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• 柿

  このような地味で小さくて目立たない花があのようなたっぷりと充実した実になるとはなんという不思議なことでしょう。秋の侘びた景色の中で柿の実は鮮やかに色彩を際立たせています。

  2008.05.31

• 山

  たいした雪じゃないんですけど今朝も雪自家の正面にある低い山です下のほうは植林されたスギやヒノキでふわふわして見えるのがもともとの落葉広葉樹そして稜線付近に目立つのが赤松です木々それぞれの調子の違いが面白い冬らしい雪空に低い雲モノトーンっぽい何でもない冬の朝今朝の10時半頃です

  2008.02.03

• この冬初めての雪掻き

  　昨夜遅くに仕事場から出た時は雪が少し舞っているくらいだったが朝外に出ればすでに20センチ程積もっていた。この冬は例年になく雪の無いままで年を越したが、ようやく初めての雪掻き。道路から玄関まではたぶん6～70メートルくらいあると思うが、山すその谷間で吹き溜まりなのでこのくらいの雪でも除けておかないとあとあと面倒なことになる。　柿の木にそのまま残った実をついばみに沢山の小鳥達が集まっている。ちいさな渋柿で秋にはそのままにしているのだがこの時期になればねっとりと濃厚な甘柿になって手の届くところは折々ぼくがもいで食べてしまったが、残りは鳥達が冬のご馳走にするようで、こういうふうに分けあっているというのは何となく気分のいいものだ。寒い夜はしゃりしゃりに凍りついて天然のシャーベットになるので、これをひとつかふたつストーブの前で食べるのもなんとも贅沢なものでうれしい。この柿のシャーベットの話は何年も前にここに書いたことがありますね。

  2008.01.17

• 月

  　今夜は中秋の名月だそうです。いつまでも暑かった今年の長い夏も終わったようでここ数日ようやく秋めいて来ました。日が落ちればすでに肌寒ささえ感じる外へ出て空を見上げれば生畑の月もうつくしく輝いています。　兼好法師は「月は隈なきをのみ見るものかは」と言っていますが、たしかにそういう心持ちはわかるような気はします。しかしながらこういうことは多分にその時々の状況や気持ちに左右されるもので、今の自分にとっては隈もない月のほうがしっくり来るような気がします。月の満ち欠けの仕組みさえもいまひとつよくわかっていない自分にはこうしてまあるい月がポッカリと天空に浮かんでいるということがひどく不思議なことのように想えるのです。　月で想い出すことはいろいろあるけれどここ数年間「めいげつや」というバンドをしていたのですがこのバンドの名前を決めた夜も空高く綺麗な月が輝いていたといことなども心に残っています。そのめいげつやも今年の夏にカナダで教職につくためにダグが帰国してしまい、マンドリン弾きの上田英雄さんの自費出版のアルバム『フラマンノォト♪』にメンバー揃ってバンドのレパートリーから上田さんの書いた曲を何曲かレコーディングしたのが最後になりました。9月の新学期からダグは子供たちと向きあっているのだと想います。このアルバムのことはいつかまたあらためて書く機会があるかと思います。『フラマンノォト♪』はあくまでソロアルバムでありアレンジや音作りなどあらゆる点でめいげつやの演奏とは違うものですが自分にとってもめいげつやの貴重な思い出の記録となりました。　写真は25日深夜の月で、もちろん肉眼ではこうは見えませんが最近使いはじめたズームレンズの200mmで撮ったものをさらにトリミングしてみました。

  2007.09.25

• 

  航空写真

  　ネットで地図を見るのにGoogle Mapをいつも使っているのだがここの航空写真がなかなか面白い。自家もブロードバンドになってからはGoogle Earthも使えるようになってときどき御縁のある場所や知らない街を見ているがニューヨークなどは車どころか人の姿も確認出来るくらいであちこち見ていても飽きない。宇宙から見た地球からぐっとズームアップして人の姿まで迫るのはイームズの作った映画をおもいだす。ぼくの好きなひともみんなこの何処かに住んでいるのだなと想うとちょっと神様の視座を得たようでこういうのはいかにもヴァーチャルな楽しみだ。　日本の写真はまだアメリカほどの解像度はないし特に山間部などはまだまだ荒い画像でしか見ることは出来ないが、それでも生畑も以前に見た時よりはだいぶん細いところまで見られるようになって自家の屋根もしっかり確認出来るし茶色いトタンの窯屋根も見える。緑色のユーノスは地面の色に溶け込んでしまったか何処かへ出掛けているのか知らないが見えないけれども小さな白い点がいつもトラックを停めている場所になんとか確認出来るのが面白い。　Google Earthだけではなくしばらく前から使っているソフトにFirefoxがあるが、今日ははじめてこのソフトから書き込んでいる。このブログを始めてから全ての記事はMac版のIEでアップしてきたが、IEでは太字やリンクを付けるボタンとか高機能エディタとかタグとか表示されなかったのだが知らない間にだいぶん便利に進化しているので驚いた。そういう訳で初めて今日はタグを付けてみた。

  2007.08.28

• 夏の虫たち

  　毎日雨が降りじけじけとしたこの季節はどうにも好きになれない。前からそうだったのかどうだか忘れてしまったが、ここに住み始めてからは山際で谷川の側のこの家の湿気がすごくてどうにも黴っぽくて困るのだ。例年のことだが特に遅い螢というのはいるもので昨夜もひとつ飛んでいた。大きく明るかったので別の種類のものというわけではなく、たぶん源氏螢だったのだろうと思う。今年は6月1日から月内はそれなりにたくさんの螢を見ることが出来た。カブトムシやクワガタムシももう半月ほども前から出ているし、今朝はセミも鳴いていたし季節は確実に移ろっている。

  2007.07.16

• どくだみ

  　6月になったすぐから螢が飛び始めた。気が付いたのが6月の初日であるというだけのことで5月の終わり頃からたぶん出ていたに違いなく今年は少し早いような気もする。そして家のまわりでは初めてのどくだみの花が今日咲いた。わらびもまだ少しづつ出ているし、あざみはもう少し早くから咲いている。こういう季節のことを記すのは気分の良いものだ。　どくだみの花は気品のあるシルクのような白い色をした十文字の花。赤い茎もやはり赤く縁取られたハート型の葉っぱも印象的なものだ。失敗した陶器の欠片で軽く押さえて李朝白磁の碗に入れる。　　

  2007.06.09

• 梅の花が咲きました

  　春ですね。まだまだ夜から朝方に掛けては氷も張り、冷え込みますがそれでもこの冬はやはりおかしいくらいの暖冬で雪も結局は沢山降ったのは二度だけだった。仕事もしやすいしそれに雪掻きが無いのは楽で助かりはするがやはり冬はうんと冷え込んで雪に閉ざされて過ごすのがいいというような気もしないではない。　まあそんな暖冬のせいで今年の梅は二月から咲いていた。生畑では例年三月も半ば頃になってようやく梅が咲き、桜とたいして変らないなぁなどと思っていたのだが今年はずいぶん早く咲いた。先日ちょっと出掛けた帰りに膨らんだ蕾の付いた枝を一枝持ち帰って瓶に挿しておいた家の中の梅も咲いた。ひとつ咲けばはっきりといい香りがするのが梅だ。　丹波の徳利に入れるために少し整理した小枝を伊万里の小壺に挿してみた。雪持ち笹と梅の紋様がたっぷりと膨らんだ胴に描かれた十八世紀頃の鬢付け油を入れた油壺はその用途のためにぐっと絞り込まれた小さな口が可愛らしく梅を受け入れる。描いて描いてここまで省略された表現はさすがに全国津々浦々に運ばれた伊万里の陶画ならではの冴えで、こういう筆の勢いはやきもののうつくしさの大切なひとつの要素だと思う。　まあ今日の主役は梅の花なので油壺のことはまたそのうちちゃんと紹介するとして、梅のことを書きたいのだが、毎年春の初めを告げる梅の花のうつくしさとその香りは寒い冬を乗り切ったという歓びを実感させてくれる。梅が咲くようになればまだまだ雪が降ることも氷が張ることもあるにしても昼にはいかにも春らしい暖かな日差しがあり、またまもなく草木も沢山の花を咲かせてやがて鮮やかな桜が咲く春の盛りも近いのだということを保証する。桜はどこか濃厚でこってりしたところがあるが梅はもっときりりとした清楚なうつくしさでどちらもそれぞれ好ましい。つんつんした枝ぶりに沢山付いた丸い蕾もよいものだし、また繊細な蕊とこれも丸い花弁の取り合わせは毎年見ていてもその度になんともよく出来たものだと感心しないわけにはゆかない。　今年は丹波の徳利のほうも伊万里の油壺のほうもどうにもうまくいけることが出来なかったが、こういう時はやはり写真に撮ってもなんとも収まりが悪いものでしっくりこないがこれはまた来年の課題にするよりない。　毎日次の窯焚きに向けて仕事を進めているが、それとは別に年末からひどく気に掛かっていた大切なことをひとつ片付けた。そろそろ自分も日々こうして残したことをひとつづつ片付けてゆかねばならない年齢になったというような気がする。

  2007.03.01

• 初雪

  朝はうっすらと白く覆われていた景色も昼になればほとんど融けていつもの色に戻る。濡れた屋根が光る。また一回りして雪の季節がきた。ヤッケを着て大きなスコップで雪を掻いたり、寝る前に忘れないように水の元栓を閉めたりしなければならない。でもそんな先のことよりも今日しようと思ったことをちゃんと今日することのほうが大切だ。

  2006.12.18

• 晩秋

  　筆で文字を書く前に広告の裏側に試してみるのと同じようにスリップウェアの仕事のはじめには陶土の板に描く前にその辺の板切れやバケツの側面やひしゃくの裏側や庭先の石などにスポイトの調子を見るのに描いてみる。土の上にも玄関のコンクリートのたたきにも描く。バケツやひしゃくは水で流すが、材料はただの白い泥なので地面に描いたものなどは特に洗い流さずともそのままにしておけばやがて人が踏んだり雨が降ったりしている内に消えてなくなってしまうのだ。　たぶん中学生頃に見たテレビ番組でインドで女の人が毎朝家の玄関にお米の粉で紋様を描くという習俗が紹介されていたのが忘れられない。それはいかにも民族的な表現の不思議な紋様であった。インドでなくとも日本だってお寺に行けば土や白砂をほうきで掃いた跡が紋様になっている。こういう暮らしから生まれ出てくる紋様の世界は芸術的趣向から描かれる絵画の世界とはまるで別の一世界をあらわしている。そんなものにはまるで及ばないが、こうして泥描きの作業スペースである玄関まわりを紋様だらけにしていると、自分でやっていることながら毎朝家々の前は箒で掃いて水を撒くという京都の街で育った自分などにはちょっと異文化の感じがして面白い。　これは先月の終わり頃に描いたものだったと思うがこのところ雨が降ることもなかったので出入りするたびに踏まれて少しづつ薄く減りながらも思いがけず長く残っていた。今日は久しぶりにまとまった雨が降りまた風が吹いている。紋様は軒から吹き込む雨に半分洗われ、木々の内でも比較的早く赤く色付く柿の木が鮮かに染めた葉を散らしてコンクリートのスリップウェアの上に一枚のっていた。

  2006.11.11

• 初氷

  　昨夜から冷え込んでいたが朝早めに起きて外を見れば水が溜まった小さな器に薄氷。石臼や大きなバケツやそういうたっぷりと熱を蓄えることが出来るものはまだ凍っていなかったので冷え込みもぎりぎり零度くらいかと思われるがたぶんこれが初氷で今年は少し早い気がする。これからいよいよ冬に向かうのでしょう。　午前中にバイクで見える方がある日だったのでこれはたいへんだろうとストーブを出して部屋を暖める。今年も今までまだ暖房はしていなかったのだ。

  2006.11.08

• 天の川

  　京都の街中で育った小さいころの自分にとっては天の川はお伽話か天文図鑑の中のことで実際に見えるものではなかった。それが何時頃のことか忘れたが母の田舎である丹後に行った時にはじめて見た。誰かが空を見上げて「天の川」などと言っているが最初はどれがそうなのだか判らなかった。「どれどれ？」などと言いながら教えてもらってしばらくかかってようやくそれが判った。沢山の星と言うよりもそれが星とも思えないような細かい細かい輝くちりのようなものが思いがけず長く天空を渡っている。それは雲のようでもあり龍のようでもあり・・・　そういう最初の印象的な出来事の後も山へ行った時などは時々見ることがあったが、生畑へ来てからはこれも普通に見ることが出来るようになった。よく晴れた月のない夜にはひときわ鮮かに、あの子供のころの最初の印象のとおりに見える。　　今日も暗い夜、家の横で三脚に付けたカメラを空に向けてみた。肉眼ではさすがにここまで見える訳は無いが、ニコンの50/1.4のレンズは見えないはずの細かい無数の星の光さえ集めてくれた。　大空に向けて写真を撮っても何処をどんなふうに切り取っているのかいまひとつ判らない。１分程もシャッターを開けばたしかに地球は自転しているというのを証明するように全ての星は条痕となる。iso感度をあげて20秒ほどのシャッターで写してみました。下手な写真にすればデジタルノイズを見ているのと大差ないようなものですが、実際の星空は美しいものです。これはたぶん白鳥座。本当の星空を想像して楽しんでみて下さい。　

  2006.08.24

• 訂正

  　何年か前にも書いたことだが気象庁の発表なんかとは関係なく季節は案外ある日を境にがらっと変るもので、朝目が覚めた時から空気が違うのがわかった。本当の梅雨明けは今日でしたね。かんかん照りの下で大汗かいて仕事するのは好きだ。

  2006.07.27

• 捩花

  　ひと月ほど前に草刈りを済ませた家のまわりもこのところ降り続いているたっぷりの雨でまた草が伸びてきています。そんな中すくっと伸びた先に小さな紫色の花が螺旋状に連なったこのネジバナがひときわ目を引きます。ひとつひとつは数ミリの極小さな花で、名前を漢字で書けば捩花なのだそうで姿ともども可愛らしいものだと思います。　このところほとんどこればかり使っている55ミリの古いマクロレンズで大写しにすればこのままクルクルと雲を突き抜けて大空までつながってゆきそうな気がしてきます。分厚い雲の下、雨の合間の一枚。

  2006.07.19

• 山吹

  　午前中に郵便局まで用事で出掛けて山際の道沿いを彩っている山吹を少し頂いてきました。　沖縄の荒焼瓶子に挿してみれば花や色彩のうつくしさはもちろんのこと、しなやかに伸びた姿のうつくしさにも気付かされます。なんでもないアルミサッシの窓の前で一枚パチリ。　ちょっと調べて見れば去年も27日に山吹を紹介していました。不思議なくらいに一年は綺麗に回っています。

  2006.04.26

• サクラ

  大津歴史博物館前のサクラです。ただカメラを向けてオートモードでシャッターを切っただけのどこにピントがあるのかわからないようなお粗末な写真ですけれど、ここにもそれはそれでサクラのうつくしさの一面が写っているような気もします。実際に咲き誇る桜を見ればどこかあっけらかんと綺麗だなというだけではすまないような情を揺さぶってくる危うさを感じますが、こういう下手な写真には子供の頃に見た校庭のサクラのような軽やかなうつくしさだけしか感じないですむのではないでしょうか。

  2006.04.15

• つらら

  窯のトタン屋根につららが並ぶ。これはあんまり大きくないけれど。街育ちの子供の頃はつららも珍しく年に何度か小さなつららを見付けて喜んでいたものだけど、今では少しも珍しいものではなくなってしまいました。でも改めて見るときれいなものですね。

  2006.02.04

• 柿

  　柿の写真を見てみたいと言って下さる方があったので、この秋楽しい宿題を頂いたような気持ちで沢山撮ってみました。撮っただけじゃなくって例年以上に沢山採ったのですけれど。（笑）　家の中で器物の写真を撮っているのとは違ってこういう風景写真は撮り慣れないので、光線が違うとか、背景の山のかたちや余計な家や、張られた電線が気になったりとなかなか思い通りには行かないもので、満足の行く結果は出せなかったのですが、それでも楽しく取り組んでよい経験になりました。　柿にもいろいろな種類があって、それぞれ成りかたや実のかたちが違います。田舎家の庭先にはしばしば柿の木が植えられており、自分のところにもやはり柿はあるのですがこれだけでは限られた種類しか撮れない（採れない？）ので出掛ける時もカメラを持って出て、他でも少し頂いて参りました。（笑）　まだまだ雪の中採り切れない柿が成ってはいますが、そろそろ熟し切って落ちるのではないでしょうか。今年の柿の季節も終わろうとしています。いかにも秋らしい柿の写真を今頃纏めるというのも季節外れの感じがするのですが、雪の中の柿を是非加えたかったのです。　楽天にもフォトアルバムの機能が最近出来たのでこれを試してみました。フラッシュを使った編集機能などはわかりやすいのですがちょっとじれったいかなという気がします。写真の順番を変えたりは出来ないみたいで使いやすさは今まで使わせてもらっているInfoseekやNikonの方が良いかなという感じもします。___　と、ここまで書いて楽天のフォトアルバムをアップしてみたのですが動作が不可解で、他の方からはちゃんと見えるのかも知れませんが自分の環境ではどうにも使い物にならないみたいですのでいったん削除しました。　あらためていつものInfoseekに登録をすませました。　　アルバム「柿」を御覧下さい。

  2005.12.13

• 丹波の秋景色「切り通し」／花器の会／祝　一周年／めいげつやライブ

  　これは想像上の話なので簡単に年月を遡ります。それは多分100年近く前のこと、まだ一連の麗子像を描きはじめる以前の岸田劉生の絵になんだか妙な構図と赤土と青い空の色の対比が印象的な絵があります。多分「切り通しの図」だかそんなふうな題が付いていたと思いますが、これは当時の原宿辺りを描いたものだと読んだ気がします。今の原宿にこんな風景が残っている訳はありませんが、昨日ギターを取りに行く途中、丹波の片田舎でこの景色が目に入った時に「あっこれは岸田劉生だ」という気がしました。　岸田劉生という画家はその画業ももちろんのこと、残された文章や例えばその娘の岸田麗子さんなど周辺のひとたちの書いたものから想像しても大変異常であり、魅力的なひとだという気がする。　侘びや寂やの秋景色とも、自分の言うところのうつくしいものというのともちょっと違うが劉生の絵をふまえればこの景色はなんとも自分にとっては印象的なもののような気がして車を停めて写真を撮ってきました。今は原宿では見ることが出来ないこれはこれで丹波の秋なのです。　今日は昼頃に京都に出る。先月に次いで再びSさんの企画展、さまざまな花器の会を観る。お手頃なものを中心にとの案内通りに、確かにそういうものが中心だったが、ただし美質と値段は比例する訳も無く魅力的なものが多かった。日本やヨーロッパの土器、須恵器、伊万里の白磁壺やオランダで求めたという輸出用の醤油瓶、ヨーロッパの古いガラス瓶、ほかにも、花台には侘びた風合いの水車板など、なかなか素敵なものがいろいろ並んでいる。緊縮財政で拝見だけのつもりで出掛けた自分もなんだか判らない銅板のものを求める。が、手持ちも無く後日支払いということでお取り置き・・・（苦笑）　一周年を迎えたとあるお店にやっぱり今日も秋草を届けて、めいげつやのDougの家へ。少し合わせてから会場へ行く。今日はめいげつやライブの日。なんだか楽しく出来たのは出来た。ぎりぎり修理に間に合ったギターは大変良く鳴るのでご機嫌だが、バンドアンサンブルの出来はお粗末でがっかりする。40点以下也。

  2005.10.21

• 枯れ椿

  　蕾のうちから始まって、花の時期にはさんざん楽しんだ椿ですが、花がすんで出来る丸く充実した実もまたうつくしく、さらにはこれが弾けて種が落ちたあともなおうつくしいのです。これを一枝ろくろ場の柱に下げた小壺に挿したままにしていました。水もないままに夏を越しすっかりひからびたものをそのままに眺めていたのです。　窯修理のために切り出した竹の切れ端をいつもの和紙のパネルに掛けてみました。ここに枯れた椿を入れてみます。これはいかにもちょっとやりすぎだというのはわかってるのですが、これが自分の好みであればそれでもやっぱりこういう花をいけてみたいのです。

  2005.10.14

• 秋草

  これは「いけばな」ということではないんです。ちょっと手土産を、と思ってその辺の花を摘んでみました。秋草は集めるだけでもなかなか感じがあるものです。だから出掛ける前に、葉っぱも丈も花の向きや数もなんにも未整理のままでただ信楽の窯道具に挿してみただけ。

  2005.10.01

• 今年の螢

  昨夜から螢がひとつふたつと飛びはじめています。去年の秋の大雨による洪水では自家には特別な被害も無かったのですが、生畑の川は氾濫、土手が崩れ、田畑に水が入り、橋が流され、車が流れ、危うく家も流されそうになっていました。こんな状況では川の中に居る螢の幼虫もまた沢山流されてしまったに違いないのです。「今年はたぶん螢も少ないな」と村の人。

  2005.06.08

• 春の草花　その17　ヤハズエンドウ

  　長い間続いた「春の草花」シリーズはこれで一応の区切りにしようかと思います。　花は他にもいろいろと次々に咲くのですが、これもいかにも切りがないのとマクロレンズのテストに自分なりの得心がいったということです。（使いこなせるようになったとかそういうことではありません）　そしてなによりも花のうつくしさなどいまさら自分がここで紹介するまでもなく誰でも知っているという気になってきたことが一番の理由です。本来の自分の仕事は花のうつくしさについてではなく、例えて言うなら草花の葉っぱや根っこのうつくしさを探して書き留めることだという気がします。　身の回りにある見過ごしがちなものに丁寧に関わってゆきたいと願っています。「春の草花」を楽しんで下さったみなさま、ありがとうございます。

  2005.05.11

• 春の草花　その16　へびいちご

  黄色い実を付けるキイチゴの花は白。赤い実を付けるヘビイチゴの花は黄色。

  2005.05.10

• 春の草花　その15　キュウリソウ

  これも小さな花ですが、なんといってもこの独特の気品ある色がくっきりと周囲から輪郭して存在感を示しています。

  2005.05.09

• 春の草花　その14　イカリソウ　／端午の節句

  　母の故郷丹後の碇高原（いかりこうげん）には白いイカリソウが沢山咲くのだそうです。子供の頃に群生するこの花を見たことがあるようなないような・・・記憶はすでにあいまいです。持ち帰った株が家で根付いて、季節になるとこの繊細で複雑な花を咲かせていたのを覚えています。　ちょっと無理やりの気がしますが、丹後の高原から端午の節句へと強引に話は飛びます。（笑）　5日の日記に書き忘れましたが、夜に鴨川でお茶を楽しみました。端午の節句といえば京都では粽に柏餅それに鯖寿司です。仕事を終えた友達を迎えに行って鯖寿司と柏餅にビールを買って鴨川の河原へ行きました。日はすでに暮れかけて少し風がありましたがこの季節なので寒くはありません。　乾杯の後鯖寿司を戴き、お湯を沸かしてお茶を点ててもらいます。ゆっくり話しながらの時間を過す。夜咄、野点などと言うような大げさなものではありませんがちょっと準備を整えてこういうのはなかなか楽しいものです。　茶会記ではありませんが一覧を記しておきます。鯖寿司は寺町丸太町下がるの「寿し多賀」、二条駿河屋の柏餅、備前のお土産きびだんご、アサヒ本生、抹茶は柳桜園の季節限定品で銘「小桜」、煎茶は福寿園の「伊右衛門」、ハウス「六甲のおいしい水」、茶杓は自作、茶碗は生畑皿山窯の糠釉と象嵌刷毛目の二碗、EPIガスバーナー、シェラカップ。　

  2005.05.08

• 「春の草花」の舞台裏

  　このところカメラレンズに慣れるためにと撮りはじめた春の草花ですが、気にしはじめると想像以上の数の花達が身近なところにも咲いていることに驚かされます。ところがタンポポやシャガなど極僅かなものを除いてはほとんど名前が判らない。人の顔や名前もなかなか覚えない自分は何度か人に教わったとしても花のこともやはりなかなか簡単ではありません。　ここで紹介して見て下さった方に教えて頂いて名前を書き足すというふうな不細工なことだったのですが、先日京都の実家に寄った折りに花好きの両親の蔵書から役立ちそうなものを借り出してきました。なかなか写真や説明から花名を特定するのは植物についての基本的な知識の無い自分には難しいのですがこれで人頼りになり切らなくてもよくなる訳です。　小学生くらいまでの自分は昆虫が好きで買ってもらった子供向きの図鑑を隅から隅まで覚えるほどに読んでいたのを思い出しますがそういう熱も力も小さな子供ならではのことで今の自分の出来ることではありません。　図鑑の名前は　『原色植物図鑑・京都府下の山野草』衣川幸三・内藤登喜夫共編　遲日草舎1983　『日本の野草』林弥栄編　山と渓谷社1983

  2005.05.07

• 春の草花　その13　コタチツボスミレ

  この時期の花は黄色か青系統のものがほとんどのような気がします。同じような花でもよく見ると少しづつ違う別の種類であることに気が付きます。どの花もいろとかたちのたいした調和に驚かされます。

  2005.05.06

• 春の草花　その12　ツボスミレ

  これも小さな花ですがクッと鳥が羽根を拡げたような張りのあるかたちだからでしょうか、こうして写真にすると実際以上に大きさを感じます。色もさっぱり爽やかですね。撮影は4月27日。

  2005.05.03

• 春の草花　その11　キンポウゲ

  　静かな生畑の夜でしたが数日前からカエルの声が響いています。このところ短期的にちょっと忙しくあまり家から出ないでいたので田圃の様子に気が付きませんでしたが今年も田圃に水が張られたのでしょう。田植えはむかしはもっと遅かったと聞きますが、今では街に出ている農家の息子さん達も戻ってきての連休中の作業のようです。　土と太陽とのそういう自然のリズムを離れて本来農業はあり得ないはずですが、今では都会のビルの中で栄養素を含んだ水と照明のコントロールでなされているとも聞きます。　少人数で大規模な野菜工場をコントロール出来るとすればむしろこのほうが合理的で現実的だと言う時代が来るのかも知れませんが、こういうやりくちがひとに与える達成感や神秘感は自然条件に揺さぶられながらの仕事から受け取らないではおかないそれとはまた別物であろうという気がします。いちがいにどちらが良いとか言うことではないにしても自分の好みがどこにあるかと想えば、身体使って大地に鍬を打ち込むような仕事に非常に親近感を覚えるのです。　やきもの仕事も今ではずいぶん人間の都合に引き寄せられて楽で便利になりました。人が先に立つことで引っ込められたのは炎や土の生理です。やきものはもちろん人工的なものではありますが、「観る」という立場からすると人に押さえ込まれて土や炎が充分に歓んでいないような昨今のやきものには物足りなさも感じています。仕事の変化がやきもののうつくしさではなく作業の省力や便宜性を求めてのものとなったのは失うものの大きさを想えばもったいないことだと想います。　　カエルの声の話からずいぶん離れてしまいました。。。　今日の花はキンポウゲ。花びらの色も艶がのって鮮かで姿もよいうえに瓶に挿しても割合長持ちしてくれるので便利でありがたい花です。撮影は27日ですがだんだん増えてきたように想います。この花も自家の庭にはかなり沢山咲くのです。　ところでキンポウゲってどこか仏教的な気配の不思議響きの名前ですね。サンスクリット語からきてるのかな？　

  2005.05.01

• 春の草花　その１０　タネツケバナ

  これは今回の春の草花シリーズのうちでも最も小さい花のひとつでしょう。とても花が咲いているなどというようなものでも無いのですがこういうのもどこか心情としてはぴったり来るところもあります。写真はやはり19日撮影ですが、今確認してみるとすでにおおかた花は終わって細長い鞘に入った豆が出来ています。ツンツンと上向きに伸びた部分の先端のうつくしさなどは写真にしてあらためて見えてくるような気がしますが、この部分が鞘になったのではないかと思います。そう言えばいちばん奥のものなどはその内側に豆のフォルムが感じられますね。＿＿＿今日も夜の追記です。ツンツンは茎と書くか枝としたほうがいいか迷ったのではっきり書かなかったのですが、よくよく観察してみれば花の蕊の部分が伸びて鞘になってるんですね。豆が出来るというのはそういうことだというのは考えてみたらそりゃ当然のこと、こんなことを忘れ果てている自分の植物についての頼りない知識に驚きます。

  2005.04.30

• 春の草花　その９　ヒメウズ

  今日の花は昨日紹介したはこべよりもさらにもう少し小さい花で石垣の隙間に生えていました。写真を撮っていて何か動くと思ったら蛇！動物も虫達も人間も心地よさそうな季節・・・春。追記朝の最初の写真は入れ替えました。下を向いて閉じているこちらのほうがこの花の印象通りの気がしたからです。

  2005.04.29

• 春の草花　その８　はこべ

  これも白くて小さな花。二枚づつ並んだ花びらがかわいいのです。何処まで続くのか春の草花シリーズ。おもいがけず沢山の花があるものです。＿＿＿＿＿＿＿はこべの仲間と教えて頂いての午後の追記。せり　なずな　ごぎょう　はこべら　ほとけのざ　すずな　すずしろ　これぞ七草」と春の七草に数えられているその「はこべら」というのが「はこべ」の古名です。七草粥の日には生畑は雪に覆われている年が多いとは思いますが機会があれば覚えておいてお粥にしてみたいと思います。花弁は2枚づつ並んだ10枚ではなく切れ込みのある5枚なのだそうです。

  2005.04.28

• 春の草花　その7　山吹

  　子供の頃に図工の時間に使っていた絵の具には24色くらいの少し大きなセットになると山吹色というのがありました。絵の具の名前になるだけあって鮮かなこくのある色をしています。　この山吹はこのところ紹介している自家の庭先に咲く花ではなくて、近所の道路沿いの山裾に沢山咲いています。先日2月の法然院で知りあったアチェ・リリーフ関係の方が訪ねて下さる朝にひと枝戴いてきて活けてみました。あの未曾有の大災害に見舞われたアチェですがその方が行って見てこられたところすでに確実に復興ははじまっているようです。むろんまだまだ大変なことも多く支援は引き続き必要であることは言うまでもありませんが、それでも沢山の写真で見る人々の表情は穏やかで明るいものも多くて一安心しました。　友人を訪ねたり、花を活けたり、そういうふうなあたりまえの暮らしぶりや心持ちを世界中の人々が共有出来る日が近いことを祈りたいと思います。　写真は例によって玄関の壁の和紙のパネルに肥前の鍬、小壺はまだ学生の頃に頑張って買った今でもとても好きなもの。今日の分はマクロレンズの手持ち撮影ではなく近ごろほとんど常用している便利なAF-S DX Zoom Nikkor ED 18~70mm F3.5~4.5Gで三脚を立てて撮ったものです。

  2005.04.27

• 春の草花　その６　かきどおし

  先日のキランソウにも花のかたちはちょっと似ています。袋状になっていてなんとも神秘的なかたちですね。＿＿＿27日朝の追記＿＿＿＿名前を調べてメールで届けて頂きました。シソ科カキドオシ属のカキドオシという花だそうです。花ははじめの頃は直立して咲くが、花が終る頃には倒れて地面を這って長くつる性に伸びることからカキドオシ（垣通し）という名前が付けられたのだろうとのこと。「生薬としてもお馴染みですね」と書かれていたので今Google検索してみたらいろいろと役立つ植物のようです。煩雑なので写しませんが興味の在る方は調べて見て下さい。花の名前など分からなくてもいい、知らないままでもいいとも思っていたのですが名前が分かればその先にわかってくることもいろいろあります。過去と未来に知恵を共有出来るというのはなんとも嬉しいことだとあらためて教えて頂いた気がします。感謝。

  2005.04.26

• 春の草花　その５　ヤマネコノメソウ

  葉っぱとおんなじ黄緑のこんな目立たない花も咲いています。実かな？マクロで写真を撮ろうと思わなかったらきっとこんな植物に目を留めることはなかったような気がします。こういうことって割にありますね。写真は19日撮影。

  2005.04.24

• 春の草花　その４　きらんそう

  キランソウというのだそうです、というのはちょうど同じ花を紹介しておられるホームページを昨日見て知りました。天使か鳥が並んで飛んでいるようなかたちです。葉っぱの赤い縁取りが効いてますね。写真は19日の撮影。

  2005.04.23

• 春の草花　その３　わらび

  今年も陽当たりのいい斜面にわらびが出始めました。毎年ここが最初で１週間ほどすると他のところにも出るのです。香り高いわらび御飯が楽しみ。（写真は19日に撮ったもの）

  2005.04.22

• 春の草花　その２　おおいぬのふぐり

  今日も晴。いい天気が続きます。ようやく窯の屋根が完成。雪でつぶれた元々よりも余程大きく作り直しました。他の仕事の合間に進めていましたが、山で丸太を切り出すことからでおもいがけず時間が掛かってしまいました。窯の廻り庭にいちばん数の多いのがこのおおいぬのふぐりです。地面に咲く細かい花ですが鮮かな青をばらまいたようになかなか目立っています。

  2005.04.19

• 春の草花　その１　木苺

  　昨日はサクラを紹介しましたが、家のまわりにも気を付けて見れば沢山の種類の花が咲いています。　実はやきものなどの写真を撮るのにマクロレンズと呼ばれる対象に思い切って近付いて大写しにすることが出来るレンズが欲しいと思っているのですが、いくつかの候補の内のひとつを友人から借りることができました。　それでレンズのテストがてらに庭に出て小さな花を写してみたのですが、普段は何か咲いているなとは思いながらもたいして気にも留めていなかった草花も、あらためて見れば思い掛けないくらいに種類も多く、色やかたちもうつくしいことに気付いたのです。　それらは誰が植えるでもなく自然に生えた草花ばかりで、その多くはとても小さな花なのです。しかしそんな小さな花たちが一斉にそこここに咲き乱れるそのことが春の風景をうつくしくしているのだという気がするのです。　それでこのレンズが使える間に練習をかねて自家のまわりの春の草花を写して、何回かに渡ってここに紹介しようと思います。光線の具合や空間構成や色彩に気を付けるのは普段の写真と同じですが、近接撮影ではピントの合う範囲がかなり狭いので絞りを適切に選んでピントの幅を調整し、それでシャッタースピードが落ちすぎるようならば手ブレしないように感度を上げなければなりません。地面に咲く小さな草花相手では三脚を使っては充分に近付くことが出きませんから全て手持ちで撮影したいと思います。カメラはいつものNikon D70、レンズはおなじくNikonのAF Micro Nikkor 105mm F2.8です。　自分は恥ずかしいことに草花の名前をほとんど知りません。花の名前をご存知の方はコメント欄にてお知らせいただければありがたいです。わかったものについてはタイトルに追記したいと思いますのでよろしくお願いします。＿＿＿　これは木苺ではないかと教えて頂いたのでさっそくタイトルに書き加えました。ありがとうございます。（20日朝追記）

  2005.04.18

• 春の盛りはやっぱりサクラ

  今日も青空。春真っ盛り。生畑の古いお寺のサクラも満開です。Puffyが最初のアルバムで「♪ 日本がいちばん　幸せな季節」と唄っていたのはまさにこの感じだという気がします。梅や菜の花をはじめ春をうつくしくしてくれる花は沢山ありますが、サクラには春の盛りの真打ち登場という風格がありますね。サクラはやっぱり特別な花。

  2005.04.16

• 春真っ盛り

  生畑の桜もいよいよ見頃。ここ数日の暖かさで一気に満開だ。ツバメが飛び交っている。カワセミも見た。この前ヘビも二匹見た。タラの芽も出たようだ。春真っ盛り。今日は雲ひとつない青空がひろがる。山で木を切る。ウグイスの声が谷間に響く。お願いして廃屋になった家から古材をいただく。囲炉裏の上の煤けた板や風雨に洗わて木目が浮き出た外壁の杉板など。なんだかへとへとに疲れた。変なものを欲しがるひとがいるのだな、と思われたに違いない。うつくしければそれでよいのだ。

  2005.04.14

• 生畑も春

  一昨日に京都の街ではちらほら桜が咲きはじめていましたがまだこの山里は朝は冷え込み氷が張りました。それでも日中は春めいた陽気で外仕事もはかどります。そろそろ今年も梅が見頃です。探してみれば一昨年に同じようなことを書いたのもやはり今頃のこと。ただ今年はまだ山にはこぶしは見えませんがこれもきっとまもなくでしょう。ふきのとうを沢山見付けたのですが少し大きくなり過ぎていました。何日か遅過ぎたようです。

  2005.04.05

• 

  一晩で雪が沢山降りました

  窯屋根を潰した正月からの雪も日陰の一部を除いてだいたい融けていたのですが昨夜の内にまた沢山降りました。眠る前に見た時は雪もやや強くなってこれはそこそこ積もりそうだとは思いましたが朝起きて表に出ると4,50センチ程は積もっているでしょうか。一晩でこれくらい降るというのはここ生畑でも年に何度も無いことなので雪掻きをする前にお披露目用の記念撮影をパチリ。雪はまだまだ降り続いています。自分個人としては街育ちなので雪は嬉しいほうですが、きっとこの雪に苦しまされているひとがいるはずです。だからあまり被害の無いことを祈ります。庭先に釉薬などを入れた漬物用や護美用のポリ容器や甕を沢山置いているのですがこれがけっこうな高さまで埋もれています。ここは谷筋で吹き溜まるのです。さて雪掻きが大変だ。。。

  2005.02.02

• 地震

  　今日割合大きな地震があった。その時は大阪の某百貨店7階に居たのでゆさゆさとかなり揺れたような気がした。阪神大震災の時を思い出したがあの時ほど激しい衝撃は無く、ただかなり長い間うねるように揺れていた。　沢山のひとが店内にはいて皆不安そうな表情をしている。どこかでガラスの割れる音がした。揺れている間、誰かが騒げばきっとパニックになると言う気がした。そうしたら「まずは落ち着け～！」と大声で怒鳴らなきゃ、などと考えたが幸い騒ぐひとはいなかった。　やがておさまって、気が付けば自分のいたすぐ横に端から端まで数十メートルの直線に床がひび割れて少し盛り上がっていた。もっと激しい地震ならそこがぱかんと割れて物や人が吸い込まれるように下に落ちたのかなぁと思った。　そういえばあの地震の時も翌朝見れば村の墓地の沢山並んだ墓石が一直線上にあるものだけが倒れ、また他のものも位置がずれながら同じ方向を向いていた。どうやら地震とはそういうものらしい。　こういう地震の時にはいつもここがこれだけ揺れたのだからどこか離れたところではもっと深刻なことになっているに違いないという気がする。皆それぞれ携帯電話で連絡をとっている。和歌山が震源だとやがて情報が伝わってきた。誰にも大きな不幸がなかったことを祈る。和歌山は自分には気持ちの中で大切な土地なのだ。あっ、また余震だ。いまちょうど月曜日の0時。

  2004.09.05

• 風

  ようやく昨夜で仕事も一段落つく。久々に休日を楽しむ。用事があって隣町へ行く。少し足を伸ばしてドライブ。田圃をみると稲が倒れている。この山里に吹き荒れた風、目で見ることが出来るはずのない風を目で見るような気がする。しかしこれは農家にとっては頭の痛いことであるに違いないのだ。

  2004.08.28

• 台風が近付いてきました

  　今回の遅い遅い台風１０号がようやく近付いてきたようで少し風が出てきました。（３１日０:２８記）　前回の時は薪の上にかけていたトタンを飛ばされたので、重しを増やして用心しているのですが大丈夫だろうかと心配になります。　自家にも国中にもたいした被害なく過ぎて欲しいものです。

  2004.07.31

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