くつろぎ感と意識の広がり
くつろぎ感と意識の広がり 0歳の後半から、「ハハハ」と軽やかな笑いが現れてきて、親しい人のそばでくつろいだ感じになって人とのやりとりを楽しめるようになります。その後、がんばったり活発に遊んだ後にリラックスしては、次第にくつろぎ感が定着してきて、活発に遊んだり、何かに集中するときにも、くつろいだ感じを帯びながら活発になったり、集中できるようになってきます。 つまり、始めは、緊張して集中した後や活発に遊んだ後にリラックスしてくつろぐというように、緊張や興奮と交替して「くつろぎ感」が現れます。その後、くつろぎながらも少し集中したり活発に遊べるようになり、さらに、本格的に活発に遊んだりしても、本格的に物事に集中しても、どことなくくつろいだ状態を保ちながら活動できるようになります。 簡単に言うと、くつろぎ感や緊張、興奮が混ざり合って現れるようになるのです。そのために、活発であったり、頑張っていても、柔軟に対応ができたり、ゆとりを持てるようになってきます。無我夢中になることが減ってくるということです。穏かに活発になり、穏かに集中できるのです。 さらに、4歳ごろには、みんなで活動した後に、「面白かったね」とお互いに言い合って、みんなとくつろぎ感を共有できるようになります。みんなと一緒にいてくつろぎ感を感じられるようになって、集団の中に帰属しているという意識が深まり、みんなのためにがんばる、みんなのために我慢するという気持ちが現れてくるようになってきます。 そうすると、他の子の気持ちにも配慮できるゆとりと他の子の気持ちが感じとれるという親密感が増えてくるのです。これは、単に認知の発達だけではなく、情緒の発達でもあるわけです。 このところ、このブログを毎日書いていませんが、年末年始もお休みをいただこうと思っております。また、来年も引き続き、子どもの活動状態の発達と心の発達について考えていきますので、よろしくご贔屓のほどよろしくお願いいたします。-------------------------------------「ひきこもりは会話から」ホームページhttp://www.geocities.jp/hikikomo07/index.htm「自閉症と情緒発達」のホームページ。 http://www.geocities.jp/hodoki2000/index.htm落ち着きのない子に関する考え方や働きかけを説明したホームページ。 http://www.geocities.jp/hodohodo07/index.htm本の紹介。自閉症に関する有益な情報満載の本です。普通の子の発達の理解にも役立ちます。安藤則夫著「スクスク子育て:情緒発達から見た自閉症」学苑社 2310円また、子育て相談は「ほどき心理相談所」へどうぞ。hodokio@sirius.ocn.ne.jpホームページは http://www3.ocn.ne.jp/~hodoki00/