心地よいリラックス感を味わう(6)
心地よいリラックス感を味わう(6) 前に何回も安心感を深めるためには、頑張ってはホッとする経験を繰り返すことが大切だと書いてきましたが、1歳過ぎて自信をつけていくにも、頑張ってはホッとする、苦労しては達成感を感じるという、2つの異なる要素の繰り返しが大切なのです。 安心させようとばかり、一方向的に働きかけても、安心感は深まらないですし、誉めるだけでも自信は深まっていかないのです。大丈夫かなと不安になり、その後安心することが大切です。 1歳過ぎの子が、母親から離れて探索し、不安を感じて母親の元に戻って安心するという「安心と不安の繰り返し」によって、安心感が重厚なもの、安定したものへと変化し、さらに自信の形成へと発展していくのです。つまり、二方向の変化を繰り返すことで自信が深まっていくと言えます。 不安な子を安心させるために安心させることばかり考えていると安心感はなかなか深まりません。不安を感じさせては安心させる、苦労させてはホッとさせるというという行きつ戻りつが大切なのです。 ですから、1歳過ぎの子どもが母親のもとで安心しては、母親から離れて不安になるを繰り返すことは、安心感や自信を深めるのに重要な作業と言えます。このことによって、かなり不安な状況や困難な状況でも耐えていけるようになっていくのです。