笑うしかない
午後、1人のゼミ生の卒論指導を行なった。その折に彼が、図書館から借りだしたエミール・レーデラー著『大衆の国家』を持参したのだが、「こんなものがはさまっていました」と1枚の紙を出す。なな、何と! 三島市内の居酒屋・七福から、学生時代の私の住所に送られてきたハガキであった!当時、クラブ(卓球部)の OB が働いていたこの居酒屋で、よくコンパをさせていただいたのだが、その時代の私宛のハガキがまさかこんな本にはさまっていて、自分のゼミ生によって「発掘」されるとは…。消印は1990(平成2)年10月3日となっているから、私が修士課程2年生の秋ということになる(すでに、翌年のエディンバラ留学が決まっていた頃だ)。きっと当時、この本を図書館から借りて、しおり代わりにこのハガキを使って、それを忘れてはさんだまま返却してしまい、20年近くもの間そのままであった、ということなのだろう。あぁ、恐ろしい。ヘンなものでなくてよかった(汗)。「三島市徳倉2-12-6 臼井アパートJ103」…まぎれもなく、私が大学2年生から修士課程2年までの5年間、暮らしたアパートである。6畳一間でバス・トイレ付、当時の家賃は確か36,000円だったと記憶する。現在も厳然と存在し、誰かが住んでいるようだが。(11月12日記す)