なわとび
なわとびにはまったのは小学二年性の時だった。まさこという女の子が僕のことを大好きで熱心に二重跳びを教えてくれた。講堂の横の暗い通路が練習の場所だった。二年生八才のコックン少年は異性に好かれてると意識したのは、あのまさこという少女が最初だった。同時に異性に好きだという特別な感情を抱いたのも八才のときだった。ミエというお人形さんのような少女だった。僕が学級委員長でミエが副委員長だった。ふたりでやたらじゃんけんすることが多かった。ミエは三年生の時転校していった。今は横浜に住んでいるらしい。その後のこと楠久炭鉱に住んでた仲間と集まろうと「たった一度の同窓会」という山代東小学校の同窓会を開催したが楠久炭鉱に住んでた者はひとりも参加しなかったミエの横浜の自宅をたずねたが引っ越したあとだった過去はそうやって少しずつ確実に消えていくのだと感じた