鎌倉令夫人邸宅での至福のワイン・・・。
鎌倉の寿司屋「吉咲」の地魚握りは至福の味であった。 友よし、味よし、酒よし。昼間からの言うことなしの飲み会。 日本酒ってこんなに美味しかったのか。ああ日本人でよかった。 午後2時。外に出るとジャージャー降り。 鎌倉の西口に出て銭荒井弁天方向に。 扇ヶ谷の住宅街は凄い。門構えが半端じゃない。 どの家も料亭か、高級旅館のようだ。 途中、鎌倉ワイン館に寄る。 民度を反映してフランスワインの品揃えは五百種類を越える。 福沢先生お三方で、ワイン5,6本を見繕ってとご主人に頼む。 何本か持ってきているのでこれでしめて10本。 鎌倉令夫人の邸宅は一番奥まった、山のふもとの抜群のロケーション。 10年前にきたときの隣の空き地は映画に出てくるようなスペイン風の大邸宅。 何でも女性が一人で住んでいるとのこと。何をやっている人なのであろう。 鎌倉令夫人のお宅はお洒落の局地だ。 入り口を入ってすぐ左に、まず一部屋がある。 洋風の八角形のこの部屋、正方形に畳が埋め込んでいる。 ちゃぶ台に二つの座布団。 おおなんという至福の空間。 ここでやりましょうか。それとも二階? ここでは寝てしまうので、二階にしましょう。 正方形の大きい窓からは竹林と山の借景。 おお、まるで住宅雑誌の一ページだ。 窓際には50センチの一枚板。そこがデスクになっている。 竹林を見ながらパソコンを打つのだ。 天井は高く山小屋風。角度がある。 太い丸太の梁が格子状に浮き出ている。 壁は洋風の塗り壁。自然な塗り模様がアクセントになっている。 照明はすべて間接証明。だから優しい。しかも窓が多い。 なにしろシンプルな空間だ。ちょっとした洋風家具。お洒落だ。 チーズ各種に、ドライイチジクとレーズン。 チキンペーストにクラッカー。 次々に運び込まれる一品料理。 シャンパンが抜かれる。 きりりと冷えたプイイフュメ。 ブルゴーニュとボルドーのの名醸ワインの数々。 テーブルの上の空壜がどんどん増えていく。 ソファーや椅子に思い思いにリラックスして座る。 話題は数学の才能と文学の関係。 こちらも酔ってきたので、頭が数学的にくるくる回る。 おっといけねぇ、気がつくと居眠り。 この至福の時間よ、止まってくれ・・・・ そろそろ帰る時間だ。