梅雨入りを 宣言すれば 雨あがる
今日は、先日行った伝承ラーメン北都の隣に新しくオープンした(らしい)築地藪そばに行ってみた。この場所は前もそば屋が入っていたが、あまり長く続かなかったようだ。そして、名店の誉れ高い「藪そば」が満を持して入った(のかどうか知らない)。暖簾をくぐると、客席は左右に隔てられ、真中に厨房がある。これは使いにくい間取りだな。品書きを見ると、そばに結構な値が付いている。天ぷらそばを食べようと思っていたのだが、初めて入る店で1,500円を払うのはためらわざるを得ない。今日のランチの、ホタテ天丼+そばの880円を選んだ。食べてみると、そばはさすがだ。こう言っちゃなんだが、3月に寒河江のそば打ち道場で自分で打ったそばにかなりイメージが近くて、実に美味い。つゆも濃い甘辛で、そばをちょっとつけて啜るタイプ。私ごのみだ。だけどなぁ…ホタテ天丼が及第点ぎりぎりのレベルと言わざるを得ない。ホタテを天ぷらにするなら、もったいないけどワタやヒモはすっぱり切り捨てて、貝柱だけで勝負すべきだな。いや、それ以前にホタテの天ぷらで天丼にするという発想にセンスがないような気がする。米も丼ものにしては柔らかい。それと、店員がまだ店に立てる状態に訓練されていないように見える。案内もぎこちないし、料理を運んできたときに湯呑のお茶が空になっていても、まったく無反応だ。客の一人が「注文が間違ってるよ。まぁ、これでもいいけど」と言った時も、応対した店員はうろたえて、奥に下がってそれっきり。店を借りた以上1日も早くオープンして稼ぎたいのは分かるけど、店員がまともに接客できない状態で店を開いて客に悪印象を与えたのでは、離陸即急失速の危険性大だ。店員のエプロンや箸袋に「上野藪そば」と書いてあったから、上野の藪そばの支店か暖簾分けなのだと思うが、そうであるならばもっと店員教育がしっかりしていても良さそうなものなのだが。あ、それと、割りばしがイマイチしょぼい。箸をけちる食べ物屋を、私は信用しないのだ。箸を持つ指に違和感があったり、口にあたるときに触感が悪かったりしたのでは、どれだけ美味しい料理であったとしてもすべて台無しだ。そばが美味しいだけに、実に惜しいな。満腹?