実験教室 2012-8 ドライアイスと液体窒素
某市の要請で小学生向けの実験教室をやることになりました。半分は勤務校の宣伝ですね。勤務先の理科室で、ドライアイスと液体窒素を使った低温の実験をやります。底本は以下の二冊「ドライアイスであそぼう」 板倉 聖宣 (著) 藤沢 千之 (著) 国土社 (1990/10) Dry Ice Investigations: For Grades 6-8 (Great Explorations in Math & Science) [ペーパーバック] Jacqueline Barber (著), Kevin Beals (著), Lincoln Bergman (著) 下の本は科学的な思考の訓練もあり、私好みの仕様です。プリントが英語だから、エッセンスを拾って日本語にしておかないとね。板倉先生と藤沢先生の本はもうちょっとご家庭向き。日本語だし。二日間のプログラムで、化学実験、工作、フィールドで生物採集とやる予定。高校なので場所代はタダで、市の事業なので生徒さんから集める教材費以外にも予算があるので、かなり思い切ったことができそうです。まさか高校に勤務していて、こんなことをやるチャンスがくるとは夢にも思いませんでした。色々やってて分かったんですが。こういう科学実験教室を個人でやるのは無理でした。経済的に。おととしまでの実験教室はゆる~くカリキュラムがあり、最終的にはガラス細工ができる程度の技量を小学生が身に付ける、レポートを書けるあたりを狙って、2年間月一回のペースでやっていました。人は集まるんですが、無断欠席分の会場代や資材の負担で2年間の間に30万の赤字が出たので、経済的に行き詰まって閉めました。準備もすさまじく大変でしたけど。塾と非常勤講師合わせて年収120万くらいでは赤字幅を負担できませんでした。一回千円+保険代では高すぎる、と保護者の方からは言われましたが、真面目にはじいたら、私の人件費ゼロでも2時間のプログラムに一人3000円は集めないと目指すところは達成できないことが分かりました。市中の理科実験塾は5000円/コマ、一クラス10人程度のところが多いようで。今回、一人1000円で、割と満足のいくプログラムが組めたのは一人当たり2000円程度の補助が市から出たからです。すごい人数が集まって、あっという間に定員オーバーで募集を締め切りました。これは市の信用があったからでしょうね。今回は自己負担分がないので、気持ちよくできそうです。ドライアイスは好きなネタなので楽しみます。