西山美術館はユトリロ絵画所蔵多数-他は悪趣味に思える
急坂を上がったところに、西山氏の私邸と美術館があります。大きな美しい石や開運神社があり、何か雑然としていて落ち着きません。ネットで割引券を入手し200円引きの1000円で入場。受付フロントは親切丁寧に、ロダンと銘石の展示フロアは入場無料。所蔵数日本一のユトリロフロアは有料とのことで更に割引券を2枚頂きました。1~2階は、オーナーが集めた巨石群が並び、ローズ色や緑色の水晶もありますが、変成岩の一種、石英片岩の様で、造成される途中で鉱物が混ざり込んだもので、余り価値が無い様にも見えます。3階はロダンの部屋、其処にも岩石が並べられていて、何か落ち着きません。オーナー大金持ちの悪趣味と自己満足の塊とも見えてしまいます。4~5階はユトリロ絵画の部屋、自慢の所蔵品が展示されています。部屋は相当薄暗い雰囲気で、劣化を防ぐべく設定されていて、撮影禁止となっていました。それでも、ストロボを使わずに撮影すれば、劣化は無いと思い、ユトリロの代表作の一つ「モンマルトル風景」を写真に撮りました。帰りに入口で購入した絵葉書をスキャンしてみました。「田舎の教会」と言うことで、やはりモンマルトル風景と同じ白の時代の作品です。モジリアーニやユトリロはフランスのデカダンスを担う画家だと思っていたのですが、1955年に71才で亡くなったとのことで、現代画家の一人であった認識する次第となりました。西山美術館は、東京都町田市にある私立美術館である。一般社団法人西山美術館が運営。館長は西山由之。フランス国立ロダン美術館公認、フランスサノワ市ユトリロ美術館認定、公益財団法人日本博物館協会正会員。ダスキン事業で知られる株式会社ナック創業者の実業家西山由之が所有する美術品を展示するために2006年5月に開館、主な展示物はユトリロの絵画、ロダンの彫刻が中心で、2012年からは世界の銘石も加わっている。ユトリロ絵画の収蔵数は76点で、フランスのユトリロ専門美術館についで世界第2位、ユトリロ著作権継承者のジャン・ファブリス氏からユトリロ美術館として認定された。また、ロダンの作品も「考える人」「パスティアン・ルパージュ」「バルザックの胸像」などのブロンズ像、素描など計52点を収蔵、フランス国立ロダン美術館の公認を受けた。「考える人」は高さ71.5cmの実物のほか、エントランス前に黄金の塗装が施された約2mのレプリカも展示されている。2012年から銘石の展示も開始、2013年には巨大な水晶を祀る神社を美術館に併設した。また同年6月21日、美術館前に展示中のローズクォーツの球(直径96.6cm)がギネス世界記録に認定された。