海外旅行紀行・戯言日記

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  我が家の白梅

  我が家の梅は、白加賀と言う種類の遅咲き白梅、昨夜来の雨で雪も全部溶けて、少し元気を取り戻した様です。今朝9時頃まで降っていました雨も止んで、朝日に照らされた数輪の白梅が綺麗でした。雨の滴が乾いていないのも、風情が感じられ、生命の生き吹きでもありましょう！この白梅、10年程前には実が沢山なって梅酒に漬けこんだこともあったのですが、お礼肥えの鶏糞が臭くて閉口してからは何もしなくなりました。それ以来、梅の実は十数個しかならなくなりました。植物とは正直なもので、世話をすればそれに応えてくれる様です。家内の実家には、100年と思われる古木の豊後梅があるのですが、これも遅咲きですから、誰もいない空き家で、今頃人知れず数輪の花を綻ばしているのだろうと想像するばかりです。人はいさ　心は知らず　故里の　花ぞ昔の　香に匂いける今年は、義母の17回忌ですから、7月に五島行を予定しています。

  2011.02.18

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  朝から粉雪

  今朝未明から降り出した雪は、午前9時になっても止ません。未だ道路に積雪はありませんが、芝生や樹木には雪が帽子を被せて白くなり始めています。白梅も数輪咲き出していたのですが、雪にまみれて分からなくなってしまっています。今日から明日まで降り続いて積雪となる予報、車の運転は取りやめとなりますので、家に閉じ込められることになりそうです。こんな日は、ゆっくり珈琲豆を挽いて美味しいコーヒーを入れて仏壇に手を合わせ、CDでクラシック音楽をゆっくり楽しみ、読み残した岩波新書「和辻哲郎」を読みとおし、自分なりの書評でも纏めておこうと思っています。徒然よく考えてみますと、読書量は格段に減り、テレビが一日中付け放しであることが多くなりました。ショーペンハウエルは「読書とは他人に考えて貰うことである」と言っていましたが、それでも他人の諸説を学び之に習うことで、自分なりの考えが纏められて出て来る様に思われるのです。ニュース番組でもNHKを含めてTVキャスターによるその場限りのしたり顔報道、民放での低俗な解説者の低俗な解説は聞くに堪えられないものがあります。それが終えますと、出演料欲しさが見え見えのタレントのCM、低俗なタレント共済番組と続くのですから、思考停止を助長している気がしてなりません。それにしましても、知的探究心を忘れ、安易に現状に対して愚痴ばかり言う様になると世に憚る老境だと言われていますが、今の自分に当て嵌まります。

  2011.02.11

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  我が家の日本水仙

  郷土の森博物館に行きますと日本水仙は随分多く咲いているのですが、寒風吹き荒ぶ多摩丘陵にある我が家の庭では漸く咲き出した処です。今朝、8本程ある花茎の内、1本だけですが、可憐に咲いているのを見つけました。その他にも、ラッパ水仙、ミニ水仙も植えてあるのですが、地中深さが適切で無いのか、花芽が上がって来ません。全ての水仙は家内が植えたもので、日当たりが良い場所にあり、健気に日本水仙だけが寒中に咲き出しては年々少しずつ花数を増やして来ました。名前はニホンズイセン（日本水仙）であるが原産地は地中海沿岸。室町時代以前に中国を経由して日本に渡来したと考えられている。園芸作家の柳宗民氏は中国から球根が海流にのって漂着したものが、ニホンズイセンとして野生化して行ったとの説をとっている。漢名は「仙人で、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」と言う古典から、綺麗な花の姿と芳香がまるで「仙人」の様な処から命名された。和名は漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」となった。日本水仙は園芸種程の華やかさはありませんが、ほのかな香りがするのがとても良いと思っています。寒風の強い多摩丘陵にも、春は着実に来ています。

  2011.02.07

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  花柚子が豊作－柚子湯を楽しんだし・・

  生りものは隔年毎と言われていますが、昨年は実が少なかった花柚子が豊作で50個ほど実が生り、レモン色に輝いています。冬至には10個を収穫し柚子湯を楽しむことが出来ましたし、お隣にも10個程、「柚子湯にどうぞ！」と差し上げたのですが、未だ沢山実っています。家内は、この花柚子で1年おきに柚子味噌を造ってくれていたのですが、私は一寸自信がありませんので、今の処挑戦する気になれません。我が家の柚子は、20年程前に園芸店で買いましたカラタチに挿し木した苗木を植えたものです。柚子の実は小振り、色もレモン色で、売られている「本柚子」よりも香りは弱いのですが、コンパクトで管理しやすい「花柚子」です。 庭フェンスの出入り口近くにありますので、大きくならない様に上枝は剪定しまい樹高は2m、横に延びた枝も通行に邪魔にならない様にバサバサと切り落とされ、アゲハチョウの幼虫がいても食べられるままにされてしまう、可哀相な木なのです。柑橘系の木は、実付きの良い「表年」とそうでない「裏年」を隔年でくり返すそうですから、今年は表年の様です。兎に角、20年も経ちますと幹が太くなっているのに驚かせられます！他に実を付けるのは白加賀という種類の梅の木があり、とても良い実が生る筈なのですが、鶏糞等のお礼肥えをやりませんからか、毎年10個程度しか生らず残念です。100個以上生って、梅酒に漬けたのは10年も昔のこととなりました。

  2010.12.26

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  今年もサフランが咲き出しました

  此処二三日は晩秋の秋冷が身に沁みる気候となりました。ストーブは未だ要りませんが、ホットカーペットは朝晩の必需品です。先週辺りから庭のサフランが開花を始め、花が少なくなった庭に色どりを添えてくれていて、寒さに耐えている姿は可憐です。これは家内が植えたもので、購入したものか頂いたものかは定かではありませんが、例年10月末から11月初旬に咲いてくれる形見となりました。芝生の端にローズマリー、セージ等のハーブ類に混じって、世話もしませんのに、毎年30個程となりますが良く咲いてくれています。インターネット検索しますと、サフランは次の様に紹介されています。11月前後に開花する文目（あやめ）科の花、細い葉でクロッカスの一種で、“秋咲きクロッカス”とも呼ばれる。赤い花柱（めしべ）を集めて乾燥させたものを、古代ローマやギリシャでは高価な薬として利用した。日本ではお湯で煎じたものをせき止めや強壮作用等の薬とするほか、食品などの着色料や香辛料としても使用され、「薬用（やくよう）サフラン」とも呼ばれる。3本の赤い雌しべはサフラン・ライスには欠かせない着色・香辛料となりますので、草花・ハーブが好きだった家内を偲びつつ摘み取って保存しておくことにしようと思います。

  2010.11.17

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  ムカゴご飯

  玄関先のイヌツゲに纏わり付いていた山芋の蔓を刈り取りました処、ムカゴが沢山付いていて小鉢一杯採れました。昨年は芋虫に葉もムカゴも食べられて駄目だったのですが、今年は初秋に2匹見つけ退治したので大丈夫だった様でした。纏わり付かれていたイヌツゲ（犬柘植）も、覆っていた山芋を取り払われ、すっきりした姿に戻りました。未だ成長途中にある小さなムカゴも沢山ありましたが、蔓や葉と共にポリ袋に廃却としました。お米1合に、洗ったひと掴みのムカゴを加え、塩をひと匙入れて炊飯器で炊き上げました。ムカゴが柔らかくホクホクとしていて、秋の味を楽しめました。おかずはビーフシチューとするべく、もも肉を角切りにして、ジャガ芋、ニンジン、玉ねぎを加え、１時間程じっくりと煮込みました。デミグラスソースが冷蔵庫に見たらず、ハヤシのルーがありましたので、それを適当な大きさにして、更に20分程煮込みました。しかし、ルーはトロミが強くて、シチューでは無く、やはりハヤシとなってしまいました。男の料理とは、こんなものだと思いつつ、ムカゴご飯にビーフハヤシを掛け、アゴ出汁スープを添えて夕ご飯としました。今年は、昨年咲かなかった梔子（クチナシ）が咲き、ムカゴも収穫出来ましたし、生らなかった柚子（ユズ）が実っています。亡くなった家内が、ずっと緑を大切にして来た想いを、暗に庭の木々を介して伝えているのかと思わないでもありません。

  2010.11.02

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  霧雨に香る木犀

  今日は雨後曇りの天気予報ですが、午前8時頃からの霧雨に、庭の木々も濡れ出しました。庭に出てみますと、木犀の強い香りが漂っていました。普通雨の日は、香りは雨滴に吸われてしまうのですが、降り出した弱い霧雨では未だ吸収されてはいない様でした。霧雨の水滴と小さな木犀の花が、お互いに存在を競っている様にも思われます。我が家だけでなく、金木犀は庭木として多く植栽されていますので、隣の専用庭からも香りが漂って来る様で、匂いに敏感な人達には、春の花粉症と同様に、迷惑なことなのだろうと思われますが、私には何とも仲秋の良い香りがして来たものだと季節感を満喫することになります。

  2010.10.04

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  彼岸花異変

  今日はお彼岸の中日、玄関門柱裏の彼岸花が今年も咲いています。異変というのも変ですが、昨年は12本咲いてくれたのですが、今年は僅か4本、1/3に激減してしまいました。何の世話もしていませんので、不平を言う資格は無いのですが・・2009年9月13日の日記今年の猛暑で球根の一部が枯れてしまったのだと思いますが、何とか生き残ってくれましたので、来年からは再度少しづつ数を増やしてくれるものと期待しています。生の営みは、環境の変化、外乱等で、何時も順調とは行かない様です。今年はエルニーニョ現象が厳しく猛暑となり、今冬はラニーニャ現象で厳冬とも予想されていますが、果たして地球に平年並みに戻る回復力が残っているのでしょうか？

  2010.09.23

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  猛暑にめげずに咲くチェリーセージ

  普通チェリーセージは初夏から初秋まで、何回か開花してくれたと記憶しているのですが、今年は一向に咲きませんでした。猛暑の所為で、駄目かと思っていたのですが、めげずに咲いてくれました。葉が少なく貧弱に見えますが、嬉しいものです。緑の葉に蛍光色と見える鮮やかな深紅の花の色の対比が、花が少なくなる時期には印象的です。シソ科のハーブ植物だそうですが、花の蕾はシソ（紫蘇）とそっくりです。春から秋まで咲き続け、鮮やかな赤が印象的な花は、メキシコが原産の宿根草。葉がサクランボに似た甘い香りを持つシソ科の植物で、ハーブとしても知られます。園芸店でチェリーセージの名で売られているものは「サルビア・グレッギー」や「サルビア・ミクロフィラ」など、いくつかの種類の総称として扱われていて、花色も赤、ピンク、白など数種類があります。特別に手入れをしなくても元気に育って毎年花を咲かせるため、管理に手が回らない方にはお勧めの草花で、花期が長いのが特徴で、5月から霜が降りる11月頃まで咲き続けます。鉢植えの花々、家内と違って私は時々水やりをするだけで、手入れが悪いのですが、今年家内の想いが強かったのか、春にはスミレ類、春蘭、クリスマスローズ、ハゴロモジャスミン、クジャクサボテン、夏には柚子、クチナシ、月下美人と良く咲いてくれました。柚子は2年振り、クチナシは10年以上咲いてくれなかったのです。秋には地植えの木犀、鉢植えの月下美人が咲いてくれる筈です。もう直ぐ、1周忌となりますが、故人の思い遣りを感じています。

  2010.09.21

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  10年振りのヒメクチナシ

  庭の木犀の日陰で、花の咲かなかったヒメクチナシ、今年は何とか一輪咲いてくれました。日陰の原因となっている木犀の下枝を少し剪定した所為かも知れませんが、嬉しいことです。しかし残念ながら、雨の所為か、馥郁たる香りを嗅ぐことは出来ません。別名 コクチナシ 科名 アカネ科　クチナシ属 種類 常緑低木 花期 6～7月 特徴 クチナシよりも花と葉が小さく、可憐な白い花を咲かせます。葉は光沢があり花には甘い芳香があります。八重咲きと一重があり、秋から冬にかけて付ける実は漢方薬としても使われています。此のクチナシを描きましたのは、1993年ですから、もう17年も昔のこととなりました。この油彩では蕾も含めて、花数が4つ見えますが、その頃は、数輪ずつ毎年のように咲いていたのです。独り暮らしの私を慰めるべく、10年振りに、家内が咲かせてくれたと思えなくもありません。

  2010.07.06

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  孔雀サボテン満開

  昨日は梅雨入り、一日中雨模様でしたが、今朝は青空が覗いて気持ちが良い朝となりました。2日間綺麗な姿を楽しませてくれました孔雀サボテンも萎れて頭を垂れています。僅か2日間の盛り、花の命とは本当に儚いものです！一昨日夕刻、孔雀サボテンが一つ咲き出しました。月下美人とは違い2日間ほど咲いていますので、この写真は昨日夕方撮影、満開状態です。深紅の花萼、濃いピンクの花弁、白い雌しべ、ベージュ色の雄しべ等と、色の対比が素晴らしい豪華な花です。孔雀サボテンは月下美人と並ぶ大輪の花を咲かせるサボテンの一種で、花の豪華さからサボテン蘭（Orchid Cactus）とも呼ばれます。孔雀サボテンは2日間咲きますので昼間陽の光の中で観賞出来るのも良いと思われます。孔雀サボテンには、月下美人と違って香りが全く無いのも奇妙で、その替わりに、赤、白、黄、ピンク等色のバリエーションがあるのもこれ又奇妙に思えますが、これも定められた造物の妙かも知れません。

  2010.06.15

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  家内の忘れ形見－ミヤコワスレ

  我が家のミヤコワスレは家内が知人から貰って来たもので、もう10年以上にもなります。何も世話もしませんのに、庭の片隅で自生していて芝生にも負けず、時期になると花を咲かせる健気な草花です。キク科ミヤマヨメナ属別名：野春菊（ノシュンギク）、東菊（アズマギク）山野に自生するミヤマヨメナの日本産園芸品種として多く栽培され、開花期は5～6月頃で花色は紫青、青、白、ピンクなど多種に渡る。 名前の由来は、承久の乱にて佐渡に流された順徳天皇がこの花を見ると都への思いを忘れられるとの話によるとされ、この由来によって花言葉は「別れ」や「しばしの憩い」等と言われる。我が家のミヤコワスレ（都忘れ）は濃い紫、何故か一番名にし負う様な気がして好きな花です。家内のいない独り暮らしになりますと、忘れ形見に思えて、一層健気に見えて来てしまいます。

  2010.05.02

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  雨に降り籠められてフリージアを見る

  昨日から氷雨が止まず、家の中に降り籠められています。4月中旬だと言うのに、家の中も寒くて冬に逆戻り、ガスストーブを点けて暖を取っているのですから奇妙です。それでも春は到来していますので、軒下のプランターにはフリージアが咲き出しています。軒下で、雨を避けることが出来たのでしょう、それ程濡れてはいませんでした。フリージアはアヤメ科フリージア属の半耐寒性の球根植物。和名はアサギスイセン（浅黄水仙）、コウセツラン（香雪蘭）。南アフリカのケープ地方に11種類ほど生育していた植物であるが、オランダの品種改良により現在では150種類以上のフリージアが存在する。休眠期は夏でラッキョウに似た球茎になる。葉は劒形で数枚垂直に立ち、春に草丈が50～100cmくらいになり、白・黄色・紅・ピンク・赤紫・藤色・オレンジ色の6弁花を咲かせる。2月末頃だったでしょうか、昨年掘り起こして保存してあったフリージアの球根をプランターに植えてあったのですが、冷たい雨にも拘わらず、健気に咲いてくれたのです。良い匂いがすると家内が好きだった花で、球根は家内の形見と思い、これからも大事にしようと思っています。我が家では黄色と赤色だけですが、150種類以上のフリージアが存在するとは驚きです。

  2010.04.16

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  ヒラツカスミレと斑入り源氏スミレ

  この平塚スミレは2年前に、神代植物公園の園芸店で購入したのですが、庭の日当たりの悪い場所に地植えしましたので、昨年は咲かずに終わり、絶えてしまったと思っていたのですが、今年は可憐に咲いてくれました。昨年はスミレが入院中の家内に遠慮していたのですが、今年は亡くなった家内がスミレに咲くように説得してくれたのかも知れません。赤に近い赤紫で、色が濃いスミレです。肉眼ではもっと赤色が強いのですが、日陰で色がくすんでしまっている様です。科名・属名：スミレ科　スミレ属特徴：　草丈5～15cm、ヒゴスミレとエイザンスミレの人工交配雑種で、葉はヒゴスミレのように5裂、エイザンスミレのように3裂のものもある。花は直径2cmでエイザンスミレ状に大きく、花弁は白色～淡紅紫色、上弁の裏面はやや色が濃い。側花弁は有毛。分布・生育地：本州山地の明るい林縁花期：4～5月上旬家内も私も、色の濃いスミレが好みで、地植えでは匂いスミレと思っていました外来種のビオラ・パプリオナケア、鉢植えでは斑入り源氏スミレ等が次々と咲き出し、孤独となった私を慰めてくれています。これも、昨年咲かなかった「斑入り源氏スミレ」、今年は咲いてくれました！

  2010.04.01

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  我が家のクリスマスローズ

  今年も、親戚から頂いた我が家のクリスマスローズが咲いています。品種は「アーグティフォリウス」、インターネット検索しますと、次の様に紹介されています。「アーグティフォリウス」は有茎系の原種｡　コルシカ･サルディニア島などの地中海西部諸島が原産で、3裂葉で梅花状の野趣溢れる緑の花を1本の茎から非常に沢山咲かせる。花、葉とも観賞価値の高い品種で、草丈70～90cmになる大型種｡数年経つと大株となり､比較的暑さにも強く､原種系の中では育て易い｡このクリスマスローズは、親戚が数百円で安かったから差し上げますと言うことで、有り難く頂戴したものです。大型種ですので、一昨年大きな鉢に植え替えたのですが、肥料が足りないのか、葉の先端が黄色となり、花の大きさが例年よりも小さくなっている様な気がします。クリスマスローズの鉢植えは、何処の園芸店でも3～5千円と高価ですので、手入れに自信が無く枯らしてしまうと申し訳無い気がして、購入したことはありません。豪華な牡丹の鉢植えと比べても、お値段が高いのは増殖させにくいからでしょうか？

  2010.03.21

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  春蘭が十輪程咲き出しました

  2年前に4分割に株分けして地植えとした春蘭、十輪程の可憐な花を咲かせてくれています。花が小さく花弁が淡黄緑色ですので、あまり目立ちませんが、良く見ますと蘭の特徴をちゃんと保持しています。小さいが故に、尚更可憐に見えることがあるのですね！名称　春蘭　別名　じじばば（爺婆）蘭（らん）科　シュンラン(シンビジウム)属花姿を見ると、上方に婆さんが頭に被る「頬被り」、下方に爺さんの「白髭」があると見立ててその様な別名となったらしい。開花時期は、 3月中旬～4月上旬山野の林間に地生し、花は葉と同じような色で目立たない。土筆（つくし）のようにひょろひょろと花茎を伸ばして来て開花する。45年昔を思い起こせば、小田急沿線の渋沢丘陵ハイキングコースでも、雑木林の中に驚くほど沢山咲いていました。多くは淡黄緑色の花でしたが、赤、白、黄色のものもあり、一口に春蘭と言っても、色も形も多種多様のものがあったのです。盗掘も多くなり、今では野生種は殆ど絶滅してしまい、園芸店でしか見られなくなったのは残念です。我が家の春蘭も、町田市の薬師池公園の売店で4～5年前に、家内と一緒に購入したものです。

  2010.03.17

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  生き残ったポリアンサス

  昨年はプランターに溢れて咲いていたポリアンサス群、密集していて風通しが悪かったのでしょうか、柔らかな葉が虫に食われて無残な姿となっていました。それでも、黄色と白色のポリアンサスが生き残って、何とか花が咲いてくれましたので、園芸店に行き赤色の鉢植えを買って来て、彩りに添えました。数年前までは花の名前も知らなかったのですが、よく初春に家内が藤蔓籠に鉢植えの寄せ植えをして楽しんでいましたので、覚えることになりました。ポリアンサス：科名： サクラソウ科サクラソウ属原産地： ヨーロッパ花色は黒以外はあると言われるほど豊富。暑さに弱いが、花弁は丈夫で開花期間も長く耐寒性も強いのでガーデニング、鉢植え、花壇と色々の用途に向いている。日本サクラソウの仲間で、西洋サクラソウと言われる。花時期は十分に日を当て、株元の枯葉や咲き終わった花を早めに取り除き、夏場は半日陰で管理します。増殖は5月頃子苗を育てる。この仲間は葉挿しでも殖やせる。元来、花に趣味の無かった私ですので、家内の居なくなった独り暮らしでは、教えてくれる人もいなく、これ以上に花の名前を覚えることも無くなりそうです！

  2010.03.09

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  オキザリス・バーシカラー（Oxalis versicolor）

  このオキザリスは、家内が鉢植えで買って来たのですが、数年前に庭の一角に地植えしたものです。日当たりも良くない場所なのですが、霜のきつい寒い時期にも耐え、1月寒中から咲き出し1ヶ月程経ちました。誰も見てやらないのは可哀想だと思い、時々観賞するのですが、とても花持ちの良い花だと感心しています。オキザリスの仲間には、葉や花に結構変化がありますが、この品種もそのひとつで、花が開く前は下の写真のように紅白のねじり飴のような形をしていて、開花すると花径2cmほどで花色は白で、花の縁がほんのり色づいています。日陰になったり、曇りの日は花を閉じる性質があります。開花時期が早いことも特徴の一つで、軒下で管理すれば1月下旬には満開になります。育てやすい点は、他のオキザリスと同様です。葉が枯れても掘り上げず、秋に植え替えもせず、肥料もやりませんのに、霜にもめげずに咲いてくれる健気な花です。

  2010.02.24

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  日本水仙が咲き出しました

  この水仙は家内が植えたもので、日当たりが良い場所にあり、寒中に咲き出しては年々少しずつ花数を増やして来ました。家内はいなくなりましたが、その遺志が通じたのでしょうか、今年も花数が数本増えている気がします。名前はニホンズイセン（日本水仙）であるが原産地は地中海沿岸。室町時代以前に中国を経由して日本に渡来したと考えられている。園芸作家の柳宗民氏は中国から球根が海流にのって漂着したものが、ニホンズイセンとして野生化して行ったとの説をとっている。漢名は「仙人で、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」と言う古典から、綺麗な花の姿と芳香がまるで「仙人」の様な処から命名された。和名は漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」となった。日本水仙は園芸種程の華やかさはありませんが、ほのかな香りがするのがとても良いと思っています。「・・花ぞ昔の　香に匂いける！」でしょうか？

  2010.01.23

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  サフラン開花

  先週から庭のサフランが開花を始めましたが、先週は家内の葬儀に紛れてしまい、見る余裕がありませんでした。これは家内が植えたもので、購入したものか、頂いたものかは定かではありませんが、例年10月末から11月初旬に咲いてくれる様です。芝生の端にローズマリー、セージ等のハーブ類に混じって、世話もしませんのに、毎年30個程となりますが良く咲いてくれました。3本の赤い雌しべはサフラン・ライスには欠かせない着色・香辛料となりますので、今年は一人となりましたが、草花・ハーブが好きだった家内を偲びつつ摘み取って保存しておくことにしようと思います。インターネット検索しますと、サフランは次の様に紹介されています。11月前後に開花する文目（あやめ）科の花、細い葉でクロッカスの一種で、“秋咲きクロッカス”とも呼ばれる。赤い花柱（めしべ）を集めて乾燥させたものを、古代ローマやギリシャでは高価な薬として利用した。日本ではお湯で煎じたものをせき止めや強壮作用等の薬とするほか、食品などの着色料や香辛料としても使用され、「薬用（やくよう）サフラン」とも呼ばれる。

  2009.11.02

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  山芋のムカゴ

  今朝は玄関脇のイヌツゲに纏わりついていました山芋の蔓10本程を、脚立を使って上方から切り落し、地面近くの太い蔓も切りました。我が家の山芋は10年以上、イヌツゲに纏わりついていますので、地中の根も大きくなっている筈ですが、掘り起こすことは無く、毎年ムカゴを採るだけにしています。そうは言っても、何の肥料も施す訳ではありませんので、収穫量は知れたるもので、ムカゴご飯を1回出来るか否か程のものでしかありません。 今朝の収穫量はこんなもの、先週にも同量程度、一合のご飯にムカゴを入れて炊き、美味しく頂いたのです。ムカゴは柔らかい豆風に、ご飯にも艶が出て秋味覚を楽しむことが出来ます。ムカゴ(零余子)とは植物の器官のひとつで栄養繁殖器官である。葉の腋や花序に形成され、植物体から離れ、地面に落ちるとやがて発根し新たな植物体となる。一般的な食材として単に「ムカゴ」という言葉を使うときはヤマノイモのムカゴを指す。灰色で球形から楕円形、表面に少数の突起があり、葉腋につく。塩でゆでる、煎る、米と一緒に炊き込むなどの食べ方がある。また零余子飯は秋の季語である。しかし、一人住まいとは寂しいものです。

  2009.10.19

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  2度目の木犀開花

  昨日は台風一過、南の暖かい空気を連れて来ましたので、夏が一瞬戻ったと思われる位に暑く思われたのですが、今朝は湿度も低いようで秋らしい爽やかな天気となりました。今年2度目となる木犀が開花、昨日と違い風もありませんので、強い香りが漂っています。毎年2度も開花するのか確かではありませんが、秋たけなわももう直ぐでしょう！

  2009.10.09

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  木犀の香りが漂う季節

  例年の如く、金木犀の香りが漂う季節となりました。昨年秋、今春と強い剪定をしましたので、今秋は花が咲かないのではと懸念していましたが、花数は少ないながらも強い香りを放ち出しました。木犀は常緑樹、放っておきますと枝が伸びて葉が茂り、思い切った剪定をしませんと、庭が直ぐ暗くなってしまいます。しかし、花は新しい枝先に咲く様で、強い剪定も「過ぎたるは及ばざるが如し」となりますので要注意です。中国から雄樹のみが輸入され、雌樹が無いので日本中の金木犀がクローン種なのかも知れません。キンモクセイ（金木犀）の母種とされるギンモクセイ（銀木犀）は、繁殖力が劣性なのか、近頃滅多にみることがありません。

  2009.09.22

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  曼珠沙華（まんじゅしゃげ）－彼岸花

  玄関門柱裏の彼岸花が今年も咲き出しました。植えた覚えがありませんので、自生していたものが宅地造成で偶然出て来たものと思われますが、年々数を増している様な気がします。今年は11～12本程度、肥料も与えませんのに健気なものです！彼岸花は有史以前の古い時代に中国から渡来した帰化植物で、曼珠沙華は法華経に出てくる梵語で、赤い花を意味すると言われ天上異界の花とされました。「赤い花なら曼珠沙華　阿蘭陀屋敷に雨が降る…」古い歌が口に出て来ますが、昭和14年 に大ヒットした流行歌ですから私は生まれておらず、亡き母が歌っていたのを記憶しているのかも知れません。

  2009.09.13

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  虫と共食の青紫蘇

  庭のプランタに青紫蘇（シソ）を植えて、重宝して使っています。別に買って来た種子を撒いたのでは無く、何年も前からある紫蘇に種が生り落ちて生えて来ますので、その勢いのある一部を二つのプランタに植え替えただけなのです。よく見ますと葉が穴だらけで見てくれは悪く、近頃あまり見かけなくなったショウリョウバッタが飛び回っていますので、彼らの所為らしいことが分かります。それでも何にも薬を散布しませんので、虫にも格好の食材となっているらしいのです。別に売り物でなく自家消費ですので、虫との共同消費と言うことで、納得しながら競争しつつ食べています。それにしましても、虫にも人間にもめげず、日本が誇るハーブ「青紫蘇」が次々と葉を出して来るのには感心します。

  2009.08.12

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  タカサゴユリ－外来帰化植物

  我が家の庭に、白い百合の花が沢山咲き出しました。良く見ますと、葉が極めて細く密集していてテッポウユリとは違います。近所の庭・団地内の共有地にも多数あり、年々その数を増やして極めて繁殖力が旺盛で、どうも外来帰化植物の様です。 清楚な花ですので刈り取られることも少なく、場合によっては2m高さにも達するものもあり、花先だけを開く鉄砲ユリの姿に擬態させて個体数を猛烈に増やしていますので、危険外来植物に該当するのかも知れません。タカサゴユリの原産地は台湾で、観賞用に1923年あるいは37年に導入された帰化植物。花は横からやや下向きに咲く。花全体が白色で、琉球に自生するテッポウユリの近縁種で、両者の間にシンテッポウユリと呼ばれる雑種が出来て来ている。シンテッポウユリはタカサゴユリによく似ているが、花はふつう白色である。東京も地球温暖化で亜熱帯地区になって来たとされていますので、台湾からの帰化植物も冬の寒さはそれ程負担にならなくなっている様です。

  2009.08.09

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  幸福の木－ドラセナ・フラグランス

  冬場は室内に入れ育てて来ました「幸福の木」、4月に屋外に出しましたら瑞々しい葉が日焼けして見苦しくなり、6月初旬に根元20cm程で切り落としてしまいました。それから1ヶ月は経ちましたが、立ち枯れすること無く、新芽が出て来て新しい葉が繁りそうな雰囲気になって来ました。ドラセナ・フラングランス科・属名：リュウケツジュ科ドラセナ属原産地：熱帯アフリカ分類：非耐寒性常緑中高木別名：幸福の木花言葉：幸せな恋、幸福、名もない寂寥ハワイで、家の前にドラセナを置いておくと良いことがあると言い伝えられて、「幸福の木」という名前がついたそうです。この鉢植えは、18年前に母から「幸せになりなさい」と貰ったもので、その母も16年前に無くなり、その思い出を無くさない様に大事にしていました。元の原木は枝を残して枯れてしまいましたので、枝を3本挿し木にして育てあげたもので、思い入れのあるものなのです。

  2009.07.23

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  フイリゲンジスミレ（斑入り源氏菫）

  絶えてしまったと思われたフイリゲンジスミレ（斑入り源氏菫）、「雪の下」と言う植物に似ていますが表面に産毛が無いスミレ種、3年ぶりに勢いよく葉が繁って来ました。尤も、3月の花咲く季節に咲いたのでなく、5月頃クリスマスローズの鉢植えに数本の芽が出て来ましたので、別鉢に植え替えてから2ヶ月経ったのですが、立ち枯れることも無く育っていますので嬉しい限りです。来年、4年ぶりに咲いてくれるのが楽しみです。2006年3月に神代植物公園から買って来ました時は、綺麗に咲いていましたので、その時の画像をご覧ください。濃い赤紫の色と白い斑入りの葉のバランスが美しいスミレです。外来種が帰化したもので、朝鮮半島、中国東北部、シベリアが原産。葉がちょっと丸くて斑入りがはっきりして花は赤紫。やはり外国種と言う感じで強そうですが、園芸種とすぐ分かるような派手さがあります。名前の由来は葉の裏側が紫色ですので、紫式部を思い起こし、そこから彼女の代表作「源氏物語」を連想して、フイリゲンジスミレとされた。「やはり野に置けスミレ草」と言いますが、3年雌伏して芽を出して来るとは、スミレは生命力の強い野草の様です。

  2009.07.18

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  ヤマユリ（山百合）

  先ほど、椿の木の横から顔を出して咲いている百合を見つけました。良く見ますと、花弁の大きさが20cm程ある立派なヤマユリ（山百合）でした。植えた覚えも無いのですが、大きく迫力のある姿でしたので、切って花瓶に挿してみました。毎年、葉はあった様な気もしますが、花が咲きましたのは今年が初めて、発芽から開花までには5年以上掛るとのことですので、5年以上前に、種が何処からか飛来したのかも知れません。ヤマユリ（山百合）ユリ科ユリ属の球根植物。草丈は1～1.5m、花期は7～8月頃。花の大きさは直径20cm以上で、ユリ科でも最大級であり、重みで全体が傾くほどである。花の色は白色で花弁の内側中心には黄色の筋、紅色の斑点がある。花の香りは日本自生の花の中では例外的ともいえるほど、甘く濃厚でとても強い。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、また株が古いほど多くの花をつける。風貌が豪華で華麗であることから、「ユリの王様」と呼ばれる。

  2009.07.16

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  月下美人が咲きました

  昨夜、案の定、屋外にある月下美人の一つが咲きました。午後8時頃、丁度シトシト雨も上がって、庭一杯に強い芳香が立ち込め、直ぐに開花が満開となったことが分かりました。白色LEDのフラッシュライトを下方から当て、接写撮影してみました。一寸ライトの当て方が後方過ぎて、花弁の豪華さが再現されていない感もありますが、まあまあの出来だと思っています。 今朝見ると萎んでだらりと垂れ下がっていました。月下美人の花言葉は、「儚い美」｢ただ一度の恋｣「快楽」、将にその通りでした。もう一つの蕾も、今夜咲きそうですが、強い雨が降るとの予報ですので、軒下にでも避難させ、雨を避けようかと考えています。

  2009.07.01

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  月下美人の蕾膨らむ

  今朝は九州地方は豪雨の様ですが、関東地方は霧雨で、「巷に雨の降るごとく（Il plerure dans mon coeur, comme il pleut sur la ville）」と言った風情となりました。2鉢ある月下美人の一つで、蕾が二つ膨らんで来ました。この鉢は、昨年は葉肉が虫に食べられて勢いを無くして咲かなかったので、2年分の生気が詰まっているような様子です。水滴がその様に見せているのかも知れませんが・・今晩には開花する様な気配にも見えますが、果たしてどうでしょうか？他鉢の月下美人は、葉が繁り過ぎているのですが、満を持して9月に開花することを期待することにします。

  2009.06.30

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  吾輩は自然薯

  吾輩の出自は良く分からない、この家の主人も植えた覚えは無いと言うので、24年前に造成した時に種が地中に混じっていたのだろう。イヌツゲの木に纏わり付いてからは10年にもなるので、自然薯としても立派に成長していると思うのだが定かでは無い。又生育環境が良いのか、2mの樹高では足りず、イヌツゲの樹冠でとぐろを巻くことにしている。それでも、秋にはムカゴを実らせて、この家の住人にムカゴご飯を提供して喜ばれているし、落ちたムカゴから次世代も育って、大小10本以上が蔓を出して来ているので、世代を繋ぐ役割は十分果たせたとも思っている。ヤマノイモ（自然薯）は日本原産の野生種で山菜の王者と呼ばれ古来より親しまれて来た。春には新芽、秋から冬にかけてムカゴとイモを採取する。自然薯には、良質の澱粉質に加え、アミラーゼなどの酵素がたくさん含まれていて、食べたものを速やかに消化吸収する作用がある。また、カルシウム、鉄分、リン等のミネラルやビタミン類も豊富で、新陳代謝や細胞の増殖機能を促進する作用も著しく、疲労回復、成人病、ガンや糖尿病予防にも効果がある。古来より精のつく滋養強壮食として一般に用いられてきた他、漢方薬でも“山薬”“じょよ”と称し珍重された。最近になって自然薯にだけ含まれるディオスゲニンと言う物質が、若さの維持やホルモンバランスに関係しているDHEAを増やす役割があるということも分かって来た。

  2009.06.24

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  ブルーベリーの実

  昨夜は一時雷が轟いて豪雨となりましたが、今朝は晴れ10時頃から雲が出て来ました。それでも夏の太陽が出ていますので、梅雨の晴れ間、午後からは蒸し暑くなりそうな気配です。夜来風雨声花落知多少我が家の庭には落ちる花もありませんが、雨に洗われて今朝の緑の綺麗なこと、隣家のアジサイは生気に満ち溢れています。昨年、ブルーベリーの鉢植え2本は不幸にも枯れさせてしまったのですが、お近くの方から頂戴した苗木2本、今年は枝が伸びるだけと思っていたのですが、その内の1本に花が咲き、実が完熟となりました。折角頂いたものですから、大事に育てなければなりません。実が5つ程あったと思ったのですが、今朝見ますと3つだけ、熟したのを知ってヒヨドリが啄ばんだのかも知れません。

  2009.06.17

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  孔雀サボテン咲く

  昨日夕刻、孔雀サボテンが一つ咲き出しました。月下美人とは違い2日間ほど咲いていますので、この写真は今朝8時半の朝ドレ（撮れ）、満開状態です。 今年は2週間前に蕾が沢山あったのですが、アブラムシが付いて開花せずピンク色になり立ち枯れてしまったのです。そこで木酢液を散布して退治し、そのままにして置きましたら、2つ蕾が出て来てその内の一つが漸く咲いたのでした。孔雀サボテンは月下美人と並ぶ大輪の花を咲かせるサボテンの一種で、花の豪華さからサボテン蘭（Orchid Cactus）とも呼ばれます。孔雀サボテンは2日間咲きますので昼間陽の光の中で観賞出来るのも良いと思われます。孔雀サボテンには、月下美人と違って香りが全く無いのも奇妙で、その替わりに、赤、白、黄、ピンク等色のバリエーションがあるのもこれ又奇妙に思えますが、これも定められた造物の妙かも知れません。深紅の花萼、濃いピンクの花弁、白い雌しべ、ベージュ色の雄しべ等と、色の対比が素晴らしい豪華な花が咲いてくれて良かったと思います。

  2009.06.09

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  イングリッシュラベンダー

  鉢植えのラベンダーが沢山の花を咲かせましたので、雲丹の空き瓶に挿して見ました。この花は小さく、一本々愛でるよりも、群生させてマスとして楽しむのが良い様です。元来が薬用・香料作物ですから、微かな良い匂いも魅力です。英名： English lavender 流通名：ラベンダー 科名： シソ科 性状： 常緑亜低木 原産地： 地中海沿岸 開花期： 6～8月 特 徴：ラベンダーは本来、薬用・香料作物ですが、最近は園芸植物として出回っています。多数の種類がありますが、その代表種が本種です。多数の茎を叢生し、灰緑色の葉を密につけ、細い花茎の先端に紫色の小さな花穂をつけます。管理方法：高温多湿に弱いので、風通しのよい場所で育てます。繁殖は挿し木、株分けです。

  2009.06.03

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  ゆずら梅とホタルブクロ

  お隣の庭にあるゆずら梅の実が赤く美味しそうに熟して来ましたので、頼んで一枝頂き、雲丹の空瓶に挿してみました。夕刻道端にホタルブクロが咲いていましたので、ついでに挿し添えました。我が家のテーブルにも、初夏が到来しました。ゆずらうめ（梅桃、山桜桃）中国原産、バラ科の落葉低木で、高さは2～3m、盆栽や庭木に利用される。葉は倒卵形で、表裏に細かい毛がある。4月頃開花、梅に似た白色または淡紅色の五弁花は素朴な風情である。6月頃、小球形の赤い実が熟し、甘酸っぱく美味。ホタルブクロ（蛍袋）山野に見られるキキョウ科の植物で、北海道西南部～九州、朝鮮・中国に分布する。名前は「蛍を閉じ込めると、その明かりが外へ透けて見える」処から来ているらしい。又、提灯の古名を「火垂（ほたる）」と言い、それが「蛍」になったとも言われる。

  2009.05.31

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  ポインセチアの新葉

  昨年末から新年に掛けて楽しませて貰ったポインセチアは、1昨年購入したもので、晩冬に1ヶ月程段ボールで遮光した結果、赤い葉に変容したのでした。3月頃張って大きくなった枝を強く剪定して、鉢を軒下に置いて置きましたら新葉が出て来ました。最初は赤い新葉でしたが、その下からは緑の葉が出て来ていますので、元気に緑の葉を茂らせて、今年も晩秋の夜に遮光すれば見事なポインセチアが楽しめるかも知れません。数年前までは、毎年買い替えていたのですが、木でも無い草葉が枯れること無く、何年も生き延びるとは不思議に思えます。原産は中央アメリカ。ポインセチアという名前の由来はアメリカの初代メキシコ公使J・R・ポインセットによる。原産国とされるメキシコ合衆国では、「ノーチェ・ブエナ（聖夜）」と呼ばれ、その赤さはキリストの血の色に例えられる。葉は薄く、楕円形。花はいわゆる杯状花序である。花びら等は存在しない。その下に着く葉の形の包葉が赤く染まるのが鑑賞の対象となる。日本には明治時代に渡来、和名はショウジョウボク（猩々木）。大酒飲みの赤い顔が似ていることから名付けられた。

  2009.05.30

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  バンマツリ（蕃茉莉）

  我が家にある鉢植えのバンマツリ、長い間花が咲いています。五島列島の空き家から持って来て20年以上も経ちました。咲き出しは茄子の花の様です。数日経ちますと白くなってしまいます。元来は南方系の低木ですので、寒風吹き荒ぶ多摩丘陵では枯れてしまう危険性がありますので、屋外ですが霜の下りない軒下で、冬期にはビニール袋を被せて寒さ対策をしています。それでも、気候が合わないのか樹皮も割れてきて、樹勢が衰えている気がします。ナス科学名：Brunfelsia uniflora英名：Morning noon and night原産：南アメリカで、明治末期に渡来花期：冬（温室）「蕃」は外国、「茉莉」はジャスミンのことですが、ナス科の植物。咲き出した花は紫でよい匂いがし、日が経つに連れ白くなります。

  2009.05.27

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  レモンローズゼラニウム

  菊の葉に似たレモンローズゼラニウムの花が沢山咲き出しました。此処多摩丘陵地帯は冬期には寒風吹きすさんで寒いのですが、何とか地植えで生き延びて呉れています。花が食用（Edible Flower）になるとは知りませんでした。甘い香りと言うより、ゼラニウム独特の薬用の匂いが結構強く漂って来ます。 フウロソウ科テンジクアオイ属別名：ニオイゼラニウム英名：scented geranium原産地域：アフリカ南部開花時期：四季咲き草丈：100～150cm利用法：薬用、食用甘い香りの葉。花は薄ピンクで、上の2弁に赤紫色の斑が入る。花をエディブルフラワーとして、葉はケーキに混ぜてお菓子作りに。寒さに弱いので関東以北では冬は室内で管理する。

  2009.05.24

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  ペラルゴニウム

  我が家のペラルゴニウムは、「エンゼルペラルゴニウム」らしく葉と花とも小型のペラルゴニウムです。 軒下に、素焼鉢植えを置いたままで、水やりの他は何の世話もしないのですが、もう1ヶ月以上も花が絶えません。ゼラニウムに近い種類ですので、暑さ寒さに強く、乾燥にも耐え易いのかも知れません。フウロソウ科 ペラルゴニウム属 原産地：南アフリカ ゼラニウムに近い種類ですが、派手な花を咲かせます。但し、ゼラニウムは四季咲きですが、ペラルゴニウムは春から初夏までの一季咲きです。 花は一重で6～8cm程度の花径。白、ピンク、赤、藤色、赤紫の他、複色花があります。耐寒性は弱く、5度以下になると枯れてしまいます。但し、15度以下の低温でないと花芽ができないので暖かすぎる室内は避けます。 耐暑性は比較的強く、苦労なく夏を越すことができます。日当たりを好みますが、夏は半日陰の涼しいところにおきます。

  2009.05.18

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  クレマチス－鉄線（てっせん）

  我が家のクレマチスは鉄線（てっせん）として購入したものですが、ランタナという種類と思われます。クレマチスは地植えにしておきますと、施肥等面倒な世話は要らないことで知られていますが、今年は花数が驚く程少なく、今朝見てみますとこの花一つで終わりそうな気配です。やはり世話をしなかった所為かも知れませんので、今年は化学肥料を施してあげようかと思っています。・金鳳花（きんぽうげ）科 ・学名 Clematis florida（鉄線） Clematis patens （風車）・開花時期は、4月下旬～6月中旬 ・古くから茶花に使われるなどの和風のイメージと洋風のイメージがある。・別名 ６枚ものは「鉄線」、中国原産、つるが細くて丈夫で針金のようであることから。 ８枚ものは「風車」（かざぐるま）、日本原産、花の形から。・花言葉は「精神的な美しさ、旅人の喜び」

  2009.05.11

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  コモンセージの花

  昨年、地植えにしたセージに沢山の花が咲き出しました。昨年までの鉢植えに比べて、地中から栄養が取れるらしく、産毛に覆われ粒状にも見える独特な葉の勢いも良いようです。セージ（Common Sage）はシソ科アキギリ属の多年草または常緑低木、地中海原産。和名はヤクヨウサルビア。属名でも分かるとおりサルビアに近縁であり、sage の名称自体、ラテン語の salvia が（フランス語 sauge を経て）転訛したものである。高さ50-70cmほど。5-7月ごろに紫または白色の唇状花を咲かせる。長楕円形で柄のある葉は対生し、表面に細かい縮れがあるのが特徴。茎は成長するに従って根本から木質化する。株全体に独特の香りがある。葉を乾燥してハーブティーとして飲用し、肉の臭み消しに利用する。豚肉と良く合わせられており、ソーセージの語源となったという民間語源説もある。鉢植えのセージは、世話の仕方が悪かったのでしょうか、何本も枯らしてしまいましたので、今年を契機に地植えで増えて欲しいものです。

  2009.05.05

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  鉢植えのハゴロモジャスミン

  軒下に置いていました鉢植えのハゴロモジャスミンが咲き出しました。蕾が赤からピンク色に変化しましたが、花色は純白で清楚な感じがしますし、良い香りもしますのでベランダ等で気軽に楽しむにもお勧めの様です。 一般にジャスミンと呼ばれるのはモクセイ科ジャスミナム属の中で、香りのよい花が咲きます。ハゴロモジャスミンもこの仲間です。 つる性で、よく伸びるので行灯仕立てなどに向いています。暖地では露地で越冬できるので、オベリスクなどに仕立てるとたいへん豪華です。１cm程の香りのよい白い花をたくさんつけるので、開花時は綺麗です。ジャスミンという名前がついていても、カロライナジャスミンやマダガスカルジャスミンは、モクセイ科ジャスミナム属の植物ではありません。地植えのカロライナジャスミンは、既に花時期を終えてしまいました！

  2009.05.02

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  黄色フリージアが咲き出しました

  実は10日も前から、ちらほらと咲いていたのですが、今朝見てみますと花数が多くなって見頃となりました。同じ時期に、黄色と赤のフリージアを購入し、同じプランターに植えて置いたのですが、赤いフリージアは未だ花芽が立ち上がって来ません。同じプランターですので、陽当たり・水補給は全く同じですのに、開花の時期は大分違う様で、例年の経験に依りますと、どうも黄色のフリージアが花の盛りを終える様な時期に、赤の方は漸く咲き出す傾向にあります。アフリカ原種である黄色、白色のフリージアは金木犀のような甘い強い香り。紅・紫系は黄花種ほど強くはないが甘酸っぱい果物の香りがある。花言葉は、白フリージアはあどけなさ、黄は無邪気、赤は純潔、紫はあこがれ、淡紫は感受性を表す。

  2009.04.28

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  困り物のスズラン（鈴蘭）

  スズランが咲き出しました、日本語で鈴蘭、英語では「lily of the valley（谷間の百合）」と呼ばれ、何とも可憐な印象なのですが、繁殖力が強くて困りものです。多分毒性が強いことから虫に食べられることも無く、地下茎は横に這い繁殖して行きますので始末に困ります。小型の多年草。地下茎は横に這い、地上に茎を伸ばす。春から初夏にかけて芳香のある鈴のような白い花を複数個、葉の下側に隠れるようにつける。「鈴蘭」という和名はこのベルを下げたような花形に由来する。強心配糖体のコンバラトキシン、コンバラマリン、コンバロシドなどを含む有毒植物。有毒物質は全草に持つが、特に花や根に多く含まれる。摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、心臓麻痺などの中毒症状を起こし、重症の場合は死に至る。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、誤飲して死亡した例もある。花そのものは、確かに可憐なのですが・・

  2009.04.21

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  ミヤコワスレが咲き出す

  我が家のミヤコワスレ、何も世話もしないのに、庭の片隅で自生していて芝生にも負けず、時期になると花を咲かせる健気な草花です。キク科ミヤマヨメナ属別名：野春菊（ノシュンギク）、東菊（アズマギク）山野に自生するミヤマヨメナの日本産園芸品種として多く栽培され、開花期は5～6月頃で花色は紫青、青、白、ピンクなど多種に渡る。 名前の由来は、承久の乱にて佐渡に流された順徳天皇がこの花を見ると都への思いを忘れられるとの話によるとされ、この由来によって花言葉は「別れ」や「しばしの憩い」等と言われる。我が家のミヤコワスレ（都忘れ）は濃い紫、何故か一番名にし負う様な気がして好きな花です。写真では赤紫色ですが、実際の肉眼では濃い紫色なのです。

  2009.04.14

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  乙女椿には一寸食傷気味

  乙女椿はツバキ（椿）の園芸品種、ピンク色・赤色の美しさと咲く花数の多さから庭木として流行し過ぎている様に思われます。我が家でも、小さな庭にも拘わらず、24年程前に植木屋さんが植えていったピンク色の乙女椿が2本も植栽されていますが、多少食傷気味です。椿の中では遅咲きの方で、八重咲き大柄であるのが特徴で、優しいピンクの花弁が重なっています。しかしながら、八重咲きの宿命で、雄蕊・雌蕊が退化して結実することはありませんので、挿し木で増やすより他に増殖方法が無いようです。咲き始めがとても綺麗ですが、枯れると茶色く汚くなってしまいますので、その旬の様子を昨日は撮影してみました。現在は未だ3～4分咲き程度ですが、花数が多いので４月中は咲き続けます。この頃は、やはり椿油の採れる種が出来るヤブツバキの方が見飽きない気がしています。

  2009.04.06

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  ビオラ・パプリオナケア－匂いスミレとして頂いたのですが

  此のスミレは匂いスミレとして頂いたのですが、どうも北アメリカ原産のビオラ・パプリオナケアと言う種で、繁殖力が極めて旺盛で種子の数も多く、夏季には大きな葉が他のスミレを日陰に追いやって駆逐してしまう欠点があります。市販のスミレ図鑑には次の様に記載されています。都市部を中心に栽培されていたものが移出し各地で雑草化している。夏は濃い緑でハート型の大きな葉を付け、閉鎖花から種子を低い位置で散開させる。根茎がワサビの様に太くなるのが最大の特徴となっている。原産地はアメリカ東部から中部の明るくやや湿り気味の草地、林縁などとされる。日本で普通に見られるのは濃い青紫の大輪のもので、ビオラ・アリスウィター、ビオラ・フレックス、ビオラ・パルマータ等色とりどりの多彩な変異が知られている。濃い紫色の花が美しいスミレなので群生する様子を観賞するのが好きなのですが、外来種はやはり国内自然界に繁殖を抑制する環境が造られておらず、野放図に蔓延る欠点がある様です。

  2009.03.29

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  原種帰りの玉之浦

  真紅の花びらの先に真っ白な縁取り、椿の中では一番美しく幻の椿と言われている「玉之浦」が咲き出しましたが、特有の白い縁取りが殆ど消えて、原種の藪椿（やぶつばき）に戻ってしまった様です。この「玉之浦」は2005年1月都立神代植物園の園芸ショップで、1200円で売られていたものです。白い縁取りがもっと大きい「玉之浦」鉢植え欲しいと思い、同じ園芸ショップで3年前にも購入したのですが、残念ながら枯れてしまい、4年前の縁取りの小さいものだけとなってしまいました。「玉之浦」は長崎県五島列島の五島市玉之浦町で発見された薮椿の突然変異種で、「美しいものは弱く儚い」のかも知れません。それにしましても、昨年迄は白い縁取りの美しい椿を楽しめましたのに・・・私の住んでいる多摩丘陵の寒冷な気候が、突然変異種の起きた温暖な五島列島とは異なったことで、原種に還りつつあると言うことなのかも知れません。 幻の椿「玉の浦」は、ヤブツバキの一種で真紅の花びらの先に真っ白な縁取りの清楚な一重の花をつける椿、開花期2月頃で、花の大きさは５cm前後です。「玉の浦」は、1946年に長崎県五島列島の玉之浦町の山中で発見された品種で、五島列島に自生する藪椿の突然変異によるものだと言われています。椿の突然変異による変種の出現確率は数万本に１本とされ、この発見自体が幸運だったとされ、1973年長崎市で開催された全国ツバキ展で出品されたのを契機に全国的に広まり、日本を代表する椿とされる様になりました。五島列島の玉之浦にあった原木は枯れてしまったとのことで、残念な限りです。

  2009.03.24

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  エイザンスミレ（叡山菫）

  此処数日の晴天と温かさで種々のスミレが咲き出しました。地植えのままのスミレが多いのですが、その中でも、競合して消えて欲しくないエイザンスミレは鉢植えで隔離していましたが、昨年の数輪とは異なり、群生して花を付けていました。エイザンスミレは日本の特産種で、花名は漢字で〔叡山菫〕、叡山に咲くスミレと言うことだが、叡山でなくても普通に見られ、本州から四国・九州の太平洋側の低山に主に分布し、日陰のやや湿ったところを好む。スミレには珍しく、三つに裂けた葉が更に2裂するから5小葉に見える。葉が裂けているスミレは3種類しかないと言うことだが、この葉とピンクのきれいな花を見ればひと目で識別できる。花は個体によって赤味に濃淡があるようで、中には真っ白に近いものもあるが、葉で識別すれば先ず間違えない。昨年は濃い赤のヒラツカスミレも購入し、地植えにしてあるのですが、時節が未だなのか陽当たりが悪いのか、未だ花芽が見えません。数年大事に鉢植えで管理していました、源氏斑入りスミレ、黄色のスミレは昨年に途絶えてしまいましたが、「やはり野に置けスミレ草」なのでしょうか？

  2009.03.20

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