郷土の森博物館プラネタリウムChiron3-生田緑地MegaStar3が勝る
郷土の森博物館プラネタリウムがリニューアルオープンされましたので、大型連休後と思っていましたが、昨日は曇りで人出も多くなかろうと急遽行ってみることにしました。光学式の精緻な星像とデジタル式の自在な映像という双方の利点を併せ持ち、従来GL-ATの星数1万2000個から新設のChiron3では1万倍の1億個になるとの触れ込みです。5月から入園料が200円から300円へ、プラネタリウム観賞券が400円から600円へ値上げとなりましたのは残念でしたが、従来プラネタリウムには観賞客が精々50人程で運営が難しく、新たな高額器械ですので仕方が無いのかも知れません。何時もの積もりで、10分程前にプラネタリウム入口に行ってみましたら、長蛇の列が出来ていて吃驚、多分200名以上が並んでいたのです。中に入ってみますと、プラネタリウム本体は球体で随分小さい器械、光学とデジタル併用の最新機とのことで、今まで投影できなかった天の川が鮮明に写し出されていました。しかし、今回のChiron3に較べて、5年前に生田緑地で観賞した大平氏製作のMegastar3 の方が画像が鮮明で、スバル星座の揺らぎも望遠鏡で覗かせて確認させる心遣いもあって、投影星数はChiron3が10倍多いのですが、軍配はMegastarに挙げざるを得ません!大平貴之氏が製作し、1998年にロンドンで初公開されたメガスターは、従来比100倍に相当する投影恒星数150万個を再現し、世界のプラネタリウム専門家を驚かせた。その後、開発されたメガスターIIは、恒星投影数約500万個(12.5等星まで)に拡張され、日本科学未来館や川崎市青少年科学館などに設置されて話題となった。さらに2008年6月、IPS(国際プラネタリウム協会)シカゴ大会で発表されたスーパーメガスターIIは、約2200万個(13等星まで)の恒星を投影する。2012年7月に投影を開始した東京の多摩六都科学館のプラネタリウム(五藤光学研究所製、直径27.5m)は世界最多の1億4,000万個の恒星を投影する。光学式投影機とデジタル式投影機を両方設置し、臨場感溢れる番組制作および投影が可能となるが、複数の投影機が必要となることからコストの面では割高になる。