蛤浜海水浴場(画像あり)-水浴場88選
五島列島は何処に行っても透明度の高い海水が見られます。これはリアス式海岸による所が大きく、殆どが切り立った断崖が傾斜のきついまま海に入って海岸線を構成していることに寄ります。蛤浜海水浴場は例外に近く、有川湾の奥深い入江に位置していますので、珍しく遠浅の砂浜となって、新上五島町随一の海水浴場とされています。その名の通り、昔は驚く程蛤貝が生息していたのでしょうか、砂浜は純白に近く、将に白砂青松の海水浴場となっています。平成13年には日本の水浴場88選にも指定され、島外からも多くの海水浴客も訪れる様です。この写真は「海の日」の翌々日、午後1時頃撮影したもので、大潮の干潮時となっていましたので、すっかり潮が引いて200m程歩きませんと水辺には行けません。珊瑚礁の海浜は少し桃色がかっていますが、此処は貝の細片で純白な海浜、晴天の干潮時には驚く程日焼けしてしまいますので要注意です。未だ学校も夏休みになっていませんでしたので、昼食を済ませた家族連れも殆ど帰ってしまい、広い海水浴場が貸し切り状態となってしまいました。正面に見えるのは榎津港ですが、町村合併の影響から旅客船の発着が無くなってしまいました。榎津港は右端に見えます「竹ノ子島」が天然の防波堤となる波静かな良港で、江戸時代から昭和迄水産物輸送の拠点だったのですが、人工の防波堤の出現により近年有川港にその役を譲ることになってしまった様です。これで合併前の新魚目町区域には旅客船が来ないことになって不便となりましたが、大きな町が小さな町を吸収して、その不便さを省みないのが合併の本質なのかも知れません。正面奥に見える山は標高382mの番岳ですが、右奥遙か雲間の奥に見える北魚目番岳は標高443mあって、新上五島町最高峰となっています。水浴場88選についてはインターネットで次の様に紹介されています。水浴場は、一定の監視の下に遊泳場としての利用に適すると判断された水辺であり、日本全国で1,297箇所、年間延べ8,500万人が利用している。環境庁(当時)では、1973年以来毎年水浴場の水質を測定し、水浴場の「適・不適」を評価してきたが、人と水とがふれあう場としてもっとも親しまれている水環境のひとつであり、地域の個性を形作っているとともに自然の水循環の一部を構成する重要な水辺としての水浴場という観点から、1997年の懇談会報告を受け、水質評価方法を改正するとともに、水浴場における自然環境や安全性の確保等幅広い視野からの評価を行うこととした。1998年に「日本の水浴場55選」を選定・顕彰し、その後88選となっている。