動作的対応性を育てる
ほんの紹介落ち着きのない子がゆったり出来る方法ADHDの子も落ち着けるhttp://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLSアマゾンのキンドル版、およそ220円動作的対応性を育てる情緒的対応性を育てながら動作的対応性も育てます。そうすることで、言葉のやりとりの基礎が築かれます。言葉のやりとりの基礎とは、情感の交流や情報の交換ということです。情緒的対応性が育つためには、やわらかな情緒が現れることが大切であるわけですが、動作的対応性が育つためには、やわらかな動きが現れなければなりません。やわらかな動きが可能になることで、相手に合わせた動きが可能になるからです。やわらかな動きが現れるためには、リラックスできるようにすることが大切ですが、リラックスさせる働きかけについては、以前のメルマガを読んでいただきたいと思います。ここでは、ある程度リラックスしたことを前提にして話しを勧めたいと思います。動作的対応性は、大きく分けて2つの種類があります。1つは、全身的対応性です。もう1つは、部分的対応性です。全身的対応性とは、身体全体で相手の動きに対応して動くというものです。例えば、くすぐり追いかけっこがあります。人が前から迫ってきたら後ろに逃げる、右から迫ってきたら左に逃げる、というように、身体全体の移動が相手の移動に合っている場合を言います。このような遊びがうまくいくようになると、人に対する関心や興味が高まります。追いかけられるときに、興味を持って人の動きを見るだけでなく、追いかけっこをしていないときにも、人が動くと何をするのだろうと興味を示してきます。何か面白いことをやるのではないかとか、何か自分に関係することをやるのではという形で興味を示してくれるようになります。そのように興味を持ってくれると、人が話すことや、ジェスチャーにも興味を示し、言葉の吸収に役立ちます。また、追いかけっこを通じて、相手が次にどうするのか考えるようになります。つまり、相手の意図を読み取るようになってきます。部分的対応とは、手や腕の動きが相手の手や腕の動きに対応しているような対応を言います。例えば、子どもをくすぐるとき、上からくすぐるようにすると、子どもが手を挙げて防ぐ、左の方からくすぐろうとすると、左の方に手を伸ばして防ごうとする、といった場合が考えられます。このようにこちらのくすぐろうとする手の動きを見て、同じところに手を伸ばしてきたら、手の動作が対応していることになります。さらに、子どもが手を伸ばしてきたら、パンパンと手で叩いてあげます。そしてまた、別のところをくすぐるぞという感じで手を伸ばし、子どもの方も手を伸ばしてきたら手を叩いてあげます。このようなことを繰り返していると次第に手の叩き合いが遊びになってきます。手の叩き合いも手をいろいろな方向に伸ばして、いろいろなところで叩き合いができるようにしていきますと、子どもはこちらの手の動きをよく見て、それに合わせて自分も手を伸ばしてくることになります。このような活動を通じて、相手をよく見て、相手と同じように手を動かせるようにしていけば、手の叩き合いをしなくても、相手と同じように手を動かすようになり、模倣行動へと誘うこともできるようになります。手で口をさわる動作も示して、まねさせていくと次第に発声行動のまねを引き出すことも可能になっていきます。