銀座みつばち物語 第28回銀座共鳴館・・・
最近、桜の開花期間が長くなった気がする。 開花してから肌寒い花冷えの気候が続くからだろうとてっきり思っていた。 しかしまったく違う原因であることを教えてもらたった。意外であった。 皆さんは何が原因だと思いますか? えっ、それって本当と思うかもしれない。 受粉を仲介する昆虫が少なく、種の保存の本能で開花期間が長くなっているのである。 ミツバチは、環境指標生物と言われる。 農薬に弱い。農薬散布の花の蜜を吸うと死んでしまう。 今、日本ではミツバチがどんどん少なくなっている。 果樹園の受粉が出来なくて困っている農家が増えている。 昨日の銀座共鳴館は、銀座みつばちプロジェクトの推進者田中敦夫さんである。 今、マスコミで引っ張りだこの人である。なのに快く引き受けてくれた。 感動した。凄い話である。日本も捨てたものじゃない。銀座は凄い。 田中さんはよく通る声で、淡々と語り始めた。 田中さんは一介のサラリーマンであった。 四年前、まったくの偶然で、養蜂家藤原さんと知り合った。 どこかビルの屋上で蜂をかえないかなぁ。どこも断られちゃうんだ。 そんな藤原さんの一言に、田中さんが何気なく言った一言がすべての始まりだった。 じゃあ、うちのビルの屋上でやったら・・・・・ 当時、紙パルプ会館の部長だった田中さんが会社でその話をしたら、 予想外であった。社員の猛反対を受けたのだ。 テナントさんが反対する。お客様が刺されたらどうするの・・・・ ここから田中さんと藤原さんの挑戦がはじまった。 二人の男の遊び心が、人を動かし、人の心をつないだ。 そして銀座のビルの屋上が次々に花で埋まった。ビーガーデンに賛同する ビルオーナーが次々に出てきた。 いつの世でも、銀座は変わったイノベーターが出現する。 それを受け入れ発展してきたのが、銀座の旦那衆の懐の深さである。 昨晩も皆の魂が共鳴した。ああ、銀座共鳴館をやっていてよかった・・・・