[SF]の記事一覧 | ドラゴン山田の研究室

復刻版『ゲッターロボ』

この秋から年末にかけて、故・石川賢のコミック『ゲッターロボ』が復刻された。しかも、少年サンデーに連載されていた時の扉絵を再現し、連載当時に限りなく近づけたものだそうだ。全２巻。言うまでもなく、相次いで買った。コミック版『ゲッターロボ』は、かつて小学館のてんとう虫コミックスで全４巻だった（もちろん、秋田書店サンデーコミックスの『ゲッターロボG』全３巻もあったが）。はまって読んでいたのは、テレビ放映が終了した数年後の小学５年生の頃。高校入学だかの頃に処分してしまったが、時を経てヤフオクで再入手はしていた。しかし、それ以前のよりオリジナルなバージョン（に近いもの）が出たということは、もはや完全に、私たちの年代の人間が商品開発のターゲットにされているということだ。だったら、絶対に『太陽の牙ダグラム』総音楽集CDは出て欲しいよなぁ（当時のLPレコードの復刻CDではなく）。

2014.12.25

「さよならミラーマン」

『ミラーマン』最終回（第51話）「さよならミラーマン」。約40年前の本放映の時に観たはずだし、また30年ほど前に雑誌『アニメック』で特集記事が組まれ、物語としては知っていたはずだが…やはり記憶している映像と実際とは程遠い。人間の記憶というものはこれだからなぁ。しかも、「インベーダーとの戦いが終わったら、ミラーマンとしてではなく、一人の平凡な青年として生きられる」と言っていたはずの鏡京太郎なのに、戦いの果てに待っていたのは、インベーダーに破壊された二次元の世界の復興に携わるという、新たな「戦い」。父ミラーマンの要請に、さっさと鏡京太郎を差し出してしまうかのような御手洗博士、おいおいいいのか、とか思ってしまったぞ。

2011.01.11

DVD 『ミラーマン』第13巻

TSUTAYA DISCAS のレンタル『ミラーマン』も、最終巻に一気に飛んでしまった。最終エピソードである第50話と第51話が観たいだけだ。で、第50話「地球最後の日」以外に、話にだけは聞いていた「パイロット版」という映像も特典映像で観た。シルバー仮面が鏡京太郎だとは。しかも BGM はウルトラセブン（冬木透）。

2011.01.10

「総攻撃！ S. G. M」

これを観れば、TSUTAYA に DVD を返却できる――ジャンボフェニックスが本格的に活躍し始める、『ミラーマン』第27話「総攻撃！ S. G. M」である。劇中で使用された挿入歌「朝日に向かってジャンボフェニックス」は、20年ほど前にキングレコードから発売された BGM 集レコードに収録されていたのと同じ、男声コーラス無しのバージョンであった。この高揚感はなかなか感動的。映像がもう少しよければ…。（12月18日記す）

2010.12.17

「ミラーマン・絶体絶命！」

『Dr. コトー診療所』第１巻と共に借りた DVD は、久々『ミラーマン』の第７巻。ジャンボフェニックス登場の前後編が見たいばかりに借りた。そのうち、前編たる第26話「ミラーマン・絶体絶命！」を観る。エネルギー時限爆弾を体内に埋め込まれてしまうミラーマン。危機を知らせるカラータイマーの装着。幼稚園の時に見たのだとは思うが…。（12月15日記す）

2010.12.14

The Long Sleep

ロンドンの大恩人・T岡さんからメールをいただいたこの日、何を思ったか、風呂あがりに『謎の円盤 UFO』の DVD を引っ張り出し、まだ観たことがなかった最終回「The Long Sleep（眠れる美女の怪奇）」を観る。物語の舞台は1980年とは言え、映像は1970年初頭。当時のロンドンはあんな感じだったのか、おぉタワーブリッジにコベント・ガーデン駅、そして田園風景だ。ロンドン郊外の田園のシーンを、今見ても違和感がないのは、やはり英国の田舎が当時とほぼ変わらないまま残っているためなのかも知れない。

2010.12.04

39年ぶりのアイアン

留守宅に届いていた TSUTAYA DISCAS。おかしい、登録していた順位の高いものが借りられず、39年ぶりの『ミラーマン』第１巻・第２巻が届けられていた。1971（昭和46）年12月から約１年間放映されていた円谷プロ作品『ミラーマン』。再放送などに恵まれず、私は満足に見た記憶がなかった。幼稚園児だった当時は、知らないうちに番組が始まっていて、ほとんどすべてにおいて兄貴経由の情報しかない私だった。DVD 化されたのは、５年前の2005（平成17）年秋だったか。それにしても、『帰ってきたウルトラマン』の第３クール終了近くにオンエアされた『ミラーマン』のはずだが、こうして39年ぶりに観ると、何ともレトロである。第１話に登場するアイアンも、こんなに不細工だったっけ？と思う。もっと重厚な鋼鉄獣だった気がするが…。同じ円谷作品でも、スポンサーの違い（あるいはTBS とフジテレビの違い）というものがあるのか？あら、主人公・鏡京太郎の新聞社のデスクは、ミステラー星人ではないの（当時としては、「ミステラー星人がデスクだ」という順番だったかもしれないが）。（10月11日記す）

2010.10.03

MINDBENDER

これまた、「TIMELASH」と同様に、ストレイカーを追い詰めるエピソードだなぁ…。詳しくは分らんが、『謎の円盤 UFO』制作は、途中で頓挫した期間があったようで、最後の９話ほどはキャストなどの都合がつかず、異色の作風になっている面があるらしい。まぁ、全26話の撮影が終わってから、エピソードの放映順を決めたのだろうが…。

2010.05.30

TIMELASH

何となく、かつて観た映画『パルプ・フィクション』的な感覚に襲われるようなエピソードだった。もう一度観たいとは思わない…。

2010.05.29

REFLECTIONS IN THE WATER

『謎の円盤 UFO』の中で、これまで満足に観ていないエピソードに手を出している。今回は「REFLECTIONS IN THE WATER（UFO 大編隊接近中）」。海底に宇宙人の秘密のドームがあり、その中には、SHADO 隊員そっくりのニセのサイボーグがいる――。この話、1995（平成７）年暮れにシェフィールドで VHS『UFO』第１巻を買って第１話と思って観たものの中に出てきた。ビデオでは、第１巻は第１話を含むいくつかのエピソードをつなぎ合わせて作られていた。確かにこの水中のエピソードでは、最後の最後に、UFO の大規模攻撃に対応するため、SHADO のありとあらゆるメカが登場しており、ビデオ編集としては SHADO を紹介するのに都合のよい部分ではあったのかも知れない。あいにく、英国のビデオを再生できるデッキを数年前に手放しており、再確認することはできないが…。（５月29日記す）

2010.05.28

追い詰められるストレイカー

『ダンバイン』から、懲りずに『謎の円盤 UFO』に移っている。昨日は「A Question of Priorities（宇宙人・地球逃亡！）」を字幕版で、今日は「Sub-smash（スカイダイバー危機一髪）」を吹き替え版で、観た。いずれもシェフィールド留学中に VIDEO で観て、主人公のストレイカー司令官がここまで追い詰められるのかと、やるせない思いになったエピソードだ。それにしても、1970年代に放映された日本語吹き替え版は、ストーリィを手際よく説明してくれる（英語にはない）ナレーションがあったりして、親切な作りになっていると思うが、他方では、もともとの英語版のセリフをオミットしたり犠牲にしている面もある。一番いいのは、英語ですべてセリフが聴き取れることだが、そんな能力が私にあろうはずがない。

2010.05.27

CONFETTI CHECK A-O.K.

シェフィールド時代に買って観ていた英国版ビデオ『UFO』には入っていなかったエピソード。日本語名では「シャドーはこうして生まれた」。エド・ストレイカーがシャドーの創設の中心者になった10年前にさかのぼる話だ。すでにシェフィールドで観ていた悲劇的なエピソード「A QUESTION OF PRIORITIES」（日本語名「宇宙人・地球逃亡！」）において、ストレイカーには離婚した妻と息子がいるということは分っていたが、今回初めて観たのは、ストレイカーの新婚生活が「使命」ゆえにいかに崩壊して行ったか、というプロセスだ。この英国生まれの SF ドラマは、どこまでも、地球防衛がきれいごとではないことを観る者に見せつけてくれる。（２月10日記す）

2010.02.09

COMPUTER AFFAIR

イギリス放映版と日本放映版とでは、エピソードの順番が異なる『謎の円盤UFO』。改めて、オリジナルに近い順番でストーリィを追わねば。

2010.01.28

E. S. P.

日本語吹き替え版だと、まるでキャラクターの印象が違う――『謎の円盤 UFO』で、よく見知ったエピソード「E. S. P.」を、昨日・今日とで日本語版で観る。それにしても、途中で日本語が途切れて字幕になるシーンがあるのは、1970年代に日本で放映された時にカットされた部分なのか？

2010.01.27

DESTRUCTION

すでに1970年代初頭、廃棄される兵器による地球環境破壊（人類の滅亡）の危険性が語られていた、『謎の円盤 UFO』の「DESTRUCTION」（日本語版の題名は「地球最後の時」）を、途中まで再見する。（１月25日記す）

2010.01.23

バトルフィーバーＪ

先週 TSUTAYA で、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』と共に借りてきた DVD が、『バトルフィーバーＪ』Vol. 1。1979（昭和54）年２月、私がそろそろ小学校を卒業しようという時期に、放映が開始された。当時「フィーバー」という言葉が大流行。流行というものが昔から苦手だった私は、まずその番組名に違和感を感じたし、すでに『ゴレンジャー』より後は東映戦隊ものは観なくなっていたので、この作品も当然満足には観ていない。ただ、あの頃買っていた少年雑誌『冒険王』（秋田書店）でのマンガ第１回が、よく分らないもののハードな内容だったことは、かすかに記憶している。また、音楽担当はあの渡辺宙明氏だが、当時なかなかアダルトリッチな LPレコード『組曲　バトルフィーバーＪ』が発売され、兄貴がよくかけていたので、その美しいメロディーには魅せられるものがあった。…で、30年後の今、改めて DVD で観ることに。悪の秘密結社というのは、この手の子供番組に定番の設定だが、しかしこの作品の「エゴス」というのは、ほとんど新興宗教だな。オウム真理教の衝撃の後の時代にこれを見ると、本当に30年前の作品だろうかという不思議な感覚になる。もっとも、さらに昔の1972（昭和47）年放映の『レインボーマン』での、死ね死ね団が作った「おたふく会」にも似たところがあったが（子供番組とは思えない凄まじさがあったのは、やはり原作者の情念の力か）。現代の日本人が「宗教」と聞くと胡散臭く感じるのは、思うに、こういうイメージでしか宗教を見ないからなのだろうな。それは、この社会にとって不幸なことではないか。

2009.08.26

『地球へ…』の世界

温泉宿にしけこむために、持参したコミック『地球へ…』。私が中学時代だかにアニメ化され、劇場で上映されたことは、当時の雑誌などで知っていた（観たことはないが）。しかし、竹宮惠子氏の原作マンガを読んだことはなかった。原作が1977（昭和52）年～1980（昭和55）年に雑誌に連載されたものであること、およびその『地球へ…』が比較的最近、テレビアニメとしてリメイクされたこと、そのようなことを知る由もない私。このコミック自体、妻が実家から持ってきた新版であり、その第１巻を今回持参したというわけだ。ソルジャー・ブルーなどという名前には記憶があり、懐かしさもなくはなかったが、ストーリィについては予備知識がほぼ皆無。しかし、いったん読み始めると、あっという間に読み進めてしまった。そしてつくづく痛感したのは、私が1980年代前半（中学・高校時代）にはまった SFアニメーションの物語のモチーフが、直接・間接にこの作品にあるのではないかということ。また当時、SF好きの人間であれば共有して持っている「常識」というものがあり、この作品もまたそれを踏まえていたのではないかということ。そして、特定の作品のディープなファンになることはあっても、SFそれ自体のファンでは決してなかった私は、そうした「常識」を共有せずに好きな作品だけ観ていた、という冷厳なる事実…。それこそ『ザブングル』にしても『ダグラム』にしても、あるいはJ9シリーズにしても、事前に『地球へ…』を読んでいれば、すでに何らかの形で竹宮氏が（あるいは当時の SF作品一般が）語っていたモチーフなり題材なりが用いられていることに気づいたかも知れない。もちろん、それらの作品が直接的に『地球へ…』の延長線上にあるなどと言うつもりはない。しかし、今頃になって改めてこの作品に接することによって、かつて（今も？）自分が観てきた作品が、どんな位置づけになるのかが分かるような気がし始めた。そう言えば高校時代、SFファンの同級生らはやたらいろんなことを知っていたし、いろんな作品を読んだり見たりしていたなぁ。人口問題、環境問題、移民、宇宙の広がりと人間の内面、言語を介さずに「分かりあう」ということの両義性…。さて、全３巻を読み切るのはいつの日か。（６月28日記す）

2009.06.16