Mamma Mia!
バンクホリデーの今日は、夜にミュージカル『Mamma Mia!』を観る日。ホテルに戻るのが遅くなる予定で、あまり疲れるのも問題なので、午前中はホテルでおとなしくしていた。日本から持参した A. D. リンゼイのもう1冊の本『自由の精神』(未來社、1992年)を手に取るが、あまり頭に入らない。ホテル1階のバーで、ローストビーフのサンドイッチのランチを食べた後、1990(H. 2)年2月の感覚を取り戻すべく出かける。昔の Dillons、今の Waterstones をかなりゆっくりウロウロした。政治学書・哲学書・歴史書がかなり充実しているように見える。が、これぞという本は決して多くない。なお、「Dillons」の名は、併設のカフェの名前として残っているが、どう見ても客はみなロンドン大学の学生だ。みんなパソコンを持ち込んで、テーブルに陣取っていろいろやっている。まるで大学のカフェといった感じ。そう言えばこの書店の前で、エディンバラ時代の友人・Cさんと最後に落ち合ったのが、1994(H. 6)年6月だったな――と記憶が脳裏をよぎる。その後、ロンドン大学本部や SOAS の界隈を歩き回り、いったんホテルに戻る。部屋の掃除は終わっていた。しばらくしてから、地下鉄で Covent Garden へ。わずか2駅だから早いものだ。この界隈は(確か)初めてだったので、地図を片手に慎重に歩き回る。『地球の歩き方』に載っているシーフードレストランが、このあたりに複数ある。また、コヴェントガーデンというのは基本的にマーケットだな、と思う(ロンドン交通博物館なるものもあったが)。『Mamma Mia!』が上演されるシアター・Novello に向かうが、途中で雨が降り出す。シアターの Box Office で、日本で事前に予約しておいたチケットを入手し、17時に予約のイタリアンレストラン・Orso に行くまで、そのあたりをウロウロする。別のシーフードレストラン・Loch Fyne が、『歩き方』の地図とは場所が微妙にずれているのを発見する。イタリアンレストランでのセットメニューは、スープにチキン料理だったが、正直イマイチ。しかも、食事の途中で変な汗をかいた。まぁ、50ポンドの旧紙幣が使えて新札でお釣りが来たのは幸いだった。が、早めにシアターに行って時間をつぶそうと思ったら、「19:15まで入れない」と言われ、40分ほどどこかで時間をつぶさなければならない。コヴェントガーデン方面に戻り、アップルマーケットとか言われるところをうろつく。ヴァイオリンの演奏があったり、大道芸人が何かやっていたり。そんなこんなしているうちに時間が迫り、シアターに戻ったら、今度は長蛇の列。まぁ、あそこに突っ立って40分も待つよりはましだったか。で、入場したら、右隣にいたく体格のよい男性がドッカと座り、かなり狭くなる。19:45開演だったが、正直、話をちゃんと理解していなかった上に、寒暖の差が激しく雨にも濡れたので身体が疲れていたのだろう、前半はほとんど居眠りをしてしまった。インターバルの時に白ワインを飲み、後半はそれなりにちゃんと観ていたし、最後はそこそこ感動したので、まぁよかったのではないか。確かに ABBA 三昧だったし。ホテルには、思ったほど遅くない時間に戻れた。シャワーを浴びて汗を流して、ひどく「スッキリ」したので、いかに汗で消耗していたかよくわかった。「消耗する汗」は、最近はあまりかかなくなっていたはずだが、今回は久々にかいたなぁ。