迷宮の少女たち。。。父と娘
と題されたシリーズがふと目について、シリーズの6回目と、10回目を紹介したいと思います。かねがね気にはなっていたのですが、この2回しか紹介出来なくて申し訳ありません。 自主退学 母の大学の夢打ち砕かれると題されてシリーズの6回目は始まっています。 高校での生活は特に問題のなかった理恵(仮名)は、2年生になると遅刻早退が目立つようになった。 「遅刻は多いし、髪の毛は赤っぽい、直せ」担任から頻繁に指導を受けた。 「夜遊びのせいもありましたけど、学校でいじめもあったようなんです。カバンの中の物を買ってに出されたり。友達関係をうまくつくれなくて、面白くなかったんでしょうね」と母親の響子(仮名)▽不登校 理恵が遅刻すると、学校から響子の職場に「娘さん来てませんよ」と必ず電話があった。 「毎日、きょうは学校に行ったか、学校から電話ないかとびくびくしてました」 響子の職場には同世代の母親も多く、一番の感心事は子どもの教育だった。 「中学の成績はどうだ、高校はどこだ、大学は、といった話題ばかり。そんな雰囲気でしょ。以前、子どもが不登校になって会社をやめた人がいたんです」 当時は響子も知識がないまま「親が悪いから子どもが不登校になる」と仲間とささやき合っていた。そうした体験から学校の電話の内容が職場に知れるのを恐れた。 「お父さんからの用事だよ」。周囲にはごまかしていたが、いつばれるかと響子は身の細る思いだった。▽誓約書 そのうち理恵は夜、アルバイトを始めた。 「コンビニだと行っていたんですけど、朝6時ごろ帰ってきて、眠いから学校に行けないですよね。怒っても言うことを聞かないし」 アルバイトは長続きせずにやめたが、理恵の遅刻が減ったわけではなく、学校から何度も親に呼び出しがきた。誓約書を提出して「今度こそ遅刻しないよう頑張らせます」と担任に頭を下げた。 何とか三学期が終わり、3年に進級できるとホッとしたときに担任から電話があった。 「自主退学してください」。たびたび生活上の指導を受けていたが、まさかやめさせられるとは、思いもよらなかった。 だが学校の姿勢は強硬だった。「最後は退学処分になると、どこの学校にも入れないと脅かされたんです」 別の学校を紹介するからと言われてやむなく自主退学を受け入れたが、結局、どこも紹介してもらえなかったという。 「3年に進級できれば娘は大学に行けるはずだったんです」。響子はその夢を目前で打ち砕かれた。 そして、シリーズの10回目にはほめ言葉 やっとスポットが当ったと題されて。。。 キャバクラで働き始めた理恵は、スカウトマンを使ってより条件のいい店に替えていき、しばらくして新宿・歌舞伎町の店に移った。 時給は「3千円とかで、ほかの場所よりいいと言ってました」と母親の響子。同世代の一般的なアルバイト先であるコンビニの約3倍もの額だ。▽金銭感覚 「楽しんでいたみたいですよ。遊ぶお金はあるし、プレゼントはもらえるし」。響子は理恵が客から色々プレゼントをもらっていたのを覚えていた。 「結構、高いものをね。ネックレス、グッチのバックだとかブランド品。自分が買った物もあるでしょうけど、指輪なんかたくさんありましたね」 理恵の前にはいつの間にか効果なブランド品が労せず手にできたり、自由に金を使える世界が広がっていた。理恵の金銭感覚はまひしていく。 「ブランド品とかアクセサリーとかもらっていると、本人もお金の価値がわからなくなるって言うんです。お金が入っても金銭感覚がなくなるから、右から左に物を買ったり、遊びに使う。だからいくら稼いでも携帯電話代も払えないんです」▽情報誌 現実離れした世界を浮遊する理恵を、響子はどうすることもできなかった。 理恵は心配をよそにキャバクラの情報誌を買い込んでは、売れっ子になれるように「研究」していた。 「どの女の子が、どこの店のナンバーワンだとかよく言ってましたね。そういう子のまねをして、店で頑張ろうと思ったんじゃないですか。自分もナンバーワンになれるように」 理恵をそこまで駆り立てたのは、金だけだったのだろうか。 「自分を認めてくれるというところですよね」と響子。 「今は男の人が気を使う次代ですから、お店でもお客さんが、きれいだ、なんだかんだと女の子のほうをチヤホヤしてくる」 父親に「駄目だ、駄目だ」と言われてきた理恵には、たとえ歓心を買おうとする男性客の言葉であっても、理恵を認めるほめ言葉は耳に心地よかったのだろう。 売れっ子になればなるほど、客からチヤホヤされるし指名料も入る。 「お客さん、私は店でナンバーツーの人のグループにいたんだよって、自慢気に話したこともありました」 理恵にとってキャバクラは、「駄目」と言われてきた自分にもスポットライトが当たる場所。響子にはそう思えた。。。 ここで、新聞を遡って捜してみたら第2回目が見つかりました。20日付けになっていますが、何故か第1回目は載っている筈の第4面だけが見つかりません。気に留めた記事をいつかは。。。とどこかへしまいこんでしまったのかもしれません。何か事件の一旦とも思えることが書かれていましたので、そのまま引用させていただきます。。。 夫の顔色 漂う緊張感、食事も気抜けずと題して、シリーズ第2回目は始まっていました。 東京のベッドタウンに住む響子と夫の洋介の間に理恵が生まれたのは、結婚から3年目だった。 中堅企業のサラリーマンの洋介は結婚後、火事をすべて響子に任せるのではなく、気が乗るとよく手伝った。 「料理が上手で自分でつくったり、仕事から帰って来た後におでんを用意してくれたりしましたと響子。買い物も「今日はおれが行く」と、響子の書いたリストを盛って気軽に出かけた。 そんな気さくな反面、洋介は非常にきちょうめんで響子にはうっとうしいほどだった。▽気が休まらない 食事のとき、台所に鍋が洗ってないままだったり、ボウルに洗い物があると、「汚いから見せるなって怒って、『後で洗うから』と言っても、その場でばたばた洗い出すんです」。 食事中に洋介がトイレに立つと、帰りに台所が見えるので、響子はいまでも洗い物があるとすきを見てパッと隠す。 部屋が自分の思い通りに片付いていなければ「おれの言う通りにやらないと捨てるぞ、壊すぞ」と、いきなり怒り出すこともあったと言う。 部屋のカーテンが汚れているのを見つけたときは「私が買って取り換えます、と言っても聞かず、カーテンを引きちぎったこともありました」と響子。洋介がいると響子は気が休まらず、家には緊張感が漂っていた。▽職場でいい人 理恵が生まれた後は、洋介の顔色をうかがう生活はより強くなった。 響子は洋介の帰宅時間が近づくと、理恵にどんなにせがまれても、遊ぶのをやめてきれいに後片付けをした。 「公演で遊んでいても時間になると早く子どもを言えに連れて帰って、主人のご飯の支度をしないといけないので気が気じゃない」 外では「気を使うから」とほとんど付き合いのない洋介は、帰宅時間がだいたい決まっていた。しかも、家では毎晩のように晩酌をした。 「6時ごろから8時ごろまで飲むんですけど、職場でガードを固くしていい人をやっている分、ストレスがたまって、私たちに当たるんです。ちょっとしたきっかけで怒り出すことがあって、食事をしていても安心できないところがありましたよね」 響子も理恵も、洋介と一緒の食事は気が抜けなかった。 「理恵はそんな主人の目を気にしてずっと育ってきているんですよね」。小学生になると理恵の行動にその影響があらわれ始めた。。。 順序が逆になりましたが、次いで、25日付けの新聞に、非行の悩み分かち合おう 「親たちの会」結成 27日、神戸で初会合 子どもの自立模索と題して、紹介されていました。 一人で悩まないでー。非行に入った子どもを持つ親のグループ「非行と向き合う親たちの会『兵庫』」が27日、神戸市内で結成される。月に1回集まり、悩みなどを話し合う。自らも娘の非行に心を痛めてきたというメンバーは「体験した者同市だからこそ分かり合えるし、仲間がいれば頑張れる。勇気を出して参加を」と呼びかけている。(中島摩子) あるメンバーの母は、大学在学中に荒れた生活を送るようになり、借金も重ねた。メンバーは親戚などには話せず、「悪い方にばかり考え、途方に暮れていた」。悩みを抱えきれなくなり、福祉施設などへ何度も相談に行ったという。 そんなとき、東京都に非行のこどもを持つ親のグループがあることを知り、訪ねた。「同じ悩みを持つ人はほかにもいる。自分だけじゃない」。今まで胸の内にしまいこんでいたことも話すことができ、肩の荷が下りたように感じた。気持ちが少し前向きになったという。 以前は、頭ごなしに娘のことを「本人が悪い」と決め付けていた。しかし、仲間と話し合ううち「娘を受け入れよう。非行に走ったのは、何か理由があるはずで、娘の内面を理解しよう」と思えるようになり、親子関係にも変化がでてきたという。 麻薬や暴走族、家庭内暴力、金銭トラブルなどの非行は多い。「同じような思いの人は県内にも多いはず」とグループ結成を考え、仲間と準備を進めてきた。 結成の初会合は午後1時半から、神戸市中央区の神戸市青少年会館で。月に1度の定例会を開き、会員相互の話し合いのほか、元過程裁判所調査官などを招き、「子どもが自立できる道をみんなで学び合う」という。 年会費は2400円。定例会の参加費は会員が300円。会員以外は500円。当日会場で受け付ける。。。とありましたが、記事をそのまま載せましたので、今日は既に30日。申し訳ありません。問合せ先も何も載っていませんでしたが、こういうグループがあるということを知って頂けたらと思いまして。。。 さて、私は1年余り前から、◆個人特訓教室 メールマガジン◆ ■■■「PERSON to PERSON」■■■ ためになる教育マガジンというのを読ませて頂いています。 当時、JS3EZZさんのお友達からある人のサイトへ飛び、その人がリンクされていた教育関係者が縁で、次々と、その方のリンク先の教育関係者のサイトへお邪魔して、書き込んでいた私のコメントを読まれた方が当時そちらの塾の講師をされていたことが縁でメールを頂いたことから始まりました。 毎回、毎回、「先生の読書」というコーナーがありまして、先生方がお勧めの本の紹介をされています。 11月9日に送られてきたメルマガにはこんな本が紹介されていました。 『13歳の黙示録』宗田理著 講談社 648円 『絶対エリート主義』篠上芳光著 実業之日本社 1,400円 『昔話が育てる子どもの心』軽澤照文著 文芸社 1,350円 『アフリカの瞳』帚木蓬生著 講談社 1,950円 子どもたちの教育には全国各地の皆さんが心血を注いでいらっしゃると思うのですが、こんな本にも目を通されてみてはいかがでしょうか?と、私も読まなきゃ。と思いましたので、並べてみました。。。 また、一応ハムの端くれでもある私は、JG6TYNさんが発信しておられる『ham情報かわら版』というのも送っていただいています。その中で、『スペシャルオリンピックス冬季世界大会』という言葉が目に留まりました。来年2月26日から3月5日まで長野を中心とする地域で開催されるのだとか。私個人的には、色々と思い出の詰まった、札幌オリンピックの方が印象に残っているのですが。。。とまた歳をばらしてしまいましたので、この辺で出勤タイム。 皆さんへのresが滞りがちですのに、自分のことばかりで本当に申し訳ありません。 今朝から、少し喉に痛みを感じましたので、叔父の病院へは遠慮させて頂きました。