子門真人の ULTRA-7
おそらく私が、初めて歌えるようになった英語の歌は、これだったろう――子門真人氏の歌う英語版「ウルトラセブンの歌」The Theme Song of "ULTRA-7"。初めて英語版を聞いたのは、中2の1980(昭和55)年のはず。当時、第3次ウルトラブームの中で、キングレコードから『サウンド・ウルトラマン』という LP レコードが2枚発売されていた。まだビデオデッキが出始めた頃の時代だ。このレコードのパートIIの方の冒頭に、英語版「ウルトラセブンの歌」が収録されていたと記憶する。それを、実に久しぶりに夕べ聴いたぞ。子門真人氏は、歌唱力だけでなく英語力にも優れていたのね。この英語版、『ウルトラセブン』が1975(昭和50)年にハワイで放映された時に作られたもののはず。Far among the Galaxy,is where your home lies.Ultra-Seven, Fighter-Seven.Ultra-Seven, Seven, Seven.March to the end of the Big Milky Way,With the Ultra Eye, Spark!2番の「モロボシ・ダンの名を借りて」の部分が、英語版で "We Know you by another name" となっているのには、当時中2の頭でありながら、「へぇ、こんな風に訳すんだ!」と感心したものだった。つまり、「僕たちは君を、モロボシ・ダンという別の名で知っている」という歌詞にしてあるわけだ(もっとも、モロボシという固有名詞が "the Planet Man" になっているのは、いかがなものか…)。私がもし、「唯一あればいいウルトラシリーズは?」と問われれば、迷うことなく『帰ってきたウルトラマン』と答えるが、しかし冬木透氏の音楽は、『ウルトラセブン』、『ウルトラマンA』、『ウルトラマンレオ』それぞれに泣かせる。また、日本サンライズ(当時)のアニメーション『太陽の牙ダグラム』もまた…。冬木氏にとって、『セブン』の音楽はライフワークになったようだが、彼の音楽人生の中で『ダグラム』はどのような位置づけになっているのだろうか? それにしても、『ダグラム』の総音楽集CDをキングレコードは出す気がないのだろうか??