なかなか決められない
なかなか決められない 好きなモノを選んでいいよと言われても、どれがいいかと考えてなかなか決まらない子がいます。急いで次のところに行かなければならないのに、どんなアイスクリームを買うのか決まらない子がいます。家族のみんなが焦っているのに決まりません。本人も速く決めなければと焦っているのに決断がつきません。 結局、周りの人にせかされて何かを決めるのですが、今度は、違うのを選べばよかったのにと後悔が続いてしまいます。 慎重と言えば聞こえがいいのですが、考えに考えて選んでも良いモノを選ぶわけではないのです。ある意味、頭の中は混乱していて決まらないのです。ですから決めたとしても、よくよく考えて決めたわけではないのです。ですから、もっと良いモノを選べばよかったと反省してしまいます。 何か良いモノを選びたい、選ばなければいけないという思いは強いのですが、何が良いと思うのか、明確な基準がないのです。明確な基準がないのは、実は、モノの決定の仕方が逆になっているからです。普通はこれが欲しいと思って選ぶわけですが、「良いモノをを選ばなければならない」という思いが先にあるために、悩んでしまうのです。 我々も、始めからこれを買いたいと言う思いがあって買うことが多いわけですが、時には「買ってあげるよ」と言われてから、モノを決めようとするとき、先に「どうせ買ってくれるのなら良いモノを買わなければ」と思い、悩むことになります。欲しいもののイメージがはっきりしないのに「良いモノをを選ばなければならない」という思いが先に出てしまうと悩むということです。 つまり、なかなか物事を選べない子は、「良いものを選ばなければならない」というこだわりが強く、それが前面に出るために選べなくなってしまうと考えられます。ですから、「良いものを選ばなければならない」というこだわり、固い思いを減らせば、もっと早く好きなことが思い浮かべばそれを選ぶということになります。つまり速く選べるようになるということです。 ですから、なかなか決定出来ない子も、心を柔らかくすることが大切です。笑わせては、リラックスさせて、リラックスしながら喜べるようにしていくと、こうしなければという思いは弱まり、素直にモノを見て選べるようになっていきます。