家内の残したサフランの花が咲きました
今年も家内の残したサフランの花が咲き出しました。家内が亡くなって5年、元来50本程地植えしてありましたが、年々減少する傾向にあり、昨年は遂に10本弱になってしまいました。芝生の生え際に地植えしてありますので、生存競争に負けてしまったのかも知れません。例年、雌しべは摘み取っていますので、今年も摘み取って乾燥させ保存しておく積りですが、来年は開花しないのでは無いかと言う何とも心細い収穫となりました。園芸店でサフラン球根を買い増し、何とか家内の想いを引き継ぎたいと思うのですが、販売時期が8月から9月上旬と限られていて、今年も販売時期を逃してしまったのは残念です。紀元前からヨーロッパでめしべが香料・染料として利用されていた。日本へは江戸時代に薬として伝わった。国内での栽培は1886年、神奈川県大磯町で球根の輸入と栽培を試みたのが始まり、1897年に内務省の認定を受け商品化・輸出されるようになった。1903年には大分県竹田市へ伝わり名産地になった。現在、日本国内の約8-9割が竹田市で生産されている。めしべを乾燥させて、香辛料や生薬として用いる。収率が低いため貴重で500-1,000円/ gと高価である。めしべは、水に溶かすと鮮やかな黄色を呈するため、ヨーロッパ、中央アジア、北アフリカにかけて料理の色付けや風味付けのための香辛料として使用され、プロヴァンス地方のブイヤベースやスペイン料理のパエリア、ミラノ風リゾット、モロッコ料理のクスクス、インド料理のサフランライスには欠かせない。