老後資金は2000万円どころか3200万円?
「老後資金2,000万円必要」というニュースが話題になっていますが、具体的には、老後生活のために必要な資金はいくらなのでしょうか。65才以降働かない前提で、サラリーマン世帯を例に試算すると、65才の公的年金受給開始時に必要な資金は約1,700万円、「余裕ある老後生活」のために必要な資金は約3,200万円の準備が必要になると試算しているWebサイトがありました。夫婦世帯(サラリーマンの夫と専業主婦)受け取れる年金 夫婦2人分の老齢基礎年金+厚生年金月額 221,507 円夫が収入月額換算42.8 万円で 40 年間就業、妻が専業主婦であった世帯の年金給付水準。老後の月額の生活費は約29万円で、公的年金だけでは足りないことになります。食料 71,231円住居 18,188円光熱・水道 23,874円家具・家事用品 11,411円被服及び履物 10,993円保健医療 14,657円交通・通信 40,766円教育 1,581円教養娯楽 29,871円その他 69,275円合計 291,847円65歳以降のセカンドライフを男女の平均寿命から考えて、おおまかに20年とすると(支出額291,847円-収入額221,507円)×12か月×20年=16,881,600円となり、約1,700万円の資金を65歳の公的年金受給開始時に準備することが必要です。「ゆとりある老後の生活費」は月平均35.4万円ゆとりある老後のために必要な生活費は下記の通り。•旅行・レジャー …60.3%•趣味・教養 …50.1%•日常生活費の充実 …49.4%•身内のつきあい …46.7%•耐久消費財の買い替え…23.7%•子どもや孫の資金援助…19.8%•隣人・友人のつきあい…15.0%•貯蓄 …3.3%•その他 …0.5%•わからない …0.5%(支出額354,000円-収入額221,507円)×12か月×20年=31,798,320円となり、約3,200万円の資金を年金受給開始時に準備することが必要です。まとめると・サラリーマン世帯の場合、公的年金から受け取る月額は約22万円。 ・月額の生活費は約29万円で、生活期間が20年とすると、差額分は約1,700万円。 ・「ゆとりある老後生活」のために必要な月額の生活費は約35.4万円で、生活期間が20年とすると、差額分は約3,200万円になります。