Edinburgh 時代の日記をひも解く
2008(平成20)年夏に「イギリス殺し」をしてしまって以降、自分と英国との関わりは容易ではなくなっていたのだが、今年に入ってから徐々に局面も変わりつつあった。そんな中、もともと体調が良いとは言えない今日、午後にふと何を思ったか、留学時代の日記を引っ張り出す。それも、Ph. D. 留学をした Sheffield 期のものではなく、1991(平成3)年度の Edinburgh 期の日記帳である。つくづく思うのは、当時本当に「無理に無理を重ねて」生きていたんだなぁ、ということだ。今だったら妻に「やけくそ」と言われそうな、そんな生き方を留学時代は続けていた。いや、そうした生き方が自分の生活の「原型」となり、今日まで続いてしまったということか。やれやれ、「故障者リスト入り」もするわなぁ。留学時代の事をあちこちで話した原稿には、「ヨーロッパに出るたびに、自分が小さい小さい人間であることを嫌でも思い知った」云々と書かれてあったが、今も少しも成長していないと思う…。もっとも、その後何度か渡英した際に記した日記に、「将来こうあって欲しい」と書いたことの中には、現在「ちゃんとその通りになってるじゃんか」ということもあり、我ながら驚きの再発見をしてもいる。ともあれ、19年の歳月を経て、Edinburgh 期の日記の最終ページに書かれてある「決意」は、やはり今後の課題に変わりない。