空間図形の基本-折り紙でサイコロ
実は赤ずきんちゃんの最大の弱点は空間認識や平面認識です。だから、計算だけでなく、立体や図形の把握もしないとね。赤ずきんちゃんは垂直や平行の概念が弱いのです。平行四辺形あたりになると、言葉で定義を述べることはできますが、実際に形を書いてもらうとうまくいきません。 そこで、前々回はサイコロをたくさん作り、前回はサイコロも飽きたので、箱型のペーパークラフトでパンダやうさぎを作りまくりました。ペーパークラフトは易しいものを選んでもって行きましたが、少し複雑な部分は手つかずで残したままでした。つまり、まだペーパークラフトを楽しむところまで立体感覚が養われていないということです。 さて・・・。では今回は折り紙で行きましょう。小学生向けには「折り紙算数・折り紙数学」 「数学教室」別冊銀林 浩 (編集), 数学教育協議会 (編集)出版社: 国土社 ; ISBN: 4337478280 ; (1994/04)この正多面体のページから、正六面体の作り方を練習するといいでしょう。「先生、今日は何をするの?」「うん、今度は折り紙でサイコロを作ろうと思ってね。赤ずきんちゃんは折り紙がとっても上手でしょう?」「うん。色を選んでもいい? ねえ、先生。またピンクがなくて、キモい色ばっかりだよ。」ははは、実験体にな、ピンクは食われたよ。なっ>スーパーボール そういうわけで、正六面体のパーツを6枚折ります。正六面体だけの話なら、この本を買わなくても多面体の話で折る事ができます。 予想通り、赤ずきんちゃんは美しいパーツを折ってくれました。つまり彼女は材料さえあれば、平面図形なら何とかなるのです。しかし、そこから正六面体にくみ上げていくのが難しい。彼女の場合4枚半くみ上げてあげることが必要でした。「先生、ダメ。むずい!!」「じゃあ、もう一枚差し込んでみようか。挿す場所はね、この正方形の場所だよ。とがった部分を挿し込んでみようね。一方から挿し込んだら、次は正方形の反対側から挿さないとサイコロにならないんだよ。」 どうしても、垂直に挿すべき場所で、平行に挿してしまいます。だから、こういうときには二色の折り紙でやると説明がやりやすいようです。「できた!!」思わず二人で万歳してしまいました。苦闘15分。多分なれた方なら半分の時間でできるでしょう。「さあ、ここでカントリーマアムがでてくるんだな。」「あ、先生。これセ○○イ○○ンで買ったでしょう?」 ばれたか。さあ、この折り紙の箱にカントリーマアムは何枚入るでしょう。「三枚?」じゃあ、箱を開けて入れてみよう。そうでも言わないと、もう一度ばらして組み上げるなんてやってくれないしさ。再び、苦闘5分間・・・。「できた!!」 良かったよ。T-T この箱は中身ごとママにプレゼントしようか。ちなみに、中学生以上にはこちらの方が私は好きです。「折る紙の数学―辺の1/7、面積1/7はどう折るのか」ブルーバックス渡部 勝 (著)出版社: 講談社 ; ISBN: 4062573032 ; (2000/09) こうしてみると、折り紙の数学っておくが深いですね。かしこ