小数はチェルシーでね♪
主に、自然数、1,2,3・・・の世界で生きていたお子様も、小学校で整数、0,1,2,3、・・・の世界に入り、そして、小数の世界に入ります。ここで、1より小さいって???という不思議な世界が始まるわけです。分数と小数はほぼ同じ時期に登場し、似た概念もあることはありますが、私は違うものとしてとらえています。分数は組み分け、切り分け、であり、小数は10進法の概念を小さい方にも拡大していくというということです。ここで用意するのは10箱一セットのチェルシーです。チェルシー一箱には10粒のチェルシーが入っています。つまり、10箱=1セットのチェルシーには100粒のチェルシーが入っています。さて、赤ずきんちゃん、この開けたばかりのチェルシー一箱を見てくれる?何個入っているかな?「10個!」いいお返事だね。今回はね、さらに、小数っていう言葉を使って、みようか。一個のチェルシーはね、0.1箱って言ってみるの。これはゲームだよ。個って言わないで箱っていい続けるゲーム。やってみる?「うまくできたら食べてもいいの?」もちろん。これは赤ずきんちゃんのために用意したチェルシーだからね。さて、これ(開封していないチェルシー)は何箱かな?「一箱!」 いいね。よく約束を覚えているね。じゃあ、これ(開封して一粒取り出したチェルシー)は何箱かな?「えーと、1・・・じゃなくて0.1箱。」えらい、えらい。二粒取り出して、「増えたねぇ。何箱?」指を2本立ててみせる。「えっと、0.2箱。」いい調子だね。うまいよ。・・・この調子で0.1→1.0→0.1まで数えたり減らしたりします。数えられるようになったら、今度は足し算をやっていきます。足し算も0.1+0.1箱、0.1+0.2箱と簡単なものをまずすませ、引き算もやります。これまではウォーミングアップ。ここで未開封のチェルシーをもう一度見せます。赤ずきんちゃん、この未開封の箱と(開封済みから一粒取り出す)この0.1箱のチェルシーだと何箱になる?「えーと、これが一箱でしょう、で、これが0.1箱でしょう、???」そうだねえ、あわせていくつっていうときは足し算なんだけど。「あっ!1+0.1で1.1箱!」すごいね。食べていいよ♪食べたね。食べちゃったね。赤ずきんちゃん。ふっふっふ。「さて、この開けて食べちゃったチェルシーの残りは何箱になるでしょう」「えっ。えーとね、1,2,3,4,5,6,7,8,9・・・0.9箱。」じゃあ、この未開封のチェルシーと、ここの残りのチェルシーは?答え 1+0.9=1.9箱先生も0.1箱もらっちゃおうかな。残りのチェルシーを赤ずきんちゃんちで仲良く分けられる?式 1.8÷6=0.3次の週で一セット=100粒として必ず一セットといいはるゲームをやり、小数第二位まで済ませれば、小数の基本概念は終わりです。じゃあ、今度は紙の上でやってみようか。「赤ずきん、わかんない! 全然わかんない!」(T_T) じゃあ、もう一度チェルシーでやってみる?「あっ、できた。チェルシーならできる。先生、やっぱりさ、飴がないとわかんないよ。おいしい飴じゃないとダメだよ。」(T_T)じゃあ、次も「おいしい」ものを用意してこようか。色々な意味でね、おいしいものをね・・・。参考図書こどもといっしょにたのしくさんすう 渡辺恵津子・著ISBN 4-87077-174-839ページ 小数のたし算