楽天の説明責任、完全なる存在というグーグル
本日のアクセス動向を見ると、Googleの検索問題は正常化しつつあるようです。今回の問題は2点だと考えています。やや繰り返しになりますが、ご容赦ください。まず一点目は楽天側の問題。楽天側はブログ上部に広告を表示させるシステムを導入しました。これがスパムの類いだと判断され、Googleの検索から除外された原因とされています。これが原因ならば、楽天側のシステム責任者はSEO対策が十分でなかったということでしょう。楽天ブロガーは10日間以上、アクセス面、アフィリエイト面で大きな被害を受けました。また、最大手の検索サイトから消えたわけですから、ブロガーへの説明もあってしかるべきです。楽天は多くの点で、説明が不足しています。つまり、今回の騒動は、この説明不足への不満が集積した結果だと言えます。楽天とブロガーは共存共栄でやってきました。楽天が場所を提供し、そこでブロガーが記事を書くことで、アクセスを集めていった。単に広告を入れれば、収入が増えるわけではない、ブロガーの気持ちを汲めなければ、成功はないことを肝に命じるべきです。以前にも書きましたが、フォトの容量を増やすなどブロガー側に立ったサービスの拡充にも力を入れていただきたい。もう一点はGoogleの件です。楽天ブロガーは彼らの力がいかに巨大化を思い知ったと思います。僕のブログのアクセス数は約半分、アフィリエイトのクリック数は4分の1に落ち込みました。つまり、これがGoogle経由のアクセス数と考えてよいのだと思います。これはgoogleの企業努力の結果と言えますが、寡占状態はあまりいい結果を生み出しません。市場的にはバランスが大事ではないでしょうか。ここはヤフー、goo、infoseekといった検索エンジンの奮闘にも期待したいところです。新聞やテレビには競合があり、その結果、絶妙なバランスを保っています。また、テレビは放送法に基づく免許事業であり、総務省が管轄しています。さらにはBPOといった第三者機関もあり、2重3重の仕組みが網が張り巡らされています。しかし、日々成長しているネット業界は、違う。googleが行き過ぎた場合の安全弁はどこにあるのか? Googleは確かに優れた検索システムだと思います。スパムウェブを排除し、秩序をつける。それゆえ彼らはページランクの格付け、検索結果には作為はなく、完全性があると断言します。以下はhttp://www.google.co.jp/intl/ja/why_use.htmlにある文章ですが、僕は「この完全性」という言葉が妙に引っかかるのです。完全性Googleの複雑で自動化された検索方法には人為的な介入がありません。 PageRankTMを販売したり、商業的に検索結果を操作するということは一切ありません。Google検索は高品質なウェブサイトを手軽に探すための、正確で客観的な手段です。なるほど、とは思いますよね。しかし、Googleが楽天ブログを検索結果から落としたことは不完全性の証明ではないでしょうか? 「コンピューターは誤らない」というのが理由なんでしょうが、コンピューターも人間が作り出したものである以上、完全性はないと思います。完全なるコンピューターという考え方は、なんだかSFじみてませんかね?グーグルを知ろう。グーグルの本はこちらから。MOLESKINE(モールスキン・モレスキン)スクエアード ノートブックポケットサイズ去年の日記は?2007/3/8 見せる収納、隠す収納