加えると、良く冷やしたトマトのサラダも必ず頼むメニューである。　食の世界では、飽きの来ない手作りの味に加えて、安心・安全がますます重要なファクターになるであろう。　

  2004.07.09

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